2010年7月30日金曜日

試しに私も選んでみた

19:30より、盛岡劇場・河南公民館会議室にて、
いわて演劇通信「感劇地図」編集会議。
二日連続もりげき通い。

いつもは夜の会議のときは19:00からなのだが、
今日は、19:00から盛岡市民演劇賞の
授賞式があって
(受賞者の皆さま、おめでとうございます。
ちなみに、タウン誌「街もりおか」で、
一緒に座談会に出席した遠藤くんが作・演出をした、
劇団トラブルカフェシアターの公演
「あの角を曲がれば」が2年連続の大賞受賞です)、
くらもちさんが「企画・制作部門」を受賞して、
式に出席だったので、30分遅れのスタート。

実は感劇地図の会議、5月8日以降やっていない。
何故かというと、5月、6月は、
編集委員の全員が、
何かしらの舞台に携わっていたので、
会議に集まる余裕がなかったのである。
てな感じでいつも自転車操業なわれら。

そんなわけで、
市民演劇賞の受賞者の芝居を観てない!
(だって自分たちも芝居作ってた期間だし)
劇評依頼してない!
誰が観に来てたかもわかんない!
でも、賞をとったんだから
ちゃんとした劇評載せてあげたい!
なんて事態も勃発。


いっそのこと、賞をあげた審査員に書いてもらえば。


という微かな望みに期待を託す。
これをお読みの審査員さん、
もしいらっしゃって、しかも、
もし、編集委員より相談がありましたら、
どうかご協力のほどをよろしくお願いいたします。

もう、こんだけ長くやってんだし、
そろそろ投稿劇評とかもっと増えてくんないかなー。
編集委員はそんなにいらない。
むしろ、観劇層の厚さと、盛岡演劇ファンの拡大
(ああ、これは劇評を書かずにはおれない!
みたいなファンがもっと出てくるとか)
ってとこが、必要かなぁ。


ところでちなみに、もし私が演劇賞を選ぶとしたら
どの辺かなぁ?と、試しに考えてみたのですが
(もちろん、「都市生活カタログ」が一番なんで
それは外しましたけど(笑))、
以下の5作品からは絞りきれませんでした。

部門賞まで広げるともう収拾つかなくなるし、
逆に「これしかない!」っていう
決定打は個人的好みとしてはなかったかなぁ。

真剣に考えすぎると深みにはまるので、
(考えすぎてここから抜け落ちて
また新しく別な作品が浮上してきりがないので)
あくまで現段階の第一印象(順不同)。

うーむ。改めて考えてみると難しいものだなぁ。
どこに視点をおいて選ぶかとかでもまた違うし。

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よしこ公演「三幻燈 第三話『はだかのおうさま』」
八芝プロデュース公演「スール」
架空の劇団「さいごのおひるね」
劇団トラブルカフェシアター公演「Rush! rush! Rush!
   第一話『Champ! champ! Champ!』」
盛岡一高演劇部3年生引退公演「みんなの美学」

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2010年7月29日木曜日

もう23年度ラインナップの会議も始まってます

19:30より、盛岡劇場・河南公民館会議室にて、
八時の芝居小屋制作委員会会議。

出席者は、
くらもちさん(架空の劇団代表&八芝制作委員長)、
睦さん(劇団ゼミナール代表代理&委員会事務局)、
高村くん(現代時報代表)、
徳田さん(劇団・風紀委員会代表)、
よんちょさん(委員会委嘱プロデューサー)、
東くん(委員会委嘱新規プロデューサー)、
剛くん(委員会委嘱新規プロデューサー)、
さわの(委員会委嘱プロデューサー)、
盛劇事務局スタッフ2名。

計10名。
いるじゃん、今日!(←これでも出席率いい方)
そして、最年少の剛くん(22歳)を除いても、
出席委員が全員30代半ばから40代半ばという若さ。
なんか急に若返ったねー、会議メンバー・・・。
ていうかもう若くないのか、うちら。

さわの 「くらもちさん、ゼッタイ剛くんたち世代
      からみたらかなり重鎮と思われてますよ」
くらもち 「えー」
剛くん 「いや、それはもうほんとに・・・」

だって、今の県の演劇協会会長の坂田さんと
私はちょうど年が20歳ちがうんだけど、
ということは、私が高校時代に見ていた坂田さんは、
当時37、38歳で、今の私と同い年だもん!
くらもちさんと私で、学年で7歳違うんですよ。
くらもちさん、今、超大御所じゃん。

そんな大御所で重鎮で
盛岡演劇界のフィクサーで
八芝制作委員長なくらもちさんから、
今日は会議の間中ずっと、
先日私が担当したプロデュース公演
「都市生活カタログ」が、
「(上演時間が)長い!!!」
と、ことあるごとに怒られていた。

お客さん、ごめんなさい。
ちらしに「上演時間は60~70分程度を予定」
って書いておきながら、結局

100分弱

になっちゃいました。
(ちなみに、八芝の上演規定は60分程度)。
回収アンケートで相当のクレームの覚悟も
していたんですが、
(今改めて読み返してみても)
50枚の回収アンケート中1件「長い。」
というのしかなかったので、
すっかりそのことを忘れてました。

本番前は、「責任はプロデューサーがとります」
とかって言ってたくせに。
でもまさか、ひと月以上も経ってこんなに
会議の席上で糾弾(?)されるとは。


くらもち 「何が一番まずいって、
      (芝居は)面白かった事だよ!」


いいじゃーん。だったら~(そうはいかない八芝)。
聞いたときはうっかりスルーしたんですが、
改めて思い出したら、え。褒められてたんじゃん、
と思ったので、ここに発言はのこしておきます。

ええ、制約をきちんと遵守して成果を残すのが、
敏腕プロデューサーというものです。
好き勝手にやることは、自由じゃなくて
単なる仕事のできない表現者です。
ということで、


さわの 「じゃ、私は来年度の八芝プロデュースは、
     ペナルティとして、担当無しってことで」


それは「ペナルティ」ではなく、「楽をしたがる」といいます。


高村 「じゃあ、来年度の公演は20分の芝居を作って、
    2年合わせての平均上演時間を60分にすれば・・・」


お願いです。私を来年は普通の女の子に戻して下さい。
とりあえず、来年度の担当プロデューサーが
半分以上決まったので、個人的には安心です。
(大変なんですよ、八芝の担当するって!)

