2010年6月29日火曜日

沢野の入院日記リターンズ

古くから絶賛系ブログをお読みになっている方は
ご承知かと思いますが、
このブログがしばらく止まると
周囲から心配される出来事、
そう、それは、


さわのさん、入院。


というわけで6月25日から29日までの4泊5日、
久々の入院をしてきました。
もう、お約束みたいになってきましたね。
恐るべし「魔の6月」と「入院5年周期説」。

ま、今回は循環器センターではないんですけど、
ブログ的大ネタとしては、“初輸血”をしてきました。
(これまでにした手術は無輸血手術)
んもう、イキオイでツイッター始めて、


「輸血なう。」


って何度書きたいとベッド上で思ったことか。
でも、こんな状態でツイッターなんか始めちゃったら、
私の性格的に、リアルタイムでだらだらと
医者へのダメ出し思考スパイラルの垂れ流しになるのは、
火を見るよりも明らかだったので、
(ま、冷静になってからでも結局ブログに書くけどね)
必死で欲望と闘ってました。
さて、人はどういう時に輸血をしますでしょうか。

(1)事故など緊急手術
(2)人に刺される
(3)人工透析
(4)出産及び流産等による不測の事態
(5)結核による大量吐血
(6)自殺未遂による大量出血

これくらいしか思い浮かばなかったのですが、
他にもあったら教えてください。
で、上記のいずれでもないです。

私は日常、心臓の血管に血が詰まらないように、
抗血栓剤というのを服用していて、
人より多少血が出やすく止まりにくいのですが、
(血友病の方の真逆の治療ですね)
それと一緒に、あまり重くない
子宮内膜症という持病もあります。

ま、重くないので普段は特に支障もなく、
困ったこともそうない(痛みとかもあまりない)んですが、
今回は原因不明の超大量出血が5日間続き、
(そして最後まで原因不明だった。
ていうか、調べてくれないの?)
本気で失血死するかと思いました。

今の私なら刑事ドラマで、撃たれた刑事が、
意識朦朧としながら後輩刑事に語りかけるシーンが、
とてもリアリティのある演技だと認めます。

いや、ほんとに失血死間際に人に話をしようとすると、
あんな風になると思う(ていうか、なってた)。
まあね、伝説の敏腕プロデューサーの死因が、


「生理過多による失血性ショック死」


では、後世に名を遺せないと思い
(↑ いや、マジで一時は死ぬかと・・・)、
症状が始まった5日目(25日)の昼に、
自宅トイレから一歩出た瞬間
「ヤバい、死ぬ・・・!」
と、自力で救急車を呼んで、医大の産婦人科へ。

でも、特に大ごととは思われてなくて
(検査数値にも表れなくて←直前に大量に鉄剤服用したから?)、
決して言葉には出さないけど、びしびしと受ける空気が、

「全く、ちょっと生理が重いくらいで救急車で来んなよな」

的な扱いを受け、
「明日また検査に来てください」と言われて、
一人残され生理食塩水かなんかを
点滴されて帰されるとき、
あまりの私の姿に、外来の看護師さんが、
「こんな状態なのに、帰すわけにはいかないわ!」
と、再度先生に電話してかけあって、
一日入院をとりつけてくれた。

で、次の日の検査で赤血球量が
通常の半分の数値しかないことが分かり、
1600ミリリットルの輸血決定。
その結果、当初日帰り指示だったのが、
1泊となり、最終的に4泊5日。

1600ミリリットルってね、あーた、
500ミリペットボトル3本より多いんですよ!
(輸血パック4つでした)。


ありがとう、外来のちょい年配の看護師さん。

あなたのお陰で私、今、生きています。


(次の日、輸血承諾書に記載された
輸血量を見た病棟の看護師さんが、
「昨日、家に帰ってたら危険だったかもしれないですねぇ・・・」
と、しみじみ言っていた)

全くね、救急車呼ぶプロ(?)の動物的カンを
あなどるなっちゅうーの。
誰が好き好んでコンビニ受診するか。
データだけを見るな。患者を診ろ!

そして、6月16、17日に献血をしてくれた、
東北圏のどこかの見ず知らずのO型の皆さま方、
ありがとうございました。
もしかしたら不本意かもしれませんが、
今、あなたの血液は、


私の体内を巡っております!


