2011年11月15日火曜日

なんか月一の近況コーナーになってきたぞ

国境の長いトンネルを抜けると雪国だったりしますが、
介護の長いトンネルはまだまだ抜けられませんね。
そこにはちしばプロデューサーときたもんだ!
長いよ、トンネルがさぁ!

そんな状態でも、はちしば1月の
プロデューサーの役目は果たさねばなりません。
一月ほど前、舞台参加のお願いをした人全員に
冷たく断られるという悪夢を寝覚めに初めて見て、
その日一日、真剣に何もやる気が起きませんでした。

役者さんが舞台初日前に、
舞台に立っているのに台詞が全然出てこない夢を見て、
汗をびっしょりかくという話をよく聞きますが、
ものすごくよくわかりました。
あぁ、なんてリアルな夢・・・。

そんななか、私のはちしばプロデュースに
快くご協力のお返事を下さった皆様方、
本当にありがとうございました。
もう、泣いてもいいです。泣きます。

みんな、ありがとう!(号泣)

とりあえず、ちらしに載せるデータを作成して、
今送ったところなんですけどね、
ほんとに大変なのはこれからなんだわー、きっと。
がんばってるよ、うん、あたしがんばってるよ。
誰も褒めてくれないから、自分で褒めます。
今、褒めて肩を抱きしめてくれる人が近くにいたら
きっと、好きになっちゃうかも。
(いやですか、そうですか)

介護、体力的につらいとかどうとかじゃなく、
もうね、なんか色々ココロにこたえてたね。
ということを、修羅が過ぎてからしみじみ思う今。
修羅の渦中にいると、意外とわからないものですね。
いやまあ、まだまだ介護は続くよどこまでも、ですが。
もしかしたら、一息ついた今からが、
もうひと勝負、精神的にくるのかもなぁ。

8月半ばくらいから10月いっぱいくらいにかけてが、
わたし的には、ものすごくダメダメな感じでしたが、
ここ最近、ようやっと、よたよた動き出してます。
もう少ししたら、はちしば1月公演についても、
お伝えしていきたいと思います。

禍福は糾える縄の如しと申しますが、
このままでは、禍が太すぎるわよ、カミサマ!
もう少し福の方を太くしてくれませんこと。
1月八芝の大成功で手を打ちませんか、カミサマ。

来年のことを話すと鬼が笑いますが、
ま、1月のことだし。鬼、微笑くらいでひとつ。
皆さん、1月25日(水)~27日(金)
のうちのいつか一日、20:00からスケジュール
空けておいてくださいね。どうか、ひとつ。

わたしの頭の中のモヤモヤが整理されてくっきりすると、
これはとんでもなくいい舞台になるはずなんですよ!
(って、全ての表現者はみなそう思ってるでしょうが)
キャスト・スタッフ、相変わらず最強メンバー揃えました。
これで失敗したら、演出のくらもちさんのせいにします(笑)。
(ウソです。何ヶ月も前から引き受けて
話に付き合ってくれてありがとう、くらもちさん)

ということで皆さまどうぞ、ご期待ください。

2011年10月19日水曜日

人生に必要なのは・・・

最近の私の手帳は、
父のスケジュールで埋めつくされている。
・・・って書くと、どんだけファザコンやっちゅーねん
という話であるが、
父のデイケアサービス関係の契約その他である。

その前は、自宅に
不法侵入未遂男事件があったので
(以前のブログ参照)、
携帯の着信履歴が
盛岡東警察署と盛岡地方検察庁が並んでいた。

そして最近は、
連日のケアサービスセンターの履歴に加え、
ぽつっと市の介護高齢福祉課、
市の医師会訪問看護ステーションが混じる。
(↑ 友達の着信はないのか、私よ)

もし付き合ってる男に(いないけど)、
こっそり携帯履歴を見られても
心にやましいことは何もなく堂々としていられるが
別の意味で男が去っていきそうな着信履歴だ。

そして、契約書の山、山、山!

「欧米か!」というツッコミを今頃したくなるような
契約至上社会なのであるなあ、現代の日本は。
ごねたり拗ねたり、なんか面倒かけたら
一発くらい頭ひっぱたいちゃってもいいっすよ、
このじーさんは、ほんとに全く。
と、心の中で邪悪なつぶやきを
している事などおくびにも出さず、
神妙な顔をして契約内容のお話を伺う。

ただでさえ大変なお仕事なのに、
いろんな規約にも縛られた中でも笑顔で、
本当に頭の下がる皆様方である。
うちの家の玄関から車まで、
車椅子が使えないからって、

お姫様だっこされる、父。

そしてしょっぱな騒ぐ、父。
もう、その辺の生垣に
放り投げといてくれないだろうか。
スタッフさんに申し訳なさすぎてしょうがない。

とりあえずまずは様子見で、
週一度のデイケアサービス、
月に二度の訪問看護
(特に何か病気なわけではないので、血圧測定とか)

逆に、慌てて直前に家の掃除したり、
着替え増やしたりとか、
決められた時間は必ず家にいなきゃないとか、
電動ベッドのレンタル他ケアマネージャーさんと
相談して今後考えていかなきゃないことも
増えたりしたけど、
(そしてその都度色んな人が家に来て大変だったけど)
なんとか、これを機会に
生活が落ち着いてってくれないかなぁ。
そしたら、自分の通院日以外は
一日中家に母もいることだし


「安西先生・・・!! 仕事がしたいです・・・」
(↑ スラムダンク読んだことないけど)


てゆーか、日銭を稼ぎたいです。
(フルタイム稼動は、まだもうちょっと先かなー)。
「人生に必要なのは愛と想像力と、お金が少し」
byチャップリン(たしか)
あー、愛も欲しいなー。うん。愛だな、愛。
切実に愛だな。日銭と愛。フルタイム愛。

2011年10月3日月曜日

今週の占いによると

いつも読んでいる石井ゆかりさんの週占いで、
http://d.hatena.ne.jp/weekly/searchdiary?word=%2a%5b%a4%aa%a4%c8%a4%e1%ba%c2%5d
今週は、

* * * * *

とても躍動的な時期です。
動力機関に燃料がどんどん注ぎ込まれているような、
ゆたかで活動的なタイミングです。
この活動的な雰囲気は、
不思議なことに
貴方の心の奥深くに潜んでいる怒りとか不安、
誰かへの競争心であるようなのです。

誰もが心の片隅に
ちいさな怒りを抱えて生きているのかもしれません。
理不尽な言葉を聞いてもぐっと気持ちを抑えたり、
言い返したいところをこらえたり、
いくら説明しても解ってもらえないことに
爆発的なもどかしさを感じたり、
世の中の矛盾を見ていても
何もできなかったりしたときの
小さな、でも根深い怒りを
だれもが心の奥底に
隠し持っているのではないかと思うのです。

