2011年10月19日水曜日

人生に必要なのは・・・

最近の私の手帳は、
父のスケジュールで埋めつくされている。
・・・って書くと、どんだけファザコンやっちゅーねん
という話であるが、
父のデイケアサービス関係の契約その他である。

その前は、自宅に
不法侵入未遂男事件があったので
(以前のブログ参照)、
携帯の着信履歴が
盛岡東警察署と盛岡地方検察庁が並んでいた。

そして最近は、
連日のケアサービスセンターの履歴に加え、
ぽつっと市の介護高齢福祉課、
市の医師会訪問看護ステーションが混じる。
(↑ 友達の着信はないのか、私よ)

もし付き合ってる男に(いないけど)、
こっそり携帯履歴を見られても
心にやましいことは何もなく堂々としていられるが
別の意味で男が去っていきそうな着信履歴だ。

そして、契約書の山、山、山!

「欧米か!」というツッコミを今頃したくなるような
契約至上社会なのであるなあ、現代の日本は。
ごねたり拗ねたり、なんか面倒かけたら
一発くらい頭ひっぱたいちゃってもいいっすよ、
このじーさんは、ほんとに全く。
と、心の中で邪悪なつぶやきを
している事などおくびにも出さず、
神妙な顔をして契約内容のお話を伺う。

ただでさえ大変なお仕事なのに、
いろんな規約にも縛られた中でも笑顔で、
本当に頭の下がる皆様方である。
うちの家の玄関から車まで、
車椅子が使えないからって、

お姫様だっこされる、父。

そしてしょっぱな騒ぐ、父。
もう、その辺の生垣に
放り投げといてくれないだろうか。
スタッフさんに申し訳なさすぎてしょうがない。

とりあえずまずは様子見で、
週一度のデイケアサービス、
月に二度の訪問看護
(特に何か病気なわけではないので、血圧測定とか)

逆に、慌てて直前に家の掃除したり、
着替え増やしたりとか、
決められた時間は必ず家にいなきゃないとか、
電動ベッドのレンタル他ケアマネージャーさんと
相談して今後考えていかなきゃないことも
増えたりしたけど、
(そしてその都度色んな人が家に来て大変だったけど)
なんとか、これを機会に
生活が落ち着いてってくれないかなぁ。
そしたら、自分の通院日以外は
一日中家に母もいることだし


「安西先生・・・!! 仕事がしたいです・・・」
(↑ スラムダンク読んだことないけど)


てゆーか、日銭を稼ぎたいです。
(フルタイム稼動は、まだもうちょっと先かなー)。
「人生に必要なのは愛と想像力と、お金が少し」
byチャップリン(たしか)
あー、愛も欲しいなー。うん。愛だな、愛。
切実に愛だな。日銭と愛。フルタイム愛。

2011年10月3日月曜日

今週の占いによると

いつも読んでいる石井ゆかりさんの週占いで、
http://d.hatena.ne.jp/weekly/searchdiary?word=%2a%5b%a4%aa%a4%c8%a4%e1%ba%c2%5d
今週は、

* * * * *

とても躍動的な時期です。
動力機関に燃料がどんどん注ぎ込まれているような、
ゆたかで活動的なタイミングです。
この活動的な雰囲気は、
不思議なことに
貴方の心の奥深くに潜んでいる怒りとか不安、
誰かへの競争心であるようなのです。

誰もが心の片隅に
ちいさな怒りを抱えて生きているのかもしれません。
理不尽な言葉を聞いてもぐっと気持ちを抑えたり、
言い返したいところをこらえたり、
いくら説明しても解ってもらえないことに
爆発的なもどかしさを感じたり、
世の中の矛盾を見ていても
何もできなかったりしたときの
小さな、でも根深い怒りを
だれもが心の奥底に
隠し持っているのではないかと思うのです。

そうした小さな怒りは
ネガティブな面ばかりではありません。
心に秘めた怒りが、大きなチャンスと結びついて
劇的な「前進力」に変わる場合も、
結構あるんだろうと思います。

* * * * *

と、書いてあったので、
今週は小さな怒りや不安を感じるのか、

やだな・・・

と、思っていたのですが、
一つ前のブログを書き起こして見て、
今にして思えば、なんとなく、
当たっているような気がしなくもなく。

ていうか、これ以上の小さな怒りや不安は
発生しないで欲しい・・・。

愚痴あたり

我が家がただ今、認知症の父を抱える
介護一家であることを
以前にブログに書きましたが、
ここ2週間ばかりの間は、そういうことにまつわる
スケジュールが続いてました。

