2010年12月25日土曜日

はちしばと高校演劇

土曜日のクリスマスの午後。
そして、外は盛岡でも珍しい、12月のものすごい大雪。
そんな日に、


八時の芝居小屋制作委員会会議 in 盛岡劇場


これは、何かのバツゲームですか???
ていうか、バツゲームしなきゃない事なんかしましたか???


いやー、それにしてもすごい雪だった。
今日の会議では、来年度の八時の芝居小屋の
ラインナップ決めが主な会議内容(年間8本程度)。
平行して、どこの劇団がどの時期に
公演を予定しているかも情報交換すると、
もうすでに8月くらいまで各劇団、公演予定がぎっしり。
素直に、みんなすごいと尊敬する。

ここに、八時の芝居小屋制作委員会プロデュース公演も
何人かのプロデューサーがプラン調整に入り、
来年12月くらいまで企画が確定
(未定も含めれば2月調整のものも)。

ふざけた話もたくさんしてるし、
時には欠席裁判ならぬ出席裁判による
担当攻防戦もあったりしますが(!)、
でもほんと、盛岡の演劇人みんな、すごいじゃんと思う。

そんな今日の会議の話題の中心にあったのは、
八芝で、高校演劇の県大会最優秀作品が
見てみたいよね、という話。

盛岡の演劇がこんなに広がっているのは、
実は、地元高校演劇部出身者が
ものすごく多い、というところにある。
(ちなみに私も高校時代は演劇部である)。
なので、高校演劇に思い入れのある人がすごく多い。

私のころの小劇場演劇というのは、
野田秀樹の夢の遊眠社や
鴻上尚史の第三舞台の後の、
小劇場ブーム華やかなりし頃で、
今でいう、若手のお笑いブームのような盛り上がりが
若手の演劇にはあった。
バンドブームも同時期くらいで、
盛岡一高演劇部などでは、バンドも掛持ちして
女子高生に人気の人たちも
何人もいたような時代である。

なので、演劇をやってるのが
「えらいねぇ」と言われると、
個人的には、ものすごい違和感があった
(というか、今でもある)。
私にとって、演劇は高尚な芸術文化というより、
もっと若者の「サブカルチャー」的な位置づけである。

今でこそ東京で超人気の芝居を見ようとすれば、
ものすごい倍率のチケット争奪戦だし、
入場料も8000円とか1万円とか平気でしてしまうので、
観客もそれに伴って、客層もそれなりに生活に
余裕のある人たちのものになってしまった感があるが、
もともとは、学生が気軽に観れる値段で、
消防法に引っかかるくらいぎゅうぎゅう詰めに
お客さんを入れた熱気の中で行われていたものである。

そんな意識をひきずっているのが、
大体30~40代前半くらいの演劇人たちである。
演劇部のブカツが、学校教育の範疇ではなく、
日常生活の一部であり、娯楽であった。

他校との交流も盛んだし、
大人の盛岡演劇人たちとも知り合えるし、
いい社会勉強の場でもあった。
そこから始まって、
難しい芝居なんかも背伸びをして、
「面白いね」かなんか言いながら観たりしながら、
感性も鍛えられてきた。

そうして地元に育てられてきたのだし、
私たちも、高校演劇を何らかの形で、
八芝でも支援できたらいいよね、
ていうか、普通に、今の高校演劇の
大会作品が見たいよね、
という話になった。


と、いうのが25日の話。


実は、このブログを書いている最中(26日)に、
岩手代表として出場していた岩手女子高校演劇部が、
福島で行われていた東北大会で、
見事、最優秀に選ばれ、
全国大会出場(東北大会から1校のみ出場)が
決まったとの情報がメールで流れてきた。

岩手女子高校演劇部の皆さま、おめでとうございます!

おそらく、盛岡の演劇界ではこの情報が今日一日、
ものすごい勢いでやりとりされることと思います。
あぁ、これがどれくらいすごいことか、
どうしたら、知らない人に伝わるのだろう!

盛岡の演劇は、盛んだといわれつつ、
これまでの長い大会の歴史の中で、
岩手からの全国大会出場が無かったのです。
(東北大会がものすごい強豪揃い)
もう、悲願だったわけですよ。

高校野球における菊池雄星くんみたいな?
高校サッカーにおける、盛岡商業高校みたいな?
そんな盛り上がりです、盛岡演劇界にとって。
いや、まだ東北大会突破なんだけどね。
いや、でもほんと、あぁ、すばらしい。

衝撃すぎて、何を書けばいいかわからない(笑)。
携帯メールのやりとりで気もそぞろです。

というくらい、てんやわんやな感じで
とりあえずこのブログを締めたいと思います。
ありがとう、岩手女子高校演劇部の皆さん、
そして、顧問の千佳さん。

全国大会は、来年の夏です。
その前に、私たちにも観る機会があればいいなぁ。

2010年12月24日金曜日

クリスマスソングといえば

クリスマスになると何故か、
真心ブラザーズの「拝啓、JOHN LENNON」を思い出す。
ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」が
よく流れてくるからだろうか。
我ながら素直じゃないなぁ、と思う。
でも、いい曲なんですよね。


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拝啓、ジョン・レノン
あなたがこの世から去りずいぶん経ちますが
まだまだ世界は暴力にあふれ
平和ではありません


※「拝啓、JOHN LENNON」
 作詞・作曲:倉持陽一
 唄:真心ブラザーズ

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=59637

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・・・と思ってふと、ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」も、
何気に日本語訳詞検索してみたら、
改めていい歌ですね。


“そう、今日はクリスマス そして何を君はした?”


すいません。大雪の中、
本屋や商店街をぷらぷらしてました。

街なかが全然、クリスマスっぽくないなぁと思って
なんとなく、自分なりのクリスマス気分を探してみたら、
この曲が脳内再生エンドレスになってました。

なんだろうなぁ、街にクリスマスっぽい音楽が
盛大に流れなくなったからかなぁ?
ものすごく、地味な感じだった。街が。

昔はよく、スーパーで聖歌(賛美歌)の
クリスマスソングがやたらと流れていて、
ミッションスクール出身者として、条件反射で

「ひ~いら~ぎ か~ざ~ろ~う~ ファララララ ララララ ♪」
とか、
「も~ろびと~こぞ~り~て~ 迎~えま~つれ~ ♪」
とか、
「ま~き~び~と~ 羊を~ 守~れる~ そ~のよ~い ♪」
なんて歌詞が、無駄にソラで出てきたのに。

ああ、一度教会のクリスマスミサに参加して、
目一杯、聖歌(賛美歌)を熱唱してきたい。
「ハレルヤ」合唱でもいいなー。
おそらくまだ歌える(ソプラノじゃなくアルトだけど)。
高校卒業しちゃうと、
ふつうに家は異教徒(仏教)だから、
敷居が高いわよねー、クリスマスミサって。

ちなみに、
カトリック=聖歌、神父さん、マ・スール
プロテスタント=賛美歌、牧師さん、シスター
ね。
おそらく一般的な名称は、プロテスタントの呼び方ですが、
うちの学校はカトリックだったので、
今でも賛美歌じゃなく、聖歌って言っちゃいます。

でも、世の中はもうすでに、
古来の宗教曲より、ジョン・レノンの歌がもう、
一つの賛美歌レベルの認知度なんだろうなぁ。


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ジョン・レノン 今聴く気がしないとか言ってた三、四年前
ビートルズを聴かないことで
何か新しいものを探そうとした
そして今ナツメロのように 聴くあなたの声はとても優しい
スピーカーの中居るような あなたの声はとても優しい

拝啓、ジョン・レノン
僕もあなたも大して変わりはしない
そんな気持ちであなたを見ていたい
どんな人でも僕と大差はないのさ
拝啓、ジョン・レノン そんな気持ちで世界を見ていたい
雨も雲も太陽も目一杯感じながら僕は進む


※「拝啓、JOHN LENNON」 同上

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2010年12月21日火曜日

ひめくりの敷居を低くする推進会議 議事録

ここ数年、ふだんからてくりの皆さんとか、
喫茶cartaさんとか、岩井沢工務所さんとかに、
ものすごく良くしていただいている。

にもかかわらず本当に、本当に申し訳ないのだが、
私自身は、衣服には無頓着だし
100均で買ったお皿や、
ミ○ドの景品のお皿を日常使いをし、
家の多くにニ○リや100均製品が溢れている。

Holzさんやひめくりさんの企画展に行っても、
何も買わずに帰ってくる時の、この心苦しさよ。

そして母は味噌汁に、ほん○し使ってるし、
私が買ってくる地元の食パンは黙って食べるものの、
自分で買ってくるときは、ヤ○ザキの食パンだ。
(無言の抵抗か?)
いや、料理はとても得意な人なんだけど。

とはいえ私もこないだ、
久しぶりに食べたカップラがとても美味しかったので、
スープに昨日の残りの冷えたご飯を投入したり、

身体の冷え対策に、すりおろした生姜を水に入れ、
煮出した熱湯を漉して入れたティーパックの紅茶を、
常飲しているような人間だ。

いつ、cartaさんに、
「その味覚で、うちの紅茶を美味いというな!」と、
店の出入り禁止を宣言されるかと、
密かにドキドキしているところである。

どうして・・・ねぇどうしてみんな、私に構ってくれるの?
そんな人間じゃないの、私!
「盛岡絶賛系」って言ってるくせに、
盛岡を絶賛してる記事、そんなに無いの!
(↑ あ。ぶっちゃけちゃった)

そんな事を小出しに方々で
カミングアウトしていたのだが、
最近、岩井沢工務所の由美子さんが、
「えー、うちもニ○リ行きますよ」とさらりと答え、
ひめくりでは、てくりの木村さんと店長のmipoさんが、

木村 「これ、どこで買ったの? 100均?」
mipo 「ううん、ホー○○ク」

と普通に会話しており、cartaさんでは意外にも
お貸ししたマンガ「深夜食堂」を楽しんでもらった。
こないだの忘年会では、てくりの水野さんと、
「スローライフ・スローフードじゃないし!カップラ食べるし!」
というような話で盛り上がったりもした。


・・・ほんとうですか?


私、素直だから信じちゃいますよ???
もしかしたら色々なイメージが、
読者の中で一人歩きをしているのか。
意外と、敷居は低くても大丈夫なのか?
こんな私でも、これからも
お付き合いいただけるんですか?


わかった。今度てくりで、
「cartaさんオススメの、
コンビニおにぎりの美味しい食べ方」
とか、
「岩井沢工務所さんコーディネイトの
お部屋に100均インテリア」
とか、
「木村さん、盛岡中心部からマ○クが2軒も無くなって嘆く」
というような読者衝撃の企画を。


まあ、衝撃はあるけど、これは誰も得をしない企画だな。


ひめくりの敷居を低くすることに協力すべきか、
自分の暮らしを向上させる意識を磨く努力をするべきか、
ジレンマを感じるところである。

2010年12月19日日曜日

寒い日々なので、暑苦しさ渇望

週末金・土に、登録してもいないツイッターを眺めつつ、
「みんな、今週末は忘年会で楽しそうだなぁ(遠い目)」
と、しみじみしていたのだが、
そんな私も今日だけは、てくりさんの忘年会参加。
あと、今月は外で飲んだのは
燐光群さんの盛岡公演の打ち上げくらいだ。
あ、だからって不憫に思って誘わなくていいですからね。


だって、お金がないんですもの(←よけい不憫だ)。


ああ、人間開き直るのが一番だ。うん。
仕事の付き合いでの飲み会とか無いって楽だなぁ。
出たいのだけ出てればいいからなぁ。
昔は、バラクーダの酒飲み音頭みたいに
毎月なにかしら飲み会あったからなぁ。
(↑ わからない世代の人はレッツ、検索!)

まあ、参加費2000円程度までなら応相談で。
あとは、おごって♪

てなわけで、今月は30人とか40人レベルでの、
大人数な飲み会が続いたので、
なんか今、反動で無性に少人数で、
深く掘り下げて語り合いたい気分だ。

大人数の飲み会って、
たくさんの知らない人と知り合えるし、
広く浅く、楽しい会話をして、
さまざまな情報を得て、人が流れていく感じ。
それって、なんかツイッターぽいなと思った。

でも、今の私は、もともと知っている人だけど、
ふだんなかなかゆっくり話をする機会がない
というような人とむしろ、
(くだらないこと、取るに足らないことも含めて)
のんびり、じっくり、こころゆくまで話がしたい。

10年位前、もっと尖がってた(?)頃は、
酒の席などで演劇関係のオジサンたちに、
「感劇地図はつまらない。こうしたほうがいい」
とかなんとか(感劇地図に限らず)
やたら絡まれていて(絡まれキャラ?)、
こっちも「いや、それはですね」と
応戦して議論していたものだが、
今じゃあすっかり、好々姉(?)的立ち位置である。
時々、ゆりもどしでちょっと尖りたくなる。

まあ、単にオジサンたちのいるような飲み会に
出なくなっただけの話かもしれないが。

大人のシャベリバがしたいなぁ。
ディスカッションやディベートでなくて、
ただ相手の話を聴いてるだけでもいいな。
しょっちゅうは暑苦しいけど、年一、二くらいで。

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(前略)もちろん、あらゆるものから
何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り、
年老いることはそれほどの苦痛ではない。
これは一般論だ。

20歳を少し過ぎたばかりの頃からずっと、
僕はそういった生き方を取ろうと努めてきた。
おかげで他人から何度となく手痛い打撃を受け、
欺かれ、誤解され、また同時に
多くの不思議な体験もした。

様々な人間がやってきて僕に語りかけ、
まるで橋を渡るように音を立てて僕の上を通り過ぎ、
そして二度と戻ってはこなかった。
僕はその間じっと口を閉ざし、
何も語らなかった。
そんな風にして僕は20代最後の年を迎えた。


今、僕は語ろうと思う。

もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、
語り終えた時点でもあるいは事態はまったく同じ
ということになるかもしれない。
結局のところ、文章を書くことは自己療養の手段ではなく、
自己療養へのささやかな試みにしか過ぎないからだ。

しかし正直に語ることはひどくむずかしい。
僕が正直になろうとすればするほど、
正確な言葉は闇の奥深くへと沈み込んでいく。

弁解するつもりはない。
少なくともここに語られていることは
現在の僕におけるベストだ。
つけ加えることは何もない。
それでも僕はこんな風にも考えている。

うまくいけばずっと先に、
何年か何十年か先に、
救済された自分を発見することができるかもしれない、と。
そしてその時、象は平原に還り僕はより美しい言葉で
世界を語り始めるだろう。

村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2748703

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何年かおきに、どうしてもこの小説の、
冒頭のこの部分が、無性に読みたくなる。

そして月刊感劇地図

9:30より、盛岡劇場・河南公民館会議室にて、
いわて演劇通信「感劇地図」最新号発送作業&会議。

今日の出席は、くらもちさん、きよしさん、
よんちょさん、前川さん、さわの。
そして、くらもちさんとこの架空の劇団から、
怜美さんに発送作業をお手伝いいただきました。
ありがとうございました。

ちなみに今号には、
盛岡市民演劇賞の受賞作品と講評が載ってます。
でもって、そんな賞には何一つ
箸にも棒にもかかってない(笑)、
「都市生活カタログ」にご投稿いただいた劇評も、
紙面の後ろのほうにひっそりと載ってます。
よろしければ、ぜひお読みください。

ご好意でcartaさんと、ひめくりさんにも数部、
置かせていただいてます。
あとは、盛岡劇場、盛岡市民文化ホール、
キャラホール、姫神ホールだったかな、置いてるのは。

今日の編集会議では、
くらもちさんが昨日、自分の劇団の忘年会で作った、
豚バラのスモークがいかに上手くできたかを語り、
さわのが、出版されたばかりの
某・元俳優のベストセラー小説のamazonレビューが、
あまりにも酷評オンパレード過ぎて
むしろものすごく読みたくなる(でも既に読んだ気分)
と熱く語り、
桜山地区の開発問題は事態が複雑に絡まってて
難しいよねと真面目に考えてたような日でした。
(ウソです。ちゃんと議事は進めてました)

今年度もどうやら、またもや発行が遅れてて、
年間6号発行予定が、年明けから
例年通り、月刊感劇地図予定(現在やっと3号発行)。
毎年、スタートは感動的にスムーズなんだけどなぁ。
おかしいなぁ。

2010年12月10日金曜日

「3分間の女の一生」盛岡公演終了

地元制作協力をさせていただきました、
劇団燐光群さんの盛岡公演「3分間の女の一生」、
無事、公演終了いたしました。

このブログをご覧になっている方で、
公演にいらしていただいた方が、
もしいらっしゃいましたら、ありがとうございました。
また、宣伝に協力してくださった方も、
本当にありがとうございました。

燐光群の皆さんは、これから、
名古屋、岡山、福岡、伊丹のツアーに向かわれます。
もし、お近くにお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
「こんな舞台あるよ」とご案内よろしくお願いいたいます。

当日の入場者数は300人(をちょい切る感じ)でした。

って、書くとたぶん
「・・・へえ。」
って反応だと思いますが、あのね、皆さん、
こういう、公的な文化主催事業でもなく、
マスコミや大きな企業の協賛・主催事業でもなく、
地元の大きなイベンターが招致した芝居でもない、
全くの、県外劇団単体の手打ち公演で、

しかも当日とその前後の日時には
他にもイベント目白押しで、
(分かってるだけで同じ時間帯に3つ、
有名ミュージシャンのライブがあったり、
次の日や数日後にもいくつも
演劇公演やライブが控えていたし)

忘年会シーズンな週末金曜夜で、
師走で年末進行で、クリスマスと年越しとお歳暮で、
地域格差と大不況の真っ只中の昨今に、

30万人都市で、3000円台の
娯楽性は高くない演劇公演チケットで
チケット手売りをノルマ制にしないで、
集客の強制動員とか、
「まず、騙されたと思って」と言って騙して(!)とか、
とりあえずただでもいいからお願い、来て(涙)!
なんていう人の集め方をしないで
これだけのお客さんを呼ぶことが、


どれだけ大変なことか!


ちなみに、私がふだんやってる公演は、
2回ないし3回ステージで、前売1000円で、
もりげきタウンホールで延べ200人程度です。

おそらく、他の盛岡の人気・中堅劇団でも、
同じような設定で概ね180~250人も入れば、
おそらく、成功の部類でしょう。
あと、地元劇団の公演の場合は、
出演者の数とチケット販売数は基本的に比例します。

と、いうことでよく、「盛岡は演劇の街」
という認識が、県外の演劇関係者の間ではされていて、
県外から公演に来る知らない劇団が、
最近はけっこうあるんですが、
宣伝とかをきちんとしないと
なかなか集客に結びつかなくて
(ひどい時だと、入場者数2、3人て時もあるらしい)


「なんだよ、盛岡ぜんぜん芝居に冷たいじゃん」


と、泣きながら帰っていく(?)ところもあるらしいのですが、
逆なんですね。
「演劇の街」だからこそ、
普段、毎週のように演劇公演があります。
というかむしろ、よく重なったりもします。
1000円程度での気軽な観劇が日常です。
(ということを知らない地元民もまだまだたくさんいますが)

地元劇団の公演のほかに、
高校生からお年寄りまで、実にさまざまな公演があります。

演劇ワークショップの発表会もあれば、
商業演劇の公演もあれば、公的機関の主催事業もあり、
高校生の演劇大会や自主公演、卒業公演、
はちしばや自主企画等のプロデュース公演、
市民劇場、こどもミュージカル、
えーと、あとは何があるんだ?