そうした小さな怒りは
ネガティブな面ばかりではありません。
心に秘めた怒りが、大きなチャンスと結びついて
劇的な「前進力」に変わる場合も、
結構あるんだろうと思います。

* * * * *

と、書いてあったので、
今週は小さな怒りや不安を感じるのか、

やだな・・・

と、思っていたのですが、
一つ前のブログを書き起こして見て、
今にして思えば、なんとなく、
当たっているような気がしなくもなく。

ていうか、これ以上の小さな怒りや不安は
発生しないで欲しい・・・。

愚痴あたり

我が家がただ今、認知症の父を抱える
介護一家であることを
以前にブログに書きましたが、
ここ2週間ばかりの間は、そういうことにまつわる
スケジュールが続いてました。

市への介護認定の新規申請は今回で3度目です。
なんでそんなことになってたかというと
(更新を続けてなかったかというと)、
まあ、なんというか、女手が2人あると、
なんとなくテキトーにどうにかなっちゃうんですよね。

これがたぶん、高齢者一人暮らしだとか、
同居してる人が仕事などで一日家にいないとか、
サービスをどうしても頼まざるを得ない環境だと、
認定によるサービス利用が
必要でしょうがなくて続いてくんだと思うんですよ。

最初は、私もそうでした。
仕事でめちゃくちゃ忙しいときに、
母が脳梗塞で入院し、
その時に父と二人だけで過ごしてみて
父の認知症がわかりました。

それまではもう、
朝に家を出たら仕事で夜遅くまで帰ってこないし、
さっさと風呂入って酒飲んで寝るし
(超ストレス生活でした)
もしくは午後まで寝て、
起きたらどっかに出かけてるし、
全く家の事に無頓着でした。

それで慌てて、市の女性センターに相談し、
市役所に出向き、地域の介護センターに相談し、
昼のお弁当宅配サービスも調べたり、
病院連れてって診断してもらったり、
当時は、一気に進めることができました。

がしかし、父がケアサービスに行くのをものすごく嫌がり、
行く日の朝になると
ものすごく大騒ぎをする事に消耗してたころに、
母が梗塞の症状が軽くて済んで、
あまり後遺症も残らないで帰ってきたため、
無理して父を刺激させて消耗することもないなあと
(まだそんなに重い症状な時期でもなかったので)、
そのケアサービスをやめてしまいました。

それから数年後にも、別のケアサービスを、
親戚から無理やり紹介され、介護申請をしたのですが、
これまた、特にやってもらうこともないよなぁ
(廊下に手すりをつけたらとか、
風呂場を改築しろとかそんな話ばかりで)
と、うやむやになって申請をやめてここ最近。

よく、例えとして、
熱湯に急にカエルを入れると鍋から飛び出すけど、
水から入れておくと、熱湯に入ってることに気づかずに
そのまま茹で上がってしまうなんて事を言いますが、
まさにうちがそんな感じでした。

徐々に、徐々にゆっくりと状況が悪化していくと、
どの時点で助けを呼べばいいのかわからない、
というか、
自分たちがそんなに大変な介護をしている
という認識を持たずにきてしまうのですね。
まあ、認知症ってのはこんなものなんだろうと。
このまま、老衰までこんな感じで
面倒見ることになるんだろうと。

母は昔の人なんで、自宅で誰の世話も受けず
自分たちだけで看取るのが当たり前と思ってるし
(その割には自分でやらないけど)
知らない人の世話にはなりたくないと思う人だし。

でまあ、ちょっとワタクシ、そろそろ限界かも。
ていうか、このままでは
八芝のプロデューサーしてる余裕はないわ。
仕事もできないわ。お金もないわ。
ていうか、今度私が入院したら我が家崩壊。
もちろん、母が倒れても崩壊。

よし、弱音を吐く方向転換をするぞ!

はちしば本番がくる前に、デイケアサービスとか
ショートステイサービスとか、
どっかに頼める環境を作っておかないと。
と思って再申請のために、
以前にお願いしたケアセンターの人に電話して、
状況を話してみると、

あ。うちって、大変なのね。

という厳然たる事実に打ちのめされ、
今度は、「やることが遅いんだよ!」という事に
ひどく落ち込みます。
私たちのしてきた苦労は、何の役にも立ってません。
さっさと、人(制度)に甘えろと。
これまでは無駄な苦労だったと。

で、先日、ケアマネージャーさんが帰った後、
ひどく落ち込んでたら、
めずらしく妙に母が私に気を遣って優しかったという。

そしてあっという間に、
市の高齢福祉課(かな?)の人の
介護認定調査がやってきたり、
介護タクシーを呼んで(往復5000円超(泣))、
急ぎでかかり付け医に出向いて
書類作成してもらったり、
ついでに母も一緒に申請しちまえという日々で、
その都度、書類作成用に
毎回何度も違う人に向けて最初から
冷静な愚痴を語り続けていたら、
昨日は食あたりならぬ、愚痴あたりになり
寝込んでました。

愚痴ってさぁ、短期間に
一気にいい続けてると気が滅入るね。

「だけどぼくらはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう」

ほんとうにそんな精神でいきたいけど、
こういうこともどっかでバランスをとらないと
いけないのであるなぁ。
時々、ガス抜きってやっぱ必要なのでしょうね。
そんなに人間って、強い生き物ではない。

そのガス抜きの方法が何がいいのか、
まだよくわかってないのですが。
ていうか、こうしてここに書いていることが
私にとってのガス抜きなのかもしれませんが。

実は意外と周囲に自宅介護に関っている人って
いるんだけど、そういう話って
なかなかしないですよね。

ま、しても相手にひかれちゃいそうだしね。

そのときだけでも忘れていたいってのもあるしね。
でも、どうにかできることってないのかなぁ、
しかも、気楽な感じに。
というようなことを考えたりもします。
この状況を、どうにか楽しめないものか。
自分の病気ネタと違って、
こちらはなかなか難問です。

と、いうことでもうちょっとしたら、ワタクシも
少し身辺がここ最近よりは落ち着くと思います。

お願い、誰か、かまって。
だが、金は無い。

生音楽week

先月20日の大雨の日(首都圏が台風で混乱の前日)に
cartaさんにお茶を飲んで手紙を書きにいったら、
昨年cartaさん主催のライブを行ってた、
(昨年6月末か7月初めくらい?)
青木隼人さんが、ゲリラライブというか、
喫茶店内で生BGMの如く
生ギター演奏をしているのに出くわした。

ほぼゲリラライブ的でしかも雨の日ということもあり、
ごくごく少人数のお客さんと共に、
僥倖の時間を過ごさせていただいた。
なんとも贅沢なひとときだった。

その週の25日は、盛岡の大きな音楽イベント
いしがきミュージックフェスティバル。

気力的にカツカツな日々を送っていたので、
色々街なかを歩き回るだけの体力は
なさそうだなあと思いつつも、
昨年、はちしばでお世話になった
RYUDENの龍大さんのライブに
最近全く行けてないので、
これくらいはどうしても聴いておきたい、
せっかくの年一度のミュージックフェスだし、
と思い、携帯でタイムスケジュールを検索して、
MOSSビルステージに聴きに行った。