瀕死の重症患者を救いたかった血液かもしれませんが、
いや、もしかしたら単に自分の血液型を
知りたかっただけかもしれませんが、
私はとっても感謝をしております。

将来的に、今後もしかしてなんらかの
薬害が発見されることがあったとしても、
今生かしていただいたご恩は忘れませぬ。

いやー、すごいね、血液。
どんな高額ドリンク剤より確実に即効性があるね。
記念に輸血パックの写メ撮っちゃった。
(とはいえ、輸血承諾サインするのはけっこう勇気が要りました)

でもね、輸血って痛いよ。

他の点滴と違って粒子?が大きいから、
私のような細い血管流れるには痛いのね。
点滴中じみーに、数時間、じわじわと。(2パック×2日)
今、横で誰かに優しくされたら無条件で


好きになっちゃうかも。


・・・と、独り身で黙って耐えてました。
(私が20代男子だったら確実にナースに本気で恋していた)
そのうち、平気で輸血パックをぶらさげて、
売店に買い物に行ったら、
エレベーターが開いた瞬間、中の人にギョっとされました。


がんば、私。


ところで私の入院した病棟は婦人科だったのですが、
同じ病室は、抗がん剤治療の患者さんばかりだったり、
緩和ケア病棟でもあったりして、
ふだん私は入院すると“心臓病の王道”的患者
として過ごしているのですが、
今回はなんか、

「すっ・・・すいません。ただの貧血っす。
私のことはそっとしておいて下さい・・・」

な感じで、キモチ的に非常に肩身の狭い入院でした。
いや、症状が軽いにこしたことはないんだけど。
なんかね。

そんな闘病ドラマのモデルになるような姿の
人たちばかりの空間の中で予想外の数日を
過ごしていたわけですが、
その空間は、驚くほどあまりに日常的で淡々としており、
こちらの求める過剰な悲壮感あるドラマ性を、
そっと静かに拒否するかのようでした。

うーん。いろんな経験をしているなぁ、私。
これが何の役に立つのかはわからないけども。


ああ、元気になろう。誰かの分まで。

2010年6月16日水曜日

演劇は必要なのか

「街もりおか」の座談会で、
「今後どのようなことを演劇でしていきたいですか?」
というような質問をされた時に私は、

「来年も私が演劇をやっているかどうかは
正直、わかりません」

という話をしました。
今回のはちしばのプロデューサーの担当を
打診された時にも、
4月以降の仕事が全然決まってなかったし、
自分の生活がどうなるかもわからないのに、
芝居なんてやってる余裕はない、と、
ずっと言ってました。

「仕分け」という作業が行われるようになり、
芸術文化、スポーツ、ありとあらゆる事業に、
税金投入の是非が
厳しく問われる時代になりました。

それを「ひどい!」っていうのは簡単なんだけど、
でも、実際問題として、
限られた税金をどう使うか、
と考えた時に、
心臓病持ちで、親の介護が必要で、
仕事に困るという自分の立場から、

医療費も福祉も雇用問題も教育も、
それぞれお金が必要だよな、
そして、それらのお金だって足りないんだよなぁ、
との思いもありました。

チケットが1万、2万もするオペラなどに、
補助金の税金投入がされて、結局、
その値段のチケットを買えるような層だけが、
心豊かな気分になるのであれば、
お金持ちのための税金投入でしかないんじゃないか、

(音楽を勉強している子供・学生たちが、
500円くらいの格安で観れるとか、
年金暮らしのお年寄りが安く観られるとか、
地域の学校にワークショップに行くとか、
なにかしらあるのは別として)

というような事も、漠然と考えていました。
反論されて、それに応えられるだけの、
理論も持ってない、曖昧な感情ですが。

でもそういう漠然とした感覚は
失わないようにした上で、
演劇に携わっていかなければと。
演劇人である前に、一人の生活者としての
感覚は失わないようにしようと。

1000円という大金を払って、
お客さんが限られた大事な時間を割いて
劇場に足を運んでもらう意味を真剣に考えたい。
そうした内容を踏まえた上で、もし、

「親の介護か、演劇か」

という事態になったとき、今の私はおそらく
親の介護を選ぶでしょう、と。
演劇からは離れるでしょう、
そんな自分が、演劇を続けていくか
ということは、今後ずっと問い続けていきたい。
そんな事を話しました。

ということで、今回の公演に携わるにあたって、
「演劇とはなんだろう」
という事をずっと考えていました。

数年前よりも、明らかに生活環境が
急速に悪化している。
特に、若い子たち。
月~金で働いて、夜も土日も自由、
そんな子はかなり限られていると思いました。

明日のシフトもどう入るかわからない、
夜遅くからしかみんなで集まれない(らしい)ので、
21:30には閉まる公共施設は使えないから、
みんなで深夜にカラオケボックスを借りる、

仕事を持つ社会人は、一人ひとりに
降りかかる仕事量はどんどん増え、
残業、休日出勤も多い。

介護の問題を抱えている人もいる。
大切な家族もいる。

個人で製作する美術などと違い、
(深夜に一人で絵画制作できるのとは違って)
演劇は、たくさんの「他人」と
かかわらなければいけない。
他人と歩幅を合わせなければ
いけない局面がたくさんある。
面倒くさいこともたくさんあるだろうと思う。