もう私はそのうちの何分の一も
足を運べてないかもしれません。
(年間20~30本程度かそこらの観劇数でもそうです)
しつこいですが、ただの30万人都市です。

その上、日常のように知らないうちに
有名ミュージシャンが、小さなカフェやらお店やらで
ライブをしてたりもして、知らないうちに帰っていく
というような土地柄です。

通称「映画館通り」も街の中心部にあるような、
映画好きの街でもあります。
選択のバリエーションがあるのですね。
(ということは、チケット購入の選択に
シビアになるということですね)

むしろ、普段芝居を観る機会のない地域の方が、
「珍しいから、観てみるかー。せっかく来てくれたんだしなー」
という事で一時的な祭りのように盛り上がって、
人が集まりやすいのかもしれません。

盛岡での演劇公演を考えている他地域の劇団の方は、
そんなことを念頭に計画を立ててみてください。
ある意味、シビアで挑戦のし甲斐のある土地ともいえます。


ということで、話を戻して今回の燐光群さんの公演。


竹下景子さん出演、という
キャッチーな宣伝のあった今回でしたが、
逆を言えば、普段、燐光群さんが、
社会批評性が強く、実験的で挑戦的な芝居をされている、
という事を知らないままに、
竹下さん出演で「~女の一生」というタイトルだと、

「ポスト・杉村春子の女の一生」的な
舞台のイメージだったり、
(↑ すいません、杉村春子でしたね。
   訂正しました。12月19日)
「ポスト・森光子の放浪記」的なものを
舞台に求めて来られると、
けっこう厳しいかな、という不安もありました。

舞台そのものは、来てくださってた地元演劇人には、
評判はとてもよかったし、
まさに、舞台でしか表現のできない演劇的手法が
いくつもいくつもちりばめられていて、
映画やテレビやPC画面ではきっと得られない、
会場に足を運んで、生で舞台を味わってこその
醍醐味に溢れていました。

ただその、「演劇的手法」というものに、
ふだん馴染みのないお客さまが、
早口でどんどん溢れんばかりの情報を
畳み掛けてくる台詞回しや動き、
いくつもの物語の転換、
20人もの役者さんが何役も違う役をこなし、
同じ舞台上で、二つの時間軸の話が
同時進行したりというシチュエーションなどなどが、
どこまで理解してもらえるだろうかと、
端っこの客席から客席全体を眺めつつ、
ちょっとドキドキしていました。
(ストーリー的には、そんなにひどく難しいものでは
無かったとは、客観的には思っているのですが)

特に今回は、燐光群さんの公演案内で
チケット予約をした方や、
出演者の方からチケットを購入された方、
地元演劇関係者のチケット手売りで購入した方という、
通常パターンの集客に匹敵するほどの枚数、

プレイガイドでの購入と当日券のお客さんがいらして、
(それが無かったら今回、かなり「あいたたた」
な入場者数になるところでした)
客層として、かなりバラエティに富む構成でした。

幸い、客席の集中力と緊張感ある空気は
最後まで途切れることはなく、
力強い拍手とアンコールでの終演を迎え、
とにかく、ほっとしながら
お客さまを見送っていたのですが、
いやー、どうでしたか?観てくださった方。
チケットを宣伝・販売した身として、
まだとっても緊張しております。

ああ、一度でいいから、先に台本読んだり、
集客や観客の反応とかの心配しないで、
思いっきりただの客として一度、
かぶりつきで燐光群さんの舞台を味わってみたい。

それにしても竹下景子さん、かわいかったなー。

2010年12月9日木曜日

ビバ、5きげんテレビ

今日から、劇団燐光群さんの盛岡入り。
主演の竹下景子さんと、制作の古元さんが、
午前中に一足先に盛岡入りをして、
地元放送局をまわってテレビ・ラジオに出演する。
ということで、
地元制作協力のワタクシが何をしていたかというと、


家で、じっとテレビを見る。


というのが今日のテーマ(←なんか手伝えよ)。
そして、

「ひるっコいわて」(NHK)

「5きげんテレビ」(TVI)

「ニュースエコー」(IBC)

「おばんですいわて」(NHK・ひるっコいわての録画映像)
(※合間には、今日の「5きげんテレビ」の番組案内CM)

という華麗な流れを、ストーカーのように見守り、
(すいません、ラジオは聴けませんでした・・・)
盛岡制作協力隊の一人で、
ツイッターを唯一活発に利用している、いなべ君に、
「竹下景子さんの登場は5時27分頃ってつぶやいて!」
と、メールで裏(?)操作。

いやー、それにしても5きげんテレビ、すばらしい。
こんなに、宣伝のためのお客様に対して
あたたかいもてなし方をしてくれる番組は、
(いくら、相手が竹下景子さんという超有名人だとはいえ)
そうそうないのではないでしょうか。

何がすごいって、番組内で話題にしていた、
これまでの竹下さんの出演番組、
「クイズダービー」(TBS)
「北の国から」(フジテレビ)
「ゲゲゲの女房」(NHK)
「中学生日記」(NHK)
「男はつらいよ」(マドンナ役)(映画)
平井さんが熱く語って下さったこれら全て、


テレビ岩手(日テレ系列局)じゃないからね!


なんて懐深いテレビ局なんだろう。
しかも、特に今回の公演の
主催や共催、協賛、名義後援すら
テレビ岩手がしているというわけでもないんですよ。
県や市の主催事業公演という公的なものでもないし。

全くの善意で、公演宣伝を
こんなに丁寧にしてくださって、
「ようこそ、竹下さん岩手にいらっしゃいました!」
という、おもてなしの気持ちに溢れたトークと、
「北の国から」の田中邦衛のモノマネを
嬉々として竹下さんにやっているのを見て、
ワタクシ、思わず平井さんラブ。

で、普通だったら通り一遍なトークで、
「クイズダービーの三択の女王で~」とか、
「盛岡の印象はどうですか~?」的な、
ゆるい会話に終始しそうなところを、
竹下さんと同じ愛知出身の、
新人女性アナウンサー・川部さんが、

「竹下さんの卒業された中学・高校って、
すごく頭のいい人しか入れないんですよ~!
私、そこの高校落ちてるんですよ~」

という、ぶっちゃけトーク。
ラブリー、川部さん!
とても血の通ったトークに、
5きげんテレビの人気の理由がよくわかりました。

5きげんテレビでは、昨日の番組終わりでも、
今日の番組始まる前の、今日の案内でもずっと、
「今日は、番組に竹下景子さんが来てくれますよ!」
と、出演前からずっと出演情報を告知して、
舞台映像まで流して下さってました。

次の日、公演会場隣の大ホールでは、
大きな落語の公演イベントがあって
人がたくさんだったので、
せっかくなので、通りすがるお客さまに、
「よかったらどうぞ」と、
チラシをお渡ししていたのですが、
興味を持って立ち止まる人、ちらしを受け取る人、
たくさんのお客さんの、その多くの人が、

「昨日、テレビ見たよ!」

と、にこにこしながら言って下さいました。
私はここに断言します。


岩手で5時台にテレビを見ている人の、
8割は「5きげんテレビ」を見ています!


・・・って内容のブログを今、私は、
5きげんテレビの放送時間にテレビを見ないで
ネットカフェで書いてるんですけどね(スミマセン!)。

でもさぁ~、10000枚もチラシ撒きしても、
結局、影響力はテレビ・新聞なのだよなぁ~
という、無力感もありつつ、また一歩前へ。

2010年12月7日火曜日

「燐光群公演情報」情報

先日もブログでお伝えしましたが、
劇団・燐光群盛岡公演「3分間の女の一生」、
今週金曜、岩手県民会館中ホール、夜19:00です!
詳細はこちらから。↓

http://www.alles.or.jp/~rinkogun/3min_morioka.html

あと、こちらはサイト検索で見つけた、
竹下景子さんの、今回の舞台のインタビューです。↓

http://blogs.yomiuri.co.jp/kawamura/2010/11/in-dfb9.html

なお、今日の岩手日報学芸欄にも
主宰の坂手さんのインタビューが載っております。
盛岡タイムスには、数日前に
記事が載ったと風の便り(?)に聞きました。

そして、明後日木曜は、主演の竹下景子さんが
地元メディア電波ジャックです。
(FMIもラヂもりもめんこいもIATもないじゃん
というツッコミはとりあえずスルーさせてください)

個人的には、5きげんテレビの平井アナの
熱いインタビューに期待。

渡辺美佐子さんの舞台「化粧」の宣伝のとき、
たまたま家で見てたんだけど、
丁寧で熱心なインタビューと、
熱い公演情報してくれるのがステキ。
さすが、「岩手のみのもんた」。

********************

12月9日(木)

11:30~11:55
NHK盛岡放送局「ひるっコいわて」

16:15~16:27
IBC岩手放送(ラジオ)「ワイドステーション」

16:25~17:50(※17:00台出演予定)
TVIテレビ岩手「5きげんテレビ」

18:15~18:55
IBC岩手放送「ニュースエコー」

********************

ま、そうはいっても私自身は、
マスコミ宣伝には売り込む力もなく、
チケット手売りの能力もなく、
チラシ折込くらいしか今回のご協力できてないんですが。
(しかも盛劇メインホールは確保できなかったし)

でもね、10000枚くらいは今回のチラシ、
盛岡広域圏には撒かれてるのですよ、今回。
(松竹歌舞伎とかタンゴとか、オルガンコンサートとか
地元の方の追悼コンサートとか、
演劇以外でもずいぶん折り込んだので)

そして、私から長々とくどい公演案内が
二度も届いたりしてる皆さま、
どうも鬱陶しくて申し訳ない。
(でもよろしければ、私のメール、
興味のありそうな方に、どんどん
転送してくださってもよくってよ。うふ。)

「もう買いました」とか、
「劇団にも配券チケットがきてました」とか、
「○○さんにチケット渡されました」とか、
あたしってばもう、人間関係狭いからぁ~。

そして去年までは昼公演だったから
気づかなかったけど、世の中12月の金曜夜って、


忘年会


なのね!
世捨て人生活でうっかりしてたわ、もう。
師走の3500円出費は確かに厳しいよなぁ・・・(弱気)。

まあ、ワタクシもね、盛岡での
今後の人間関係とかありますし、
この土地に根ざして暮らしていく身として、
「今回だけとりあえず良ければ」的な、
チケット強制手売りとかするつもりは
これまでもこれからも、ポリシーとしてありませんが、

ちょっとでもこれをきっかけに興味をもって、
劇場に置かれたちらしを手にとってみたり、
新聞記事読んだり、
テレビのチャンネルを合わせてみたり、
記載したサイトにアクセスしてみたり
という事に繋がって、
そこから舞台に足を踏み入れた、
という人が少しでも現れるといいなぁ
ということは常々考えておりますのです。
さて。


もうあと(入場者数)は、神のみぞ知る!


これらの情報に何か感じるものがあった方、
劇場でお待ちしております。
もう、私にできることは、このブログくらいしかない。

個人的には、ナマ竹下景子さんをお見かけするのを、
実は密かに楽しみにしてます。
だってだって、ミーハーなんだもん。

2010年12月2日木曜日

哀悼と後悔

詩集「動物哀歌」の詩人、
故・村上昭夫さんの弟さんの、
村上達夫さんが亡くなられたことを、
新聞のお悔やみ欄で知った。
亡くなられたのは、30日か1日のようだった。

村上達夫さんは、兄である村上昭夫さんの詩の
著作権の管理者となっていた方である。
とはいっても、多くの人に兄の詩を知ってほしいと、
詩の使用については、とても自由だった。
規定の著作権料というようなものも発生しなかった。
(こちらの気持ちとして、ほんの少しではあるが
お支払いはさせていただいたが)

私が最初に舞台「動物哀歌」を企画したときに、
全くもって、どこに使用の相談をしていいのか
見当もつかず、盛岡市先人記念館に相談したところ、
弟の達夫さんを紹介していただいたのが
最初の手紙のやり取りの始まりだった。

手紙で、舞台に「動物哀歌」を
使用させていただきたい旨を書いてお送りしたところ、
とても一生懸命震える字で(70代の方)、
丁寧に一字一字書かれた
ご了承のお手紙をいただいた。
お手紙から、その実直で誠実なお人柄が
偲ばれるような筆跡と内容だった。

「動物哀歌」は2006年と2007年の二回、
ありがたい事に上演することができ、
どちらの舞台にもご夫婦で
足を運んでいただいた。

その後、私が関わったいくつかの別の舞台も、
時々招待券をお送りしていたのだが、
もし、興味がないのに送りつけても迷惑かと、
「お時間等ご都合の悪いときは、
どうぞご興味のありそうな方にお譲りください」
という旨を添えてお送りしていたのだが、
毎回きちんと律儀に足を運んでくださり、
感想や近況のお手紙をよくいただいた。

6月の舞台「都市生活カタログ」のときも、
そういうわけでいつものようにチケットを
お送りしていたのだが、
とても申し訳なさそうに、
ただ今、自分が病気療養中であるので、
残念ながら行くことができないという文面の、
相変わらずの律儀で丁寧なお返事をいただいた。

こういうときは、なんとお返事を返したものか、
療養中で身体が弱っているときにでも、
眺めることができるような本でもお送りしようか、
どういう出だしでお手紙を差し上げるべきかと
ぐずぐずと悩んでいるうちに、5ヶ月が過ぎてしまった。

そんなときに、「動物哀歌」で出演していただいた、
書家の沢村澄子さんが、
2006年からこれまでの活動記録の作品集を出され、
その膨大なこれまでの沢村さんの活動から
セレクトされた写真の中に、
「動物哀歌」の岩手県立美術館での
舞台写真も入れてくださり、
私がそこに短いコメントも書かせていただいた。

その沢村さんから、村上達夫さんにも作品集を
お送りしてほしいと依頼され、
お手紙を出せるきっかけができたと内心喜んで、
お預かりしてから数日後の11月29日に、
その作品集とお手紙を郵便局から出してきた。

おそらく、それが届いた日か次の日に
達夫さんはご逝去されたようであった。

なにかの運命だったのかと驚いたと共に、
何故、沢村さんからお預かりした
その日か次の日にでも急いでお送りしなかったのか、
(その時点で、手紙や作品集を読める
状態であったかはわからないが)
いや、その前に、前回のお手紙をいただいてすぐ、
どうしてお返事を差し上げなかったのかと、
一日後悔に苛まれた。


もう、達夫さんにお手紙を読んではもらえないのだ。


また、この手紙を出した当日は、
家のお向かいさんの葬儀に参列した。
ここ1、2年ばかりは、ご高齢のため、
ご夫婦で息子さんの住む
首都圏に住まわれていたので、
お亡くなりになったのはひと月も前だそうで、
あちらで葬儀も終え、
この日は地元岩手の関係者のための葬儀だった。

いつでも当たり前のように
会えると思っていた人たちを、
失ってから、その厳粛な事実に改めて衝撃を覚える。
もう会うことができない、という当たり前の事に、
今更ながら愕然とする。

それはもう、これから先、生きていくうえで
いくつもいくつも経験していくであろうことで、
それはもう、しょうがないことでもあるのだが、
「今できること」を「先延ばしにした」後悔は、
自分が想像していた以上に
自分に返ってくるダメージが大きい。

私は今、すべての現実を見えないふりをして
何もかもを、先延ばしにして生きている。

2010年11月30日火曜日

あなたは異性に結婚対象として見られている?

********************

元気で前向きなあなたは、一緒にいて楽しい相手。
いつも周囲に人が集まっているみんなの人気者
という印象を抱かれます。

しかし、結婚相手として見られているかというと
話は別のよう。

側にいると盛り上がることに間違いありませんが、
あまりのリーダーシップにひとりでも平気そうと
思われてしまうのです。(後略)

********************

周囲に人が集まっているみんなの人気者は、
こんなところでブログ書いてませんから!
宅飲みとかしてませんから!
基本的に夜は毎日家にいますから!(←お金もないし)

あとは地味にリアルだ。

私はどこで人生を間違ってしまったのだろう。
・・・と、ここでちょっと弱さをみせてみる。

2010年11月26日金曜日

プレゼントのかわりに

医大心腎内科定期外来日。

心腎内科の外来は、システムがいいので、
定期外来の私は、最近はもう受付から会計終了まで、
一時間なんてかからずに(早いときは40分くらいかなぁ?)
終わるようなスピードなのだが、
今日、採血のために中の処置室に呼ばれたとき、
看護師さんに、とても申し訳なさそうに言われた。

看護師 「ごめんなさい、さっきA孫子先生が急患で呼ばれて、
     センターにいったん戻ってて、診察が遅れてるのよー」

外来担当の先生が、
急患のために診察から席を外すなんて、
長い受診経験だが、心腎内科ではこれまであまりない。
(数年前に婦人科に急患で行ったときは、
外来の先生が救急センターに呼ばれてきたと言っていた)
そんなに今、お医者さん少ないんだなぁ~。


看護師 「さわのさんが最後で、11番目なの」


まあ、こっちは待つのは全くかまわないんですけど、
急患(心腎内科で急患てことは、おそらく死にそうな人)
の処置をして戻ってきて、
11人の外来対応ってすごくない?!
人数もだけど、精神的にきついよなー。
しかもA孫子先生の外来は、巷で言われるような
3分診療ってわけでもないしね。

昔は長時間待ちなんていつもの事だったんで、
むしろ最近の、待ち時間が短すぎて本が読めない
という状況が物足りない私は
(↑ 急患で行ってるわけではないんで)、
久しぶりに黙々と、中途にしていた本を一冊、
読み終え・・・・・そうなところで呼ばれた。

さわの 「あとちょっとで一冊本が読み終わるところでした」
A孫子 「いやー、今日は申し訳ない」
さわの 「いや、むしろあとちょっと遅ければ読み終えたのに!」


外来慣れ患者、余裕の発言。


さわの 「今日はお疲れさまでした。やっと終わりですね」
A孫子 「いや、まだいるよ」
さわの 「えっ、さっき私で最後って聞いたんですけど」
A孫子 「まだあと3人残ってる」
さわの 「・・・ほんと、お疲れさまです・・・」

この時点で受付から2時間経過。
それなのに、「次の予約は4週間後だと24日」と言われ、


さわの 「えー、クリスマスイブに会うのが先生~?」


などとぶつぶつ言ってごめんなさい。
結局、すでにクリスマスイブの予約が混んでるそうで、
日にち変えたんですけど。
それにしても、クリスマスイブに病院が混むってどういうこと?


みんな、もしかしてさびしんぼう?(←私も含む)


キモチとしては、クリスマスプレゼントの一つも
お贈りしたいところではありますが、
それよりも、お医者さん一人増員された方が、
よっぽど先生にはクリスマスプレゼントに違いない。

外来担当から名前の消えたお医者さんたちはいったい、
どこにいっちゃったんだろうなぁ。
私がこれまでにお世話になっている先生たちは、
けっこう残ってはいるほうだとは思うが、
それでもちょっとずつ、ちょっとずついなくなっている。
かといって、新しい名前が増えているようにも見えない。

何をどうすれば、お医者さんたちは
地方の医大に来て(残って)くれるのかなぁ。

さっぱり見当のつかない私には、
こうして、ちらりと垣間見た
身近な先生の忙しさを書き記す事しか今、
できることが思いつかない。

2010年11月24日水曜日

説破!

先日、坊主(←短髪という意味での)好きな
てくりの木村さんに、
『坊主DAYS』(杜康潤/著、ウィングス・コミックス・デラックス)
http://www.shinshokan.com/comic/tameshiyomi/67086-2/index.html

という、若くして亡くなった父親の跡を継ぎ、
20代で僧侶になったお兄さんに取材して、
仏教と僧侶などなどを題材にした
ホンモノの坊主(?)なエッセイコミックを貸したら、
数日後、木村さんが私に訊いてきた。


木村  「さわのさん、禅問答って見たことある?」


普通の人は、ないと思います。

木村  「えええぇぇ~、無いのぉ!? あとでDVD貸すから!」

どんだけ守備範囲広いんだ、木村さん。
ていうか、禅問答のDVDって、何だ?

さわの 「何でしたっけ? さむそん、せっぱ?」
木村  「そもさん、せっぱ!(←速攻ツッコミ) もう!!」
さわの 「だって私、ミッションスクール出身だし~(泣)
     (だからってキリスト教に詳しいわけではないけど)」

いやいやいや、
この会話ができるアラフォー女子ってだけでも、
そうそういないと思いますよ、木村さん。
普通は、せめてパワースポット情報とかですから。
おかしいから、相手に求める一般教養の基準が!

そんな木村さんと、
岩井沢工務所の由美子さんと三人並んで、
ヨーグルトのお酒や豆乳のお酒を飲みながら、

「あまくておーいーしぃー」
「お酒じゃないみたーい」
「うっかり、何杯でも飲めちゃうかもー」
「いけなーい。酔っちゃうかもー」
「顔、赤くなってるぅー」

と、即席女子飲みごっこをしていたら、
横で見ていたcartaご主人に、


carta 「三人にそういうキャラは求めてないですから」


と、冷静につっこまれた。
その後、この北東北生まれ三人女子は、
「調味料に砂糖はいらない」とか、
「肉には塩コショウだけでじゅうぶん」、
「フライにもしょう油」という話になり、
木村さんはひと言、


木村  「究極の酒のつまみは、やっぱ「塩」だね」


と言っていた。
こうして、おされ盛岡ミニコミ誌のイメージを持つ、
熱心な「てくり読者」の皆さんに大きなショックを
与えるような事ばかりブログで暴露している私は、
そろそろ木村さんに蹴りを入れられる覚悟が必要だ。

2010年11月21日日曜日

徒歩イマジン

13:30から盛岡市文化振興事業団主催事業の
「ハッピータンゴアワー」(小松亮太等出演)に、
劇団燐光群・盛岡公演のちらし折込で、
駅裏の市民文化ホール大ホールへ。
900部超の折り込み作業。
(いいなぁ・・・バンドネオン聴きたかった・・・)

ついでに折り込み帰りは、行きそびれてしまってた
県立美術館(本宮)の「百瀬寿 展」(23日終了)
に寄っていこうと予定する。

会場では、久しぶりに事業団の
S美さんにお会いできたので
近況や挨拶もそこそこに、ダメモトで、

さわの 「まさか、百瀬さんのタダ券なんて
     持ってたりなんかしませんよねぇ。はっはっは。
     (もう明後日会期終了だもんなー)」
S美   「あるよ」


なんですと?!


S美   「昨日、百瀬さんに会ったとき招待券もらったの。
     俺、もう3回行ってるから、あげるよ」

さすが、盛岡の美術事業のエライ人!

ビバ、事業団副主幹!