ステージ真横で、久々の龍大さんのライブを
しみじみ聴いていると、
ラヂオもりおかのY田さんと出くわしたので、
「今日、これだけたくさんあるライブの中で
RYUDENに来たんですか」
と、驚いて尋ねると、
「RYUDENと次のキセルのこの流れ、オススメです!」
と、熱く語って去っていったので、
MOSSビルステージのトリだったキセルも、
全然どういう人たちか知らないのに
ついつい、聴いてきてしまった。

ファンの皆さんスミマセン。こんなのが聴いてて。
すごく人気のミュージシャンなのですね。
とてもいいライブでした。

そんなこんなで、やっぱりせっかくの
いしがきミュージックフェスティバル。
甲斐よしひろ以外は毎年ずっと、
フェスの大トリは必ず聴いて満足してるので、
やっぱりちょっとは参加したいなぁと、
いったん家に戻って、父のオムツを換え、
シーツを洗濯機に入れた後、一息入れて
岩手公園のISHIGAKIステージに向かい、
19:05からのBRAHMANのライブも聴いて来た。

さすがに疲れた。
今年の私の気力体力では、
キセルをマイ・大トリにしとけばよかった。
でも、ちょっとだけでも
いしがきが堪能できて満足。

図らずもこの週は生の音楽を4つも
(しかも全然違うタイプ)
本当に、本当に久しぶりに味わうことができた。
しかも、全部タダ。

ビバ! タダライブ!!

これで日々の疲れが根こそぎ無くなったわけではないし、
明日もがんばって生きようとか、生きられるとか、
私はこれで人生が変わりましたとか、
殊勝なことを考えてたわけでもないのだが、
それでもやはり、
音楽は人生に欠かすことのできない
重要な一部であるなぁと、
ぼんやりと考える今日この頃である。

最近、本当に音楽を聴いていなかったことに気づいた。
いしがき初年度のGANGA ZUMBAあたりを
もう一度いしがきフェスで聴きたいなぁ。

2011年9月22日木曜日

そういえば、part2

今年の
チャグチャグ馬コ、さんさ踊り、舟っこ流し
の3つの盛岡観光イベントで、
全く何の待ち合わせもしていないのに
偶然街でバッタリ会ったpropの那須さんと、
とうとう秋祭りの山車では出会わなかった。無念だ。
(ていうか、今回は出歩かなかったな、私)
次は一月の初詣か裸参りを期待。

あとなんかなかったっけ?お祭りとかって。
クリスマスイブとかどうっすか(←お祭りなのか?)。
しかも偶然って・・・。

そんな那須さんは、内丸にprop roomという、
子どもの美術あそびスペースを作りました。
詳細はこちら(↓)
http://play-prop.com/
そのうち、大人の美術あそびイベントも
企画してほしいなあ。

私が以前にpropワークショップで遊んでる様子は、
過去ブログから気合いで探し出して読んでください。
いくつか参加してますけど、面白いですよ。

そういえば、

「東北・復興week」の企画で
横浜に公演しに行ってる(↓)くらもちさんは、
http://www.e-morioka.com/~kakoo/o/fuku.html
果たして無事に、公演することができそうなのであろうか。
今日明日本番なんだけど。

昨日の台風(公演前日)で首都圏が大変そうな映像を見て、
心配してメールを送ったら、

「ふふふ東京駅で足留めさ」

という返信がきたので、

「きゃー、嵐を呼ぶ男!」

って返信しておきました。
ツイッターだったら「不謹慎な!」と、
炎上するところだったに違いない。
それにしても、すごい台風だったなぁ、昨日。

ためしにひとつ甘えてみる。

岩手県立美術館でやってる
アートのチカラ、いわてのタカラ展
http://www.ima.or.jp/exhibition/2011.html
まだ見に行けてなーい!!

誰か車に乗せてって・・・。今月28日までなの。

フレデリックになるのって難しい

さて、再びブログ書きの日にちがあいておりました。
申し訳ございません。
特に入院していたわけでも、
ツイッターに移行していたわけでもありません。
(人のは読んでるけど)

精神的にちょっと今は厳しいなぁ
という時は、
その気持ちをブログに書いても
読む人が気持ちよくならないなあと
書くのを休むときが多いのですが、
たまには甘えさせてください。
甘え下手な一人っ子です。
どうか私に甘え方を教えてください。

さて、私は父が歳をとってからの娘なので、
父は80歳をとうに過ぎているのですが、
ただ今、重い認知症を患っております。
今はほぼ寝たきりに近い状態です。
最初に気づいて病院に連れて行ってからは
6年くらいでしょうか。
自宅介護って、キツいね。

自分の病気のことであれば、いくらでも
「これ、ネタになるなあ」
と思ってしまうほうで、
人から思われるほど、
書いてるネタに対しては
自分が大変だなあとは思わないし、
どう笑わせてやろうかと思うのですが、
肉親事となると、全く手も足も出ない。

ほんと、もしその気になれば、
ネタの宝庫なわけですよ。
ドリフのコントかよ!
とツッコミたくなるような、
ベタなボケの華麗な数々。
ていうか、志村けんもマネはできないな。

そして、お食事時であれば、
読むのを今すぐお止めください!
というようなビロウな話は尽きません。
書かないけど。

他人から見ればスラップスティックな
ギャグの連続の毎日なのですが、
それが現実であり、毎日おこっていると、
ちょっと精神的にこたえてくるわけです。
それが、ここ数ヶ月くらいのところ特に。

ということで以前に
市の介護認定を受けたけど、
使い方がよくわからなくて
(うちのような母と私と二人いる場合、
何を頼めばいいかわからなくて)
更新をやめてたものをもう一度復活させて、
何か今度は手伝ってもらいたいと
ケアマネージャーさんに自宅に来てもらい、
今日、再度の書類申請手続きをしてもらうために、
話を聞いてもらったのですが、
「こりゃ大変だ!」
とばかりに泡をくって帰っていきました。

うちって、そんな大変な状況だったのね・・・。

そういう日々が続いていたために、
最近、私みたいな人が
心から楽しいと思えるようなものって
一体、何なのだろうということを
ずっと考えていました。
おそらく、こういう環境に
おかれるようになる人って、
これから先、もっと増えていくと思うのですね。
特に岩手なんかはね。

昨年、八時の芝居小屋の
舞台のプロデュースをしたとき、
とてもお世話になった方に
御招待券を送ったところ、
母親の介護をしているため行かれないことと
最近体調を崩し気味である旨の
とても申し訳なさそうな文面の
お詫びのお手紙が届き、
ああ、こういう方にこそ見ていただきたい、
と、切に思いました。