高村 「ところで、これまでに一番長かった八芝って
    何の作品だったんですか?」
さわの 「『腰巻お仙』(唐十郎・作、劇団赤い風上演)
    あたりじゃない?」
高村 「あー、あれも長かったですね~」
東  「いや、俺が昔出た『熱海殺人事件』
    (つかこうへい・作、八芝プロデュース)はたしか、
    1時間50分でしたよ」

全員 「はちしばで、いちじかんごじゅっぷん?!」

ちなみに、「腰巻お仙」を上演した劇団赤い風は、
「都市生活カタログ」で演出の大森さんと、
出演の霜月さんの所属する劇団。
「熱海殺人事件」に出ていた東くんは、
「都市生活カタログ」の舞台監督。

んー、今回の100分弱上演ってのは、
そうなる運命の舞台だったってことだね。

で、次の8月八芝「熱狂坊や」
をプロデュースするのは、
八芝の新人最年少プロデューサーの剛くん。


「都市生活カタログ」出演者です。


くらもちさんが台本を預かり、
「長いときは削るからな!!」と宣言。
「はいっ! 全然構わないです!」
というやりとりは、もはや師弟関係。
(ちなみに、剛くんを八芝プロデューサーにと
会議で推薦したのはくらもちさん)

そして、一緒にラーメンを食べに行ったときは、
お店のおばちゃんに親子に間違えられた間柄。

皆さんご安心ください。
8月の八芝「熱狂坊や」は、
おそらくちゃんと60分程度で
上演されることと思われます。親子愛です。

2010年7月26日月曜日

本性が出る

もう、結構前の話になってしまったが、
サッカーのワールドカップの勝敗を全て的中させた、
タコのパウル君のニュースで盛り上がっていたとき、
テレビを見て、ほぉーと思いながら
夜にその事をすっかり忘れ、
スーパーの惣菜売り場で


タコのぶつ切りのから揚げを買ってきた。


そんな自分に愕然としながら思い出したのは、
昔、川に放流するためのサケの稚魚を、
市民のみんなで育てましょう、みたいなやつで、
某公共施設(昔の職場)に水槽が届いて、
みんなで、かわいーねーと盛り上がってた昼に、
何の意図もなく、
昼ごはんを買いにデパ地下に行って、


いくら丼


を買って事務室に帰ってきたら、同僚に、
「ひどーーーーーい! さわのさん!!!」
と、言われ、一瞬何を言われてるのか
わからなかった時のことを思い出した。

意外と、こういうところに
人間の本性というのは
出るものなのかもしれないと、
つくづく思う今日この頃である。

名作と遊ぶには

私の数少ない自慢のうちの一つに、
15歳のときに友だちと、
不来方のお城(現岩手公園)の草に寝転びて、
空に吸われてきたことがあります。


「不来方のお城の草に寝転びて
空に吸はれし十五のこころ  石川啄木」


ってやつですね。
「・・・ふーん。で?」
と思った方、甘いですね。
いいですか、15歳で盛岡に住んでいて、
岩手公園が身近にある環境って、


この時だけなんですよ!


そして、盛岡の冬は長いから、
11月くらいにこの事実に気づいて、
おっと、春になったら吸われに行こう、
なんてのんきな事を言っていると、


あっという間に16歳になってるんですよ。


盛岡で、草に寝転べる時期は、
だいたい4月~10月末くらいまで。
その4月から10月くらいの間に15歳でいて、
(私、8月生まれ、友人10月生まれ)
なお且つ、盛岡にいなければいけないんです。
どうですか、意外と難しいでしょう。
気づいたうちら、ワンダホー。

トウのたった文学少女における
いつかやってみたかった夢は、
京都の本屋「丸善」に行って、
平積みの画集の上に
こっそり檸檬を置いてくるという、

“梶井基次郎の「檸檬」ごっこ”

というのがあると思いますが(あるの!)、
今、京都の丸善って、閉店しちゃいましたからね。
人生、うっかりしてると、
いろんな夢が叶わなくなってきます。

金閣寺に火をつけたら犯罪ですが、
鐘の鳴る時間に法隆寺に行って柿を食う、
てのは、実現可能の余地が。
遠いけど。

小樽の海岸の砂浜で泣きぬれて
カニと戯れてくるのは、意外と難しいか。
カニがね、そんな簡単にはいなさそうだしね。

数年前に青森の斜陽館に行ったことがありますが、
特に太宰ファンではなかったので、
うっかりしてきたんですが、せっかくなので、
館の前で、恥の多い人生を反省してくればよかった。

岩手といえば、人気なのは啄木より賢治ですが、
地元で遊べそうな作品がパッと思い浮かばない。
ここに住んで、欲はなく決して怒らず
いつも静かに笑っていればいいのか?
これが一番ハードルが高そうだな。

なんでこんなことを思い出してしまうかというと、
本屋さんが「新潮文庫の100冊」とか「ナツイチ」
とかの季節だからですね、きっと。

自転車の歌がこんなに

先日、自転車に乗りながら鼻歌で歌うのに
ふさわしい歌募集と書いたのですが(下のブログ参照)、
もう、そんなことをずっとやってるサイトを
発見いたしました。

「新『自転車の曲』コレクション」↓
http://shingenbicycle.blog60.fc2.com/blog-entry-21.html

す、すごい、ネットの時代って・・・。
今さらながら、すごい世の中なのですね・・・。
もう時代に追いつけないかもしんない。
ていうか、追いつく気もないけど。

私があいまいな記憶のままほっといてた曲は、
RCサクセションの
「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」
だと思うのですが、メロディが思い出せない・・・。

そして、ゆずの「夏色」!
そういや夏に、長い長い下り坂を
ブレーキいっぱい握りしめて
ゆっくりゆっくり下っていってたね、この歌。
まさに、今歌うべき歌だね!
盲点だったなぁ。

いやまあ、ゆず世代じゃないから、
フルでメロディわかんないかも
(カラオケ行かないから)。
そしてここが大事なんですけど、
上記2曲、


楽しそうに自転車二人乗りの歌だね。

却下!!!