いやー、何でも試しに聞いてみるもんだなぁ。
「言ってくれればいいのに」って、そんな、
用もないのに事務室行って副主幹呼びつけて、
「美術展のタダ券欲しいなー」って、
言える訳ないじゃないっすか。
(↑ 人に甘え下手な一人っ子)
でも、「タダ券欲しいな」は言えないけど、


「仕事やめて金無くなると、
美術展の入場料って高いっすよねー」

「こないだの「北斎展」も悩んだんですけどー。
ま。ちゃんと来ましたけどね(←恩着せがましい)」


てなことを、事業団副主幹にへらへら語る強心臓の私。

でも、公的助成事業
(美術にしろ、音楽にしろ、演劇にしろ)で、
「失業者割引」とか「非正規雇用割引」とか
あると嬉しいなー、このご時世。

歌舞伎とかオペラとかオーケストラを
観に来れるようなセレブなシルバー(65歳以上)より、
もしかしたらこちらを支援する必要があるかも。
(受付で何を提示すればいいか悩むけど)

ということで、ありがとうございましたS美さん。
今日は、時給800円(入場料)の仕事をした気持ちです。
(1時間も働いてないけど)

S美   「今日は何でここまで来たの?」
さわの 「徒歩です!」
S美   「えっ、どうやって県美に行くの?」
さわの 「もちろん、徒歩です!」
S美   「えええぇぇぇぇーーー!?」
さわの 「いやそんな、ここから直線で20分程度だし」
S美   「中国の奥地の人の暮らしみたいだな・・・」

800円の美術展チケットを、ひれ伏すくらいありがたがる
つつましい庶民は、こんな生活を送っておるのですよ。
(ていうか、これが当たり前で
何とも思ってないだけなんだけど)

県美の「百瀬寿展」は各方面より、
どうも入場者数に伸び悩んでいるらしい
と聞いていたが、
私の行ったときは、会期終了近くの、
日曜午後ということもあり、
20~30代のカップルや親子連れが多く、
いい感じの入り具合だった。

いやー、そんなねぇ、こういう展覧会と、
「ミュシャ展」や「蜷川美花展」の入場者数を、
同じ土俵で語って評価してたら、
民間企業主催の確実安定売れ筋美術展
みたいなのしか今後、
できなくなっちゃうじゃないですか。
(ま、それはそれで見たいっちゃー見たいけど。
宮崎駿展とかみたいなのも)。
どうにか、県美にはふんばって欲しいなぁ。

もう23日終了な企画展の話でアレなんですけど、
この「百瀬寿展」、確かに今日の客層な、

「デートに美術展」

てのに向いてましたよ、殿方のみなさま。
現代美術のことは全くわかんなくても、
見ればまず、素直に作品がきれいだし、
百瀬さんの作品は、
アイーナやおでってにも飾られてて、
地元民には身近だし。
夕暮れ時になると、ロビーのとこの
青いライトがロマンチックだしねー。
なんつーかこう、往年の(?)デートのお誘い向き。
イメージとしては、

マスオ 「今日、アナゴくんから美術展のチケットもらったんだよ。
     どうだい、サザエ? 今度の日曜行かないかい?」
サザエ 「まあ素敵ね、マスオさーん!結婚前を思い出すわぁ。
     じゃあ、タラちゃんは母さんにちょっとお願いしようかしら」

みたいな(←サザエさんかい!)

行かなかった人惜しかったね、23日終了で。
ま、そんな事を言ってる私は
このタンゴリサイタル→美術展という、
王道のデートコースを
徒歩で一人で来たんだけどね!
(しかもタンゴは聴いてないし)

その後、てくりの木村さんから
「借りてたマンガ、ひめくりに預けておくので、
都合のいいときに受け取りにきてね」
というメールを昼にもらっていたので
県美(本宮)からひめくり(紺屋町)まで、


徒歩。
(さすがに自分でも、今日はすごいと思った)


♪ イマ~ジン ケンビ トゥー コンヤチョウ~
  イッツ イーズィー イフ ユー トラ~イ ♪

いや、最初はそんなに歩くつもりではなかったんだけど、
(ひめくりも、明日行こうと思ってたんだけど)
不来方橋まで来たら、なんだか行けそうな気がして。

今日、公会堂でのワークショップを終え、
お店に立ち寄ったpropの那須さんに
(ちなみに、27日(土)もワークショップありますよ。↓
http://play-prop.petit.cc/
そんな話をしたら、
「さわのさん、エムズエクスポ(みたけ)まで
徒歩で行けるんじゃないですか」
(前に、エムズエクスポ行ってみたいけど、
さすがに徒歩では行けないという話をしていた)
と言われた。

うん。たぶん行ける。
おそらく行ける。
確実に行ける。
問題は、


帰ってこれない(帰りの体力が無い)。


ということなのだね。
登山で言えば、頂上まで猛烈なスピードで登って、
帰りの体力を温存してなくて、
遭難するタイプだね(←冷静な自己評価)。
だって、ひめくりから県美まで徒歩で戻れ
って言われたら意識失う。

姉さん、そして冬がやってきます(←なぜか「ホテル」風)。

次の県美企画展「ハンス・コパー展」は、
果たして私はちゃんと行ける
(ていうか、帰ってこれる)でしょうか。

2010年11月18日木曜日

金のかからないシンデレラ

10:30から、てくり最新号発送作業のお手伝い
in木村さん事務所。
http://www.tekuri.net/

大体の目処がついてお昼休憩になったところで、
mipoさんのお店「ひめくり」の
明日の開店準備のお手伝いin紺屋町。
http://himekurimorioka.blog76.fc2.com/

夜は、お店にやってきた木村さんと合流して、
18:00受付19:00スタートの、
東家本店のリニューアルオープン記念の、
小泉誠さんのわんこトークイベント(てんぷらそば付き!)
を聴きにin葺手町(中ノ橋通)へ。
http://mblog.excite.co.jp/user/iwaizawa/entry/detail/?id=15010494

発送作業のお手伝いをしたり、
お店のお手伝いをしたりして、つくづく私は、
こういう「裏方」的な作業が好きだと思った。

(お店のディスプレイには一切ノータッチ。
すあまの袋のシール貼りとかフライヤー折りとか、
空きダンボールを潰して重ねてまとめるとか、
シールに値段書き込みとかの、
地味な作業を黙々としていた)。

発送作業は感劇地図でやってることに近いし、
お店の準備お手伝いは、
演劇公演の初日前の受付作業に似ている。
オープン前の浮き足立った感じも、
演劇公演本番前に通じるものがある。

色々、恐縮されたりありがたがられたりしていたのだが、
個人的には、頼まれたお手伝いというより、
その空気に触れていることが、とっても楽しかった。

でもって小泉誠さんのトークイベント前の、
Holzさん企画のクイズ「キキキ(利き樹)」で、
会場で会った5、6人の友だちの女の子たちと
きゃーきゃー笑いながらクイズに答えを書き込み、
「わんこトーク」を十分に楽しんで帰る道すがら、

馬車がかぼちゃに戻り、
従者がネズミに戻り、
ドレスがボロ布に戻っていったシンデレラは、
こんな気持ちなのかもしれないと思いながら
家の玄関を開けた。

私にはお城の舞踏会はいらない。
イベントひとつ、
お手伝いさせてもらえばそれで十分幸せだ。

2010年11月13日土曜日

今年も燐光群がやって来る 2010

今年も、東京の劇団、燐光群さんの盛岡公演の、
制作協力をしております。12月10日(金)19:00開演、
岩手県民会館中ホールです。
皆さん、どうぞよろしくね。私もチケット持ってます。

私の力でお安くすることはできませんが、
元々が、燐光群さんのご好意で、
盛岡のチケットは東京よりぐっと安く設定されています。
ちなみに今年は、アノ


「竹下景子」さん


が、やって来ます。
「竹下景子さんに5000点」はいらないので、
「竹下景子さんに3500円」のチケット代をよろしく。
(ペア券だとなんと6000円(一人3000円)!
大学生と65歳以上なんてまあなんと、2000円!)
燐光群さんのサイトによる、盛岡公演情報はこちら。↓

http://www.alles.or.jp/~rinkogun/3min_morioka.html

いやー、お手伝いをして3年目。
やっと宣伝しやすいちらしが届いたよ(涙)。
ちらしのダウンロードもできるみたいなので、
よろしければごらんください。

ということで14:00より、
いわてアートサポートセンターロビーにおいて
盛岡制作協力スタッフによる制作会議という名の
まったり座談会が行われ、

羽根のない扇風機って、どんなつくりなの?とか、
盛岡劇場のそばに、おばちゃんだらけのカフェが
できあがったらしいとか、
ホットケーキミックスで、
「なんちゃってバームクーヘン」
が作れるという情報を色々入手。
(↑カシワギさん、これ、やってみたよ!面白かった。
  バームクーヘンかと言われると悩むけど(笑))


と書くと、ほんとにゆるいな。

燐光群制作の古元さん、
私たち、一応ちゃんとやることはやってるから!


通常、よっぽどの人気公演でもない限り、
県外の演劇公演のチケットなんて、
公演3日前位からしか動かないのに、
今年はどうやら、公演4週間前にして、
すでに去年の入場者数くらいは
売れてる(予約も含)らしいという目処がつき、
メンバー一同、大いにテンションが上がる。

ま、そうはいっても今回のホールは、
昨年までの盛岡劇場メインホールの
1.5倍のキャパなんで、相当頑張んなきゃない
のは変わらないんですけど。

そして、6月1日の、盛岡劇場メインホールの
予約調整会議で、ホールが取れなかったのは私のせい。
(制作の古元さんがどうしても盛岡に来られなくて
代理で私が予約申し込みをしたら
他に2団体と同日に競合して、くじ引きで負けた)

でもって去年はつくづく、
ほんっっとうにチケットが
めちゃくちゃ売れなかった・・・(遠い目)。


今年は風邪をひいたら、あなたの風邪に
狙いを決めてくれる風邪薬じゃなく、
早めのパブロンにしようと、心に誓う。


でもね、この日の打ち合わせでも
話題になったんですけど、
盛岡のお客さんって、


「なんか知ってる有名人が出てれば、どんな芝居でも観る」


っていう感じじゃないですね。
こてこての商業演劇とかはあまり売れないっぽいです。
でも意外と、小難しい系芝居が完売したり。
「演技に定評のある」+「尚且つ超有名人」+
「ちょっとスノッブ向け芝居」もしくは「コアな層は知ってる」
的なところが、ツボかも。

緒形拳の一人芝居とか、
中村雅俊主演のkokami@networkとか、
柄本明の「煙草の害について」(原作・チェーホフ)も
けっこうお客さん入ってたような記憶が。
渡辺美佐子一人芝居「化粧」(作・井上ひさし)も。
あと、ナイロン100℃も売れるの早かったなー。
ナイロン100℃なんて、
小劇場演劇に詳しくなきゃ、知らない人も多いのに。

こういうところがなんか、盛岡の人の
「文化的なものには、うちらちょっと、うるさいから」
というプライドが見え隠れしている気がする。
(でも、あんまり難しすぎたり、通向けすぎだとひかれる)

ということで、今回はけっこう盛岡の客層のツボかなと。

あ、それから、ポスターが10枚くらい
残ってる(予定な)んですが、
竹下景子さんが大写しのポスターです。
(実物は、上記の燐光群サイトでご確認を)

うちのお店に張っていいよとか、
お父さんがファンなので欲しいとか、
(↑ その代り、公演前日までは
  どっか人通りのあるとこに張ってくれることが条件)
ご協力いただける方、沢野もしくは、
お近くの盛岡制作協力までご一報を。
(劇団ゼミナールの睦さん、香港活劇姉妹のあやぞうさん、
柏木さん、劇団コトナコナタのいなべくん、沢野の5人です)

ところで、古元さーん。
今年は台本が届いてないなあ(←催促)。

********************

劇団燐光群 盛岡公演
「3分間の女の一生」

作・演出:坂手洋二

岩手県民会館中ホール
12月10日(金)19:00開演

すべてのシーンが3分間!

3分間は私の宿命
3分間は私の幸福
3分間は私のキーワード

楽しい時間の牢獄。天国から地獄まで、息を止めて待ちましょう!

【全席自由】
前売3500円、ペア6000円(前売・予約のみ)
当日4000円
大学・専門学校生/シニア(65歳以上)2000円
高校生以下1200円

【前売取り扱い】
岩手県民会館プレイガイド
いわてアートサポートセンター
カワトク、プラザおでって、喫茶てあとる(盛岡劇場内)

※その他詳細は、上記アドレスまで

********************

2010年11月11日木曜日

「ひめくり」openは、11月19日です。

今日は11月11日。
ということで、つれづれ団によると
「ボーダー&ストライプの日」らしい。

今日一日は、「しましまの服」を着るようにという、
つれづれ団代表の桃生くんからのML指令により、
素直にしましまの服を着て、
とあるお店の開店準備のお手伝いに。

********************

「shop + space ひめくり」

盛岡市紺屋町4-8
11月19日(金)open

10:30~19:30(木曜定休)
※中津川沿い・「深沢紅子野の花美術館」の隣
 駐車場は近隣駐車場をご利用ください。

http://himekurimorioka.blog76.fc2.com/

********************

ということで、上記ブログのどこかに、
私の「しましま」姿が写ってます、桃生くん。
写真送ってないけど
(ちなみに、団員のしましまな日の写真はこちら↓)。
http://tsurezuredan.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/1111.html

なお、ブログには服までは写ってないけど、
同じくつれづれ団員の由美子さんも着てました。
(ていうか、このことを知らないのに
どこかしらにしましま装着な人々多数なこの日でした)。

ちなみに、岩手ではメジャーな11月11日といえば、
「鮭の日」(魚 + 十一 + 十一 = 鮭)
です。
鮭、食べそびれたなー、今日。

あ。話がズレていく。

この「ひめくり」というお店は、
盛岡のミニコミ誌「てくり」を発行している、
「まちの編集室」さんがプロデュースするお店です。

これまでに「てくり」や「te no te」に掲載されたものや、
「てくり」バックナンバーも販売するようです。
あと、ギャラリーやイベントスペースとしても
活用されていくのだそうです。
開店記念品は「すあま」らしい。

なお、店長のmipoさんは、
私と一緒に公会堂のpropワークショップに行って、
「9月のイメージは“すみれSeptember Love”」
って、私に訴えていた人です(↓)。
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_09_01_archive.html#2920882694407576899

あと、この日に「てくり」最新号が発売されるそうなので、
(一般発売は20日から)
いち早くてくり最新号を手に入れたい方も、
お店にどうぞ。
IBCの大塚アナウンサーとかが載ってるはずです。

そんなわけで今日は、「ペンキ塗り」に
声が掛かって行ったんですが、
一日中、窓ガラス拭きや、
洗面所等の水回りをきれいにしていました。


お店にいらした皆さま方、
「ひめくり」の窓をキレイにみがいたのは、この私です!
(次の日どしゃぶりの雨だったけどね!)


木村  「さわのさん、お店にぜったい来てね!」
さわの 「(ていうか、前日もお手伝いに来るし・・・)」
木村  「さわのさんでも来るような、
     敷居の低いお店のイメージにしたいから」


ああ、オシャレの川下在住担当ですからね、私。


ということで、こんな私も出入りする予定です、
お気軽に遊びにいらしてください。
(↑ という宣伝文句が売りになるのか定かではないが。
  いやむしろ、マイナスイメージにならないか)

2010年11月8日月曜日

「UNDERGROUND」

夏に、写真のグループ展を見に行った時、
宍戸くんと黒澤さんに、オススメを受けていた、
鈴木一真くんの写真展を見てきた。

********************

村上一真写真展「UNDERGROUND」

会期:2010年10月26日(木)~11月13日(土)
    9:00~19:00(入場無料)

会場:photo plus(盛岡市本町通1-7-8)
    ※元の田口カメラ

********************

ほんとは、その時のすぐ後に開催された、
稲荷町のSoLUNAの写真展を勧められたのだが、
機会を逃してしまっていたのである。

なので、名前は憶えていたので、
DMを見て、ちょっと気になっていた。
本人には直接会ったことはないのだが、
盛岡大の学生さん(来年就活)らしい。

会場でまず面白いと思ったのが、
この写真展の作品は、ある大きな公募に出して、
最終選考で落選した作品群であるとのこと。

その、主催団体からの不採用通知の紙と、
同封の審査員2名の短い(1、2行の)
講評も、挨拶文に説明して隣に展示している。

おそらく、5、6枚くらい展示されただけでは
私はピンとこなかったかもしれないが、
壁いっぱいに数十枚もぎっしりと張られた、
モノクロの作品群が妙に心地よかった。

なんというかこう、変に気取ったり、
きれいな写真撮ってやろうみたいな作為とかがなくて、
とにかく俺は今、表現がしたくてしたくて
たまんないんだーーー!!!
という思いが不器用に噴出してるような感じ。

作品的な良し悪しというのはわからないが、
ちょっと心の中で「いいねぇ。」と、
にやりとしたくなる作品群だった。

テーブルの上に置かれた、来場者の感想ノートも、
珍しくずいぶんと内容が充実していた。

最近は、人から「これ、いいよ」と、
若い子たちの作品を教えてもらう事も多くなったが、
逆に、本人と直接知り合う事は
あまりなくなってしまった。
どんな学生さんなんだろうなぁ。

ま、例え会えたとしても、
感想求められてもとっさにいい表現ができない、
気の利かない人見知りなんですけど。
(すいません、そんなわけで
ノートに感想は残してきてないんですが)

私が作品(写真にしろ、芝居にしろ、美術にしろetc)
を見るときの、自分の中の評価軸は、
もしかしたら、


「この作品を作った人に興味がある」


と思う強さが有るかないかな気がする、と、
これまでに見てきた様々な展示やイベントを
振り返ってみて、ふと、思った。

2010年11月4日木曜日

母の好みのアイドルは

うちの母は、世代的には石原裕次郎だとか
美空ひばりだとかがアイドルだった世代なのだが、
そういうことに一切興味を持たないで
生きてきた人である。
石原裕次郎、ものすごい人気じゃなかったの?と訊くと、

「不良臭くて好きじゃなかった」

と言っていた。
大江健三郎も同い年なのだが、
彼が大学時代に書いた小説を読んでも、
どうしても母と同い年とは思えなかったものである。

大江健三郎の小説に出てくる若者たちは、
ジャギュア(←ジャガーのこと)を乗り回し、
猫に「ジブラルタル」とかいう名前を付けている。
ありえない昭和9年生まれ。

ま、そこまではいかなくても、
ワイドショーなどで母くらいの世代の女性が、
アニマル柄のブラウスを着て、
「デートするならマツジュンがええわー」とか、
「(氷川)きよしくんかわいいわー」
などとテレビカメラに向かって
嬉々としてしゃべっているのを見るにつけ、
「うちの母には絶対ない成分だな」
と、しみじみ思う。

うちの母は、まさしく「北東北の田舎のばあさん」
といった風情の人なのである。
アイドルとか、スポーツ選手とか、
イケメンとか、カッコイイとか、人気があるとか、
そういう人たちにまったく無頓着である。

おそらく私の母の目の前には、
福山雅治を連れてくるより、
5きげんテレビの平井アナウンサーを
連れてくるほうがよっぽど喜ばれると思う。
つるべやさだまさしなんぞ連れてきたら、
狂喜乱舞だ。

ある日、そんな母の口から
「(SMAPの)クサナギくんが」
という言葉が出てきたときは心底驚いた。
さすが、天下の国民的アイドルグループの認知度。
(しかも、キムタクじゃないところがシブい)。

と、思い始めたあたりから、
TOKIOはダッシュ村で農業をし出し、
「こくぶんくん」
の名前まで覚えはじめた。
(国分くんの場合は、ケンタロウと料理してたり、
ナイナイとゴチバトルしてたりするので覚えたようだ
松岡くんや長瀬くんの顔と名前が一致してるかは不明)。

ちなみに、母の中ではTOKIOはあくまで、
「テレビ番組で農業している、
とても感じのいい男の子たち」
であり、アイドルという認識はない。
(「この人たちは、
ジャニーズ事務所のアイドルなんだよ」
と教えたら、ひどく驚いていた)

すげぇ、ジャニーズ事務所のバラエティ番組戦略。

そんなことを思う今日この頃だったのであるが、
今日、なんかで番組に嵐が出演していて、
母がテレビの前を通りすがる瞬間、
ものすごくふつーに、


「・・・あ。相葉くん」


と言ったのを耳にしたときには驚愕した。
お母さん、相葉くん知ってんの?!
「嵐のメンバー5人を全員フルネームで答えろ」
という問題が出たら、私はおそらく、
最後に名前が出てくるであろう相葉くんを、
うちの母は、顔と名前が一致しているなんて!
おそるべし、「志村どうぶつ園」。

おそらくうちの母は、福山雅治も小栗旬も、
向井理も水嶋ヒロも玉木宏も
竹野内豊も妻夫木聡も、
よくわかっちゃあいないと思う。
(実は私も今、誰がいたっけ?と思って
ここに書く前に人気男優ランキングを検索した)

がしかし、ちらっとテレビに映った
相葉くんは認識しているのである。
おそるべし、ジャニーズ事務所の
全面方位な審美眼。


ていうかまあ、なんだかんだいってテレビはよく見てるね。


中居くんは、「テレビに出てるのに、
いつも帽子を被っているのがだらしがない」そうで、
(母よ、それは今の人たちのファッションなんだよ)

オードリーの春日は、
「いつも不自然にいばった格好をしているのが嫌い」らしい。
(母よ、それはキャラ作りと呼ばれているものなのだよ)。

ダウンタウンの浜ちゃんは、
「いつも人の頭を叩いていて乱暴で嫌」なのだそうだ。
(母よ、それはあの人のお仕事なんだよ)。

そんなうちの母が今、一番心配しているのは、
最近テレビに出なくなったナイナイ・岡村の病状。

あと、戦場カメラマンの渡部陽一がテレビに出てると、
どんな番組でもとりあえず喜んで、見る。

私にとって、どんなリサーチや視聴率よりリアルな、
今年喜寿の人におけるテレビ観。

2010年10月31日日曜日

さわの的一週間

月曜日は依頼原稿仕上げ~
ついでにブログもアップした~

火曜日はcartaの蚤の市に行って~
木村衣有子さんの出品した本を2冊買ってきた~

水曜日はレディースデーなので~
アートフォーラムに「トイレット」を見に行ってきた~
(好きです、「トイレット」!)

木曜日はおでってリージョナル劇場を見に行って~
大森さんや霜月さんや江幡さんや伴さんの
役者姿を見てきた~
(あ! 劇評執筆依頼、誰にしよう・・・)

土曜日はコントワークショップに行って~
斎藤さんの講師姿を楽しんできた~

金曜日は糸巻きもせず~
日曜日はおしゃべりもせず~
(さっ、寂しい・・・)

友だちよこれが私の~
一週間の仕事(?)ですぅぅぅ~

トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ~
トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ~~~!