でも、実際自分はどうかというと、
やはり難しいわけですよね。
何がつらいって、あまりに楽しい時間を過ごした後、
自宅に帰った時の、現実とのこの落差!
この落差によけいやられちまったりするわけです。
ああ、なんて私は今、つらいのだろうということに。
そして、実際問題としてやはり、
出歩く制限は確実にあるし。

まあ、かといってテレビの
介護ドキュメンタリーなんか、
身に刺さりすぎて見たくないですが。

求めているのは、被災地なんかでもそうだけど、
やっぱ、「共感」なのかな。
話を聴いてもらったり、お互い話し合って、
「大変だったね」って言われること。

それから、人から求められること。
家で現実と向かい合ってじっとしていると、
本当に世の中から忘れ去られていくような、
誰からも存在を求められていないような
気持ちが芽生えてきます。
介護だけじゃなく、子育てで仕事を辞めて
家にいる人なんかもそうなったりしますね。

ツイッターで繋がることが
これだけ驚異的に広がりを見せたことも、
なんとなくわかる気もします。
逆に私は、この環境下では
かなりのめり込んでしまいそうで
それも、ツイッターに手を染めない
理由のうちのひとつです。

そして、こういう環境下で芝居を打つって、
ものすごく「意味」というものを
逆に考えてしまいます。

わざわざ、その場所にまで赴くエネルギーを、
人からいただくということ。
それはもしかしたらお金よりも
ものすごく、尊いものであるということ。

いやー私は、はちしば1月、
何をやったらいいだろうねぇ。
(↑今頃何を)
ちょっとずつ、ちょっとずつ
進めているところですけどね、こちらは。

ということで今後、
介護にまつわる話も
ここでしていくかもしれません。
もしかしたら、これを
読んでくださっている方の中にも、
「実はうちもね・・・」っていうかたが、
いるかもしれません。
そういう方の身体と気が楽になるような事も
書ければいいなあと思います。

そして、私の友人知人の皆様方。
時々、オフの場で愚痴るときも
あるかもしれませんが、
生暖かい目で、じとっと見守って
くださいませぬでしょうか。
(もうすでに知ってる人は知ってますけど)

あー、あとね、
「さわのさん、大変そうだから声かけんのやめとこ」
って思わないでね。
それは、さみしーのぉぉぉ!!!
もしかしたら行けないかもしれないけど、
お試しで、声はこれまでどおりにかけて下さい。
お願い。さびしんぼうなの。

そんなわけで、これから、
介護界の炭鉱のカナリアでもあり、
できれば、光の射す方向を見つけたカナリア
にもなりたいなと思う、今日この頃です。
ちょっとヘタレですけども。

2011年8月19日金曜日

さわの的・逃避めし

自宅の家庭菜園で、母が作っているトマトが、
超ど素人なので、味がなくて美味しくない。
そして、不恰好。
そんなトマトが、ゴロゴロと収穫される。

こないだは、料理の本に載ってた、
肉じゃが味のトマト煮
(じゃがいもとにんじんの代わりに
トマト、そして豚肉と玉ねぎを、
しょうゆとみりんとだしで煮る)
というのを作った。
美味しかったけど、続くのもなんだし、
今日はスープでも作るかと思った。

しかし、冷蔵庫を見たら
ベーコンもソーセージもない。
豚肉はあったので、
んじゃまたトマト煮にするかなと、
トマトを湯剥きして玉ねぎとざくざく切って、
鍋に豚肉を入れて炒め始めたら、
やっぱりスープが食べたくなった。

ま、豚肉のスープでもこの際いいか、と思い、
たっぷり水を入れて材料を煮てアクをとりながら、
鶏がらスープの顆粒の入ったビンを見ると、
微妙に、粒が違う。
ふたを開けてにおいを嗅ぐと、
どうやらそれは、鶏がらスープの素の空き瓶に、
母がほんだしを入れた模様。

どーしよー、トマトとほんだし?!
こないだのトマト煮ならそれでもいいけど、
入れた水多すぎるし!
え、鶏がらスープの素、もう無かった???
ブイヨンの素は湿気ってくっついてて使えない!
と、大慌てで台所を探すと、
出てきたのは、カレールゥ。
ということで、


今日の晩ごはんは、トマトカレーです。


この行き当たりばったりさが、
私の人生のようでもあるなとつくづく思った。
ちなみに、鶏がらスープの素は、
カレールゥを鍋に入れた途端、
目の前に現れました。

はぐれても、さすらってもいなかったけど

最近色々とブログネタはあったのですが、
なんといってもここ最近の一番は、
「自宅が住居侵入と窃盗未遂被害に遭う」
でしょうか。
細かいことはおそらく書けないですけども。

でまあ、何があったかといいますとね、
私の家は、人通りの多い道路面からは
かなり外れた奥まったところにあり、
知らない人が家の前を歩いていると、
ものすごく目立つような所にあるのですが、
そんな環境にあるヒバの木で囲われた家の
「庭」に知らない人がいて、
雑草や大葉なんかをむしったりしてるんですよ。

ちょー怖いじゃないですか!

で、少し家の中から様子を見て、
相手が立ち去る風もないのを確認してから
恐る恐る、縁側のガラス戸を細く開け、
「・・・どなたですか?」
と、聞いてものらりくらりとかわされ、
立ち去る様子もない。
ガラス戸を閉めて、人生初110番通報ですよ。

こちらとしては、そういう毅然とした態度で、
「あなたのことを、疑わしいと思ってますよ」
という意思表示を、電話をしている姿で示し、
近所の交番のおまわりさんに来てもらって、
「めっ!」
って叱って連れてってもらえば
万事解決だったのですが、
通報している間に裏手の家から通りに逃げ出し、
そこで、通報によってパトロールをしていた
おまわりさんに職質されていました。

で、我が家に来てくれたおまわりさんに、
職質現場を遠くから姿の確認させられて、
あの人で間違いないと言った途端、
県警のおまわりさんと刑事さんが
うちに次から次へとやってきて、
我が家だけでも7、8人に増殖。

いやー、こっちがビビりましたよ!