市への介護認定の新規申請は今回で3度目です。
なんでそんなことになってたかというと
(更新を続けてなかったかというと)、
まあ、なんというか、女手が2人あると、
なんとなくテキトーにどうにかなっちゃうんですよね。

これがたぶん、高齢者一人暮らしだとか、
同居してる人が仕事などで一日家にいないとか、
サービスをどうしても頼まざるを得ない環境だと、
認定によるサービス利用が
必要でしょうがなくて続いてくんだと思うんですよ。

最初は、私もそうでした。
仕事でめちゃくちゃ忙しいときに、
母が脳梗塞で入院し、
その時に父と二人だけで過ごしてみて
父の認知症がわかりました。

それまではもう、
朝に家を出たら仕事で夜遅くまで帰ってこないし、
さっさと風呂入って酒飲んで寝るし
(超ストレス生活でした)
もしくは午後まで寝て、
起きたらどっかに出かけてるし、
全く家の事に無頓着でした。

それで慌てて、市の女性センターに相談し、
市役所に出向き、地域の介護センターに相談し、
昼のお弁当宅配サービスも調べたり、
病院連れてって診断してもらったり、
当時は、一気に進めることができました。

がしかし、父がケアサービスに行くのをものすごく嫌がり、
行く日の朝になると
ものすごく大騒ぎをする事に消耗してたころに、
母が梗塞の症状が軽くて済んで、
あまり後遺症も残らないで帰ってきたため、
無理して父を刺激させて消耗することもないなあと
(まだそんなに重い症状な時期でもなかったので)、
そのケアサービスをやめてしまいました。

それから数年後にも、別のケアサービスを、
親戚から無理やり紹介され、介護申請をしたのですが、
これまた、特にやってもらうこともないよなぁ
(廊下に手すりをつけたらとか、
風呂場を改築しろとかそんな話ばかりで)
と、うやむやになって申請をやめてここ最近。

よく、例えとして、
熱湯に急にカエルを入れると鍋から飛び出すけど、
水から入れておくと、熱湯に入ってることに気づかずに
そのまま茹で上がってしまうなんて事を言いますが、
まさにうちがそんな感じでした。

徐々に、徐々にゆっくりと状況が悪化していくと、
どの時点で助けを呼べばいいのかわからない、
というか、
自分たちがそんなに大変な介護をしている
という認識を持たずにきてしまうのですね。
まあ、認知症ってのはこんなものなんだろうと。
このまま、老衰までこんな感じで
面倒見ることになるんだろうと。

母は昔の人なんで、自宅で誰の世話も受けず
自分たちだけで看取るのが当たり前と思ってるし
(その割には自分でやらないけど)
知らない人の世話にはなりたくないと思う人だし。

でまあ、ちょっとワタクシ、そろそろ限界かも。
ていうか、このままでは
八芝のプロデューサーしてる余裕はないわ。
仕事もできないわ。お金もないわ。
ていうか、今度私が入院したら我が家崩壊。
もちろん、母が倒れても崩壊。

よし、弱音を吐く方向転換をするぞ!

はちしば本番がくる前に、デイケアサービスとか
ショートステイサービスとか、
どっかに頼める環境を作っておかないと。
と思って再申請のために、
以前にお願いしたケアセンターの人に電話して、
状況を話してみると、

あ。うちって、大変なのね。

という厳然たる事実に打ちのめされ、
今度は、「やることが遅いんだよ!」という事に
ひどく落ち込みます。
私たちのしてきた苦労は、何の役にも立ってません。
さっさと、人(制度)に甘えろと。
これまでは無駄な苦労だったと。

で、先日、ケアマネージャーさんが帰った後、
ひどく落ち込んでたら、
めずらしく妙に母が私に気を遣って優しかったという。

そしてあっという間に、
市の高齢福祉課(かな?)の人の
介護認定調査がやってきたり、
介護タクシーを呼んで(往復5000円超(泣))、
急ぎでかかり付け医に出向いて
書類作成してもらったり、
ついでに母も一緒に申請しちまえという日々で、
その都度、書類作成用に
毎回何度も違う人に向けて最初から
冷静な愚痴を語り続けていたら、
昨日は食あたりならぬ、愚痴あたりになり
寝込んでました。