・・・なんか遊んでばっかだな(そうなんだけど)。

2010年10月30日土曜日

妄想ワークショップ

「都市生活カタログ」キャストでお世話になった、
劇団ゼミナールの斎藤さんが、
初めての一般向けのワークショップ講師
をするということで、
面白そうだったので見学させてもらった。

********************

岩手芸術祭戯曲大会ワークショップ
「斎藤英樹と劇団ゼミナール的コントを作ろう!」

日時:2010年10月30日(土)14:00~17:00
会場:盛岡劇場タウンホール
参加費:500円

********************

特に見学可と明記されていたものではなかったが、
ちらしができあがってきた時に見て、
試しに担当のくらもちさんに「見たい!」
と言ったら「いいよ」と、あっさり許可してくれた。

当日は、受講者、見学者、事務局合わせて20人。
まあ、受講生は今回くらいの
10数人程度がちょうどいい
(それ以上いると逆に収拾つかないと思う)けど、
これはどんどん見学オッケーにして、
ギャラリーの方は多くてもいいような催事だった。

(特に受講生がコントを演じる
というタイプの講座ではなかったが(基本は座学))
やっぱ、コントは舞台にしろワークショップにしろ、
人に見られてナンボの世界ですね。

で、「60分の芝居の戯曲を書きましょう」
というテーマだと、
受講するほうも覚悟が要りそうだけど、
今回みたいに、

「コントの面白い設定を考えましょう」
「そこに出てくる登場人物(物や動物でも可)を考えましょう」
「登場人物の細かい設定を考えましょう」
「流れとオチ(起承転結)を考えましょう」

ということを面白がりながらやってくのは、
初めて脚本を書く導入としてとてもいいと思った。
高校生の戯曲ワークショップとしてもアリだと思う。

残念ながら今回は、コント台本そのものを
作って仕上げるところまでは
いかなかったのだけれど、
「きっかけ」づくりとしては面白い。

しかし、前半は妙に硬かった。
おそらく受講者も、「コントワークショップ」だし、
発言を求められたら、面白いことを言わないと・・・
みたいな緊張感が全体に漂っていたせいもある。
受講者の緊張感が解けてきたのは、
後半、みんなで設定を考え始めたあたりからだ。

休憩中には、斎藤さんの劇団員の
菜穂ちゃんや八木さんが見学にやってきた。
(遅れて睦さんも登場)

「ヒデキのやってることに巻き込まれて
火傷するのは嫌なんでー」
「最近の女子高生たちには「キャー!」って
もう言われないですよー」
「えー、「面白い」設定考えてって、
それ、生徒に全部丸投げじゃーん! なにそれー」
「(ホワイトボードの板書を見て)
あー、あれはヒデキの字だねー。
がんばってきれいに書こうとしてる字だねー」

などと、一回りほど年下の美人女優たちに
ヒデキ呼ばわりされて、いないところで
受講者の前でボロクソ言われる斎藤さん。
不憫だ。

きっと、生なかなワークショップ講師なら、
家に帰って布団にもぐりこんで、
「悲しくって涙が出ちゃう。ひとりっこだもん」
と、枕を涙で濡らしかねない扱いだが、

斎藤さんはわかっているのである。
彼女たちが、わざわざ大事な休日に、
自分の様子を見に来てくれたことを。
私は思った。


なんてリアルなツンデレ女子たちだろう。


「べっ、別にヒデキの事が心配で来たんじゃ
ないんだからねっ。勘違いしないでよねっ」


斎藤さん、愛されてるね劇団員に。


そんな愛あふれる見学者たちに見守られながら、
「面白い設定」が受講者たちから
どんどん発表されていった。

ちなみに、最近はあまりニアミスしないで
直接会う事も意外に多い
「元ニアミス同盟(仮)」の、
ALBiLEOの那須さんと清水くんも参加していた。


清水 「コント講座の講師が、生徒に熱心に
    手取り足取りコントを教えるんだけど、
    生徒が全てその技を上回ってて、
    どんどん講師よりうまくなっていく
    という設定を考えたんですけど」
斎藤 「その設定は講師権限で却下します」


個人的には、盛岡一高演劇部の女の子の考えた
「インターハイを目指す卵焼き部のレギュラー争い」
がツボだった
(この子は、他の設定での発言も色々面白かった)。

斎藤さんにはぜひ、このコントを作って、
ゼミナールのコントライブでやってほしい。
ていうか、ここに出てきたネタで
全部コント作って、
「岩手芸術祭戯曲大会コラボ」というテーマで
ゼミナールのコントライブを一つ完成させてほしい。

受講生が言った言葉だけでは「?」な設定も、
斎藤さんが「それはこういうことだね」と、
その場ですぐに面白く演じてみせてくれ、
背後では見学者たちがうひゃうひゃ笑っているので、
受講生ものってきて自発的な発言が増え、
ホワイトボード2台の板書が間に合わない位だった。

自らが舞台に立つ
お笑い芸人を育成するというより、
往年の欽ちゃんの
放送作家集団「パジャマ党」みたいだ。
深夜ラジオのハガキ職人とか。
(↑ 例えが古すぎる)

今のシチュエーションとしては、ケータイ大喜利か。
「こんな看護師は嫌だ」
をテーマに募集、みたいな。

最終的には
「トイレに行きたいのを我慢して
診察している泌尿器科医」
という設定で、みんなで
作り始め(発言し)ていったのだが、
背後の見学者たちは、
このキャラクターは、ゼミナールの役者だと、
誰が向いてるだろうね?と盛り上がっていた。

「この掃除のおばさんは八木さんでしょう」
「老人の付き添いの、よくしゃべる娘は睦さんだね」
「患者のおじいさんは、客演でこんさんで(笑)」
「このおっちょこちょいのトラブルメーカーな、
耳の遠い看護師は、章義さんなんてのは?
(↑ 劇団ゼミナール代表、
  別名「盛岡のドラえもん俳優」)」
「それ、絶対見たいーーー!!」

その時点で私たちは、主人公の泌尿器科医は、
斎藤さんであることに、
何の疑問も持っていなかった。

その間にも、コント講座は進んでおり、
医者は、患者(老人)の付き添いの
48歳独身女に言い寄られ、
看護師とは恋仲で、掃除のおばさんにも
言い寄られる超モテモテな設定となっていた。
(しかし、どうしてもトイレには行くことができない)


もうこれはコントワークショップではない。
妄想ワークショップだ。


斎藤 「医者、モテモテですね。
    さて、この医者は何歳だと思いますか」
受講 「35歳くらい!」


ああ、受講生たちにとっては、
このモテモテ泌尿器科医の妄想対象は、
斎藤さん(=あとひと月でバカボンのパパと同い年)
ではなかったのだな。


斎藤 「(最年少の中学生受講者に)ねぇ、
    キミの考える「おじさん」って、何歳以上?」
受講 「・・・・・(言葉に詰まる)」
斎藤 「いいっ! その答えは言わなくていいっ!」


そんな盛り上がったワークショップ終了後、
ホワイトボードの前で今日の成果を話し合っていた
斎藤さんと、担当のくらもちさんの前に、
一人の女子高生が「写真撮ってもいいですか?」
とやって来た。

斎藤さん、まだまだ女子高生にモテモテじゃーん、
と思って見ていたら、
斎藤さんは何のためらいもなく
邪魔にならないようにとホワイトボードから離れ、
女子高生は何のためらいもなく、
板書されたホワイトボードを撮影していた。


それでいいのか、斎藤英樹!


あんなに女子高生にキャーキャー
言われてたあの、斎藤英樹が!

私にとっての、モテモテ泌尿器科医イメージは、
まだまだ斎藤さんですからね。

2010年10月25日月曜日

おさんぽ考

先日、北山散策路を歩く話を書いたが、
けっこうここ10日ばかり、よく散策路などを歩いている。
もう少しでこの辺も全体が紅葉に染まって綺麗になる。

今日は、歩いていると全くの日常的なモノなのに、
「これは、野外展示の芸術作品です」
といわれたら、うっかり信じられそうなモノを発見し、


「いかにもそれっぽい作品タイトルを命名する」


という一人ごっこ遊びをしながら歩いてみた。
(↑ ウォーキングに集中できないダメな大人)
よくつちざわ@アートとかを見に行くと、

「・・・これは、展示作品なんだろうか?
それとも、元々ここにあったもの???」

と、時々悩ましいモノに遭遇するので、えーと、
「現代美術に対するアンチテーゼの一考察」
としてですね、嘘ですけどね。
まあ、そういう事を言っておくと、
少しはただのヒマ人ぽくなく聞こえませんか?
聞こえませんね。

で、大きな岩が無造作に積み重ねられて、
表面がコケや枯葉に覆われているのを、
「バベルの終息」とか、

数ヶ所支えを受けながら立っている枯木に、
「天への慟哭」とか、

広い木と木の間に作られた、でっかいクモの巣に、
「空間に関する考察#34」とか、

いかにもなんかワケありっぽいネーミングをして
周囲を見渡してみました。
すると、あら不思議!
あなたの街が、野外アート場に!
写真つきでなくて申し訳ありません。

やってる本人は非常に面白かったんですが、
ここに書いてるうちに、
伝わってるかどうか不安になってきました。
(ていうか、おちょくってるみたいで怒られそうだ)
こういうセンスは、pmiの平川くんとかがありそう。
(シュールな笑い専門で)
全くのプロデューサー的なカンですけど。


そんなこんなでよく街を歩いていて気になること。

柿の木に実が生っても、今、誰も取らないですよね?
あれ、どうにかなんないもんなんでしょうか。

「干し柿制作プロジェクト
~あなたの家の柿の実、
   干し柿にして差し上げます!~」

みたいな。
今の時期は柿なんですけど、
(あと、人の手入れのされなくなった果樹園のリンゴとか)
季節によって、桑の実とか、ナツメ?かなんかが、
生りっぱなしで下に落ちてしまってるのが、
歩いていて気になって気になってしょうがない。

「すいません、お宅の桑の実、
摘ませていただけませんか?」

と、直談判したくて、いつもモヤモヤしている。
勝手に摘んだら窃盗罪だし、
かといって、わざわざ家に相談に行っても、
このご時世、新手のセールスと勘違いされ、
胡散臭がられそうだ。


私はただ、あなたの庭のナツメが
収穫したいだけなの。信じて。


あ。でも今年の初夏、
ギャラリー彩園子Ⅱの入り口近くにある、
小ぶりだけどたわわに実っていた枇杷の実、
こっそり一個だけもいで、
その場で食べちゃいました。


オーナー、すみませんでした!!


瑞々しくて美味しかった。
あの後、あの枇杷の実はちゃんと収穫されて、
皆さんのお腹におさまったのだろうか。
気になる。

収穫した実は、持ち主に9割は差し上げるので、
摘ませてもらって、ほんのちょっとだけ、
おすそわけさせてくんないかなぁ。
(わたし的メインは、食べるほうじゃなく収穫)

とにかくね、柿がね、気になるの。今の季節は。
ものすごい勢いで、そこかしこで
木に残ってますよ。見てみてください。

庭の柿の木をこっそりもいで、カミナリ親父に
「コラッ!」って怒られるのは、
もう、磯野カツオくらいしかいません(見張りは中島くん)。

渋柿を大量に消費できる食べ方はないのかなぁ。
(子供心に、あの渋抜きの焼酎漬けの柿は
あまり好きではなかったので)

2010年10月22日金曜日

鶴女房、特売品を買う姿を目撃される。

午前中は医大定期外来。
相変わらず「高い検査料払ってそれだけ?!」な、


A孫子 「結果はマイナス(陰性)ね」


という簡単なお言葉をいただき、
無事、輸血による肝炎など罹ってないお墨付きが出る。
ああ、もう全て病気のせいにできる有効期限は終わった。

ということで、相変わらず、
「ところでジェネリック医薬品って、どうなんすかね?」
などの世間話をして健康体な今日の診察終了。
(先生、「もし俺が患者なら、
この薬はジェネリック使わないなぁ。
こっちの薬なら代えてもまあ、いいかな」という、
ぶっちゃけトークをありがとう)

ま、どれも使う気ないすけどね、ジェネリック。
ごめんね一人で医療費上げてて。


夕方からは、数日前に頼まれていた、
とある真面目な原稿を書くために、
「my書斎・carta」に。
(すいません、ほんといつもいつも長居して・・・)

ほら、家にいるとつい、
「ミヤネ屋」とか「5きげんテレビ」とか見ちゃうから、
集中できないのよね(←そりゃ自己責任だろう)。
で、頼まれた原稿のご要望が、


「短く端的で、インパクトがあって、
ハートにじいぃ~んと、
「沢野さんらしい!」のがいいなぁ・・・。」


・・・って、ハードル高すぎ!!


私がよく、鶴の恩返しのように、
弱った身体から羽を抜き取りながら、
お店で機を織っている姿は、
cartaのお二人だけは知っている。

そんなわけで、
原稿に一区切りをつけてお店を出ても、
スーパーに寄りながらも心ここにあらずで、
「なんか、文章がしっくりこないんだよなぁ・・・」
「なんか違うんだよなぁ・・・」
と思いながら、全く頭が回らないので
パンが選べず、パンコーナーを
長時間かけて数往復。

とりあえず、と、幾つかかごに入れ、
後ろの惣菜コーナーを振り向くと、
ギョウザ販売のバイトのコに声をかけられた。
先日、イベントで知り合った学生の女の子だった。

「ああ、こないだ知り合った人だ、
惣菜コーナーに来たら声かけよう」と思ってたら、
なかなかこっちに寄って来ないぞと、
ずっと声をかけるタイミングを待っていたらしい。


・・・てことはですよ。


今、私がこのやっすいパン数個買うのに、
長時間コーナーをうろうろして熟考した挙句、
新発売のイチノベパンの菓子パンを選んだ
一部始終をキミは見ていたんだね。


はっ、恥ずかしいっっっ!!!


しかも、カナン牧場のパンとか、
横澤パンとかのちょい高級志向のパンじゃなくて、
セール品のイチノベパンとシライシパンを
長時間かけた末に、手にした姿を! 一部始終!


女の子 「ハロウィーンのパンの所で動かないんで
     そのパンが気になってんのかな
     と思ってました」


いや、全然セレクト対象外でした。
ていうか、全くパンのことを考えずに
その場で考え事をしていたようです。
そんなところまで見られていたんですね。
かなり本気で恥ずかしかった瞬間だった。

というか、正気に戻った。

医薬品は高級志向(命が大事)でも、
買ったパンは特売品な自分基準って一体。

2010年10月20日水曜日

恐るべし、ほぼ日のテキスト中継

ずっとブログに書きそびれていたんですけど、

8月24日のブログで、他人のツイッターに登場し、
ガセネタ仕込んで「さわのさん恋多き女伝説」を作って
世間を混乱させるってのはどうだろう?
という内容の話を書いたのですが(↓)

http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_08_01_archive.html#4380294735149855669

さすが「ほぼ日」、最高の技術と遊び心で、
これ、10月6日にやってます!(↓)

http://www.1101.com/cgi-bin/kichijoji/photolive.cgi?p=101006kichijoji&dt=20101006122702

「突然、吉祥寺テキスト中継祭り!
吉祥寺からお伝えいたします!」の、
「吉祥寺をぶらぶらする乗組員でも見てやるか」

というコンテンツです。
最新から順には見れるんですが、
最初から順には見れないみたいなので、
とりあえず一番古いページを上には載せました。

これを、下から順に見ていって、
上まで見終わったら、また一番下に戻って、
「次へ→」をクリックするのを繰り返してみてください。
いやー、当日携帯から見てたんだけど、笑ったわー。
すごいなー。ほんと、これ、やりたいわー。

で、これはこれとして、このテキスト中継、
盛岡の商店街のイベント当日の紹介なんかでも
応用ができそうですよね。

でもこれ、想像以上に大変だと思う。
昔、仕事で演劇公演の稽古場日記を担当していて、
公演直前の仕込みやリハーサルの様子を
リアルタイムに載せようとしたんだけど、
めちゃくちゃ大変でした。
(当時の私の苦労がしのばれるブログはこちら。↓)

http://yaplog.jp/odetteseisaku/category_1/

しかも、公演準備で忙しいときに、一人で
携帯で写真とっては事務室に戻って、
パソコンに向かってるわけですから(2005年当時)、
周囲の理解がなければ、ほんと、
ただ遊んでるかさぼってるようにしか思われない。

これは一人、テキスト中継に専念できる担当をつけて、
真剣に「遊ぶ」必要があります。
いやぁ、さすがだなぁ、ほぼ日と思いました。
こういうのはやっぱ、ツイッターでもUstreamでもなく
テキスト中継が面白いなぁと思いました。
ドキュメンタリー要素より、バラエティー追求みたいな。

小さい秋そろそろ終了

先日のブログで、
「三ツ割からは北山散策路より、
芝水園コースがオススメ」
って書きましたが、こないだ改めて
北山散策路通ったんですけどね、


やっぱ、北山散策路の方がハイキング向きだわ。


すみませんワタクシ、
曖昧な記憶のまま書いてました。
半端な知識で物を書いてはいけませんな。

なんか、ヒトん家の敷地の中(果樹園)
通ってくようなちょっと後ろめたさとか、
リアルに住宅街の中(三ツ割町内)を
住民じゃない人間が一人で
ウロウロしてる気まずさとかばかり
強く記憶に残ってましたが、改めて歩いてみたら、
いやー、他は素晴らしい散策路ですよ。
(ま、果樹園の中歩く機会も滅多にないから、
ハイキングを大義名分に堂々と歩けていいんですけど)
ということでオススメは、


中央公民館裏の自転車道路

「北山散策路」の看板の所から上り坂

盛岡グランドホテルを左手に

愛宕山展望台

散策コースを通って、三ツ割住宅街

小本街道横断(信号無し。しかもけっこう交通量多し)

果樹園の中

北山あたりの住宅街

正統的な北山散策路

高松の池入口


を、往路に。
復路で、芝水園-三ツ割コースで戻ってくる
というのでどうでしょう。
今時期はりんごの無人販売がいくつかあります。
それもまたお楽しみな感じ(まだ買ったことはないけど)。

(大丈夫、ちゃんと
「・・・ここは本当に散策路なんだろうか?」
と、不安になるポイントポイントに、
「北山散策路」という矢印が立っています)


なんてことを書いてる間に、
もう冬っぽい空気になってきましたね。


おととい、「盛岡はちょうどいい秋の気候です」
なんてハガキを出したばかりなのに、
昨日いきなりの寒い朝です。
まるで私がウソツキみたいじゃないですか!!

でもって、今日は高松の池には白鳥が来てました。
取材の記者っぽい若い人が、
公園のベンチでカメラをぶら下げて
どっかに電話で白鳥の問い合わせを
してるのが通りすがりに聞こえてきました。
そんな季節なんだなぁ・・・。


小さい秋、あっという間だったなぁ・・・(遠い目)。


そうそう、先日漠然とした情報をお届けしておりました、
岩手公園でのネイチャーゲームイベントなんですが、
早速、情報をいただきまして(I川さん、ありがとう!)、

http://iwatemoricco.seesaa.net/article/162805153.html

に、「公園の森たんけん」という情報が載ってます。
(社)岩手県緑化推進委員会と、
いわて森林インストラクター会主催で、
ネイチャーアートゲリラは11月3日(水・祝)
岩手公園広場集合で12:00~15:00まで、
いつでもどうぞ、だそうです。

いつでもどうぞ、ってことは、
一人で行ったら、
一人でアートゲリラしなきゃないのだろうか。
不安だ。
ということで、一緒に参加するヒト募集中。


あ、ザリガニ釣り参加も引き続き募集中。


(芝水園は水曜休園、
今年の開園は11月末日までらしいです)。

2010年10月14日木曜日

貧乏生活における身近なアート

先日のつちざわのアートフリーマーケットには、
結局、行くことができなかった。
というのも、9日に飲み会があったのだが、
当日午前中に幹事から来たメールに、


今日の予算は6000円


という連絡が。
(結局、終わってから1000円キャッシュバックがあったけど)。
今の私に、一回の飲み会6000円は痛手だ。
いやまあ、めでたい祝いの席なんで、
ほんとにほんっとに、
心からの祝福をしておりますが、でも、


6000円。

うぉっ・・・・・。


ということで、10日の午前中に携帯で
土沢駅までの電車の時刻を調べがてら、
「片道820円」の文字に動揺。

片道820円ってことは、往復1640円なんだよな。
でもって、昼ごはんは現地で食べるよな。
せっかく行ったんだから八丁土蔵でお茶も飲むよな。
萬鉄五郎美術館にも入っちゃうかもな。
ていうか、フリマなんだから何か買うっしょ。
いや、私の場合、産直でつい野菜とか味噌とか米まで
買っちゃうんだよなー。
確実に散財する予感がするなー。

などと悩んでいる間に、発車時刻までに
盛岡駅に行ける時間ではなくなってしまった。
つちざわ参加の皆さんごめんなさい。


アートより、生活費を選んだワタクシをお許しください。


でも、ふと思ったら、一昨日はマリオス4Fの展示ホールに
「北斎の富士展」800円に行ってるし、
今日はネットカフェで1000円くらい使う予定。
自分の判断基準はどこにあるのだ?