そういう中で、どうしてみんな、そこまでして
こんなに芝居に打ち込んでいるんだろう、
そういうことを考えていました。
どう考えたって、その「行為」をやめたら、
生活がずっと楽になる。はず。

わかんないなぁ。わかんないなぁ。

そう思い続けながら、公演最終日を迎え、
たくさんのお客さんの笑顔をいただき、
参加者の皆さんと、
「再演したいですね」
「また今度一緒にやりましょうね」
と、言っている自分がいました。

たぶん、まだこれからも私は
自分にとっての演劇の必要性というのを
考えていくのだろうと思います。

まだ、答えは出ていませんけれども。

衝撃の告白と演出家礼賛

「都市生活カタログ」が無事終了し、
楽日の最後に初めて打ち上げをした
(初日、2日目とも飲まずに真面目に帰った私たち。
毎日飲みたかった霜月さんごめんなさい)。

剛くんが、その席で初めて告白した。

剛くん 「いやあ、演出の方が盛岡の有名な
     老舗の劇団の代表の方だから、てっきり
     2回目か3回目の稽古くらいで俺の演技に
     我慢できなくなって、『死ね!』って
     怒鳴られるんじゃないかとドキドキして・・・」
斎藤  「ああ、灰皿投げられたりね」
さわの 「そんな人はプロデュースしませんから!」

ごめんよ、剛くん。
まさかそんな決死の覚悟で私の依頼を受諾して
悲壮感持って、うちの公演に参加したとは、
今の今まで思いもしてなかったよ。
(しかも、公演全て終わってから!)
悪いけど、うち、プロデュース基準は、


「人柄」


だから。
ていうかね、そんな稽古、
私が出たくないですから!

いやあ、ほんとに大森さん、素晴らしい演出家でした。
大森さんは、普段は劇団の看板俳優さんで、
盛岡の演劇界では、大森さんを演出家という
認識は、あまりしてないと思います。

でも、今回の依頼は大森さんの一本釣りでした。
(他は誰も想定してませんでした。
ていうか、大森さんに断られてたら
次の人選に途方にくれるところでした)

今回のプロデュースで「演出は大森さん」
というと、少なからず周囲に驚かれました。
「演出? キャストじゃなく???」みたいな。
(本人にも「出たい」と言われました。ごめんなさい)

いやもちろん、ある程度までは、
プロデューサーとしての読みはありました。
仕事でいくつか演劇事業でもお世話になり、
自分の役割を丁寧にきちんとこなす姿や、
一度も声を荒げたところを見た事がないところや、
役者としてうまい人は、
演技指導もうまいはず(人によりますが)、
というようなところまでは想定済みでした。

大森さんが演出した舞台としては、
私は仕事でお世話になった、
「リーディングシアター 雪明り」というので
ご一緒させていただいてます。
(本人はたぶん、私が担当してたことは
覚えてないかもしれない)

でも、こんなに丁寧に台本を読み込み、
今演じた演技の意味を役者に聞いて、
自分の演技を再考させ、
役者がちゃんと納得するわかりやすい説明を
する人なんだというのは
横で見ていて感動でした。

なにより、よく役者を褒める!
やみくもに褒めるんじゃなくて、
きちんと、意味付けのある褒め方をする。
「褒める」というのは、
一つの能力だよなぁと思いました。

途中、稽古の合間に一度、剛くんに、
「どう、大森さんの演出は?」と訊いたら、
「いやもう、素晴らしいです!」
って言ってたので、

「さすが、この演出家を選んだプロデューサー・・・」

と、自画自賛してたわけですが、
(↑ どこまで自分大好きなのか、私)
普段、自劇団で作・演出・出演を
20年続けてきた斎藤さんは、
自己演出がきちんとできる人なので、
要所要所の必要な指示以外は、けっこう自由でした。
そんな斎藤さんが、

斎藤  「こんなに演出の言うことをきいたのは初めてです」

と言ってたので、

さわの 「好き勝手やってたじゃないですか!」
大森  「俺は斎藤くんに『台詞覚えて』としか言ってない(笑)」

と、ツッコんでおきました。
ま、こんな人もいたわけなんですけど(笑)。

大森さん、役者として出たかっただろうなぁ。
ごめんなさい、でもまた演出で
舞台をご一緒させていただきたいです。

どんな芸能人に会うより大騒ぎしていたと思う。

「都市生活カタログ」公演2日目、
開場少し前に、受付に一人のおじいちゃんが。
ん? なんか見覚えがあるお顔・・・

!!!!!

源蔵さん!!!

そう、それは「てくり」9号の記事、
「盛岡ことば de 赤いスイートピー」
で盛岡弁をご教授いただいた、
松本源蔵さんじゃないですか!