愚痴ってさぁ、短期間に
一気にいい続けてると気が滅入るね。

「だけどぼくらはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう」

ほんとうにそんな精神でいきたいけど、
こういうこともどっかでバランスをとらないと
いけないのであるなぁ。
時々、ガス抜きってやっぱ必要なのでしょうね。
そんなに人間って、強い生き物ではない。

そのガス抜きの方法が何がいいのか、
まだよくわかってないのですが。
ていうか、こうしてここに書いていることが
私にとってのガス抜きなのかもしれませんが。

実は意外と周囲に自宅介護に関っている人って
いるんだけど、そういう話って
なかなかしないですよね。

ま、しても相手にひかれちゃいそうだしね。

そのときだけでも忘れていたいってのもあるしね。
でも、どうにかできることってないのかなぁ、
しかも、気楽な感じに。
というようなことを考えたりもします。
この状況を、どうにか楽しめないものか。
自分の病気ネタと違って、
こちらはなかなか難問です。

と、いうことでもうちょっとしたら、ワタクシも
少し身辺がここ最近よりは落ち着くと思います。

お願い、誰か、かまって。
だが、金は無い。

生音楽week

先月20日の大雨の日(首都圏が台風で混乱の前日)に
cartaさんにお茶を飲んで手紙を書きにいったら、
昨年cartaさん主催のライブを行ってた、
(昨年6月末か7月初めくらい?)
青木隼人さんが、ゲリラライブというか、
喫茶店内で生BGMの如く
生ギター演奏をしているのに出くわした。

ほぼゲリラライブ的でしかも雨の日ということもあり、
ごくごく少人数のお客さんと共に、
僥倖の時間を過ごさせていただいた。
なんとも贅沢なひとときだった。

その週の25日は、盛岡の大きな音楽イベント
いしがきミュージックフェスティバル。

気力的にカツカツな日々を送っていたので、
色々街なかを歩き回るだけの体力は
なさそうだなあと思いつつも、
昨年、はちしばでお世話になった
RYUDENの龍大さんのライブに
最近全く行けてないので、
これくらいはどうしても聴いておきたい、
せっかくの年一度のミュージックフェスだし、
と思い、携帯でタイムスケジュールを検索して、
MOSSビルステージに聴きに行った。

ステージ真横で、久々の龍大さんのライブを
しみじみ聴いていると、
ラヂオもりおかのY田さんと出くわしたので、
「今日、これだけたくさんあるライブの中で
RYUDENに来たんですか」
と、驚いて尋ねると、
「RYUDENと次のキセルのこの流れ、オススメです!」
と、熱く語って去っていったので、
MOSSビルステージのトリだったキセルも、
全然どういう人たちか知らないのに
ついつい、聴いてきてしまった。

ファンの皆さんスミマセン。こんなのが聴いてて。
すごく人気のミュージシャンなのですね。
とてもいいライブでした。

そんなこんなで、やっぱりせっかくの
いしがきミュージックフェスティバル。
甲斐よしひろ以外は毎年ずっと、
フェスの大トリは必ず聴いて満足してるので、
やっぱりちょっとは参加したいなぁと、
いったん家に戻って、父のオムツを換え、
シーツを洗濯機に入れた後、一息入れて
岩手公園のISHIGAKIステージに向かい、
19:05からのBRAHMANのライブも聴いて来た。

さすがに疲れた。
今年の私の気力体力では、
キセルをマイ・大トリにしとけばよかった。
でも、ちょっとだけでも
いしがきが堪能できて満足。

図らずもこの週は生の音楽を4つも
(しかも全然違うタイプ)
本当に、本当に久しぶりに味わうことができた。
しかも、全部タダ。

ビバ! タダライブ!!

これで日々の疲れが根こそぎ無くなったわけではないし、
明日もがんばって生きようとか、生きられるとか、
私はこれで人生が変わりましたとか、
殊勝なことを考えてたわけでもないのだが、
それでもやはり、
音楽は人生に欠かすことのできない
重要な一部であるなぁと、
ぼんやりと考える今日この頃である。

最近、本当に音楽を聴いていなかったことに気づいた。
いしがき初年度のGANGA ZUMBAあたりを
もう一度いしがきフェスで聴きたいなぁ。