県美の百瀬寿展と、石神の丘美術館の現代アート展と、
県博の漆の企画展もまだ行ってないし、
16日は、てどらんごのRYUDENライブもあるしなー。
県の芸術祭の受賞作品の
写真・デザイン・現代美術の展示は
今日から17日までかぁ・・・(岩手県民会館展示室)。


芸術の秋だなぁ・・・(遠い目)。


ま、それはそれとして、
そんなわけで日々、
金のかからない娯楽を模索しておるのですよ。
ということで今日は、黙々と歩いてみました。
歩きながらモノを考えるタイプなので。
今日の「さわの的哲学の道」は、


北山トンネル・中央病院口

トンネル縦断

三ツ割の頂上(お米の自販機のところ)

果樹園脇の道路から高松芝水園に向かうコース

高松芝水園から、盛岡女子高経由で高松の池半周

市立図書館そばの北山散策路口

北山散策路

盛岡かいうん神社(榊山稲荷神社)脇の聖壽禅寺

北山トンネル


というルートを回ったんですが、
いやー、気持ちよかった! これぞ秋!!って感じ。
ほんとに今日はいい天気だった。
何を私は今ここで、ブログなんか書いているんだ。
日が落ちるまであと少し、歩けよ、ったくもう。
で、通常、散歩通の間で(?)一般的なコースは、

中央公民館裏口→愛宕山展望台→北山散策路
→三ツ割住宅街→果樹園の中(!)
→おそらく北山住宅街→北山散策路
→高松の池入口

私もこちらのルートは何度か歩いているんですが、
今日のこの、三ツ割から芝水園コースは初めてでした。
こっちの方が、ハイキングっぽいコースな気がする。
中央公民館裏口から愛宕山展望台、
北山散策路を通ったら、
三ツ割から高松芝水園コースで高松の池が、
今の季節、オススメのルートです。

ああ、サンドイッチとビスケットと紅茶持って、
このコース歩きたい!
(でもきっと、現実はシャケおにぎりと卵焼きに違いない私)
誰か私と、どんぐり拾いときれいな落ち葉拾いと、
芝水園で、ざりがに釣りという、


いい歳したオトナが、決してやらない娯楽ツアー


をしませんか?
(ざりがに釣り、いつも芝水園の看板が気になってるけど、
さすがに一人ではできない・・・)
ちなみに、2008年10月21日に、てくりの高橋さんと、
どんぐり拾いに夢中になったときの様子は
当時ブログに書いてますので、よろしければお読みください。
(なんか今日、アドレスをコピー&ペーストできない・・・)

今日のルートは、
一ヵ所から大量にススキが放射状に生えていて、
半球体を形成していたり、
手に取れるほどの距離に生ってるリンゴが、
一つ一つ微妙に違う色をしていたり、
人の手が入らなくなって、野生化したリンゴの木に、
小さなリンゴがモシャモシャと実っていたり、
刈り取った稲をかけてある(はせ?ほにお?)様子
などなど、本当に美しいインスタレーションでした。
歩きながらの美術鑑賞のような。

そういえば、ネイチャーゲームイベントで、
岩手公園で、子どもたちと大量に落ち葉を拾い集めて、
落ち葉の色別に一面に広げて、
落ち葉の色別グラデーションを作る
っていう事をするのが面白いらしいと、
2年にわたりお誘いをいただいているのだが、
2年連続で、イベント当日にどしゃぶりの大雨。
果たして今年もやるんでしょうか。
確か、11月初めの連休あたりだったような。


Y田さん、I川さん、情報お待ちしております。


今日はそんな感じで、歩きながら、
2002年(かな?)に岩手県美の企画展に来た、
「ニルス=ウド展」を思い出しました。

なんかアドレス貼り付けられないんで、
気になる人は自力で検索お願いいたします(笑)。
あ。直で入力すればいいのか?

http://labellavitaet.blog40.fc2.com/blog-entry-1273.html

さて、うまく見れますかどうか。
企画展自体は面白くなかったんだけど、
(だって、本物のインスタレーション展示じゃなく、
これまでの作品の写真展示と解説だったから)
やってることはもう、乙女ゴコロを
ものすごく刺激する作品でした。
ああ、コレ、私もやりたい! みたいな。

あと、どれくらいこういうキモチのいい天候が続くかなぁ。
また歩かねば。
市内の紅葉はもう少し先かな。

2010年10月6日水曜日

ドラマ「深夜食堂」とキャスティングごっこ

2年くらい前にブログにも面白いと書いていた、
マンガ「深夜食堂」がドラマになって、
とっくの昔に大きな都市では放送されていたのだが、
やっと、ここ岩手では先週からの放送である。
(IBC岩手放送、毎週水曜25:00からかな?)

ドラマの公式サイトはこちら。↓

http://www.meshiya.tv/

で、こっちが「ほぼ日」で連載された、
主役の小林薫の対談。↓

http://www.1101.com/iijima_shokudo/kobayashi/index.html

こう考えるとね、
よくネットで、人気ドラマが東京での放送から
週遅れで放送される地域の人が、
「ネタバレすんな!! まだ見れないんだぞ、こっちは!」
って怒ってるけど、こっちの人間にとっては、
そういう議論の対象にすらなってないよね。
そういう意味では、「ネタバレ」というものに対して
寛大な土地柄ともいえるかも。

いやー、もうね、この「深夜食堂」のマスターが、
小林薫って公開される前から
(ていうか、ドラマ化の前から)私は、
マスター役は小林薫だな、わたし的には。
と思っていたので、この配役が発表される前に、
ブログに書いときゃ良かったなぁと、
当時ちょっと後悔した(←なんの闘いなんだ、それは)。

ちなみにキャスティング好きとして、
私が一番「やられた!」と思ったのは、
CMで「キャッツ・アイ」のキャスティングを、
森三中でやっていたときだ。

こういう発想はいいなー。
「レレレのレオパレスのおじさん」を
松平健がやってるのより、
個人的にはやられた感があった。

ま、そういう方向じゃなく(笑)、
王道なキャスティング好きとして、
今回の「深夜食堂」がとても好きだ。
なんか、みんないい役者さんが
ほんとうに揃っているなぁ。
どのキャスティングも好きだ。

岩手の皆さん、水曜深夜よろしければご一緒に。
その他の地域の皆さんは、
DVDが出てますのでそちらを。
まあ、今更なんて言わないでください。

久しぶりにまたなんか、キャスティングごっこしようかなー。
意外と地味に反応されるんですよね、あの手のネタ。

最近このキャスティングで観たい(聴きたい)
と思ったのが、村上春樹の小説、
「風の歌を聴け」に出てくる、
“犬の漫才師”のようなラジオDJに、
山寺宏一はどうっすか(声だけの出演で)。

誰に訊いてるのかわかんないけど。

そういや、この小説が映画化されたときの、
主人公の「僕」って、小林薫だったんだなぁ。

2010年10月2日土曜日

久々のコンテンポラリーダンス

シネマストリートプロジェクト現代表のじゅんくんが、
中央通の盛久ギャラリーでインスタレーションの展示と、
コンテンポラリーダンスを行うということで足を運ぶ。

********************

紙とさじ 展

薄衣希代子/古舘順一

会期:2010年10月1日(金)~10月3日(日)
会場:盛久ギャラリー 応接サロン

関連イベント
古舘順一の身体表現的な何か:「溶ける風」
2日/15:00~、3日/14:00~

********************

最近は、久しく盛岡でコンテンポラリーダンスの、
身近に感じるような公演がなくなってしまったが、
数年前までは、コンテンポラリーダンサーの
安達香澄さんが精力的に、
とても刺激的で面白い企画を開催したり、

県立美術館の担当者の方がダンス好きで、
美術館で有名なダンサーの公演が
よく行われていたので見る機会があったのだが、
最近は盛岡では一時期のコンテンポラリーダンスの
気軽に観に行けるイベントの勢いが無くなってしまった。

今はどちらかというと、北上市のさくらホールの方が、
ダンス公演を積極的に招聘している印象だが、
なかなか、盛岡からは行く機会が無い。
コンドルズ、行きたかったなー。
金森穣のnoizmは観に行った。もう何年前だろう?

県立美術館では、伊藤キム+輝く未来、
珍しいキノコ舞踊団
(↑ 映画『めがね』のメルシー体操の振り付けを考えた人)
なんてすごいあたりも来ている。
もう、こういう予算はつかないんだろうなー、県美。

プラザおでってのおでってホールには、
ダンス01(東京の劇団・黒テントにゆかりのあるところ)
が来て、担当スタッフをしたことがある。

しかし、それもこれも私が
コンテンポラリーダンスに興味を持ったのは、
盛岡の柴内啓子現代舞踊研究所出身のダンサーの
安達香澄さんが企画したダンス公演を見てからだった。
(2001年か2002年のおでって市民企画採択企画)

あのときのワクワク感と高揚感といったら、
初めて面白い舞台に遭遇した
中学時代の衝撃にも似ている。

盛岡は、前述の柴内先生のところの研究所や、
金田尚子舞踊研究所など、
全国コンクールで第一位の生徒さんを
毎年のように多数排出している研究所があり、
香澄さんのように、文化庁の研修生として、
海外に派遣される生徒さんが何人もいるくらい、
モダンダンス、コンテンポラリーダンス
に対する理解の土壌がある。

(おそらく、これらの研究所の定期的な
発表会なんてのも、
いわゆる“発表会”のレベルでは
ないんであろうと想像される)

ただ、やはりそれだけの実力の生徒さんともなると、
若いうちは東京や海外に行ってしまうので、
なかなか地元で、ちょっとした公演というのが
観る機会も限られるし、

ダンサーは女性が多いので結婚や出産で、
盛岡であったり、ダンスそのものから
離れてしまう人もいる。
ちなみに香澄さんは今、秋田市在住である。

そんなところに今年、大学を卒業して
盛岡に帰ってきたじゅんくん。

ダンスは大学に入ってから始めたので、
その辺の盛岡の繋がりとは全く違うところから、
ふらりと降り立った感がある。
そして、帰ってきての舞台として選んだのは、
劇場ではなく、盛久ギャラリーの玄関前。

ある意味、いろいろなしがらみやらなにやらから
解き放たれた立ち位置にいるので、
何でも出来るし、どうとでもできる気がする。
可能性の宝庫だ。
どうか、これからも続けていって欲しい。


ていうか、これからよね。じゅんくん。


ちなみに、香澄さんが参加している中馬芳子さんの
The School of Hard Knocks Japan ( ↓ )

http://www.yoshikochuma.org/jp/index.html

を、香澄さんが盛岡に呼んできて公演した
(「リバースサイコロジープロジェクト Ie[家]」)ときは、
南昌荘 → 肴町商店街 → おでってホール
というコースを踊って
(観客もそれに合わせて移動して歩く)
半日かけて1つのイベントでした。
今思えば、かなり大きなイベントだったなぁ、あれ。

かと思えば香澄さん、ギャラリーLa vie(当時)
みたいなとても小さなギャラリー内で、
20人くらいの小さなシークレットライブ的な
展示作品とのコラボのダンス公演をしたり、
市民文化ホール小ホールで、
パイプオルガンコンサートとジョイントしたり、
何でもやってる人です。

じゅんくん、コンテンポラリーダンスで、
盛岡でやれることは、無限にあるよ。

2010年9月27日月曜日

さて、そろそろスーパーにでも寄って帰るかな。

今日のYAHOO占いによると、おとめ座は


「大恋愛の兆しがあります。
今日は食事や合コンのお誘いなど
積極的に受けてみましょう。
出合った瞬間、恋に落ちるというのではありませんが、
この人かも、という異性に出会えそうです。
勘に狂いはなさそうです」


とのことですが、こんな時間に、
ネットカフェでブログ書いてる自分でも、
当てはまるんでしょうか。

「残景」は23日に見てきました

愛宕町のtentで開催されている、
石川優太さんと及川有沙さんの絵画展、
「残景」を、きちんと時間を書けた内容で
お勧めしたいのですが、
ネットカフェでブログ書き生活の私には
時間がないの~。

みなさん、下記のcartaさんのブログで
内容をご確認くださいね。

http://carta.blog.shinobi.jp/Entry/539/

10月3日(日)まで(9月29日は休館)です。
岩手日報の学芸欄には、
9月25日に掲載されてます。

ふだん、絵画展に足を運ばない人、しかも、
縁もゆかりもない美術家の展覧会を
見てみたいと思わせるには、
(しかも、街なかでたまたまふらっと、
という場所でない時に)
どんな方法で紹介するのがいいのだろう、
というようなことを考えていたのですが。

時間切れで会期が終了してしまいそうなので、
まずは、情報を載せないとね!という。
cartaさんの文章がすばらしいので、
そちらをぜひ、お読み下さい。

あと、project ALBiREOのもう片方の、
homesickdesignくんのデザインした
今回の絵画展のカードが素敵です。
(↑ 入力するのに綴りがめんどくさいよ!
  名字出してもよいかしら)
まだ残ってるかどうかわかりませんが、
ぜひ、手に入れてみてください。

2010年9月25日土曜日

9月の色は

最近、「ニアミス同盟(仮)」として、
このブログに登場頻度の高い(←無許可)
project ALBiREOの一人、
美術ワークショッププランナーのpropさんが、
初めて盛岡で自らが主催する
「あそびのびじゅつ」
というワークショップの初回が、
なかなか人を集められなくて・・・との事だったので、
枯れ木も山の賑わいとして遊びに行ってきた。
(サイトはこちら。 ↓)

http://play-prop.com/

とはいえ、特に地縁や血縁のない盛岡に
6月に三重からやって来て、4ヶ月弱。
そうそう最初から簡単に
人が集まるものでもないでしょう。
ゆっくりと時間をかけていいんじゃないかと。
人集めの苦労も覚えないとね!

とも思うのですがこれがまた、
ツイッターでは知り合いの皆さんの、
リツイートやお勧めラッシュ。
みんな、すごい優しいね。
午後の大人の部は、主催側と取材者も含めて、
定員の10人にちゃんとなってました。

でまた、ふだんツイッターでは
「結石になった」とつぶやいては心配され、
「寒いー」とつぶやいては同情されているpropさん。

盛岡の兄さん姉さんたちに
とても可愛がられているのが、
外側からツイッターを眺めていると楽しい。
4ヶ月弱でこの馴染みようはなんなんだ。
これはアレだ、「末っ子キャラ」だな。
キャッチフレーズは、


「みんなの末っ子」


ということでどうだろう。
かくいう私も知り合いの
演劇ワークショップ講師経験者や、
舞台美術、小道具、
ちらしデザインなどをしている人、
面白そうなイベントにはよく足を運ぶ人や
そういう興味のあるご家族がいそうな方々など、
何かしらアンテナに引っかかりそうな人たちに
メールをしてみた。

が、反応がなかなか薄い。
(行ってみたいけど仕事で行けないとかも多かったけど)

で、後から自分のメールを見返してみたのだが、
「美術」のワークショップで「色鉛筆」って書き方だと、
サイトアドレスまでちゃんと飛んでいかない限り、
パッと見、色鉛筆で静物画やイラスト描く
ワークショップのご案内みたいでしたね。

「・・・なんで俺に、この情報を流すか、さわの」
と、各方面に思われたかもしれない。
いやー、そんなねぇ、私が
静物画を一枚描くワークショップに、


参加するわけないじゃないですか。


ちなみに、高校の選択教科は
美術じゃなく書道でした。
私のブログを読むと、
よく美術展に行ってるように
思うかもしれませんが、
私自身は自分で何かを描いたり
製作したりということはまずないですから。
美術学的素養は何一つ学んでおりません。

そしてきっと、そういう人たちがやっても楽しい
(むしろ、そういう人向けな)
ワークショップでした。

でも、一般の人にとってはサイトまで眺めない限り、
ちらしを見ただけではちょっと、
どういう人がやってるのかわかんなくて
不安だろうと思いますね。

うっかり、行ったが最後、どこかの美術団体に
勧誘されるんじゃないかとか、
実はバックに大きなカルト教団
がいるんじゃないかとか、
時間の無駄な内容なんじゃないかとか。

ちらしに講師プロフィールや、
これまでにやったワークショップ内容を
紹介するとかいう方が、
一般向けには親切かと。

ちらしにそこまで載せるのは
重くなって嫌だという場合は、
サイトを見たいなと思わせる惹句や
検索ワード、ツイッターアドレスを載せておくとか。
ということをちょっと思いました。


ということで本題。今回のテーマは「色鉛筆」。

10cm四方くらいの厚い画用紙に、
与えられたテーマで2色ないし3色の
色を塗り重ねていくという
シンプルなものだったのだが、
いい歳したオトナが黙々と真剣に色鉛筆で、
小さな紙に塗っている様子というのも面白かった。
(そのうちpropさんのサイトに内容が載るんではないかと)

で、「9月」というお題が出された時のこと。

個人的には、秋・・・紅葉かなと思って
黄色をぬり進めるうち、
・・・あれ、今ってまだ、紅葉してないよな・・・
ということに薄々気づき、
稲穂の色づきかな、とイメージ転換。
次にオレンジ色を重ねてみたが、
どっちかってーと、これじゃ10月っぽいかな、
黄緑くらいの方が、9月の稲穂っぽいかな
と思いながら周囲を見回すと、







などの色を使ってる皆さん。
え?!
秋って、紅葉や収穫を感じるのは珍しいの?!
と、密かに動揺。
いやー、イメージってこんなにみんな違うのね。

(逆に周囲からは、なんでさわのさん、
そんな夏の日差しみたいな色が9月?
と思われていたかも)

出来あがってから、参加者全員が、
みんなにイメージの説明をしたのだが、
隣で一緒にやっていたmipoさん(2つ歳上)が、
「さわのさんならわかってくれると思う」
と言って、私の目を見てこう言った。


mipo 「私にとって9月といえば『すみれSeptember Love』」


そうきましたか!
ていうか、私限定の訴え?!
あとでよくよく考えてみましたが、
シャズナがカヴァーして、再ヒットしてますから、
私以外でも理解できますって。


ま、私たちの中ではもちろん、一風堂ですけどね。えぇ。


で、そうかぁ、色と歌ってのも、
結びつきの強いものだったんだなぁと思った。
「イナズマ」といったら「青」とか、
「モーツァルト」のイメージは「ピンク」
とかってのも、アリなんだな。

あと、9月のイメージには、
「ぶどう」とか、「月夜」とか、
「今年のいしがきミュージックフェスティバル」とか、
様々なイメージが展開されてました。
なるほどなぁ。

他にも4点ほど作って、予定の1時間30分が、
1時間50分くらい熱中していた
今回の色鉛筆ワークショップでした。

次は、10月の9日~11日にかけて、
わらばんし、鉛筆、セロハンテープをテーマに、
行われるみたいなので、
参加してみたい方は、
上記のサイトにアクセスしてみてくださいね。

「みんなの末っ子」があなたをお待ちしています。

2010年9月20日月曜日

あいかわらず、パワフルな。

家に帰って、ふと、ついていたテレビを見ていたら、
なんかでかい声の、でかい人が映っている。
ん? どっかで見たことあるぞ、この迫力ある人。
確実に知ってる人だぞ。


と、思ったらハタサワさんだった。
http://www.nhk.or.jp/sendai/top/wond/20100924.html


思わず勢いでメールしちゃいましたよ。
お元気ですか、ハタサワさん!
東北にお住まいの方は、
24日はNHK「ワンダフル東北」を。
あー誰か、録画してくんないかなー。
忘れないようにしなきゃ。

2010年9月19日日曜日

早池峰神楽盛岡公演

「神楽見てみたい」と、ブログに書いてから、
意外と神楽の案内をもらうようになった。
求めよ、さらば与えられん。
あー、とりあえずなんか欲しいもの書いとこ。


なんかバイトないっすか?


さてそれはおいといて、今日は
ユネスコ無形文化遺産登録一周年記念
早池峰神楽盛岡公演
(大償神楽保存会、岳神楽保存会)
を見に、県民会館大ホールへ。

チケットを予約したときは知らなかったが、
開演13:30、終演17:30(予定)
と、新聞広告で目にしたときは、
気が遠くなるかと思った。


4時間て!!
(そして、実際は休憩込みで4時間20分だった)


長い長いと言われる、井上ひさしさんの芝居でさえ、
3時間半くらいですよ?
ちょっともう、想像つかないわ。神楽4時間。
客席について、とりあえず省エネ鑑賞モードに。
開演10分前が、一番睡魔に襲われた。
がしかし、


ちょー、カッコよかった!!


ごめん、なめてたよユネスコ。
ユネスコさん、あんたのセレクトすごいよ!