私は一人乗りでBOOMの「星のラブレター」を
♪ あんなに楽しかった 夏休みだったのに~ ♪
と、はなうたいます。
ブログに書いてからなんか最近、
洪水のように曲が思い出されて
BOOMの初期の歌を鼻歌で熱唱(?)の日々です。

「おうちバイバイ」
http://lyric.kget.jp/lyric/ww/rp/p/
「僕はぬけがらだけおいてきたよ」
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=E02538
あたりを自転車に乗って鼻歌熱唱した後は、
ものすごいセンチメンタルな
37歳(もうすぐ38歳)になってます。

なんて切ない歌なんだろう。
もう自転車関係ない話になっちゃってるけど。
この辺と、小説では
村上春樹の「風の歌を聴け」あたりが、
私のセイシュンの感受性形成の系譜ですな。

2010年7月20日火曜日

自転車に乗ったとき、鼻歌に向く歌募集中

最近、自転車に乗りながら、
鼻歌で歌えるような、
自転車の歌はなかったろうか。
と思いつつ思い出せない日々が続いています。

ちなみに、東京に行って中央線に乗ったら、
BOOMファンはガチで「中央線」を
脳内再生しているはず。

そう、むしろそのためだけに
意味もなく中央線に乗るのは私です。

あと、都市バスに乗ると
「都市バス」フルコーラスです。

この辺の、初期のBOOMの歌は、
20歳前後くらいを思い出して身体のどこか
わからない奥底が揺さぶられます。
「中央線」「都市バス」「気球に乗って」
「釣りに行こう」「過食症の君と拒食症の僕」
とかとか。

ということで、とりあえず最近の鼻歌は、
乗り物つながりということで「都市バス」です。
(ちゅうかね、「風になりたい」や「島唄」
の鼻歌はハードルが高すぎる!難しい・・・)

********************

「都市バス」

作詞・作曲:宮沢和史


人恋しい日はバスに乗り
古本屋の前で下車
他人の心 のぞきたくて
涙でしわになったページさがす

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND6853/index.html

********************

忌野清志郎でなんか自転車の曲あったような?
どなたか鼻歌に向く自転車の唄をご紹介ください。


昨日の八木重吉の詩集を紹介しつつ、
本屋の詩集コーナーって今、
こんなに小っちゃくなっちゃってんのか・・・
と、しみじみ思ったのですが、

昔、宮沢さんのエッセイで、
「本屋で「ししゅうの棚はどこですか?」と尋ねたら
刺繍(手芸)の棚に案内された。
それだけ詩集というのは身近ではないのかと思った」
というような内容の事が
書いてあったのを思い出して、
ふと、BOOMの歌を歌いたくなったのです。

2010年7月19日月曜日

おわびの日

今日は、17:00から、愛宕町のtentで開催中のイベント
『木村衣有子の野営』―写真と文章の展覧会
http://carta.blog.shinobi.jp/Entry/520/
(23日終了。水曜休)
の中の企画イベント「W木村のトークセッション」
を聴こうと愛宕町のtentに・・・

・・・行く前に、時間がちょっとあったので、
大通のさわや書店さんに寄って
本を眺めていたら、
さわや書店の店員さん全員(おそらく)が
自分のお薦めする本を2冊ずつ発表し、
お客さんからの投票を求める選挙という
企画をしていて、その中にあった、

「八木重吉詩集」

を読んで、うっかり、せつな哀しいテンションのまま、
tentに向かってしまった。不覚だった。

どうして私はこれまで八木重吉を
爺さん詩人だと勘違いしていたのだろう?
と思い、考察の結果、


「宇野重吉っぽい名前だから」


という結論に達したのだが、みなさんどうでしょう。
うわー、八木重吉ちょっと今、やばいっす。
本買ったら本気で深夜に泣いちゃうかもと思って、


本買って来ませんでした。
(さわや書店さんごめんなさい!!!)


お詫びにここでご紹介させていただきます。
さわやさんで売ってたのがどれか不明だけど、
おそらくこれ。↓
ここには載せるけど、よい子のみんなは
ちゃんと本屋で買ってね♪

http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B8%E9%81%A0%E3%81%AE%E8%A9%A9-8-%E5%85%AB%E6%9C%A8%E9%87%8D%E5%90%89-%E5%85%AB%E6%9C%A8-%E9%87%8D%E5%90%89/dp/4096772186/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=books&qid=1279618149&sr=8-6

弱いんだよなぁ、こういう早世の詩人とか画家とかって。
(29歳は早世か? でもまあ、
若い奥さんと子供二人遺して結核でってのがもう!)

てことで、トーク終了後、
「何か質問ありませんか?」と客席に
振られたとき、名指しでご指名いただいたのに、
咄嗟の対応が出来なくてすみませんでした。
ちょっと油断したテンションでおりました。
怒んないでっ・・・木村さんあとで怒んないでっ。
(↑ ココロの先輩を恐れる、か弱き後輩)


みんな、わるいのは重吉なの。


お詫びに(←お詫びばっかり)、
岩井沢工務所さんとてくりさんのブログをご紹介。↓

http://iwaizawa.exblog.jp/14216097/

http://www.tekuri.net/
(「スタッフ日記」の7月17日をご覧ください)

皆さま、野営をよろしく。23日までです。

帰りがけには玄関で
トークセッションに来ていたお客さんに、
「ブログ読んでます。お身体はもう大丈夫ですか?」
と、心配されてしまった。

もう、見ず知らずの方にまで心配されてるなんて!!
ほんとどうもスミマセンっ!!
だから、病んだ話とか書いちゃいかんよね。
(でもネタとして外せないしなー)
なんかもう、今日はお詫びの日だわ。

ちなみに、ブログのコメントと
トラックバックは止めてますが、
その分、こうして直接
声をかけていただけるのが好きです。
恥ずかしいんだけど。
でもって、きっと心の内では、

「この人は堺雅人と恐竜博デートがしたいのか」

って思われてんだろうな、
と思うと、迂闊なことは書けないなと、
いつも反省するのですが。

2010年7月17日土曜日

ぶらさわの

今日は、岩手県立美術館で
黒田清輝展初日と館長講座(14:00~)が
気になっていたのだがあまりの暑さに挫折し、
15:00くらいになってからようやく
材木町の「よ市」をふらふらしつつ、
てくりさんの最新号でも紹介されていた
ガラス作家の小谷真三さんの作品展(と販売)、
のあった光原社(19日終了)へ。