え!? 自宅に怪しい人がいるって通報すると、
こんなにいっぱい刑事さんとかまで来るもんなの?
ごめんなさいっ、そんな大事のつもりじゃ・・・!
と、動揺していたら、どうやらその人が、
前の週に刑務所を出たばかりの、
窃盗、詐欺等何でもござれの
前科十数犯の超有名男だったらしく。

なんだろう、私のこの胡散臭い人を嗅ぎ分ける
動物的な勘。(そして冷酷な対応)

それにしても今回、警察のシステムって、
改めてしっかりしてるんだなあと思いました。
まずは、通報すると電話切らしてくれない。
自宅におまわりさんが到着するまで、
ずっと不審者の見た目についてとか、
今その人どこでどうしてるとか、
しゃべりつづけてなきゃなんない。

でも、話している間に我が家の地図を調べるらしく、
「あ、裏に逃げてったみたいでいなくなりました」
と答えると、
「裏の家というのは○○さんのお家ですか?」
「そう! そうです!!」
と、ものすごく安心させられます。

そして、おまわりさんが到着して安心して、
「この電話、もう切ってもいいですか?」
と訊くと「電話を代わってください」と言われ、
私の携帯で、おまわりさん同士が、
どこの所属の誰かを名乗りあっていました。

そうだよなー、おまわりさん来た!安心・・・
って思ってたら、犯人の一味だった
って事だって考えられなくないしなー。
行った行かないとかの水掛け論にもなるしなー。

そして、これまでの状況の説明を(おそらく)
電話で聞いていても、必ず来た人全員、
私に直接同じ事を何度も説明させます。

これは、救急車で運ばれたときも
同じ経験をするんだけど、
たぶん、緊急の状況で伝言ゲームになって
話が変化していくのを回避するため、
本人確認を怠らないという
ことなんだろうなあと、思う。

それをわかってないとたぶん、
「さっきも同じこと、
あの人にもあの人にも、言いましたっ!」
って、キレてしまいそうになるくらい、
何度も聞かれる。
(そのうち、こちらの説明も洗練されてくる)

そして不審者が職質を受けて
引きとめられている間、
我が家の庭では、数人の刑事さんが、
庭の状況や残された証拠、
職質状況などを細かく確認・検証し、
本署(もしくは職質しているおまわりさん?)
と電話で話もしながら、
何の容疑で逮捕(任意同行?)をするかの討論を、
短い時間でこなして、決まると
「よし、行くぞ!」という感じで
容疑者のところに向かうのが
なんかカッコいい。

たぶん、そこをきちんとやらないと、
あとで「不当逮捕」とか
「強制的にどうこう」とか、
色々言われちゃうから、
徹底するんだろうなあと思いました。

供述調書も4件くらい(かな?)とられたんですが、
私から見た容疑者の
見た目年齢、身長、服装、髪型等々、
答えても、一切相槌打ったり
反論したりしてくれない。

おそらくそこで相槌打ったりすると、
あとから「誘導尋問した」とかって
問題になるからかな、と思いました。

でも、質問の答えを一切教えてもらえず、
次から次へと訊かれっぱなしなので、
「・・・こっ、この答え(年齢とか)が知りたい!」
「刑事さんだって、あの人見てんじゃん。
ていうか、素性知ってるんだよね?!」
という心の叫びで身体中満たされます。

「ハンマーチャンス!」とか、
「ここで正解するとドン! 被害届内容倍」とか、
言ってくれないものだろうか。

それにしても刑事さんというのは、
ドラマなどと違って供述調書を数人で
黙々と書いてばかりいるものなのですね。
(被害届とか、通報時の状況とか、容疑者についてとか)

その場で訊いて、その場で文章に書き起こして、
その場で音読して、調書をとった人の承認を受け、
その場で押印をもらう。

もうね、よっぽどその辺の新聞記者より、
刑事さんのほうが言ったとおりの事書きますよ!

確かに、そこで不本意な内容だったって、
あとで裁判かなんかで言われちゃったら、
判決が覆っちゃうかもしれませんものね。
初めて警察のお世話になりましたが(?)、
いやー、県警さん、頼もしかったです。

「岩手の平和を守るため 行くぞ!
刑事(デカ)レンジャー“調書”!」(キラリーン)

という感じですな。
「調書レッド――被害届は俺に任せろ!」みたいな。
被害届の調書を書いてた警部補さんに、
「あ、私、同い年です!」と、
気さくで爽やかな笑顔で言われました。
(同い年で警部補か・・・)

どうか我が家の居間と縁側の汚さ、
そしてボサボサ髪とノーメイクとよれよれ服姿は
お願いだから記憶から抹消していただきたい。
(今思い出しても、泣きたい)

2011年8月17日水曜日

森の人

先日、「西日本は東北を侮蔑してさー」とか、
「文化が無いとか言いやがってさー」と、
ぐちぐちブログでくだを巻いていたら、
大阪出身で雫石在住の奥山さんが、
相変わらずこんなステキな文章で、
東北の文化について記していた。

「奥山淳志 いわての風土『森の人』」
http://blog.iwatesan.com/fudo/2011/08/16/%e6%a3%ae%e3%81%ae%e4%ba%ba/

あー、悔しいなあ。
悔しいけど、いい文章だなぁ。
こういう返しが美しいよなぁ。

2011年8月8日月曜日

華麗に切り返したい

ここ最近の、大臣(当時)の被災地での発言や、
「怪しいお米 セシウムさん」テロップ事件、
陸前高田の松の護摩木を京都に拒否された話、
問題が次から次へと続きすぎて
なんだかもうやってらんないわ、という感じで
珍しくブログで不快表明させていただく。

東北という、ある種長く歴史的に地域全体を
侮蔑(差別というよりは感覚としては
無意識に一段下に見ている「嘲笑」が近いか)
を受けてきた地域に生まれ、
個人としては、
心肺機能の身体障害者手帳を持つ身にとって、
侮蔑問題は、こう見えて意外に敏感な方なのだ。
(逆に、シリアスな差別問題(被差別とか在日問題とか)
については、東北人は全く詳しくないと思うけど)

と、同時に、
真っ直ぐすぎる怒りの表現だけというのも、
またこれも田舎者的な野暮な気もするのである。
(落語に登場する、田舎者の東北人みたいな)
いや、怒ってんだけど。
この辺はジレンマでもあるんだけど。

なんというか、うまくおちょくった返しが
無いもんかとも思うのである。
ブラマヨの小杉や、
フットボールアワーの後藤みたいな
鋭いツッコミセンスで
相手を笑い飛ばしてやりたい。

言っちゃった(やっちゃった)方が、
思わず赤面して顔から火が出るような
恥ずかしい思いをする、
そして周りは思わず笑ってしまうような、
粋な切り返しで対抗できないかを、
ここ数日、悶々と考えているのだが、
とみに、吉本的な笑いのDNAについてだけは
東北は歴史的に残念ながら不足しているのが悔しい。
ひとつ、こちらの地元局で

名古屋名産プレゼント
「ビミョーな名物 ういろうさん」
「うどんの方が欲しかった きしめんさん」

という、ダミーテロップを23秒間、
東北6県のフジ系列局の地元テレビ番組で流したあと、
「名古屋の皆さまごめんなさい」
とアナウンサーのお詫びを、東北6県だけで放送する。
てのも考えたのだけど、ネタとしてまだ弱いな。

あと、ぶぶ漬けで わんこそばならぬ
「わんこぶぶ漬け」大会を開き、
「ぶぶ漬け食べていきませんか?」といって、
「はい じゃんじゃん」とわんこ形式で
たらふくぶぶ漬け食わせるってのもどうっすか。

ああだめだ、まだ笑いの神が降りてこないな。
(↑ そもそも、笑いの神がついていたのか私に?)