見るまでは、
ユネスコ登録されてない神楽でも、
すごいものは沢山あるっていう人
けっこう周りに多いしなー。

それに神楽って、その土地で、
祭りで見るもんなんでしょ?
やっぱさぁ、ホールで澄まして
見るもんじゃないんじゃないの?
別モンになっちゃうんじゃないのー?
なんて、知りもしないのに
わかったようなことを想像しておりました。
頭でっかちじゃ、いかんよねー。

ちなみに、数日前に秋祭りで
盛岡八幡宮の境内で行われた
大償神楽も見に行きました。
で、生まれて初めて見た神楽は、
市民文化ホール小ホールで行われた
八木巻神楽だったんだけど、
この時は自分の中にまだ劇場鑑賞と
地場鑑賞の違いの評価基準がなかったので。

でも、私の中での結論としては
劇場は劇場の良さがあるね、と思いました。

まあ、きっと色々そぎ落とされちゃうものは
あるのかもしれないですけどね。
良くも悪くも洗練されてきちゃって。

あと、3列目の真ん中で見ていたので、
大ホールの後ろのほうの客席で見ていた人とも、
感じた臨場感はちがうかもしれないですけど。

でも、そういうサマザマな事をおいといて、
全くのシロウト目で、初心者目線で
早池峰神楽、めちゃくちゃカッコ良かった。

岳神楽の荒舞「諷誦」(ふうしょう)の、
ぐるぐる回りながら激しくステップを踏む様なんて、
あれ1作品を盛岡劇場のタウンホールで、
客席80席くらいのスペースで、
ナマ明かりじゃなく、ダンス向きな照明組んで
コンテンポラリーダンスのような公演にしたら、
ダンス、演劇、音楽、美術をやってる若いコたちは、
ちょっと、衝撃をうけちゃうんじゃないかな。

いや、しきたりとか伝統とかタブーとか
いろいろあるでしょうから、
そういう舞台の組み方が許されるものなのか
どうなのかわかんないですけどね。
もしかしたら、失礼な話かもしれません。
すいません、不勉強なので。

でもなー、これきっと、今でこそ神楽って
「保存すべきもの」「大事な遺産」みたいな扱いで、
鑑賞態度としても、ちょっとスノッブの嗜み的な
客層だけど、神楽が娯楽だった頃は、
演者は、めちゃくちゃモテただろうなー。

ダンサーとか、ドラマーと同じですよ。
太鼓の5拍子のリズムなんて、
ジャズライブのドラムのソロアクトくらい
やられちゃいますよ。

アタシのカレシがぁー、神楽やってんだけどぉー、
センパイに今度「笹割の舞」
踊っていいって認められてぇー。
えー、マジすごいじゃん!
あの舞、ちょーヤバイよねー。
うちのカレシはぁ、今度前座で太鼓叩くんだけどぉ、
いつも「権現舞のリズム、マジ、ハンパねぇ」
とか言ってぇー、昨日もあたしとデートしてても
ずっと太鼓の話しかしなくてぇー。

的なニュアンスのやりとりが、
おそらく800年前の村娘たちの間で
繰り広げられていたのではないかと(←ねーよ!)。

うーん、でも県民会館大ホールは大きいかなぁ。
もうちょっと小さなホールでいいなぁ。
あと、10000円くらいする歌舞伎が、
けっこう早いうちに完売とかしちゃうのに、
地元の2000円の神楽がチケット販売に苦戦って、
なんかちょっともったいないなぁと思った。

文化振興事業団の鑑賞事業で、
盛劇メインホール(キャパ500人)なんて、
ちょうどよさそうなのになぁ。
上演4時間はひるむけど。
その辺はちょっと、演目減らしてもらうとか。

2010年9月18日土曜日

オクヤマ教信者

ただ今、喫茶carta、クラムボン、六分儀の、
3軒の喫茶店では、てくりさんプレゼンツで、
奥山淳志さんと木村衣有子さんが撮影した、
盛岡の喫茶店の写真展が開催されている。
(詳しくはこちらでね。↓)
http://www.tekuri.net/

その関連イベントとして、
奥山淳志さんと木村衣有子さんのトークセッションが、
六分儀で開催され、その受付スタッフとして、
お手伝いさせていただいた。
(というほどのことは何も出来ませんでしたが・・・)

先日、ブログにも書いた、奥山さんの
「しずくいしの小さな伝記」(800円)と、
http://blog.iwatesan.com/fudo/
(↑ 奥山さんのブログはこちら)
木村さんのリトルプレス「味見はるあき」(500円)、
http://mitake75.petit.cc/
(↑ 木村さんのサイトはこちら)
お二人それぞれの、これから行われる東京での
写真展のフライヤー等、
六分儀さんのコーヒーもしくは紅茶1杯(400円)
がついて、2000円。


実質トーク代、300円。


300円て!
でまた、奥山さんが「奥山淳志のすべらない話」を
たくさん持ってますからね。
いやー、ゼイタクだったわー。面白かった。

奥山さんは、
「お客さんに2000円も払ってもらうんだから」
って言ってたけど、
奥山さん、300円でしたよトーク代。
気づいてなくて本当によかった。
2000円内容のトークを聴かせていただきました。

その後、軽く打ち上げが中の橋の九十九草であり、
ここでもやはり奥山さんのお父さんの
「すべらない話」が展開される。
大阪人は、面白くないと生きていけないのだろうか。
北東北人に生まれて本当によかった。
たとえ話がつまらなくても、
とりあえず温かく構ってもらえる。

ここでさっきのトークセッションの話になったのだが、
お客さんで、奥山さんの話を
熱心にメモを取っている人が何人かいたのが、
あれは、何をメモしていたのだろうかと話題に上る。

さわの 「奥山さん、オクヤマ教つくったら、信者できますよ」
由美子 「壺売れるよ、奥山さん!
      いや、むしろここは壺の写真?」

ちなみに会場では、
高額な壺の写真は売ってませんが、
展示写真は販売してるようです。
あなたの心のよすがに、
奥山さんの写真はいかがですか。

2010年9月17日金曜日

やる気スイッチ暴発・その後

ヤル気スイッチが見つかったので、
とりあえず12日のブログは書きました。
いしがきミュージックフェスについては、
もう書き直す気力体力を失いました。

えーと、新生RYUDENライブの他に、
EL SKUNK DI YAWDIEっていう
地元ミュージシャンのライブがすごく良かった。
(地元では有名なんですか?知らなかったわー)
これだけ、とりあえず記録しておこう。

では、下のほうへもお進みください。

2010年9月16日木曜日

帰る前に。

下にも書いたとおり、
今、ものすごくやる気を失ったので、
ふと、目に付いたブログの「統計」ってところをのぞいてみた。
すると、検索ワードに、


「ホステス 出戻り」

「ちらしを置かせてもらうことをなんというのですか」

「盛岡 マニアック 夜」


・・・何かのお役に立てたでしょうか。
まあ、ある意味盛岡で
マニアックな夜をすごしておりますが。
神楽鑑賞とか。

つぶやき

今、一時間半かけて書いた11日の
いしがきミュージックフェスに行ったときのブログが
なぞの消失を遂げ、
保存もかかってなくて脱力してしまいました。


ので、今日はもう終わりにするぞ。


あぁっ・・・・・・

2010年9月12日日曜日

今日はニアミスしなかった。

cartaさんのイベントスペースtentで開催の
「食卓四景」が、今日が最終日ということで(↓)
http://carta.blog.shinobi.jp/Entry/533/

午後から会場に出向くと、ものすごいタイミングで、
「ニアミス同盟」(←勝手に命名)のALBiLEOの二人が、
tentの玄関を出て帰るところだった。
(ニアミスな私たちの経緯はこちら。↓)
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_07_01_archive.html#5128396062903707743
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_08_01_archive.html#27403316404714668

さわの   「危なくまた、ニアミスになるところだった!」
       (↑ ていうか、この確率ってどうなのよ)
ALBiLEO 「さっきまで、木村さんもいたんですよ」
さわの   「あー、木村さんは昨日バッタリ会ったから、まあいいや」

いないところでは対応がぞんざいな後輩。

その前に、この遭遇率を驚け、私。
昨日もバッタリ会ったって、
どんだけてくりの木村さんと遭遇してんだって話だ。

ALBiLEO 「さわのさん、美術選奨受賞作家展は行きました?」
さわの   「いや、ここ見た後に行こうと思ってた」
ALBiLEO  「僕たち、これから行くんですよ」
さわの   「あぁっ・・・また芳名帳の記帳で先を越される(泣)」


それは一体、なんの競争なんですか。


謎の競争でまた先を越されると、
さめざめ泣いていた私を不憫に思ってくれた二人は、
私のtentの展示鑑賞を待って、
車で美術選奨受賞作家展(肴町・風のアトリエ)に
連れてってくれた。
どっちが年上なんだか地元民なんだかわかりゃしない。


今回の岩手県美術選奨受賞作家には、
なんと我らが黒澤さんが受賞している。

私がお世話になったのは、舞台「動物哀歌」と、
「モノ・オペラ 声」の時の同時企画写真展、
及び「モノ・オペラ 声」のちらしに
写真を使わせてもらったことだが、
黒澤さんは、版画家として
県の芸術祭賞なども取ってる
美術家さんとしても有名である。

しかし、最初に黒澤さんに会ったのが、
当時、大学1年か2年位のときだったので、
私としては、非常に感慨深いものがある。
あれから4、5年くらいしかまだ経ってないので、
本当に若い受賞者だ。
そうかー。黒澤さんもとうとう受賞作家なんだー!

ちなみに、舞台美術家・彫刻家の長内先生や、
「動物哀歌」でお世話になった書家の沢村澄子さんも
これまでに受賞している、岩手のとても大きな賞である。
おめでとうございます、黒澤さん。

会場では、黒澤さんが在廊していたので、
もう一人、受賞作家の八重樫さんとの二人に、
ギャラリートークをしてもらってきた。
作った本人に、作品の前でその作品の解説や
まつわる話をしてもらえるのは、本当に贅沢だ。
これがあるかないかでも、鑑賞の面白さが全然違う。

その後、tentと風のギャラリーの両方で遭遇した
ayaさん夫妻(今日入籍!おめでとう!)と、
ALBiLEOの二人と六分儀でお茶を飲んだ後、
CSPのじゅんくんと合流して、6人で桜山で飲んだ。

黒澤さんたちも含めて今日は、
たくさんの若い美術・デザイン関係者の
美術にまつわる熱い思いに触れて、
面白い一日を過ごした日だった。

(tentでALBiLEOやayaさんたちと会ったのが
15時過ぎで、飲んで解散したのが23時半くらい。
よくそれだけ話すことあったよね)
最近、演劇を熱く語る人たちと
飲む機会もあまりないんで、私。

しかしきっと、彼らの中での私の記憶は、
「『食わず嫌い王決定戦』に出演が決まったら、
なんの料理で対決するかを真剣に考えている人」
であったり、
「落語『目黒のさんま』のあらすじを知っている人」
であったり、
「『キテレツ大百科』の豆知識がある人」
という覚えられ方をしているに違いない。


こんな大人に成長しちゃったよ、私。
どうしたものか。
ワカモノたちよ、君たちに盛岡はまかせた。

2010年9月8日水曜日

報告書提出

やっと、八芝の6月の報告書を提出しました。
(遅くてスミマセン・・・)
アンケート集計がね、けっこうめんどくさいんですよね。
仕事でやってたときは好きな作業だったんだけど。

ということで、私自身は公演アンケートって、
よっぽどのことが無いと書かないんですけど、
こうして公的資料に残ることを考えると、
年齢、性別、居住地、来場動機とかだけでも、
記入して出してくるといいかもね、と思いました。

なぜ、アンケートを出してこないかというと、
自分自身の、見た直後の感想に自信が無いからです。
ものすごく感動したコンサートにも関わらず、
二度目(か三度目)のアンコール登場を
してくれなかったというクレームを
長々と書いて出してきた、
若かりし頃の苦い思い出があることも一因です。

ああ、今からでもいいからこっそり、
「良かった! すっごく感動した!」
ということを書き直したい!!!

若い頃って、やたら重箱の隅をつつくような感想書いて、
いい気になってたりとかね。
若い頃の自分を正座させて説教してやりたい。

特に、自分で芝居を作る側になって、
そうそう簡単に切って捨てるような感想は
書けなくなりました
(友達同士で感想言うときはボロクソ言ってたりもするけども)。

アンケートでも、そんなにひどいことを
感想に書いてくる人は、
今、盛岡ではあまりいないですね。

逆に、強制的にアンケートを書かせるような
空気に持っていこうとするのはきらいです。
むしろ、意地でも書かない(笑)。
感想は、人に強制させるものではない。
いいたきゃ言うし、言いたくなきゃ言わないし。

まあ、そんなわけで、私自身がこうなので、
私自身はアンケートの感想そのものだけを
重要視はしてなくて、自分の関わる芝居は、
いつも、客席の緊張感や集中力、反応、
終演後の拍手の長さ、終わってからの客席の空気
といった、言葉として表に出てこないものを、
真剣にホールの隅でリサーチしています。


そういった意味では、
一番舞台を真剣に見ていない観客です。


でまあ、終わった直後は書いていただいたアンケートは
アンケートの満足度や感想を、
酒の肴に楽しんでいるわけなので、
年齢分布とか、観劇頻度分布とかまで、
気が回らないんで、改めて、

「回収枚数、20代以下が30枚で、40代は1枚?!」
とか、
「『誘われて、勧められて』
が観劇動機ダントツトップなんだなぁ。
『作品に興味があったから』『時間があったから』
が理由で来る人はほんとに少ないんだなぁ~」

なんてことを、しみじみ思ったりもしてしまいました。
やっぱり、なんの縁もゆかりもない人たちの芝居を、
時間があるからちょいと、見てみるか、
って気にさせるのは、相当難しいんだなぁ。

ああ、他の八芝のアンケート集計による客層も知りたい。

古本の中心で愛を叫ぶ「・・・誰か助けて下さい!」

日々増殖する本に、ふと、恐怖感を持ち始めた。

物置代わりにしている部屋に、
どんどん平積みにしてかたっぱしから
置きっぱなしにしていた本が、埃をかぶって
散らかり放題の古本屋の臭いを発している。
どうにかしなければ。

これまでにも、てくりさんのbook cafeイベントで売ったり、
人に大量にあげたり、図書館を併設している施設に、
テーマに向いてそうな本を寄贈したりはしていたのだが、
焼け石に水である。

で、一昨日、手始めに大きな紙袋一つ分の本を、
古本屋に売りに行ったら、
一番近い新古書店がつぶれて無くなってて、
次に行った古本屋では、
「うちの客層の本ではない」と迷惑がられて断られ、
3軒目が、同情で400円ばかりで引き取ってくれた。

どっ、どうしよう、うちに残ってる大量の古本・・・。
もう、捨てるしか道は無いのか。

そして古本屋でイヤなのが、
持ち込んだ本を、じっくり見られるって事。

違うんだ。
それは、たまたま今手にとって紙袋に入れてきた
あくまで要らない本のごくごく一部であって、
それが私の所有する本のすべてじゃないんだ!
それが私の好みの全容ではないんだってば!!
むしろ、要らない本なんだってば!!!

と、店の人に訴えたい。
訴えたいけど訴えるすべが無い。
いろんな意味で敗北感を抱えて店を出る
あの感じがどうしても慣れない。
で、そうしてぐずぐず本を溜め込んでいるうちに、
古本屋がつぶれていく。
どうしたものか。

そして、かび臭い部屋でしみじみ思った。

私は世間から「演劇方面のひと」と思われているが、
演劇関係の本、あんまり持ってないね・・・。
むしろ、美術関連の本の方がやたら多いよね・・・。

でも、どうして私は、こんなに名画鑑賞の入門書とか、
美術関連の書物やマンガを持ってるのに
(↑ あくまで「持ってる」。「読んだ」かどうかは自信が無い)、
ブログに、


「モデルになるんだったら、ピカソはやだな」


しか書けないのか。
これまでに読んだ純文学や詩歌集の美しい文章は
何の役にも立っていないではないか。
大江健三郎も阿部公房も夏目漱石も読みぐされだ。
ていうか、覚えてないな。たぶん。

(こないだ、「それから」ってどんな小説だったっけ?
と思って、本屋であらすじマンガを
立ち読みしてしてみたら、そうとう忘れていた)

私のブログに多大な影響力を
もたらしてしまっているのは、
思い起こせば、
東海林さだおと原田宗典とさくらももこと、
宮沢章夫と、宮嶋茂樹あたりに違いないな。

あぁ、ブログに美しい品性をにじませたい。

ていうか、女性らしい文章が書きたい。

私のブログには、江國香織や向田邦子や
川上弘美や、よしもとばななや小川洋子や、
梨木香歩や俵万智を読んだ人間の形跡はどこにもない。
心血注いで書いている方々に土下座したいくらいだ。

哲学書や宗教書(の教養書とか入門書)なんてね、
買ったことすら覚えてなかったね。
(なのにそこそこあるのは何故なんだろう)

一番困るのがマンガなんですよ。
家に帰って酒飲みながらとか、
風呂入りながら読めるものをと思って
気軽に買ってると、
すごい勢いで増殖していく。

誰か、浦沢直樹の「MONSTER」、
細野不二彦の「ギャラリーフェイク」、
「美味しんぼアラカルト」「クッキングパパ」、
「三丁目の夕日」「総務課 山口六平太」
あたり、要らないっすか?
これが無くなるだけでも、相当減るな・・・。

「要りはしないけど、読んでみたいマンガもあるな」
という方も、お気軽にお申し付けください。
日常的に、無料の貸本屋みたいなことも、
てくりの木村さんや高橋さん等などにやっております。

人気どころのシリーズものマンガは、
「岳」「深夜食堂」「とりぱん」「リトルフォレスト」
「暴れん坊本屋さん」(他、久世番子作品)
「PLUTO」「鉄子の旅」
あたりかなぁ。
この辺は、けっこう時々借り手がいるので、
差し上げる事はできないので貸し出しになりますが。

まずは、自分で自分の持ってる本を読み直さなきゃな。
「・・・これ、読みたい」と思った本がいっぱいあった。
自分の店の一番のファンは、自分だ。

2010年8月29日日曜日

岩井沢工務所の文化祭

いつもなにかとお世話になっている
岩井沢工務所さんから、
「岩井沢工務所の文化祭」の
ご案内のハガキをいただいた。(↓ 参照)
http://iwaizawa.exblog.jp/14485800/

工務所さんなのに、野菜やパンの販売、
cartaさんの出張喫茶、餅まき、ランチ、蚤の市、
ALBiREOのpropさんのアートワークショップなどなど、
この辺の建築会社ではみられないイベントが。
面白そうすぎるイベントじゃないですか。
そして、ハガキには由美子さんからこんなコメントが。


「木村さん家族もいらしてくれますよー!」


あぁ、それはきっとあとから木村さんに、
「なーんで、こないだの文化祭来なかったのよぉー!」
と叱られるに違いない。
先輩、行くっす! あたし、行くっす!
遠いけどなんとかします!いわて銀河鉄道とかで!
(会場の岩井沢家ギャラリーは、
盛岡市の隣、滝沢村の巣子駅の方面)

そんなところに、昔バイトでお世話になった、
現在はアートキャンドル作家でもあるHさんが、
先日の私のブログを見て、
「さわのさん、神楽に興味あるなら、
大迫の八木巻神楽があるので来ませんか?」
と、市民文化ホール小ホールで
27日の金曜日に行われた神楽公演に招待してくれた。


なんでも、ブログに書いとくもんだなぁ・・・。


ということで、お返しにHさんをこの文化祭に誘って、
二人で岩井沢家ギャラリーに行ってきた。
(といっても、私が車で連れてってもらったので、
お礼にはなっていない気が・・・)

面白かったのは、propさんのアートワークショップ
「イワイザワCUP ビー玉ころころハイザイレース」。

岩井沢工務所さんの建築などで出てくる、
大小さまざまな廃材などを大量に準備していて、
その廃材を使ってビー玉のコースを作り、
最も長い時間転がしていられたチームが優勝
(距離じゃなく時間で勝負)。
当日の様子は、こちらの8月29日の「prop日記」と、↓
http://play-prop.petit.cc/
岩井沢工務所さんの現場日記を。↓
http://iwaizawa.exblog.jp/14499285/

アレですよ、「ピタゴラスイッチ」のピタゴラ装置
を廃材だけで作る、みたいな。

午前と午後の2回あり、
午前は子供たちのみのチーム対抗
(3~4人ずつ5グループ)、
午後は家族対抗と、チームの一つに
「大人げない大人枠」があり、
チームリーダーはなんと岩井沢さん。
(これは確かに大人気ない(笑)。
だってある意味プロじゃん!)

そんな阿漕な(?)大人チームに参加を誘われたが、
そんなに参加者集めに困っているような
人数でもなかったので(ていうか、午前中は大盛況)、
黒澤さんと友達の女の子たち3人組に譲り、
(↑ 舟っコ流しに続き、再び遭遇の黒澤さん)
それぞれのチームを、全体から眺めさせてもらった。

「傍で見てると、ついやってみたくなっちゃいますよ」と、
propさん始め、オトナたちに言われたが、
その過程を見ているだけで十分、面白かった。

たぶんそれは、私が作家気質じゃなく、
プロデューサー気質だからだ。
あと、秘書気質と、参謀気質、裏方気質。
自分でやってみるのも確かに楽しいけど、
こうして、楽しそうに作っている人と
それぞれが出来上がっていく過程を
眺めるのが楽しい。

そしてこれは、出来上がったコースだけを見て、
そのタイムレースだけ参加しても、
(もしくは廃材を使ったオブジェとして鑑賞する)
決してそうは面白いものではない。
最初から見ていての、最後のタイムに意味がある。
そういう点で、ものすごく演劇にも近いものを感じた。

いやー、オトナは大変そうでしたけどね。
作る端から何度も子どもに
「あーーー!!!!!」って、
破壊され尽くしたりね。

ものすごくいい出来で進んでいたのに、
タイムアウト直前で大事なコースが壊れたりとか
(接着剤とか一切使わないので)。

全くのノーマーク(わたし的に)だったチームが、
黙々と、そして淡々と静かに作っていて、
気がつけば結果的に第一位だったりとか。

タイムよりも、面白い仕掛けに凝りだしたりとか。
(↑ 岩井沢さんと愉快な大人気ない大人チーム)


あぁ、まるで人生のようだ。


などと思ったりもしてしまったのでした。

2010年8月28日土曜日

私の誕生日は「0120 やずや やずや」で覚えて下さい

さて。
花も恥らう38歳になってしまった。

昨年の誕生日は、自宅で一人でひっそり赤ワインを飲んで、
「ドラえもん」全集2を読んで泥酔していた(↓参照)。
http://morioka-zsk.blogspot.com/2009_08_01_archive.html#8676443371858916027


今年こそは誰にも会わない誕生日は避けたい。


ということで、美術家のはまさんの笑顔に癒してもらおうと、
今日一日、はまさんが在廊しているらしい、
雫石にあるギャラリー、
YELLOW PLANT GALLERYに行くことにした。

今日が最終日で、はまさんがこのギャラリーで、
「Nスタジオライブ21
イワテミナダケ《SHIZUKUISHI会議》」
という美術展に呼ばれて参加しているのである。

もちろん、JR田沢湖線でGO!