こちらを見に行ったら、
バッタリ会った、てくりの木村さんに
耳元で、

「私もゴキブリよりカマドウマの方が苦手です」

と囁いて別れ、
(何故かここ一日ばかり、木村さんのツイッターで、
カマドウマの気持ち悪さについて
盛り上がっていたという謎の事態が発生)

菜園のHolzさんの、
「盛永省治展“ウッドターニングの世界”」(19日終了)
(Holzさんのブログはこちら。↓)

http://blog.livedoor.jp/holz/

で、買いもしないのに長々と作品を堪能。
(Holzさんも光原社さんも、ほんとゴメンナサイ・・・)
いやー、でもこういう展示販売って、
下手な美術展よかよっぽど目の保養ですよね。
しかもホンモノ触れるし。

どちらの作品展も初日でけっこうな数の
作品が売れてったそうで、
(みんな、お金持ちなんだなぁ・・・)、
「作品もう、少なかったでしょう?」と
何人かに言われたが、元の数を知らないので、
特に違和感もなく眺めてきた。
初日、どれだけの数があったんだろう・・・。

桜山界隈を通りすがると、
音楽イベントをやっていたようだったのだが、
気になりつつスルー
(あのイベントは何だったんだろう?)。

でもって、愛宕町のtentではcartaさん企画の
『木村衣有子の野営』―写真と文章の展覧会
(水曜休・23日まで。内容はこちら。↓)

http://carta.blog.shinobi.jp/Entry/520/

が始まっていたが、あまのじゃくなので
内丸のcartaさんの方でお茶を飲み、
(ていうか、tentは明後日行く予定だったので)
一人っ子と村上春樹について熱く語る。

(だって、買おうかどうかすごく悩んで
結局買わなかった「考える人」の
村上春樹ロングインタビューがお店にあったから!
(丸々一冊分がインタビュー記事で1400円だったら、
がんばって買ったんだけど。せめて半分以上の割合とか)
どういう本かは、こちら。↓)

http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhito/mokuji.html

時間が迫っていたので本は途中までで、
読むのを後ろ髪を引かれつつ中断し、
19:00からは、
現代時報公演「居場所をさがす冒険」
(第20回もりげき祭参加作品)を観に
松尾町の盛岡劇場タウンホールへ。
終演21:00過ぎ。

今日も街じゅう堪能したつもりでしたが、
この日はまだまだ世の中
イベント盛りだくさんだったようですね。
何を選ぶかで好みが分かれるような気が。

でもってこんなに色々堪能しつつ
2000円も使ってない!
(紅茶代と芝居鑑賞代で1750円)
ああ、私ってお得な性格。
(ていうか、作品展で買い物してないからね)

2010年7月16日金曜日

「しずくいしの小さな伝記」

中ノ橋の喫茶店、六分儀さんで
コーヒーを飲みながら、
ふと、新聞や雑誌と一緒に置かれていた
冊子「しずくいしの小さな伝記」を
手にとって眺めてみると、
てくりのカメラマンとしても活躍中の
奥山淳志さんの手がけたものだった。

(こういうの。↓)
http://blog.iwatesan.com/fudo/2010/05/11/%E3%81%97%E3%81%9A%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E4%BC%9D%E8%A8%98/

すごく素敵でゴージャスな冊子だけど、
値段が書いていない。

発行は雫石町ということで、
おそらく、町で作成した県外・町外向けの
超高級雫石町紹介パンフレット
のようなものなのかなと思いつつ、
いや、でもこれ、金払っても欲しいかも!
と、その場で奥山さんに携帯から
メールで問い合わせてみた。

私にとって奥山淳志さんというのは
以前から、雑誌などでお見かけする
その写真と文章がとても好きで、
でも、お会いする機会もないだろうなぁ・・・
と思っていたような崇高な存在だったのである。

まさかメールで
「ご無沙汰してます」
「お元気でしたか」
などというやりとりが出来るようになるとは!
人生、いつ何がおこるかわからない。

きっかけは、てくりの木村さんからのご縁で
「動物哀歌2007」公演(岩手県立美術館)の
ちらし用の写真を使用させていただいたり
(この時は直接お会いしてはいない)、
てくり9号の
「盛岡ことば de 赤いスイートピー」を
撮影していただいたりという事からである。

もうね、お会いする前のイメージとしてはね、
こう、東京から移り住んできた一流の
ちょっと人間的に不器用な
普段は無口な若いカメラマンが
雫石の山奥深くに越して来て、
自給自足に近い生活を送りながら、
日々、愛犬さくらと吹雪の雪原を黙々と進み、
その静かなる眼差しの先にある、
岩手の山々とそこに住む人々を
ずばっと印画紙に写し撮る

的な!

ドラマのキャスティングするなら、
例えば、西島秀俊とかね!
よくわかんないけど、なんかその辺!
無口で人間関係不器用的な。
いやー、まさかこんな


毒舌の大阪弁のにーちゃん(←同い年)とはね!


写真と文章に騙されたー。
初対面で「文章のイメージと違う!!」
と指をさして非難したのはもう一年前。
そうなんだよ、そうとは分かっていつつ、
奥山さんからメールの返信が来ると、


「あの」奥山さんからメールの返信が!