ていうかまあ、そもそも京都に
特に憧れや思い入れの無い私には、
なぜそこまでして京都で
陸前高田の大事な松を燃やすことを
有難がる発想なのかかがよくわからない。
(しかも、こっちで無理にと頼んだんじゃなくて、
どっかの大分の人の提案でやったことらしいし)
別に、世界遺産・平泉で焚けばいいじゃんねぇ。

私が昔ちょっとだけ習ってた書道の大家の先生は、
事あるごとに、いかに自分が苦労をして
書道を学んできたかを切々と語る人だったが、
関西方面に書の修行に行ってた若かりしとき、
自分がどこから来たか話すと、

「へぇ、東京より東にも文化ってありますねんなぁ」

と、真顔で言われたというような、
50年くらい前の事を、
ついこないだ言われたかのような感情をこめて
何度も語っていた(そして憶えている私)。

また、岩手出身の平民宰相・原敬は、
自分の号を「一山」と名乗っていたが、
その由来は「白河以北一山百文」
(白河より北は一山100文の価値しかない)
と薩長に嘲笑されていたことへの反発から、
と、子供の頃に歴史の本で学んでいたことを
覚えているくらい、私ってば
こういうことに対しては
けっこう粘着気質なの。ごめんね。

この手の話を始めると
いろんなネタや思いがあって
すごく長くなるのですが、
(未だに私は、某酒造メーカーの酒は
時々思い出して地味に一人不買運動をしている)

まあ、アレですよ、
すこーんと、笑い飛ばしてやりたいよねー。
いろんなことを。

2011年7月20日水曜日

「逃避めし」書籍化が気になっている

「今年も夏が来たなぁ」と実感するアイテムに、
山形名物の「だし」を作りはじめたら、
というのが昨年から加わった。

ちなみに、昨年「だし」について書いたブログはこちら。↓
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_08_01_archive.html#6674259383233488533

もう、今年は昨日までで3回作った。
すっかり「だし」の虜だ。
けっこうみじん切りが面倒な割には、まあ作ったな。
(きゅうり、なす、ねぎ、大葉、ピーマン
をみじん切り。生姜はすりおろし。
なす、ねぎ、大葉は水でさらしてあく抜き。
全部混ぜて、塩昆布としょうゆで味付け。
野菜から水分が出てくるくらい置くとできあがり)

でも、なんといっても火も電気も全く使わない
というのがいい。
作るきっかけになった吉田戦車よ、ありがとう。

あ、ちなみにきっかけの「ほぼ日」の「逃避めし」はこちら。↓
http://www.1101.com/sensha_meshi/2010-08-05.html

この「逃避めし」、本になったらしいのだが(↓)、
http://natalie.mu/comic/news/52996
ここ数日、近くの本屋に一向に入ってくる気配がない。
コミックコーナーにも、
料理本コーナーにも、
料理エッセイ本コーナーにも、
新刊コーナーにも、
男性作家文芸書コーナーにも、
コミックエッセイコーナーにも、
男の料理関係雑誌コーナーにもない。
だからたぶん、入荷してない。
これを読んだ人は、きっと思うだろう。


「店員に訊きゃあいいじゃん」


ダメです。
訊いて、もしあったら
必ず買わなきゃないじゃないですか。
(↑気が弱いから)

ちがうの。
何が何でも絶対欲しいんじゃないの。
手にとって質感をみて、中身確認して、
それでも欲しかったら買うっていう猶予が欲しいの。
他のコーナーもぐるっと見てまわって、
他にも欲しい本が見つかったりしなくて、
想定外の散財もないから、んじゃ安心して買えるとか、
いろいろ店員さんのいないところで確認がしたいの。
だから私はa○○z○n派ではなく、本屋派なの。

ということで本屋さん、入荷よろしくお願いします。
うちの近所の本屋さん。

直接注文しないけど、
買うかどうかもまだわかんないけど、
でもam○○○nには浮気しませんから。

今年はレディー・ガガと楽しんごとみた

2週間ほど前、八時の芝居小屋制作委員会の
会議が始まる前に、さんさ踊りの練習を
していると思しき太鼓の音が
ご近所から聞こえてきた時のこと。

この時期はどこもかしこもさんさ踊りの練習である。
会議に集まっていたメンバーに、
伝統さんさ踊りがめちゃめちゃカッコイイんですよね、
などと、熱く語るさんさウォッチャー・さわの。
(↑ 残念ながら踊るほうではない)

さわの 「さんさといえば、美白隊が・・・」

そう、私の注目は「おふざけ系」である。
ちなみに、美白隊というのは、
志村けんの白塗り・バカ殿扮装のお兄さんたちが、
ひたすらふざけている(←褒めてます)、
盛岡グランドホテルの任意スタッフ集団。
もう、かなり長いこと続いていて、
そろそろ伝統芸の域かもしれない。

「ひよこの着ぐるみ集団がぴよぴよ言いながら踊る」
とか、
「サンバのリズムで踊る大学生集団がいる」
とか、
「加藤家という謎のギャグポーズおり混ぜ集団がいる」
とか、
「カワトクキッズチームの集団をまとめて
先頭で太鼓をたたいて子供たちを引き連れているのは、
長いこと劇団ゼミナールの斎藤さんがやっている。
その姿は、まるでハーメルンの笛吹き男」
だとか、
毎年ムダな(?)さんさ知識が増えていく。

ちなみに、昨年のウォッチャーなブログはこちら。↓
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_08_01_archive.html#4208187966348671609

真面目に踊っている集団には大変申し訳がないが、
こういうところに目がいってしまうのは、
ひねくれ者の性。
そして、どうせふざけるなら
徹底的におふざけを全うしろ!
中途半端にふざけて踊っているのが、
見ていて一番こっぱずかしいんじゃ!
と思うのは演劇関係者の性。

そして毎年、その年の流行りが
映し出されているのも注目どころ。
「今年はビリーズブートキャンプが多いなぁ」とか、
「あれはマイケル・ジャクソンだな」とか、
「あるある探検隊」や「そんなの関係ねぇ」
「なんでだろう~」を混ぜ込んでるなとか。

昨年はあまり流行りどころが掴めなかったが、
強いて言えばイモトアヤコの扮装か。
流行り廃りに関係なく最強なのは、
「アイーン」と「カトちゃんぺ」。

そんな事を語りつつ会議の前に、
「今年は何が流行ってるかな」という話題に。
私は「ドドスコスコスコ・・・ラブ注入」じゃないか
と踏んでいたのだが、委員の一人、
現代時報の高村くんが、

高村  「今年はガガでしょう!」
さわの 「あー! そうか、レディー・ガガだ!」

最強の話題性に、緑のカツラ、生肉衣装、
目玉メイク、パンダメイク、徹子の部屋出演衣装・・・
もう、何がきてもおかしくないね。
(でも恥ずかしがりながら踊るのは野暮だからね)
なんかもう、欽ちゃんの仮装大賞みたいなことに。
あとはやっぱ、なでしこジャパンのユニフォームかなー。