遅い昼ご飯なんかとってて、はまさんがいなかったら
ちょっと心が折れるかもしんない(←メールしとけよ!)。
などと思いながら向かったのだがちゃんと
会場で笑顔で迎えてもらった。

そんなはまさんに、
「誕生日にはまさんに会いに来たんだよ!」
と恩着せがましく伝え、
無理やり「おめでとうございます!」と言わせる。

がしかし。

はまさんによると、Project ALBiLEOの二人が
さっき来て行ったというでは!
また、芳名帳記帳の私の数人前には、あの二人組が。
まさかの雫石で、ニアミス再び。(↓参照)
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_07_01_archive.html#5128396062903707743

きっと、彼らとはニアミスな運命なのに違いない。
そして、いつも私が追いかける側なのね。

そう思いながら盛岡に戻り、
今度は逆に、今日から開催の、
清水町の旧石井県令邸で行われる美術展
「print 2010 ―日本人の感性―」
(8月28日~9月11日、11:00~18:00、火曜定休)
に向かった。
芳名帳に記帳をしようとしたら、そこには、


てくりの木村さんの名前が。


ナゼ? どうしてみんなして私とニアミス?!
(もちろん、木村さんにメールしたのはいうまでもない)
ていうか、


私も誰かに追われたい!!


愛と夢と芳名帳を追いかけるばかりの女
でいるのは疲れたので(しかも一人っきりの誕生日)、
確実に、同じ時間で誰かしらに会えるに違いない、
肴町の風のスタジオに、愛の激情(仮)公演
「必殺制裁人―制裁編―」を観に行った(←不純な動機)。
http://aigeki.web.fc2.com/

受付には、盛岡のホンモノの
美人でピチピチの敏腕プロデューサーな
今公演プロデューサーである、
劇団TCTの幸代ちゃんと受付隊がいたので、

「皆さん、聞いてください。
・・・今日私・・・・・・・・・・誕生日なんです!!」

と言って、ここでもやはり、無理やり
「おめでとうございます~~~!!!」
という黄色い歓声を存分に味わいつくした。
そう、今年の私は誕生日に一人ぼっちじゃない。
(↑ 書いててサミシイ)

その後も、客席で知り合いに会う毎に、
「今日私、誕生日なんです」と言って、
無理やり祝福の言葉を強制して歩く。

「28日生まれ友の会 3月支部」
の架空の劇団のくらもちさんには、
「おう、38歳な!」と、
周囲の客席に年齢まで公表される
(いや、隠してないけど)。

ふっ、今年の私はいっぱい祝福してもらったぞ。
そう思いつつ、家に帰って一人で
スーパーで買ってきた缶チューハイをあけた。

よくよく考えたら、去年のボトルの赤ワインから、
酒がかなりランクダウンしていることには
今日だけは、気づかないことにする。

2010年8月24日火曜日

ある意味路上パフォーマンス的な

ということで思ったんですけどね
(と、唐突に始めてみる)。

twitterに登録する人が身近に
ちょこちょこ増えてから、
私個人は、ぜんぜんtwitterやってないのに、
たまにこうしてヒト様のツイートに、
会った直後に私の名前が
出てたりするわけなんですよ。
(↑主にてくりの木村さんなんですけどね。
 ていうか、お互い様なんですけどね)

でまあ、盛岡くらいの広さだと、
けっこう友人知人にバッタリ会う率も高いんですよ。
(友人知人だから行動範囲が似てる
ってのもあるけど)


これは、なんか遊ぶ方法はないのか。


ある一日を指定して、
この日、さわのを目撃した人はtwitterに

「さわのさん、よ市でベアレンビールなう。」

「さわのさん、大通を自転車に乗って鼻歌で通過」

「さわのさん、愛の激情(仮)観劇のため
肴町の風のスタジオに出没」

とかってツイートしてください、とお願いして、
twitterやってる友人知人に載せてもらったら、
私のその日一日がリアルタイムに、
記録されていくんじゃないかと。


しかも、twitter登録してない私の。


で、私を知らない人たちの間で、
「この、さわのって人は誰だ?」
と話題になり、
一躍、覆面ネットアイドルに!
(ゴシップ誌を逆に利用する無名タレントみたいだ。
もしくは「嵐の○○君、番宣で
フジテレビ一日放映ジャック」みたいな)

そうか。
せっかくだから、ガセネタ仕込んで
世間を混乱という手が。

今週、はちしば公演「熱狂坊や」がある、
プロデューサーの剛くんを、芝居が終わってから
「ちょっと、こないだのはちしばで言いたいことが」
と、脅して呼びつけて喫茶店で会って、


「さわのさん、15歳年下の演出家とラブラブデート」


とかね。
カワトクに行って、仕事中で忙しい
劇団ゼミナールの斎藤さんの周りを
意味もなくうろついて邪魔をして、


「さわのさん、盛岡のイケメン人気劇団主宰者と
デパートで不倫密会。洋服を選んでもらう仲」


(いや、斎藤さん、それ本業の仕事だからね)、
なんてのはどうっすかね?
たった一日のうちに・・・もう、さわのさんてば
実は恋多き女だったのね!みたいな。

あー、なんか私だけ楽しそうにしてる気配だな、今。
ついてきてますか、皆さん。

これを、丸一日分こちらでスケジューリングしといて
その日は一日、行動の事前予告しないで
(指定する日にちは予告して)、
その通りに行動するんですよ。

ツイートされるかどうかは、
その日twitterやってる知り合いに会えるか次第!
もしかしたら、全てが無駄な労力で
終わってしまう可能性大いにあり。

んー、もうちょっと周囲に
twitter人口が増えるようだったら、
何らかの形で考えてみようかな。


その前にまずは、品行方正な私生活を心がけよう。


あ、このアイデアあげますんで、
誰かやってみてもいいですよ。
(あー、アートパフォーマンス系の人とか
もう誰かやってんのかもな、もしかしたら)

2010年8月22日日曜日

さわの目撃情報流れる

こんにちは。
今日は、黒澤さんとてくりの木村さんの二人に、
出没場所をツイートされていたさわのです
(把握できてる範囲で)。

本人、ひとことも「なう」ってツイートしてないのに。
(ていうか、twitterに登録してないのに)

ちなみに今日は、舟っコ流しと花火を見に行っておりました。
(舟っコ流しについては、昨年の私のブログを参照ください。↓)
http://morioka-zsk.blogspot.com/2009_08_01_archive.html#8708945645037516584

これは、ほんとは送り盆行事なんですけど、
今年は16日は大雨で北上川が増水してたので、
一週間延期になったのですね。
ご先祖様、7日間延泊です。

あ、そうそう。
こないだ愛宕町のtentに行ったとき、
cartaご主人に、私と木村さんが二人で、
熱く説明してたのですが、ひと言、


「お二人が一生懸命説明してくれてるのは
とてもよくわかるんですが、
全くその絵が頭に浮かびません!」


と、言われてしまった(説明下手で申し訳ない・・・)、
舟っコ流し同時開催の「投げ松明(たいまつ)」、
画像を見つけましたよ、cartaさん!
わかりづらいけど! 
ていうか、載せてるとこ少なかったけど!(↓)
http://moriokabrand.com/modules/xeblog/?action_xeblog_details=1&blog_id=79

というわけで、来年の夏はぜひとも皆さま、
舟っコ流し→投げ松明→花火大会
の、「盛岡の終わりゆく夏コース」をお楽しみ下さい。

全体的に進行がユルユルなんで(←そこが好き)、
花見感覚で宴会用シートもしくは折りたたみいすと、
日傘(もしくは日焼け止め)、
その年によっては、終わる頃には肌寒いので、
薄手のカーディガンかなんかもあった方が。
(今年の暑さでは、さすがにいらなかったけど)
あとは、虫除けスプレー、ビール、おつまみ・軽食。

オシャレにいきたいなら、テーマは
「夏フェス参加の森ガール」ファッションかな。
(↑川原だから虫に刺されるので)

まあ、私は半袖にジーパン姿で
手に缶ビール1本程度ですけど。
プロだからね(←何のだ)。

でもまさかねぇ、なんの待ち合わせもしてないのに、
あの人ごみの中でまさか、黒澤さんに会えるとは。
思わず、この広い宇宙で君に会えたキセキ的な、
ビジュアル系バンドかなんかにありがちな歌詞が
脳裏をよぎった瞬間でした。

木村さん一家なんてね、
花火大会が終わってぞろぞろみんなが帰っていく、
暗闇の川原で私を発見するんですよ!


ありえなさすぎる!!!


こうして、行った先で誰かしらに会っちゃうから、
あんまりサミシイ気がしなくて、花火大会に
コンビニで買った缶ビール1本持って
一人で出かけちゃうような
37歳(あと数日で38歳)に
なっちゃうんだよなぁ~。

2010年8月20日金曜日

さわの的・夏色

♪ この長い長い上り坂を~
  一人っきりで 自転車押して
  ブレーキいっぱい握りしめるどころか
  ゆっくり~ ゆっくり~ 上ってく~~(熱唱) ♪

ということで、まだまだ夏色の空の下、
盛岡の地理がお分かりになる方は、
以下の私の二日間の自転車行程記を読んで、


「さわのさん、バカじゃね?」


と、あきれて下さい。
あ。一応こう見えても(?)
心肺機能障害3級保持者なんで、
上り坂は自転車立ち漕ぎじゃなく、
ゆるゆる自転車手押し徒歩ね。


【19日】

中央病院前

北山トンネル縦断(自転車手押し)

三ツ割・県営球場横(自転車手押し)

三ツ割・小鹿牧場横(自転車手押し・頂点!)

松園

西松園

岩手県立博物館(これが今日のメイン目的)
「第3回北東北三県共同展~境界に生きた人々」
鑑賞

黒石野(以下概ね下り坂)

緑ヶ丘

高松

上田通り

本町通

大通・ジュンク堂書店

帰宅


【20日】

本町通

大通

不来方橋

盛南大橋

本宮

岩手県立美術館(今日のメイン目的)
「黒田清輝展」
(※ミュージアムショップで「プリン展」のちらし発見)

本宮

盛南大橋

不来方橋

岩手女子高前道路

下の橋脇

岩手公園脇の中津川沿い道路

市役所前

与の字橋

紺屋町

喫茶店クラムボン「第9回 プリン展」鑑賞

上の橋

本町通・スーパーJOIS

帰宅


県立博物館への自転車壮行は、
2、3年前の夏に一度経験してて、
松園から市内への下り坂が魅力的で、
この下り坂自転車乗りを味わいたいがために、
この三ツ割の上り坂の苦行をがんばったのに、

「あれ? こんなんだったっけ?」

と、ちょっと拍子抜な感が。
もっとぎゅんぎゅんな坂道を味わいたかったのに。
でも、北山トンネルができて、ずいぶん
上り坂の労力が以前より軽減したなぁ。
(ていうか、博物館の企画展の感想は無いんか、私)


県立美術館の「黒田清輝展」は、
14:00から学芸員のギャラリートークがあって、
それに間に合わせていこうかと
最初は思ってたんだけど、
猛暑は過ぎたとはいえ
日中の暑さにちょっと弱気になり、
(先月もそんな感じで行くのを断念。
そして猛暑突入で今日まで来てしまった)
会場に入ったときは
ギャラリートーク終了の少し前っぽかった。

なので、平日の午後の美術館にしては
そこそこけっこうな人出。
鑑賞年齢層はやや高め。

個人的には、頭でっかちで理屈っぽいタイプの
よくわかんない現代アートよりかずっと、
この時代の、とにかく西洋画を学ぶんだ!
何でもかんでも吸収してやるんだ!という感じの
気迫のこもった作品群の方が好きだ。
(そして、明治時代の書生姿萌え傾向あり)

まあ、作品そのものが、というより、
時代や生き方、全体の物語を含めて
という感じの好み方であり、
その辺は、自分が演劇畑の人間だなあ
と思ってしまうところである。

いやー、でもモデルになるんだったら、
黒田清輝の木炭デッサンがいいよねぇ。
萬鉄五郎のモデルはやだな。

あ。裸婦像じゃなくて。

歌麿にいくら美人画だっていわれても、
あんな感じて描かれたらちょっとビミョーだ。
岸田劉生(「麗子像」の人)もなー、
モデルになってくれって言われたら悩むなー。
モディリアーニは、ギリでオッケーラインかな。
(↑ 超上から目線)

でもなー、シュルレアリスム時代のピカソに、
「見てくれ! どうだい、キミを描いたんだ!」
と言われてその作品を見せられたときに、
心が折れないでいられる自信が私には無い。

願わくは、舟越保武に、
現実のモデルを思いっきり無視してもらって
超理想形に想像し直してもらった彫刻に、
「いずみ像」と名づけてもらいたいね。

もしくは、青木繁の「海の幸」みたいに、
こっそり恋人の顔を、
作品の群像の中に紛れ込ませるってのも(↓ 参照)、
http://www.awa.or.jp/home/tomisakikan/aoki-sigeru.html
女性側としては「きゅん。」なポイント高いよねー。

そんなことを美術館の帰りに、
クラムボンで(←帰りに、という移動距離ではないけど)
プリン同盟の期間限定プリン食べながら
一人アンニュイに思ってたわけなんですけど。

次はどこに自転車で行こうかなー。
やっと動ける気温の時期到来。
でも昨日今日は、ちょっとまだ時期尚早だった・・・。
(でも、両展とも来週末終了だったので今のうちにと)
ビバ、スポーツドリンク。

2010年8月17日火曜日

だめな大人なので、

感劇地図の編集後記(〆切予定日・お盆前)と、
八芝6月事業報告を作成しなきゃないのに、

パソコンに向かうと、どうしても
頼まれてもいないブログの方を先に書いて、
そして時間がなくなることの
繰り返しな今日この頃。

2010年8月16日月曜日

ただ今、tentは沖縄になってます

こんにちは。てくりの木村さんのツイートに、
「沢野さんがアンニュイにジンジャーエール飲んでた」
と、書かれているさわのです。
これからは、私のことを
「アンニュイさわの」と呼んでください。

ていうか木村さんは、
絶対私の身体のどこかに
こっそり発信器を付けていると思う。

どうしてこうもよく、
待ち合わせしてるわけでもないのに
予想外のところでやたらと会うのだろう。
(会うたびにブログにはいちいち書いてないが
その場所と遭遇率がほんとにありえない)

というわけで、写真展「藍の花」を開催中の
愛宕町のイベントスペースtent(↓ 参照)で
http://carta.blog.shinobi.jp/Entry/525/
一人でジンジャーエールを飲んでいました。
ああ、飲んでいましたともさ。
アンニュイかどうかは別として。

いや、一人っきりで
愉快にジンジャーエールを飲む
方法があったらそっちを知りたい。
そんな人がいたら、
逆に周囲に心配されると思うけども。

そんなわけで、写真展「藍の花」なんですけども、
沖縄の小浜島(台湾のすぐ隣だそうです)の
おじぃ、おばぁがいっぱい写ってる写真展です。
ネットで「小浜島」を見てみたら、
「ちゅらさん」の舞台になった所らしいんですが、
個人的には、「沖縄」と「おじぃとおばぁ」
と言ったら、ここはやはり、


「ナビィの恋」でしょう!!
http://www.shirous.com/jp/films/f007.html


さわの的「ボロ泣き日本映画ベスト3」に入ります。
(あとの2つは、あとで考えます)。
その時あまりにボロ泣きしすぎて、
怖くてその後見てません(!)。
なのでもう、私の中ではもしかしたら
いろいろなシーンが、
美化されている恐れがあります。

がしかし!

「藍の花」を見に行く人はぜひ、
いい機会なので「ナビィの恋」も見てください。
たとえ美化を差し引いても、
この二つはセットにしてオススメいたします。
最後に、個人的な「ナビィの恋」の心の叫びを。


ナビィおばぁ、ほんとにその選択で良かったのか!?


私だったらその選択じゃないけどな。
いや、見た人それぞれ違うと思いますが。
もしかしたら、私の選択が少数派かもしれませんが。
そんなことをふと、思い出した写真展であります。

久しぶりに、「沖縄のジミヘン」登川誠仁の、
三線のアルバムが聴きたくなった。
http://www.respect-record.co.jp/artists/noborikawa.html
(「ナビィの恋」の恵達おじぃ役でも出演)
部屋のどこかにまだあるはずだ。

2010年8月15日日曜日

イベントがいっぱい

なんか、友人知人のイベント盛りだくさんです。
一つ一つ丁寧な紹介ができなくてごめんなさい。
可能な限り、リンクを貼ってるサイトでご確認くださいませ。
演劇公演にいたっては、載せきれないけど
まだまだあるんですけどねー。
これから観劇貧乏の予感大。


【展示】

◆「さつまもの」
 会期:8月11日(水)~8月22日(日)11:00~20:00
 会場:Holz(盛岡市菜園1-3-10)
 http://blog.livedoor.jp/holz/

 家具屋のHolzさんで、鹿児島にゆかりの食器や民芸品、
 食品などなどを展示・販売してます。
 私は、「げたんは」というお菓子と、奄美カレーを
 買ってきました(←家具屋さんなのに・・・)。
 あと、西郷さんの人形とかもありました(笑)。
 家具や食器以外でも楽しいものがたくさんです。
 お茶とかコーヒー豆とかも。


◆「青柳拓次写真展『藍の花』」
 会期:8月15日(日)~8月22日(日)11:00~18:00
 会場:tent(盛岡市愛宕町23)
 http://carta.blog.shinobi.jp/

 内丸の喫茶店cartaさんの企画。
 私は、明日か明後日行く予定です。
 感想は後日!
 「藍の島」といわれる沖縄・小浜島の結願祭を追った
 フォトドキュメンタリー(フライヤーより)だそうです。
 今回も、喫茶やってます。


◆「第16回 不来方会美術展」
 会期:8月14日(土)~8月21日(土)11:00~19:00
 会場:盛岡市民文化ホール(マリオス4階)
 http://koz-kai.com/#/top/
 
 てくり最新号にも出ている、石川優太さんが出品されてます。
 不来方高校(美術コースがある)の卒業生で
 毎年行っている展覧会です。
 月曜(16日)休館なのでご注意を。
 こちらも私は、明後日以降行く予定。


◆「岩手×東京 10人写真展 5:5」
 会期:8月25日(水)~9月11日(土)10:00~19:00
 会場:photo plus(盛岡市本町通1-7-8)

 私の演劇公演の同時企画写真展などで
 いつもお世話になってる宍戸宏至くんが参加してます。
 15日までは、ギャラリーおでってで開催。
 おでってとはまた違うバージョンの展示になるようです。
 (同じにする人もいれば、変える人もいれば、十人十色で)
 場所は、本町通の田口カメラさん。


【音楽】

◆「ミスターミュージック Vol.22」
 日時:8月20日(金)20:00 start
 会場:natmeg(盛岡市上田2-21-5)
 料金:1000円(1drink)
 出演:佐々木龍大、ガンボチローズ

 「都市生活カタログ」に出演いただいた、
 佐々木龍大さんのライフワーク的弾き語りライブです。
 NHK盛岡放送局から上田通りに入る
 ところにある、新しくできたカフェが会場。


【演劇】

◆「もりげき八時の芝居小屋公演『熱狂坊や』」
 日時:8月25日(水)~8月27日(金)各20:00開演
 会場:盛岡劇場タウンホール(盛岡市松尾町3-1)
 料金:前売1000円、当日1200円
 http://stage.corich.jp/simple/stage_detail.php?stage_main_id=16677

 『都市生活カタログ』に出演してもらった、
 中村剛造くんの初八芝プロデュース作品(最年少)です。
 テーマはB級ホラー。
 どういう仕上がりになってるのか、
 母としても気になるところであります。


◆「愛の激情(仮)第3弾 『必殺制裁人』」
 日時:8月27日(金)~8月29日(日)(制裁編)
     9月3日(金)~9月5日(日)(高砂屋編)
 会場:いわてアートサポートセンター・風のスタジオ
     (肴町パステル館斜め向かい。永卯ビル3階)
 料金:前売り1000円、当日1300円
 http://aigeki.web.fc2.com/

 今年度の盛岡市民演劇賞大賞を二年連続受賞の
 劇団トラブルカフェシアター代表の遠藤雄史くんが、
 高砂屋編の作・演出・出演です。
 「必殺仕事人」のオマージュ的作品、だと思う。
 内容盛りだくさんなので、ぜひとも上記サイトでご確認を。
 あと、ちらしも面白いので、
 盛岡劇場などでぜひ手に入れてみてください。

終戦記念日

4日に、NHK総合「歴史秘話ヒストリア『ぴあのすとおりぃ』」、
11日に、NHK総合「『わらわし隊』の戦争」、
14日に、TBSの終戦ドラマスペシャル「歸國」を見た。

いつもであればあまり見ないような作品である。
こういう番組に興味を持ち始める自分に、
年をとったなぁと(いい意味で)思う。

子供から学生時代にかけては、
反戦教育や思想というものに、及び腰というか、
一抹の反発を持っていたところがある。
世代も関係しているのかもしれない。

私より若い世代になると、
9.11だとか、オウム真理教のテロだとかいう、
戦争やテロが自分たちの身近な問題として、
子供のときからリアリティをもってたし、
小林よしのりの「戦争論」で描かれた内容は、
ある意味、私の中では大きな
太平洋戦争に対する印象の転換だったが、
そういう漫画も、私より年下世代は、
(自分の意思次第で)若いうちに読む機会がある。