と、まるで大ファンの作家から
お返事をいただいたような高揚感と、
いやいやいや! この人、私と同い年の
口の悪いにーちゃんじゃないかという、
相反する思いが交錯する複雑な胸中。

で、そんな(?)奥山さんからの回答によると、
上記の冊子は、雫石観光室(019-692-2111)
の担当の方にお電話で問い合わせると、
800円で購入できるそうです。
やはり、こういう問い合わせが多いらしくて、
最近増刷して、印刷コスト程度で
販売しているのだとか。


「お友達にもお勧めいただけるとうれしいです」


とあったのですが、オトモダチが少ないので(!)、
ブログで紹介させていただきます。
今のところ、本屋さんとかでは
購入できるものではないです。
こういう問い合わせが続けばもしかして、

「・・・これ、もっと高値で売れるんじゃ・・・?」

と、雫石町さんがうっかり気付いて
2500円くらいのマジ販売開始に
ならないとも限らないので(?)、
今のうちに手に入れようかと。

お返事いただいてから土日祝と続いたんで、
まだ電話できてないんですけど、
私が注文するまで残ってて、お願い。
私が手にしてからなら、
値段はいくらでもアップしてもいいから(←おい!)。

ということで、現物は六分儀さんで読めます。
(誰かが先に来て、お店で読んでいなければ)
興味のある方は、ぜひ。

2010年7月14日水曜日

210円、恐竜、失恋の三題噺

退院後初めての婦人科外来。

「その後どうですか?」と訊かれ、
「もう調子は戻りました。大丈夫です」
と答えたら、
「・・・ほんとですか?」
と、言われた(退院させといて)。

その疑いは、救急車で来たときに発揮して欲しかった。

まあ、違う先生に言ってもしょうがないんだけど。
頑なに元気です、大丈夫です
と言ってても埒が明かないので、
「先週金曜に心腎内科に来て血液検査して
正常値に戻ったと言われた」と説明し、

パソコンでデータを確認してもらい、
(科を越えてデータ管理できるのね、今って!)
退院数ヵ月後に行う輸血の肝炎検査は
いつもかかっている心腎内科に移して欲しいと訴え、
早々に解放される。

今日の診察料、210円。安っ!!

会計を済ませ、
今日は夏休み前の平日水曜の昼近く。
外は大雨。
近くに県民会館。
そう、今日は完璧なる


「恐竜博 いわて」日和!!

http://www.tvi.jp/kyoryu/index.html


こういうね、ガラガラに空いてるうちに行っとかないと。
夏休みの土日とかもう、大変ですよ、きっと。

先日の土曜、cartaさんが、
(すぐそばの)県民会館で恐竜博が始まって・・・
という話をしていたので、
「あ、恐竜博! 行きたいんだよなぁ~・・・」
とつぶやいたら、
「えっ、さわのさん、恐竜博行きたいんですか?!」
と、ひどく驚かれた。
ナニ言ってんですか、私はね、


「のび太の恐竜2006」を
映画館に一人で見に行った女ですよ!


いやまあ別に、爬虫類好きだとか、
ゴジラが好きとか、
恐竜が出てくる映画よく見る
とかではないんですけど。
(なんとかザウルスとかなんとかドンとかはよくわからない)

好みの方向性でいうなら、
「博物館好き」のひとつ?
ミュージアム好きという括り?
美術館、博物館、文学館、資料館エトセトラ。
おそらく。

今やってるらしい安比の「トミカ博」もね、
自分からは行かないと思うけど、
誰かが連れてってくれるっていうなら、
完璧に面白がってこれる自信があります!
(なんの自慢かよくわからないけど)

てことでね。恐竜博、何気に面白かったです。
自分の中の男子ゴコロを刺激されるというかね。
(↑ あったのか、そんなココロが・・・)

毛の生えた恐竜の模型とかね、
世界最大級の肉食恐竜の全身骨格とか!
知ってました?恐竜って、絶滅してないんだってよ。
恐竜が鳥類に進化したという学説が、今は有力だとか。
あとね、日本で初めて恐竜の骨が発見されたのは、
たった30年位前で、それは
岩手県岩泉町のモシリュウ。
(↑ これはちょっと知ってた。ふふん)

まあ、そんな付け焼刃知識を披露したくらいにしてね。

いやー、でもあんなでっかいイキモノ、
私だったら、「桃太郎印のきびだんご」(byドラえもん)
があったとしても、手なずけられる自信がないね。
のび太ってすごいね。ありえないね。

ちなみに今回、障害者手帳保持者本人と、
その付き添い一人までは無料!
タダで見せていただいちゃいました。
ああ、ありがとうテレビ岩手。
岩手県内でこんな太っ腹な企画展は初めて。
(青森県美も付き添いともに無料だった。
岩手県美はちょっと割引される)

さわのに付き添っていただける方、
私と一緒に恐竜博に行きませんか?
(一回一人まで)
どう付き添ってもらえばいいかわかんないけど。


話は変わりますが、以前、テレビで堺雅人が、
「女の子とデートするならどこに行く?」と訊かれ、
「美術館や博物館」
と答えたら、スタジオが「え~・・・」みたいな
ビミョーな空気になり、
「あ。今、俺アウエーな状態?」と言ってたのですが、


私、そのデート、全然オッケーっす!


と、一方的に親近感を抱いていたのですが、
昨日「笑っていいとも」に出ていた、
やはり堺雅人が、
「今までにディズニーランドに行った回数は?」
という質問に、「0回」
と答え、やっぱり会場から「え~・・・!」と、
言われていて、
「いや・・・行ったら楽しいだろうとは思うけど、
特にわざわざ行きたいというほど・・・」
と困ったように答えていました。


「この人とは、きっと仲良くなれる気がする!」


恋人などとおこがましいことは申しません。
きっと、きっと私たちって
いいトモダチになれそうな気がする!
(↑ 超妄想族)
ねぇ、そう思いません?堺さん!(←急に「さん」付け)

いえ、きっとこれは最高の相性よ。
ええ、そうに違いないわ。
と、思ってWikiで生年月日を調べて
ネットの相性占いしてみたら、

「恋愛には向きません。友達ならまぁいいけど」

みたいな感じの事が。
いや、別にね、最初から「友だちとして」
って言ったけどね、いいんだけどね。
でもなぜだろう、この微妙に切ない失恋気分は。


つーか、なにやってんだろう、私は。


と、いうことで堺雅人さん、
オトモダチとして
私と一緒に恐竜博に行きませんか?
今なら無料で入場できます。

2010年7月10日土曜日

中継ポイントはcarta

午前中は大雨だったが、午後は快晴。

自転車で、鉈屋町で行われたイベント
「てどらんご」をぐるっと眺め、
おでってギャラリーで開催されていた
岩手大学写真部の写真展を見て、
3軒隣の啄木・賢治青春館の企画展と、
上ノ橋町のギャラリー彩園子で開催中の
彫刻シンポジウムの彫刻展を見る。
こんなに知り合いにやたら会いそうな
イベントばかりはしごしていたのに、


誰一人知り合いに会わない!