いやね、確かにご招待券はお送りいたしました。

あの時、得体の知れない若造と対談させられたけど、
あのコは一体、ナニモノだったのだろうと
きっと思われているに違いないと、
「いや、ワタクシ、こんな事をしておりましてね」
というご紹介のつもりで。

でも、昨年の対談の後、風の噂で
体調を崩されて、もうあまり公の場には
いらっしゃらないらしいとも伺っていたので、
まあ、キモチとしてね、記念にね、
と思っての招待券だったのですが、
まさかご本人がいらっしゃるとは!
ああ、なんとかたじけない・・・

源蔵 「最初、封筒の名前見たときは、
    誰だかわからなかったんだけど」

ああ、もうそれでもいいです!この際!

源蔵 「添書の脇のコメント読んで思い出して。
    なに、これを私に見て欲しかったの?」

そうです、観て欲しかったんです!!

源蔵 「あの時の「てくり」無くしちゃったんだよねぇ~。
    みんなに見せて見せてって言われて
    貸してるうちに、どっかいっちゃって」

木村さん! 至急、源蔵さんに9号を!!
あれが無いと、また私、顔と名前忘れられちゃう!
えっ、もう在庫が無いですって?!
誰か、源蔵さんに9号を! ありったけの9号を用意して!!

源蔵さんは、公演を最後までご覧になって、
アンケートに一言、


「驚きました。」


と書かれてお帰りになられました。
「いったい、ナニに驚いたんだよぉぉぉ!!」と、
みんなで身悶えしたのはいうまでもありません。
(あとで届いたハガキによると、
お客さんが若い人がいっぱいで驚いたらしい)

この日は、木村さんのお嬢さん7歳から、
源蔵さん83歳までが、一つの客席にいた日でした。
お帰りの際、源蔵さんは、

源蔵 「あなたは全然変わってないねぇ~」

といって、にこにこしてお帰りになっていかれました。
よかった、これでちゃんと覚えてもらった。

終わっちゃった。

「都市生活カタログ」、無事3日間の公演を、
つつがなく終えることができました。
観に来てくださった皆さん、
この公演にご協力してくださった皆さん、
本当に本当にありがとうございました。

これまでに私が企画した
はちしばの舞台というのは、
詩の朗読と書と民謡の融合だとか、
舞台に一人だけのオペラ(&ピアニスト)だとかいう、
ちょっと企画としてはチャレンジなものばかりなので、

観に来ていただいても、「私には合わない」
という感想をもたれるお客様がいる覚悟は、
いつもしながら本番に臨むのですが、
(それでも、来ていただいた皆様の、
可能な限り大多数の方に満足していただきたい
という気持ちはもって作っていますが)

今回は本当に、全くムズカシイ事を考えず、
来ていただいた全てのお客様が
ただただ笑って、愉快な気分で
会場を後にしてほしい、
明日元気になれる舞台を、と願って作ったので、
いつもとはまた違う種類の緊張感を持ちました。

初日の開場前は緊張で吐きそうでした!

もし、貴重なお時間とお金をいただいて、
今回、不愉快な気分でお帰りになった
お客様がいたら、今後プロデューサーとしての、
自信を失って立ち直れないかもしれません。
どうか、少しでも観る前より温かい気分で
うちに帰っていただけたことを願っております。

今回、イッセー尾形さんの作品の中からは、
「バーテン(みっちゃんの出戻り編)」 (霜月漣)
「幸せ家族(ハワイ篇)」 (斎藤英樹)
「ヘイ、タクシー」 (中村剛造)
「結婚相談所」 (斎藤英樹)
「バーテン(結婚編)」 (霜月漣)
の5作品、

そしてRYUDENの龍大さんには、
冒頭と2作品目と3作品目の間、ラストに1曲ずつ、
めちゃくちゃカッコイイ、
ギターの弾き語りをしていただきました。

初日終演後、某新聞記者さんに、
「今回、結婚や家族をテーマにした作品が
多かったようなのですが、何か意味が?」
と訊かれたんですが、


全くそんなことは考えておりませんでした!


しかも、今回(というか私のプロデュースの時は)、
正装でお客様をお迎えするというしきたり(?)なので、
演出、舞台監督、プロデューサーは、
お客様に失礼のない服装をするという事で、
3日間スーツを着ていたのですが、
なにも寄ってたかってみんなして、


私の服装見て驚かなくたっていいじゃないですか!


ちくしょう、公演も終わったし、
当分ジーパンとTシャツで過ごしてやる。
(そんなにスカート姿が珍しいのか、私・・・)
あ。そういやブログに
今年のテーマは「美容と健康」って書いてたな・・・。

皆さん、もし仮に私があと3ヵ月後に
電撃入籍とかいう事実があったとしても(ないけど)、
今回の作品選択は、何の関係もありませんから!!