ちょっとナナメな性格を生きてきた身からすると、
純粋で真っ直ぐな、有無を言わさぬ
「戦争反対!」の思想や政治
というのはちょっと苦手で、
そういうところを遠巻きに眺めながら、
自分の身の丈に合った太平洋戦争の記憶
に関する作品というものを見つけてきて
ゆっくりと、本当にゆっくりと自分なりに咀嚼してきた。

戦没農民兵士の手紙の朗読、
戦没画学生の絵の美術展、
シベリア抑留の記憶を語ろうとしないお年寄りたち、
こういったところに弱い。

10代、20代のほんとうにたくさんの青年たちの、
一人ひとりの物語というものに対する想像力が、
この年になってようやっと(遅いけど)、
皮膚感覚としてわかってきたのだと思う。

あと、音楽、美術、芸能(お笑いなど)などに
携わっていた人も、一人の兵士として、
戦地に散って将来を絶たれたり、
芸術や芸能が戦争に利用されたりというのが、
どういうことかというのに
リアリティを感じるようになった。
(冒頭に載せた3本の番組は、
そのあたりに焦点をあてている作品)

戦争は、女性と子供が一番の犠牲になる
といわれるが、男の人だって同じだよね、と思う。
あぁ、生きたかったろうなあ、と思う。
そして、生き残るのもまた、つらいだろうなあと、思う。

ちなみに、私がこれまでに一番心を揺さぶられた、
太平洋戦争にまつわる芝居は、
パルコ・プロデュース公演、
三谷幸喜の「笑の大学」です。
(映画じゃなく、西村雅彦と近藤芳正の二人芝居の方。
奇跡的にこの時、盛岡公演があって見れた)
DVDで見る機会がありましたら、
ぜひともお勧めいたします。

2010年8月13日金曜日

お盆も絶賛診察中

台風一過。過ごしやすい秋晴れの朝。
あぁ・・・、もう盛岡は夏が終わっちゃったんだなぁ。
岩手の夏はあっという間だなぁ。
お酢、もうひと瓶買ったばかりだったのになぁ(遠い目)。
と思っていたのに、徐々に上がる気温。


そうですか。やっぱり、今日も暑いんですね・・・。


そんなに甘くはなかったですね、今年の猛暑。
そんな酷暑なお盆の昼前に、
私は医大の定期外来にいかねばならない。
うちの近所は寺ばかり、もとい墓ばかりなので、
この時期は医大までの細い道路が大渋滞になる。

昔はここまで渋滞酷くなかった気がするんだけどなぁ。
そう思いながら、まったく動かない車の列を横目に、
自転車ですいすい車の間を縫っていく。
ちょっと、勝ち誇った気分。
(ていうか、心臓病で大学病院の定期外来にいくのに、
真夏の昼近くに自転車に乗って病院まで行くって、
全然病人ぽくないじゃん、私)

しかし、それにしても暑い。暑すぎる。

病院に着いたときは脳みそが溶けているので、
「あー、今、(昔の主治医の)T代先生が通ったなー」
「目の前で、A孫子先生がコピーとってんなー」
と、廊下や処置室でぼんやりと眺めていて、
いなくなってしばらく経ってから、


「・・・あ。挨拶するの忘れた」


というくらい、意識がない。
(ちなみに、どちらの先生も、昔の患者を見るなり
「やー! さわのさーん! どうだい調子は!」と、
あちらから寄ってきて元気に声をかけてくるような
「無駄に陽気な町のお医者さん」キャラではない。
代々主治医はシャイでツンデレな大学病院)
そんな脳みそ垂れ流し状態で診察を受けるので、


A孫子 「どう、調子はその後?」
さわの 「(いつもの血液検査の採血結果を見て)
      なんか特に数値に変化ないんですね。今回」


間。


A孫子 「・・・いや、貧血(退院後の体調)のその後が」
さわの 「あ! すっかり忘れてました」

大量輸血を受けるだけの入院をしていた過去も
思いっきり忘れ去るだけのこの暑さ。
みなさん、さわのはもう、この通り元気です。

そして暑いのは私だけではなかったようで、
次の診察予約日を決めるのに、
来月はどの日ももうすでに予約がぎっしりらしく、
パソコン画面の予約表を眺めていた先生に、

A孫子 「あー。もういいや、いつ来ても。
     好きな日に決めて」

と、なげやりに言われた。
お盆の外来は、人も少なくゆるゆるだ。
まあ、そんなゆるさが好きなので、
ここのところ、毎年お盆に予約を入れている。

そういえば、こんなゆるゆるな日こそ、
私の唯一の山形出身の知り合い(おそらく)である、
A孫子先生に(関連ブログはこちら ↓)、
http://morioka-zsk.blogspot.com/2009_04_01_archive.html#275640424976949639
こないだの「だし」について、
詳しく訊いてくれば良かった。
脳みそ溶けすぎて、すっかり忘れていた。残念だ。

2010年8月9日月曜日

よさこいのような、ブラックバスのような郷土料理

先日、ほぼ日の吉田戦車の連載
「逃避めし」に載ってた、
山形の郷土料理「だし」を読んでいたら(↓ 参照)、
http://www.1101.com/sensha_meshi/2010-08-05.html
無性に「だし」が食べたくなって、
暑い日が続くここ最近、二回ばかり連続して作った。

確か、初めてその存在を知ったのは、
「ヒミツのケンミンshow」だと思う。
同じ東北圏内にいながら、こないだ初めて知った。
近くて遠い県、山形。
(そういや、つれづれ団の団員も一人しかいないとか?)

吉田戦車のレシピともまた微妙に違う材料で作ったが、
ホンモノ(地元民の作ったモノ)を食べたことがないので、
果たしてこれでもいいのかどうなのか
よくわからないが、
確かにこれ、おいしかった。
ただ生の夏野菜みじん切りにしただけなのに。
ちなみに、私の作ったのは、


(1)
きゅうり、なす、ピーマン、大葉を
鬼のようにひたすら無心でみじん切りにする。
(なすと大葉は塩水に漬けてあくを抜く)

(2)
全部を一緒にして、すりおろしたしょうが、
塩こんぶ、かつお節、不足分の塩少々を入れ、

(3)
ひたすら混ぜる(→「だし」完成)

(4)
うちで余ってた、稲庭うどんの乾麺をゆでて、
冷水で洗い、水を切ってどんぶりに盛る

(5)
麺と同量かというほど大量の「だし」を
麺の上にのせる。


野菜は単に、うちにころがってた夏野菜を
入れただけである。
うちの母にも食べさせたら、
「しょうゆは入ってないの? これは塩味?」
「味噌漬け刻んでも美味しいんじゃ?」
「にんじんも入れたら彩りがいい」
「みょうがも入れたら」
「ごはんでも食べたい」

などと、料理研究家のようにアドバイスしだした。
たしかに、どんなものを入れても成り立ちそうだし、
なんか自分のコメント言いたくなる料理ではある。
そしてちょうどそのとき、CMで
携帯電話になってる(?)渡辺謙が、


「人は好き勝手言うから、言わせとけばいいんじゃないの?」


ものすごいタイミングだ。


ありがとう、謙さん。
うん、この「だし」でも旨かったよ!
負けないよ、あたし!

まあ、吉田戦車の言うとおり、
「無限のバリエーションを持つ」ので、
次に作るときはまた、
別のものになってるかもしれない。

で、それでも「これは、「だし」だ」
と断言していいのかも、
よくわからない。

山形の方、これも「だし」って言っていいんですか?
必ず何かが入ってないといけない野菜や
調味料があったりするんですか??
塩こんぶは邪道ですか???

つくづく謎な郷土料理「だし」。

きっと、よさこい踊りが、
ソーランとかさんさとかと融合して
日本各地に外来植物みたいに増殖していくように、
この「だし」も、繁殖料理になってくような気がする。

それにしても、改めて写真見ると、
吉田戦車、みじん切り上手いなぁ。

2010年8月5日木曜日

そういえば、

こないだここで紹介した、奥山さんの作った雫石町の本、(↓)
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_07_01_archive.html#9114653118100203901

うちの近所の本屋さんで売ってました。
どこどこで売ってるかまでは不明ですが。

調べろよ!

ってツッコミはとりあえずスルーして(!)。
だって私、雫石町に問い合わせて直接もう、
買っちゃったんだもーん。ふふん(←ちょっと勝利者)。

みなさん、探してみてねん。

冷え性とトマトと

基本的に、冷え性なので夏の暑さに弱いというより、
冷房に弱いというか、
冷房と外気の気温差にやられるタイプである。

例年、真夏でもジーンズを履いて、
ほぼ日ハラマキを肌身離さず、
夏でも熱いお茶を飲み、
冷たい飲み物やアイスは
あまりに暑すぎてもう耐えられない!
くらいな時じゃないと食べない
(なのでアイスは年に1、2度くらいしか食べない)し、
風呂は必ず湯船につかって身体を温める。

漢方(東洋医学?)では、
身体を冷やす食材、暖める食材
というのがあるらしい。

まあ、がっつり気にしているというわけではなく、
身体の調子が悪くなければ、コーヒーも飲むし、
玄米を食べてるわけでもない。
軽く頭の隅に大まかなところを
念頭に入れている程度である。
ちなみに
(※うろ覚えです。間違いがあったら教えてください)、


【身体を冷やす食材】
夏野菜、葉もの、南方系の野菜・果物、
生野菜、
精製された白砂糖、酢、牛乳、
うどん、そうめん、白米、
コーヒー、緑茶、ビール、白ワイン、日本酒など

【身体を温める食材】
冬野菜、根菜類、北国の野菜・果物、
火を通した野菜、
精製されない砂糖(黒砂糖、はちみつ等)、
塩、味噌、醤油、蕎麦、玄米、
紅茶、番茶、ウーロン茶、赤ワイン、蒸留酒など


夏の野菜や南国の野菜が身体を冷やし、
冬の野菜や北国の野菜が身体を温める、とか、
なんとなく納得する。

北国が塩分の多い食生活というのも、
実は理にかなっているのだそうな。
(高血圧は引き起こすけど、身体の調子は整える。
どっちをとるかみたいな事になってくる)

風邪をひいたときに、
しょうが(根菜)と番茶と梅干(塩分)で、
飲み物を作ったり、はちみつ大根つくったり、
りんご(北方果物)のすりおろしを食べたり。
わかりやすい。

冷え性の人には
「しょうが紅茶」というのが推奨されていて、
紅茶にしょうがの絞り汁と、黒砂糖のレシピが
一般的なのであるが、

私が普段飲んでいる「しょうが紅茶」は、
甘味一切なし、
水にしょうがを大量にすりおろして、
火にかけて沸騰させ、茶漉しで漉した熱湯を、
ティーパックの紅茶で淹れて飲むという、
人によってはバツゲームかよ!?
と言われかねないようなものを毎日飲んでいる。

しかし、昔は年中風邪ひきだったのだが、
飲み始めてからの3年間、
謎の入院はしても、風邪はひかない。
(↑ いいのか、悪いのか)

これらのことを総合すると、
冷房病で身体が冷えてものが食べられないときに、
なんかわかんないけど、夏バテだなあとか思って、
せめてなにか栄養のあるものをと、
プリン(牛乳と白砂糖含)とバナナ(南方果物)
なんか食べると、冷え体質で
しかも冷房にあたってばかりの環境の人は、
よけい症状をこじらせるのである。


なのであるが。


今年の私は、やたら生の夏野菜を食べ、
家では短パン、外出はスカートが多く、
水風呂(昨日の残り湯で行水)なんて生活をしている。
冷たいそうめんが旨い。

確かに、例年に比べても猛暑ではあるのだが、
それ以外の理由として、
今年は自宅にいることが多いので、
キツイ冷房にあたらないため、
身体が熱いというのが理由。
身体は正直だなあと思う。

考えてみれば、以前は、
そんなにまだ暑くない朝に家を出て
一日中冷房の効いた建物の中にいて、
夜に家に帰ってくれば、真夏なのに
(というか、真夏だからこそ)
身体が冷えているのである。

この季節、食欲が無くて身体の調子が悪いという人、
夏に風邪をひくという人、思い当たる人は、
熱中症よりも、冷房病に気をつけましょう。


でも私は今年は暑いんです。

ということで、最近のお気に入りの食べ物を。


実は私は普段、そんなに酢の物が好きでもなくて、
まあ、あったら食べるけど、
自分では酢の物作んないかなぁ、
というタイプなのですが(身体を冷やす食材だし)、
こないだ買ったお酢ひと瓶が、もうすぐ無くなります。
その全てが、
「凍らせたプチトマトの甘酢づけ」に消えました。
(あぁ、読んだだけでも冷え体質には凍る食材だらけ)
さぁ、れっつ、クッキング!


(1)
安いプチトマトを買ってきて
(高いのは生で食べないともったいない)
皮を湯剥きします。

(2)
冷凍庫用のビニール袋に入れて、
2、3日冷凍庫でガッチガチに凍らせます。
もう、真っ赤な丸い氷状態に。

(3)
砂糖と酢を1:1の割合、塩少々を合わせ、
通常より多少濃い目に水で希釈します。
(凍ったトマトの水分が溶けて薄くなるので)

(4)
冷凍庫で凍らせたプチトマトを、
表面の霜や氷を少し洗って落とし、
凍ってくっついてたらバラバラにして(2)に漬けます。

(5)
少しおいてプチトマトの食感が
シャーベット状になったら食べごろです。


完全にデザートです。シャーベットです。
プチトマトの小さなパック2つ分の量に対し、
酢と砂糖それぞれ大さじ2位(を水で希釈)が、
作る量としてはちょうどいいです。

料理上手な方は、りんご酢とかバルサミコ酢とか、
使ってもよろしいんじゃないでしょうか。
CMでやってる「やさしいお酢」だとどうなるのかな。
私の使用してる酢は、ガッツリふつうの酢です。

食感の好みによっては、一晩程度の冷凍で、
食材の柔らかさを残す方が美味しいかも。
私はとりあえずこれに落ち着きました。

個人的体質を考えるに、私は猛暑の
今の季節だけしか食べないと思いますが。

でも、うちの母がプランターで作ってるプチトマト、
今からが収穫期なんだよなぁ。

2010年8月4日水曜日

さわの、さんさ踊りを語る

今年もさんさ踊りの季節である。

若い頃はそんなに興味のある祭りではなかった。
今年で33年目の祭りということだが、
私の高校時代はまだ、
始まって10数年というところだったので
そんなに盛り上がりの
大きな祭りという記憶は無い。
ここ数年で、様変わりをしてきている気がする。

思い起こせば、
女子高だったので、高校野球にも縁が無く、
さんさ踊りの季節は、地区大会の一ヶ月前
(当時は8月末が高校演劇部の地区大会だった)
だったので、祭りの思い出もこれといってなく、
文化祭は隔年開催だったので1回しか当たらず、
しかも、部活の方がメインだったので、
クラスのイベントの方にはノータッチで、
文化祭の思い出も特に無く、青春時代は
夏のイベントとはことごとく縁の薄い人生であった。

社会人になってからも、
「混雑迷惑! おうち帰らんないし!」
(盛岡市中心部の超ど真ん中の道路でやってるので、
仕事場と家が道路を挟んでいる場合、
帰りがすごく困難)
などと思っていたくらいなのであるが、

3年前まで観光協会で勤務していたので、
(仕事は観光事業ではなかったけど、
自主事業で伝統さんさ踊りの芸能館とかがあって
見る機会も多かったので)
仕事で関わっているうちに興味を持つようになった。

とはいえ、協会に勤めていたからといって、
その時期に祭りの会場のスタッフをするとは限らず、
私は7年の勤務の全ては、ほぼ事務室番であった。
(あとは、市民文化ホールの競演会の物販係とか)
仕事が終わって帰るときには、既に会場は


祭りの後。


ちゃんと、パレードを見るようになったのは、
そこの仕事を退職してからである。
だいたいにして、18時から20時の平日って、
仕事で疲れてて、
「なに混雑しとんじゃ! うるさいわ!! じゃまじゃ!!」
ってささくれ立ってる時間帯ですよ。

ココロの余裕がないと、
自分の参加してない祭りなんてさみしくって、
とても見れるもんではありません。
きっと、「さんさなんて、つまんない」と言ってる人は、
祭りに参加できなかった


さびしんぼうです。


でまあ、さびしんぼうには変わりないワタクシですが、
今年は、1日目と3日目それぞれ後半3分の2くらいと、
4日目の全部のさんさパレードを鑑賞してみました。
(家から自転車で5分の距離だからなせる業)
2日目はちょっと挫折した・・・。

でも、4日目は冒頭の岩手の伝統芸能
(鹿踊りとか鬼剣舞とかやってた)も、
最後の伝統さんさの輪踊りも、歩き回って
全団体鑑賞しました(←ヒマ人と呼ばないで)
岩手の伝統芸能5団体はパレード形式じゃないので、
30分間、公会堂前から中央通3丁目までの距離を
小走りで二往復(←やっぱり、ヒマ人と呼んでいいや)。

で、思ったんですがこの行動、
祭りを楽しむっていうより、
郷土芸能や民俗学を楽しむ、って感じですね。
ビールも飲まず、串焼1本買わず、ほぼ立ち見で、


しらふで、一人!


個人的好みだったのは、
1日目の仙北小鷹さんさ踊り保存会、
3日目の三本柳さんさ踊り保存会、
4日目の盛岡さんさ踊り清流会の輪踊り。
そして、壮観な太鼓大パレード。

小鷹さんさと三本柳さんさは、
なんかすっっっごい妖しくって、
一人で逢う魔が時に、あんな集団に出会ったら、
異界にかどわかされるんじゃないか
っていうような踊りでした。
(↑ 褒めてるように見えませんが、すっごい褒めてます)
かっこ良かったなー。自然と拍手が起こっていた。
あれは、いわゆる「さんさ踊り」しか知らない人が見たら、
すっごく驚くと思う。

逆に清流会は、パレードのモデルとなった踊りの、
(パレードで踊られているさんさ踊りというのは、
各地域に伝わる様々な伝統さんさの
踊りの種類(礼踊りとか、キッキカッコとか、
雀追いとか、二拍子とか、踊りには名前がついていて
各団体によって様々ある)
の中から、踊りやすいように組み合わせて、
パレード用に作られたものです)
正統派のかっこ良さって感じでした。
なにより、人数がたくさんだから壮観。
パレードも良かったけど
やっぱ、さんさ踊りは輪踊りがいいなぁ。

一般団体では、3日目の盛岡大学・短期大学部のが
すっごい揃っててテンポがよくて、
見てて気持ちが良かった。

1日目は、「カワトクの斎藤さん」こと、
「都市生活カタログ」に出演いただいた、
劇団ゼミナールの斎藤さんが、
今年もカワトクキッズ
(カワトク友の会会員のお子さんたち)
を引き連れて、最前列に一人、
ハーメルンの笛吹き男(太鼓たたき男?)のように
通り過ぎていくのを見れて満足。
斎藤さん、あれもう何年目だろう?
もう、ずいぶん前からやっているなぁ。

テレビ局は、テレビ岩手とIBCとNHK盛岡放送局。
NHKの利根川アナウンサーが、
踊りだけの参加じゃなく、
真剣に太鼓をたたいて踊っていて、
(大きな太鼓を抱えてたたいて踊って歩く、って
すごい踊りなんですよ)
観客席に笑顔を振りまく余裕も無く、緊張感ある顔が、
本気で取り組んでる感があって個人的に高感度アップ。
(いや、視聴者に笑顔を振りまくほうがプロだ!
と言われるかもしれないが、あくまで個人的感想)

あとは、謎の加藤家を今年は二回
(1日目と4日目)見れたのが嬉しい。
でも、初めて見た時のあの衝撃はもうなかった。
初めて見た時の加藤家の衝撃っていったら・・・。
(↑ わかんない人にはわかんない話でどうもすみません)
グランドホテルの美白隊のバカ殿の踊りも、
久しぶりに見れてしみじみした。


なんのことかさっぱりわかんないという方は、
ぜひ、来年一度、パレードを最初から最後までご覧下さい。


企業などの一般団体のパレードというのは
基本的につまんないので
(↑ ヤバイ。知らないところに
  たくさん敵を増やしている気もする発言)、
普通に踊っているのより、有識者が眉をひそめる的な
おちゃらけパフォーマンスがけっこう好きである。

毎年、さんさの踊りの中に、その年のお笑いの動きを
織り交ぜてたりとかがあって、
あー、今年は
「そんなの関係ねぇ!」がはやってるなー、とか、
「ラララライ」「あるある探検隊」があるとか、
(↑ そういや、最近見ませんね)
ビリーズブートキャンプを取り入れていたりとか、
何かしら、その年の流行を感じるのだが、
今年はなんかそういうのが少なかった気がする。
イモトアヤコの扮装が唯一、今年っぽかった。

逆に、テッパンなのが加トちゃん、シムラのギャグ、
子供たちは、元ネタわかってやってんだろうか、あれ。

個人的予想としては、今年はヲタ芸が
あるんじゃないかと踏んでいたのだが、
「もしかしたらそうかもしれないかなぁ」
くらいのビミョーな振り付けが1つ2つという感じだった。
(ビミョーにエグザイルな踊りもあった。そういえば)


まあ、こんなに真剣に語る話じゃないですが。


あぁ、今週末の北上・みちのく芸能まつりも行きたい。
鬼剣舞の大群舞って! ちょー気になる。
http://www.kitakami.org/maturi/gaiyou/gaiyou.htm

鹿踊りも、一度ちゃんといろんな団体を見てみたいなぁ。
岩手の踊りって、まだまだ見たこと無いの
たくさんあるんですよね。神楽とか。
あぁ、早池峰神楽も見たいし。延年の舞も見たい。
意外と、郷土芸能好きな自分を自覚する季節である。