ノーメイクでよれよれで
誰にも会いたくないときはやたらと人に会うのに!
(いや別に、決して今日が
バッチリメイク!とかなわけでもないが)

岩大写真部の写真展では、
芳名帳に記帳をしようとしたら
私の数名前の記帳に、
project ALBiREOの二人の名前を見つけ、
ああ、ちょっと前に二人とも来てたんだな
と思っていたら、

その後、愛宕町のphoto plusで、
SoLNAの澤村さんにバッタリ会い、

澤村 「さわのさん、さっき岩大の写真展行ったでしょ?
    俺、さわのさんのすぐ後に芳名帳に書いたから、
    芳名帳見て、「あー、さわのさん、まだこの辺に
    いるんだな」って思ったんだよねー」

と、言われる。
みんなでニアミス状態。
まるでピンポイントなオリエンテーリング。

・・・と、思っていたら、そのすぐ後で、
内丸のcartaさんでALBiREOの二人に遭遇。

そりゃもちろん、
「さっき、岩大写真部の写真展行ったでしょう?」
と言ったのは言うまでもない。

ちなみに「てどらんご」もニアミスしてたらしいし
(同じような時間帯で、行った順番が逆)、
cartaさんのあとで彩園子に行くと言っていた。

盛岡地図に、今日のこの3人の
行動ルートを描いたら面白かったかもしれない。

それにしてもこの二人は、
遭遇するときはいつも一緒なので、
最近私は、この二人を見ると、
「がまくんとかえるくん」
という童話を思い出す。

どっちががまくんで、
どっちがかえるくんかはわからないけども。

(「がまくんとかえるくん」はこちら。↓)
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=373

2010年7月9日金曜日

鉄が不足してたわけではなかった

医大定期外来の日。
併せて、血液検査もしてもらう。

ヘモグロビンの標準数値が11(だと思った)のところ、
入院時には5を切っていて、
輸血した後の退院前日の数値は9。
さぁ、果たして今日はどれくらい盛り返しているのか!

A孫子 「11。もう戻ったね」
さわの 「あー、きっと毎日鉄剤飲んだからですねー」
A孫子 「ん? 鉄の数値は前から正常だよ?」
さわの 「えっ、貧血って鉄不足なんじゃないんですか?」

A孫子 「いや、鉄欠乏性貧血じゃないから」

さわの 「ええぇぇぇっ! どう違うんですか、それ」
A孫子 「いずみさんの場合は鉄が足りないんじゃなく、
     血液そのものが足りないから」

確かに、退院証明書の傷病欄には、
「出血性ショック」
って書いてた。貧血どころじゃなかった。

さわの 「それって、鉄剤じゃ無理なんですか・・・」
A孫子 「この量だと輸血しか。あとは自己造血と。
     ・・・っていっても、この量全部造血するには
     半年はかかるね」
さわの 「1600ミリリットルの血を自分の力で作るには半年・・・!」

すげぇ、輸血・・・ていうか、

さわの 「じゃあ、私はこの10日間、
     ムダに鉄剤を飲んでたんですね」
A孫子 「まあ、元々正常値だしね」
さわの 「ひと瓶買ったのが、まだたくさん残ってるのに・・・!」

んー、血を増やす努力を他に
特にした覚えはないのに
(病院から処方薬は出てない)、
10日で勝手に正常値に戻っている私の血液。
健康なんだか不健康なんだかよくわからない。

2010年7月6日火曜日

連想ゲームみたいになってしまった。

先月末に、てくり最新号が発刊。
今回は、「all about 光原社」
ってことで、材木町の光原社の特集だったのですが、
全ての記事をくまなく読み終わって、
最初に私の頭の中には、
光原社とは全然別のページの
石川優太さんのインタビューの中にあった、


フレデリック!!


が全面を占めていた(スミマセン、てくりの皆さん・・・)。
あの「スイミー」や「あおくんときいろちゃん」の
レオ・レオニの絵本だよね?
あったねー、ねずみのフレデリック!
「ありとキリギリス」の
キリギリスの側に立ったような話だよね、これ。

(絵本紹介はこちら ↓)
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1188

と、思って読みたくなって、
いてもたってもいられなくなって、
この「フレデリック」の絵本を探して、
本屋3軒。

最終的に手にできたのはジュンク堂。
んー、年々本屋さんの絵本コーナーって、
規模が縮小されていってるよね。

まだまだamazonからの購入には抗いたいので、
地元本屋さん、ガンバでっす。
けっこう、王道な名作絵本すらなかったりする、
ちょっとサミシイ本屋さんもありました。

その代わりといってはなんですが、ジュンク堂。
やっぱ、改めてすげぇ品揃えですわね。
以前から絵本好きでよく
絵本コーナーは立ち寄るのですが、
(といっても、大人向けオサレ絵本とか、
道徳臭漂う正義絵本?は興味ないんですが)
久々に絵本コーナーに長居してしまいました。

けっこう大人になってから、
かこさとしの「からすのパンやさん」や、
「とんぼのうんどうかい」を買い直したり、
子供のいる方に「どろぼうがっこう」や、
秋山あゆ子の「くものすおやぶんとりものちょう」を
プレゼントしたりしてるワタクシなのですが、
いやー、もうたまらんですわ、ジュンク堂。

(こちら、「くものすおやぶんとりものちょう」↓)
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/4-8340-2149-1.html

おかべりかの「よい子への道2」もあったので、
うっかり「フレデリック」と一緒に購入。
(↑ なんて両極端な好み・・・)

(こちら、「よい子への道」↓)
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?No=666

「からすのぱんやさん」に出てくるパンを、
全部再現した本も欲しかったなぁ~・・・!
個人的には、あの話の中に出てくる、
焦げたパンの方が、ちょっと食べてみたい。

あと、30年近くずっと
探せないでいる絵本があるのですが、
(記憶違いなところもあるかもしれないんだけど)
バーバパパの息子?が主人公?で、
(バカボンのパパにおけるバカボンみたいな?)
ママが、バラの実でできた虹色のジュースを
作って飲ませてくれるお話が
あったような気がするんですが、
その、バラの実のジュースってのが
ずっと気になって気になって、
時間があると絵本コーナーで探すんだけど、
未だに本がわからない。
私の中では謎の絵本です。