ほんとに、お客さんてばナニを見てるのか。

何を見てるっていえば、今回のアンケートに、
「さいとうさんのあし(くつした)の線が気になりました。
むくんでいたのでしょうか」
という感想がありました。
皆さん一体、役者のどこを見てるんでしょうか。
斎藤さん、本業で一日立ち仕事だったんです。
どうか許してやって下さい。

そんなわけで(?)、創ってるほうも、
とっても楽しい舞台でした。

今回「カタログ」という名前をお借りしましたが、
初めて盛岡の演劇人や、
ミュージシャンを観て(聴いて)
興味をお持ちになった方がいらっしゃいましたら、
ぜひとも、これらの役者さんの所属する劇団や、
参加するプロデュース・客演公演、
ライブイベントに足を運んでみてください。
そういう意味での「カタログ」ともなればいいなとも
思っています。

皆さま、本当にありがとうございました。
話はもうちょっと続きます。

2010年6月11日金曜日

今日で終わっちゃう!

公演最終日(楽日)です。
うわぁ、もうあと一回公演したら終わっちゃう!

ということで、昨日おとといの公演に、
足をお運びいただいたお客さま、
本当にありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか。

初日は、盛岡の演劇人が極端に少ない回で、
東京公演でもしているかのような、
キャストとお客さんの緊張感のある日でした。
なんというか、

「笑いたい・・・笑いたいけど笑っていいの?」

みたいな、ものすごく押し殺した、
どうしてもこらえきれない
笑い声が漏れてくる、みたいな感じや、
一言一句もらさず台詞を聴いてる
集中力ただよう空気というかが、
あー、なんか客層がいつもと違うぞ!
ふだん、盛岡の演劇を観てない層だぞ!
という初日でした。

最初、お客さんが静かなので
「うわ、すべってる!?」と動揺したのですが、
終演後、皆さん口々に
「面白かった!」「面白かった!」
といって笑顔でお帰りになっていくので、
あ、面白かったのかと。

初日に来ていただいた皆さん、
二日目はですね、お客さんに
でかい声でうひゃうひゃ笑われ、
終演後には「卑怯ですよ!(笑)」と責められ、
アンケートでは、

「バカですね」
「やりたい放題ですね」
(↑ しかも書いてたのは一人じゃなかった)
と書かれてました。


ええ、そんな扱いでいいんです、私たちは。


あぁ、もっと言って! もっとバカにして!
(↑ M気質な私たち)

てくりの木村さんなんて、小2のお嬢さんを
連れて観に来てくれましたけど、
私が親だったら、


絶対連れてきませんけどね!


教育上よろしくないんじゃないでしょうか。
お子さまにはあまりお勧めできません。
気持ちとしてはR15指定です。

市の教育委員会の方も
いらしてたようなんですが、
いらっしゃっていたことを後から知って、
軽い気持ちでご招待券を
贈ったことを後悔しました。

「こんなくだらないものの共催をしていいのか」
「澤田哲郎の絵を貸すべきではなかった」

と、教育委員会で問題にならないか心配です。
でも、そんなオトナの心配をよそに、
木村さんのお嬢さんは、


「ハワイの人がおもしろかったです。」


って、ちゃんとアンケートの感想を
書いていってくれてました。
斎藤さん、グッジョブ!
33歳年下の女まで魅了する男、斎藤英樹。

ということで、今日で終わっちゃいます。
もったいないです。
会場で心よりお待ちしております。

ごめん、さわのさんは、
こういう馬鹿馬鹿しいのがけっこう好きな人。

2010年6月9日水曜日

公演初日前

こんにちは。
本番当日を迎え、立替払いで
湯水の如くお金が出て行ってるさわのです。
心の支えは、公演終了後に精算できる、
領収書の束です。

ま、いくら収益が出たところで、
実費の支出分を除いた収益はすべて、
八芝制作委員会収益に入るので、
領収書分が戻ってくるだけでも幸せです。

と、いうことで(?)、公演当日です。

てくりの木村さんが、ツイッターに、
「Book! Book! Sendaiに誰かさわのさんを
つれてきてあげてください」
と書いてくれてるんですが、

誰も一言も反応していないので、
ものすごく誰からも敬遠されている人
みたいでサミシイので(そっ、そうなのか私・・・)、
「都市生活カタログもつぶやいて下さい」
と、メールしたら、

「マニアックな内容」
とか、
「斉藤くんのなよなよがいいの?」
とか、つぶやかれてました。

しまった、木村さんがかなりのツンデレ
だということを忘れていた。
(マニアックじゃないですから、ほんとに!)