「ああいうのは嫌いよ!
 まったくもう、真面目にやってくれないかしら」
という方には、仙北小鷹さんさと、三本柳さんさの、
伝統さんさがお薦めです。
あの妖しさは、さんさ踊りのイメージを変えます。
妖しい。妖しすぎる(←ものすごく褒めてます)。
あと、伝統さんさの清流会には、
てくりでお馴染みな方々が何人か参加されてますね。
こちらは、正統派の美しい大集団の踊り。

企業とかの集団のパレードは
飽きるんだよなぁ~という人は、
是非とも伝統さんさをたくさん見て欲しい。
どこの集団も、まったく違います。

それから、マスコミ関係等はパレードしながら
自社マスコットの描いてあるうちわを
配ってくれたりします。
NHKの「たらりら」のうちわとか嬉しかった。
アナウンサーから手渡しされたり。
パレード終了後は、みんなが参加できる
輪踊りも行われます。
県庁前では各地の地ビール販売(例年だと)。

そんなこんなであと10日くらいで本番ですね。
参加の皆さん、関係者の皆さん
今年も楽しみにしております。
いささか視点が一般人より偏ってますが。


8月1日~4日の、
「さんさ踊り」公式サイトはこちらから。↓
http://www.sansaodori.jp/


東北外のよいこのみんな、盛岡に遊びにおいでね!
そして盛岡の経済を大回転させて帰ってね。
さわのさんとの約束だゾ☆
(※そして、ほんとに来る時は、
私の偏った視点よりも公式サイトを信頼してね!)

2011年7月14日木曜日

思考バランス

珍しく、感劇地図の劇評なぞを書いているので、
ブログで真剣にふざけた文章を書くことに
頭が回りません。
今書いてる劇評が掲載されるのが、
数ヶ月先かなぁ。

その前に、こないだ書いて、
震災号に掲載が見送られた原稿が載る号が、
そろそろ作成・発行されるかと思います。
こないだ書いた、つっても4月半ばだけどね。

このネット時代に
なんと牧歌的なシステムで
動いているのでしょう我らは。
それを逆手に取れるような、
売りになるような、
紙面でなければならんのですよね。

なんだろう、売りは良くも悪くも
熟考、かな。

今、いったん書いて寝かせている原稿が、
6月24日に見た、劇団マーブル局の公演劇評です。
ブログやツイッター読み慣れちゃうと、
気が遠くなるようなサイクルですな。

ちなみに、八時の芝居小屋制作委員会の会議は、
来年度の年間計画についても始まりました。
再来年度の演劇イベントについての話も
ちらほら演劇関係者から耳に入ってきます。
演劇関係は、基本的に思考スパンが長い。

個人でのブログ書きと感劇地図の劇評執筆や会議、
モリブロ実行委員会と八時の芝居小屋制作委員会、
こういう、瞬発力が必要な個人短距離走と、
長距離連携プレーが必要な駅伝
のような違いを持つものを
両方味わえるのって、
思考のバランスが取れて面白いなあと、
最近よく思うようになりました。
どっちがいい悪いではないかな、
個人的に思うには。面白い。

次にネットカフェに来たときこそは、
ぜひともしょうもない話が書きたい所存であります。

2011年6月30日木曜日

ふと、我に返る

一つ前のブログを書くにあたり、
昨年の、まちぶせネタやヒットメドレーネタを
改めて読み返してみたんですが、つくづく、


バカですね、私。


(いまさら何を。と言ってる
パソコン画面の向こう側の気配が
私に突き刺さる)

そんな事をしみじみ思う、2011年、夏。

よくある、ファンの妄想ですが

時々、ここでブログをアップした後、
まるで私のブログの内容に
答えてくれているかのようなことを、
盛岡絶賛系のココロの師匠である
「ほぼ日刊イトイ新聞」で、
糸井さんが本当に沁みるような文章で書いていたり、

ブログネタとリンクするような内容の企画が
ほぼ日で開始されているなあと、
つい思ってしまう自分に気付くにつれ、
これって、ジャニーズのコンサートで、
ファンの女の子が、

「ねぇ! 今! 今、○○くんと目が合ったの!」
「私の目を見てあの歌、歌ってくれたの!」

って、うっとりするような目で言うのが、
こういう事なのだなぁと、
自分の身に置き換えて、リアルに痛感する。

ファンとの強い関係性というのはこういうものだ。
ええ、わかってるんですよ、わかってるんですってば、
こういうことを書くと、
みなさんが冷ややかな視線を
送ってくるだろう事は
ちゃんとわかってるんですってば。
でもね、


ほぼ日の永田さんとスガノさんは、
本当にうちのブログを読んでいないんだろうか。


そんな妄想炸裂な私の、最近のほぼ日のお気に入りは、
「恋歌くちずさみ委員会」です。
(ちょっと、世代的には
おそらく私の方が10歳近く年下ですが)
特にこの辺(↓)を読むと、
http://www.1101.com/koiuta/2011-06-03.html

うちのブログでのこの辺(↓)とその前後の話題
http://morioka-zsk.blogspot.com/2010_02_01_archive.html#8760179634506767756
を、思い出す人もいるんじゃないかと。
(最近、リンクの貼り方がよくわかんない設定なんで、
各々、アドレスのコピペでアクセスをしていただきますよう、
よろしくお願いいたします・・・)

私が今、一番オトモダチになりたい有名人は、
ほぼ日の永田さんとスガノさんである。
(糸井さんに会ったもんなら、
極度の緊張で倒れてしまうかもしれない)

これはもはや、地域特有の病気か何かのレベル

えー、ただ今の途中経過をお伝えいたします。
26日のブログで、盛岡で行われる演劇関係イベントが、
(岩手県内じゃないです。盛岡だけでです)
6つを超すとお伝えいたしましたが、
今現在当局(?)で確認できている範囲で、

8団体9イベント 総計25回公演(演劇人の映像、朗読舞台含)
プラス、東京・仙台の劇団の盛岡公演3団体 計5回公演
プラス、高校演劇県北・北盛岡地区大会(例年10校位出場)
プラス、60歳からの芝居作り・演劇アカデミー発表会
プラス、こども演劇体験講座・夏組スタート(~8月頭まで)
・・・って、


どんだけ、演劇好きなんだ、盛岡!


ま、その中から私が観に行くのは2、3だけどね。
でも演劇関係では、
八芝の制作委員会会議が7月上旬にあるか。

うわ。
24日の午後なんて、公演が4つも重なってる。
ちなみに盛岡、人口30万人を切る地方都市です。
ほんと、おかしいってば、盛岡の演劇事情。

2011年6月28日火曜日

そんな動画がほんとにあるなら、ぜひ見たい

先日、妙なスパムメールが来るという
ブログを全文アップした途端、
まるでそれを読んで発奮してしまったかのように
やたらと凝ったスパムメールが届いた。

********************

亜紀子といいます。
20日ほど前に仕事を辞めて今はニートです。
いきなりのメール失礼します…
二ヶ月ほど前に彼氏が帰国してしまい、寂しい毎日を過ごしています…
どうかセフレになってくださいませんか?