あとねー、「ぼくは王さま」シリーズの、
わがままな王さまが大好きなたまご焼きも
食べてみたくってねー。
でも「ぼくは王さま」シリーズって、今、
私が読んでた頃と、挿し絵が違う!
私の頃は長新太だったのになぁ。

あと食べ物といえば、
「11ぴきのねこ」の作るコロッケね。

稲垣足穂の話には、
屋根に上って満月を絞って作る
レモンジュースってのがあったなぁ。

あぁ、食いもんの話ばかりだ。
そんな予定ではなかったのに。

3年生のときは「誰もしらない小さな国」シリーズ、
4年生で「ドリトル先生」シリーズ、
5年生で「赤毛のアン」シリーズ、
6年生で「シャーロック・ホームズ」シリーズ
と「アルセーヌ・ルパン」シリーズ
を読んでました。
あー、これ、もう一回読み返したい!

私は「山椒魚」や「黒い雨」を読むはるか昔に、
「ドリトル先生」で井伏鱒二の文章に
触れていたのであるなぁ。

あと、小学校の国語の教科書に
載ってた物語を集めた全集が売られてて、
自分の財政状況をうっかり忘却して、
思わず買いそうになるところでした。
おそろしや国語教科書。だって、

「くじらぐも」
「空いろのたね」
「つり橋わたれ」
「太郎こおろぎ」
「小さな青い馬」
「チックとタック」
「くまの子ウーフ」
「車の色は空の色」
「一つの花」

・・・ってタイトルに反応する世代!
(そして同じ出版社の教科書だった人!)
どうぞ私のキモチをわかって。

“「これはレモンのにおいですか」「いいえ、夏みかんですよ」”

あぁっ、もうこの一節で香りがよみがえる!!
そんな絵本・児童書コーナーでのひと時でした。
きっと今日は、医療費のことでやさぐれていたのだな、私。
ありがとう、絵本・児童書コーナー。

あぁ、「フレデリック」からこんな地点に来てしまった。
ちなみに今年はレオ・レオニ生誕100年だそうな。

シビアに医療費の話。

先日の入院のことは、
症状はもうなくて元気なのですが、
なにせ、入院費が4泊5日で

99,000円ちょっと
(3割負担+病衣借用代など自己負担分)。

こちらの方がショック症状を起こしそうである。
なんでだよー、救急センターにも
お世話になってないし、
CCUやICUに入ったわけでもない。

カテーテルみたいな大きな検査はおろか、
CTスキャンもレントゲンも
心電図もしたわけでもない。

確かに救急車はお世話になったけど
一般外来受診して、
7人部屋(!)の一般病棟にいて、
金曜は夜からしかお世話になってなくて、
入院が土日にかかってたから、
お医者さんも殆ど来なくて、
普段飲んでる薬も止めてて、
点滴うたれてベッドに横になっていただけで、
4泊99,000円って、ちょっと高くない???
と思って明細を見たら、納得しました。
理由は、


輸血代。


あー、ヒトサマの血って、やっぱ高いのねー・・・。
献血そのものは無料だけど、
諸々の経費はめちゃくちゃ
かかってそうだもんねー。
それを1600ミリリットルだもんねー。

とはいえ感謝&納得とはまた別問題です。
今の私に99,000円ミミを揃えて払えとは、
ご無体ではないですか、カミサマ。


人間、必死なときは色々なことを思い出します。


3年位前に私は、
それまで申請していなかった、
身体障害者手帳
(心臓機能障害・3級)を取得しました。

「特にメリットも大きくないのに
「アナタは障害者です」って認定されてもなぁ。
バス賃半額くらいかなぁ。嬉しい助成は」

と、申請に後ろ向きだったのを
一気に前向きにしたのが、
盛岡市独自の医療制度でした。

盛岡市在住の、身体障害者手帳保持者は、
ひと月にかかる医療費(保険診療)が、
750円を超えると、超えた分を助成
(一度支払ってたものを助成申請すると
その分の金額が振り込まれる)
してくれます。
入院医療費の助成は、2500円以上分。
歯科治療など、心臓以外の医療費もオッケー。

ただし、医療機関毎なので、
今は医薬分業になったために、
医大の支払い分と、薬局支払い分で別のため、
750円×2医療機関=1500円。
この額以上、ひと月にかかった分が助成対象。

入院は、1日でも次の月に入院が延びると、
2500円×2か月分=5000円になります。
6月30日に退院するか、7月1日に退院するかでは、
個人負担金額が、倍!

まあ、そんな理由もあって
先生に退院を急かしてたりもしたんですが、
単純に、最初に自分で払う金額が、
1日入院が延びるごとに、キツイ。

たしか、書類手続きをすれば、
相殺して最初から2500円+自己負担金の
支払いで済むような制度ってなかったっけ?
と思って、病院の入院会計で訊いても要領を得ず、
とりあえず、入院費の支払いを
延ばす手続きをして退院。

で、ようやく1週間も経ってから、
日常の様々な手続きの必要を
思い至る、私(←おい!)

実は、この医療費助成の手続き、
意外とめんどくさい。
書類をこまごまと毎月書き込んで、
それぞれ750円引いた金額を出して記入し、
領収書をつけて市に提出っていうのが、もう!
申請は2年前の支払い分まで可、ということで、
あとでやろう、あとでやろうと溜め込んだ領収書が、

約2年分。

今回の手続きと一緒に、
もうそろそろ、とりあえず半年分くらい
期限切れそうなところを先に一気にやるかー。
一気に金額が戻ってきた方が嬉しいしー。
(5、6週間毎に行く医大で処方される薬代は、
毎回3,500円以上はしてるので、
2,800円×5回分だけで14,000円!)
と、思って前に来た市からの書類を
改めて確認して愕然とした。


手続き方法が、2年前に変わってる!!!


えっ、新しい受給者証番号って、何???


どうやら、それまでの煩雑な
書類手続きシステムが一掃され、
月初めの最初の受診日に、
この新たになった書類に記入して
病院(及び薬局)に提出しておくと、
全てあっちでやってくれるらしい。


うわー、気づかずに2年!