つれづれ団の桃生くんからは、
昨日、「toko! toko! Sendai」のイベントちらしが
5部ほど(なんだこの半端な部数は)
送られてきたので、輪転機印刷して
うちの公演パンフに折りこむ代わりに
ツイッターでつぶやけという交換条件を出したら、
ツイッターのみならず、ブログでも紹介してくれてます。

http://tsurezuredan.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-eb4e.html


ありがとう、ありがとう。
それで仙台からもたくさんお客さんが来てくれたらもう、
今度のイベント、高速バスでがんばって仙台行くよ!
(あ。もしかして今、大変な事を約束してしまった・・・?)

と、いうことで皆さま盛岡劇場タウンホールで
お待ちしています。
えっ? お金がないですって?

「パンが無かったら、芝居を観ればいいじゃない?」

なんか、マリーアントワネットというより、
暖房無いから、夜通し妻と踊りあかしていた
モーツァルトみたいだな。

さて、もうここまできたら、
参加者の怪我や病気が無く、
無事に公演できることだけを第一に祈って。

ああ、あと3回しかこの芝居観れないんだよぅ。

ではそろそろ、ホールに向かいます。

2010年6月7日月曜日

忘れないうちにこれも書いておこう

昨日、衣装合わせのために持ってきた、
自前のスーツを着ていた剛くんが、
ベルトを直していて、ふと、つぶやいた。


「あ・・・俺、少し痩せてる・・・」


よかったねぇ、剛くん。
稽古で激しく汗かいてたかいがあったね!

(昔さわのにブログで「眼は怯えたウサギだけど、
体型は今やプレーリードッグ」って書かれてたけど、
こないだの3月末の舞台では、
もはやハムスターみたいだったからね!)

今度、8月はちしばのプロデューサー(最年少)だけど、
リバウンドしないように気をつけてください。

予告など

もう、本番前にブログを更新できる
時間と精神的余裕があるかどうか、
全く未知数なので、今のうちにお伝えしておきます。

舞台で、龍大さんには3曲歌っていただくんですが、
冒頭の一曲は、開演時間前から始まります。
舞台監督の東くんの前説もありますので(おそらく)、
開演ギリギリよりは、ちょっと余裕を持って、
会場にお越しください。

なお、龍大さんのバンド、RYUDENのアルバムや、
染物屋さんとしての顔も持つ龍大さんの作っている
藍染めTシャツも販売いたしますので、
(私はまだ現場を見てないんですが、
盛岡市動物公園の売店で、
龍大さんの染物売ってるそうです)
少し、フトコロに余裕を持ってお越しください。

今はよくわかんなくって、
「ふーん」とか読み流してるかと思いますが、
これがね、ナマで歌聴いちゃうと、
きっとアルバム欲しくなっちゃいますよ。
(↑ 悪魔のささやき)

で、「あぁっ! 財布にお金が足りない!!」
てことになっちゃうはずです。
ま、買うかどうかは当日判断としても、
一応、そんな心積もりもよろしくお願いいたします。

********************

◎※タイトルなしCDR 300円
◎「RYUDEN/ONCE UPON A TIME」 2600円
◎「boc8 藍染めTシャツ」 4000円

********************

では、今から妄想キャスティング掲載の
パンフレット作成に入ります
(いや、ただの文字だけ簡易パンフだけど)。

2010年6月6日日曜日

エール交換

稽古からホール仕込みの間に、
軽く食事をしておこうと、盛劇を出て、
肴町アーケードに向かって
自転車を走らせていたら、

劇団トラブルカフェシアターの皆さんが、
肴町の風のスタジオでの公演
「Rush! Rush! Rush!」の楽日を終え、
撤去準備のために集団で(おそらく)盛劇に向かって
歩いているところに遭遇した。

ちなみに、先日人ごみに流されて、
「街もりおか」5月号の演劇を語る座談会に、
一緒に出席したエンドウくんが
代表を務めている劇団だ。
(TCTのサイトはこちら。↓)

http://tctmorioka.web.fc2.com/index.html

私は昨日の昼公演を見せていただいたが、
本当にバカバカしかった(←褒めてます)。


エンドウくん、バカじゃね?

(↑ そうは見えないかもしれませんが
  さわの的最大級の賛辞です)


深夜にエンドウくんが、パソコンに向かって
こんなことを考えているのかと思うと、
客席でとてもいじらしい(?)気持ちになった。

だいたいにして、第一話(オムニバスだった)の、
あらすじに書かれている言葉が、

********************

古来より伝わる「目薬さし大会」。
2人1組となり、
高所から目薬をさす正確性や技術力、
さらには、周りの見る者を魅了する芸術性
などが競われるこの大会。
世界中の参加者がその頂点を目指す中、
今、2人の男が立ち上がる。

********************

こんなことをね、30半ばの本業小学校教諭が、
真剣に考えてるって時点で、

おかしいっすよ?!(←いやだから、褒めてますって)

よっぽど、通りすがりにエンドウくんに、
「バカだねぇ、エンドウくん」
と、言おうかと思ったが、知らない人が見たら、
自転車で通りすがりに罵声を浴びせる女
になってしまうので、

万感の思い(?)を込めて
「お疲れさまでした~」
と言って、自転車で通りすがろうとしたら、
その通りすがっていく私の背中に向かって、

「昨日は来ていただいてありがとうございました~!
そちらの本番も、成功をお祈りしています~~!!」

と、でっかい声でエンドウ君に
声援を送ってもらった。

恥ずかしいよ! 演劇人、声でかいし!

でもなんか、運動会での応援合戦のエール交換を、
大人になってもしてるみたいで、
ちょっと嬉しかった。

次々に明かされる豪華(妄想)キャスト

とうとう、今週水曜からの本番のため、
午後は13:00~17:00まで、盛劇内で
キャストの自主稽古、
19:00より、ホールで照明の仕込み。

霜月さんと、昨日のホンモノの盛岡公演が
面白かったことについて、熱く剛くんに語る。
(↑ 仕事の予定が急にキャンセルになって
見ようと思ったら、初日分前売り完売で
チケットが手に入らなかったらしい剛くん)

霜月 「あそこまでやっちゃっていいんだ」

と、イッセーさんと同い年の霜月さんは、
妙に闘志が沸いたらしい。

私も、もういい歳したおじさんが、
あんだけはじけてんだ(←褒めてます)と思ったら、
なんかとても元気になる(←だから、褒めてますって)
舞台だった。

すっげー、バカだー!(←最大級の賛辞)

ええ、ホンモノに負けちゃいられません。
(↑ いや、勝負じゃないけど)
うちも、ホンモノにリスペクトを表して、
今以上にとってもバカバカしくいきたいと思います。


イッセーさん、万歳。


と、いうことで先日、
霜月さんの妄想キャスティングをお送りしましたが、↓
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_05_01_archive.html#3110419289619024087
とうとう、「年増のみっちゃん」の妄想キャスティングが、

エド・はるみ

ということに決定いたしましたので、
ここにご報告いたします。
皆さんの心の眼で見ていただければ、
この舞台上には、

北川景子と佐々木希とエド・はるみが
大泣きしたり、喧嘩したりして、
パワフルに出演しております。

ちなみに、斎藤さんが頭の上がらない
13歳歳下(←勝手な設定)の、
旦那を尻に敷くヨメは、
吉高由里子で、
ヨメと仲が悪いマザコン母は、
野際陽子と思いながら、お楽しみ下さい。

剛くんの舞台なんて、
ハリウッドリメイクバージョンです。


そんなメールのやり取りを、
キャストの皆さんと深夜~朝早くにしていて、
妙なテンションのプロデューサーです。


まだまだ驚きの妄想豪華キャスト
ラインナップにつきましては、
ぜひ当日パンフにてご確認を。

2010年6月3日木曜日

そろそろ、project ALBiREOも盛岡入りかな?

昨日の稽古が終わってから、
見学に来てくださった皆さんに、

「面白かったら、是非ともこの公演を
広める協力をお願いします。
もしつまんなかったら、公演終わるまで
そっとして、黙っててください(笑)」

と、話したので、
一応、誰が見学に来てくれたかは、
見学表明した方以外は、
公表しないでおこうと思ってたのですが、
さっき、ジュンくんのtwitter見たら、
(ごめんね、登録してないから
フォローはしてないけど)
この公演勧めてくれてたんで、
昨日、ジュンくんに会ったことは
公表できるな(笑)。


ジュンくん、盛岡お帰りー。


今年はカムバックサーモンな
ワカモノが相次いでますな。
近いうちに、ジュンくんのことも
ここでご紹介しますね。

ちなみに、ジュンくんは映画館通りの
ゴミ拾いをするプロジェクト、
「シネマストリートプロジェクト」の、
現代表です。
(桃生くんは、2代目代表(代行)。
ジュンくんは4代目かな?)