「あー、書類の体裁が新しくなったんだー」
としか思わなかった、バカ! あたしのバカ!

・・・で、この古い2年分の領収書、
どうやって手続きすんの?
まさか・・・無効ってことは・・・!!!


いやー、盛岡市医療給付課に猛ダッシュですわよ。


給付課の受付の男性職員さん、
こんなおバカな受給者に
とても優しく対応して下さって、
本当にありがとうございました。
受給者証もその場ですぐに再発行・・・(涙)。

しかも、説明を受けてから、
あとで自分で手続きしようと思って、
なんの計算もしないで、
ただただ領収書の束を持ってったら、

「こちらでやります」

と言って、39枚の申請書(!)分の領収書の束を、
当たり前のように受け取るなんて!

(私の作業は、プリントアウトされた申請書に
自分の名前を書いて
(それを38枚コピーしてもらって)
39枚分の印鑑をつくくらいでした)

盛岡市医療給付課保健福祉医療係の、
この日私の受付をしてくださった男性職員さん、
あなたのことは、決して
「所詮、コームインなんてお役所仕事でー」
なんて口が裂けても言いません。
なんの御礼もできませんが、
このブログに感謝のキモチを残しておきます。


ていうか、ほんっと、すみませんでしたっ!
(ああ、39枚の申請書類・・・)


今、あらためて市からの書類を見ていたら、
医療機関に医療費助成給付申請書を
提出しなかったときは
従来どおり医療費給付申請に領収書を添えて
申請してください、って書いてた(泣)。
(しかも5年以内まで申請可だった)

なお、本来の相談目的であった入院費は、
「福祉医療資金貸付制度」
っていうのがあって、手続きすれば
無利子で入院費(病衣等自己負担額除く)を
貸してくれるのだそうです。

これが市から私の銀行口座に振り込まれたら、
自己負担額を足して自分で病院に支払いを、
という流れだったらしい。
相殺できる手続きではなかったのね・・・。

で。

こちらの手続きもやっていただいちゃいました。
(もう、全てにおいて頭が上がらない・・・)

あぁなんか私、生活能力のなさを露呈。

貸付制度の申請には収入印紙(200円)が
必要だったのですが、
「今、200円のお支払いはできますか?」
と、心配された私。
よっぽどお金に困って見えたに違いない。

2010年7月3日土曜日

青木隼人ギター演奏会

退院して数日が経ってから
ブログをアップしたので、
すっかりキモチ的には
入院は過去の出来事のさわのです。
方々で心配かけてごめんなさい。

心配はかけたくなかったけど、
ネタはどうしても書きたくてしょうがなかったという、
文筆芸人なワタクシをお許しください。
それにしても、


療養と自堕落な生活の境目はどこにあるんだろう?


ということで(?)、予約をしていたcartaさん主催の
「青木隼人ギター演奏会」に行ってきました。

ここひと月ばかりの間は、
「都市生活カタログ」で、
龍大さんの歌を毎日のように聴き、
6月18日(金)には、ショピン&RYUDENのライブを、
中の橋の九十九草に聴きにいったり、
9日(金)は桜山のカフェni-juでの、
RYUDEN LIVEを予約していたりと、


「音楽に親しむ月間」


のような気がする今日この頃。
(でも宮沢さんのえさし藤原の郷ライブ行けなかったなぁ・・・)。
まぁ、時期的に龍大さん絡みのライブがメインなのか。

そして、その代わり3月頃と比べて、
美術展に最近なかなか行けてないかも。
5月から6月にかけては演劇公演真っ盛りで、
毎週のように芝居ばかり観てたりしてたし、
こういうのは、続くときは続くものなのかもしれない。


さて、この青木隼人さんという方の演奏会。
cartaさんがイベントを行うスペースである、
愛宕町の旧南部家別邸のtentで行われました。

開演は17:00からだったのですが、
いやー、めちゃめちゃキモチのいいライブでした。
こういう会場でライブされちゃうと、
機能的なライブ用のホールとかはもう、
まったく太刀打ちできないですね。

10年近く前かな?全国の演劇関係者たちの間で、
本番中に、公演しているホールの別な階で、
バンドの練習かなんかで、大音響を流されて
芝居が台無しになってしまったと、
訴訟問題にまでは発展したかどうかは
忘れましたが、けっこう大きな話題となり、

今、施設によっては、場所を借りる前に、
この日は他の部屋やホールで
どういう催し物が他であるかとか教えてくれたり、
催事に支障が(双方にとって)出ることが
想定されるときは、
事前に周囲の部屋を主催側で確保するというのが、
けっこう当たり前になってます。
基本的にその空間には
余計な音は入り込まない事が、前提。


ま、今回の場合はちょっとまた
意味合いが違うパターンなんですが、


今回のライブ会場は、周辺が普通の家も多く、
近くには国道4号線も通っています。
でもって、普通の民家の体裁なので、
ガラス戸を開け放し、
畳の部屋に足を伸ばして寛ぎながら、
お客さんは演奏を楽しみます。
(定員は20人強程度かな)

演奏の間は、
木々や葉の擦れる音がさわさわと鳴り、
時々、雨の音が大きくなったり
小さくなったりしながら響く。
遠くでひぐらしが鳴き、
低く鳥の声も静かに聞こえて来る。

開けていたガラス戸からは、
雨で涼しくなった空気が入り込み、
新しい畳の匂いが鼻腔に広がる。

最初は明るかった周囲の風景が、
だんだんと静かに日が暮れてうす暗くなっていき、
青木さんの周りの蝋燭の灯りが
次第にゆっくりと存在を強めていく。
手元に置いたジンジャーエールはまた美味い。

こういう、五感全てを刺激するというか
身体を開放するというようなライブは、
どう転んでも、ホールはかなわない。

そして逆に、不思議なことにこの日、
大雨洪水警報が県内各地で出ていたのに、
このライブ中は、
まるで天気が気を遣っていたかのように、
激しい大雨や雷雨というのは、
本当に少なかったし、
選挙戦が始まっている最中だというのに、
騒がしい選挙カーは全く通らなかったのです。

今でもあのとき、あの場所は
奇跡の空間になっていたのではないかと、
ちょっと思ったりもしてしまうようなライブなのでした。
いや、本当にいい時間を体験しました。