ワカモノ、動く、今年の盛岡。

今日もこれから稽古なのねん

今回、一般の方向けに、
稽古見学日を3日間設けてみたわけですが、
昨日までで、そのうちの2日終了。
いや~、なんか、面白いですよ。

実際のところ、そんなにたくさんの方に
見学に来てもらえてるわけではないんですが、
(一昨日は4人。昨日は6人。
昨日は、キャスト・スタッフ合わせて
計17人の稽古でした。
でも、普段は3~4人での稽古もざらなので、
ものすごくいっぱいいる気分)

キャストの皆さんにとって、
全く見ず知らずの人が何人もいるってのは、
ものすごく緊張するらしいです。

剛くんに「何言ってんの。
本番は1ステージにこの10数倍はいるんだよ?」
と言ったら、霜月さんに、

「これくらいの人数が、逆に緊張するんだよ!」

と、怒られました(笑)。
新人お笑い芸人が、客の少ない営業先で
ネタやってしごかれてるみたいだ。
(↑ 鬼プロデューサーな私)

稽古開始時間の20分も前に来て、
演出の大森さんが来る前から
自主稽古をして落ち着きがなかったり、

霜月さんや剛くんが、
稽古の最中に、知り合いの演劇人が来たのを
横目で見た瞬間、
ものすごい緊張の表情を見せたり、

仕事で遅れてやってきた斎藤さんが、
いつにないギャラリーの多さと、
見ず知らずの人がいるのに驚いて、
自分の番が来るまでの間
台本を持って、台詞覚えのために、
どこかに遁走(?)したり、

もう稽古慣れして、普段は特にもう
笑いがおきないところで、
初めてみたお客さんが笑い、
「ここで笑いがくるのか・・・?!」
と、動揺したり、

逆に、ここが笑いどころだろうと思って
(普段の稽古では受けてて)
稽古してる箇所が全然受けなくて、
奈落の底に落とされたり、

そんなキャストの皆さんの姿が、
とても面白かったです。
(↑ やっぱり鬼プロデューサーな私)

龍大さんは、稽古が終わった後、
見学に来てくださった年配の女性二人
(↑ 昔の同僚のお母様とそのご友人)に、

「こんな方が盛岡にいらっしゃったのね~
知らなくて、ごめんなさい!
演奏素敵ね~!」
みたいな事を話しかけられてました。

ふだんのライヴ会場では、
まず見ない光景(客層)です(笑)。

ちなみに龍大さんは、
今回3曲歌っていただきますが、
そのうちの1曲は、毎日日替わりです。

皆さん、本番3日とも
観に来てくれてもよろしくってよ。
(↑ 上から目線で言ってみた)

「舞台は観客と共に創る」
てなことをいいますが、
本番前に、文字通り観客の皆さんと、
舞台を創り上げています。
とても幸せな経験です。

あと一日見学開放日を設けておりまして、
4日(金)も、19:00~21:30までやります。

そんなに混雑して大変なことには
ならないと思いますし、
19:00きっかりからは始まんないし、

稽古直前や始まってから、
「今から行ってもいいですか?」
みたいなメールもよく来てたんで、
突然、見にいけそう、という感じになった方は、
お気軽に当日もさわのまでご連絡ください。
途中退席もオッケーです。

演出から指示が出る前と出た後では、
こんな風に演技が変わるのか、とか、
こんなに何度も同じシーンを繰り返して
稽古もするのかとか、
素と演技に入ってからとでは、
こんなに違う人なのかとか、
初めて見る方には、
色々なことが新鮮だと思います。


「こんなアナクロな事を、この人たちは
2ヶ月もかけてやってるのか」


と、衝撃を受けていただけたら幸いです(笑)。
しかも、たった3日間、
延べ200~300人くらいのためだけにね。

あー、あと1週間なんだなぁ。
そして、この1週間でも、
どんどん演技は変わっていくのだなぁ。

2010年6月2日水曜日

宣伝返しに援護射撃が!

盛岡のミニコミ誌てくりさんのスタッフ日記でも、
「都市生活カタログ」のご紹介をしていただきました。
こちらもちらし画像入り!(しかも裏面付き!)。
高橋さん、毎度ありがとうございます。

http://tekuri.jugem.jp/
(こちらの6月2日をどうぞ)

さんかく座への、必殺!宣伝返しに、
援護射撃が現れるとは。

さて、こちらは何で
「必殺! 宣伝返しの術」にしようか。
何をまだ紹介してなかったかなー。
ふだん、しょっちゅう勝手にてくりさんと
内容リンクさせてるからなー(←おい)。

あ。これは?

てくりさんもBook! Book! Sendaiのイベントに
参加するらしいです。
先日のつれづれ団企画とともに、
こちらもよろしく・・・っていうか、誰か連れてって~。

でもって、19日はね、仙台帰りに、
えさし藤原の郷の宮沢さんのライヴも連れてって。
(↑ そんな都合よく好みがかぶってくれる人はいないな)

こちらは、Book! Book! Sendaiのサイトです。↓
http://bookbooksendai.com/

こちらでは、どこにてくりさんが
潜んでるか探せなかったので、
てくり限定情報をお求めの方は、
今後のてくりさんのサイトで皆さん、要チェック!

てくりさんのサイトです。↓
http://www.tekuri.net/