彼氏が帰国した理由を書きますね。
彼氏はパキスタン人で住職だったのですが、アナーキー過ぎる葬儀をしてしまって…
木魚のBGMとして…倖田來未版キューティーハニーのカラオケをかけて読経を敢行してしまって…
ご遺族の方からクレームがきて、最終的に解雇という形になってしまいました…
彼氏は、日本の葬儀に新たなものを取り入れたいという考えでそんな事をしてしまい、それが理解されなくて…
彼氏は怒って、国に帰ってしまいました…
それ以来、私は、性的に悶々とした毎日を送っています。

http://(←当たり前ですが、省略)

ここに私、「亜紀子ハニート」という名前で登録していますので、どうか顔を見て判断してください。
見てからでかまいません。。
彼氏が解雇になった問題の葬儀の動画もそのサイトにアップしておきました。
葬式の本番中、キューティーハニーをかけながら木魚でリズムを刻み、お経をよんでいる問題の動画です…

http://(←残念ですが、やっぱり省略)

こんな彼氏と付き合っていた女でもいいと判断したらどうか連絡ください。
「亜紀子ハニート」です。

********************

どこにどう突っ込みを入れていいのか、
いや、賞賛していいのか、もはや分からない。

思わず、投げ銭的な意味合いで、
お経動画のアドレスをクリックしようか
という強い衝動に駆られるところだった。
いろんな意味で危険すぎるスパムメールだ。

ちなみに、盛岡の劇団Aい風の劇団員・Yさんは、
本職が現在、市の消費生活センターへの異動で
悪徳商法と闘う職員として活躍中である。

もしうっかり魔の手にかかる事態に陥ったときは、
Yさんに相談すればものすごく心強いと思うと、
クリックの誘惑はより強いものとなるのである。
(↑ ある意味、逆効果)

2011年6月26日日曜日

不謹慎なひとびと

今月は、観にいった地元劇団等の公演が4本。
地元の公演は前売1本1000円~1500円位として、
ひと月にかかる観劇代4000~5000円。
意外とバカにならない金額である。

それくらいあれば、
今ひめくりで開催中のTシャツ展で、
Tシャツが2枚は買える。
ちょっとした器のひとつやふたつ買ってもいい。
軽くオシャレなディナーにだって行ける。
安いユ○○ロや、し○む○で服を誂えるなら、
ちょっとしたおしゃれさんになれる。


だのになぜ 歯を食いしばり
君は行くのか そんなにしてまで


つくづく、因果な趣味を持ってしまったものである。
だいたいにして、芝居つくるってこと自体が、
やたらと金のかかる道楽である。
そして、手元には物質的なものは何も残らない。
腹も満たされない。

そんな理不尽な道楽を、盛岡の演劇人たちは
7月にはもっと行うっていうんだから、
正気の沙汰ではない。

今日、劇評紙「感劇地図」の編集会議をしていて、
今月依頼をしていなかった劇評執筆の振り分けをし、
7月に行われる演劇公演や朗読、
イベントなどを確認し、
劇評依頼や執筆担当を振り分け、
7月の公演確認数が6本を超えたところで私は叫んだ。


さわの 「盛岡の演劇人、少しは『自粛』ってものをしろよ!」


おかしいから、盛岡の演劇人てば。
私に少し、喫茶店でお茶を飲むお金を
捻出する余力を残させてください。

暑苦しい鈴木さんと伊藤さん

スパムメールは普段、とにかく中味も見ずに、
さっさと削除しているのだが、
妙に気になるストーリー調メールが届いた。

********************

◆タイトル◆
鈴木です。私は脊髄損傷の第一級障害者ではありますが、嘘や狂言を言うような精神的障害は一切ありません!!確かに・・・急に知らない女性から「総資産の2/3の残金、約4,189万円を受け取って下さい。」などとご連絡が来て、貴方が大変困惑されているのも分かります。しかし

◆本文◆
三年前の交通事故で脊髄は損傷してしまいましたが、脳に障害は一切ありません。従って、私のこの4,189万円を受け取って頂きたいという気持ちも、お話しも、私の狂言ではないんです。信じがたいお話かもしれませんが、事実なのです。貴方様が今感じている不安も、本来感じる必要のない不安だという事を早く知って頂きたいと思います。その為にも、本日中にこの4,189万円を送金させてください。貴方様の受け取りの体制が整いましたら、タイトルに【氏名】、本文に【送金開始】と明記し、1通だけ再送していただけますか?確認が出来次第、すぐにでも送金手続きを開始させて頂きます。鈴木

********************

なんかよくわからないが、
お金持ちの鈴木さんという女性が、
私に4,189万円をとにかく送金したいらしい。
3年前に交通事故で脊椎損傷。
なんということであろうか。お気の毒に。

でも、ほっとく。

********************

◆タイトル◆
鈴木です・・・度重なるご連絡もこれを最後とさせて頂きます。

◆本文◆
今まで、貴方様に満額の4,189万円の送金手続きの受け取り開始をお願いして来ましたが・・・何もお返事を頂けないという事は、やはりお受け取りして頂けないとの事なのですね?私や、送金担当の伊藤さん、それから障害者施設の方々の想いも・・・貴方様の心には届かなかったのかと・・・無理やりにでもそう解釈するしかないのですね・・・。・・・今までの度重なるご連絡・・・大変失礼致しました。これより、4,189万円の送金手続きの停止連絡を送金元へご連絡致します・・・。もし・・・最後に、僅かばかりでも希望を持っていても良いのなら・・・貴方様からの再開のご連絡をお待ちしております・・・それでは失礼致します。鈴木

********************

お。新しい登場人物「伊藤さん」だ!
しかし、なんだこの「送金担当」って。

********************

◆タイトル◆
※緊急転送※Fw:特別送金担当/伊藤より。私からの再三のご連絡は届いていないのでしょうか?それとも、このまま送金停止がご希望でしょうか?いずれにしてもこのまま

◆本文◆
何もご連絡がなければ、本人受け取り拒否と判断され特別送金(4,189万円)の強制停止命令が下され、送金執行の強制停止となってしまいます。再三お伝えしておりますが、一度停止扱いされてしまった件を再執行する事は出来ませんので、十分良くお考えになって下さい。当局としましては、貴方様からの再手続きのご連絡さえ確認させて頂ければ、すぐにでも送金手続きを再開させて頂きます。特別送金担当/伊藤

********************

あ! 噂の伊藤さん本人の登場だ!
何者なんだろうなあ、伊藤さん。「当局」って一体。
ま、でも受け取り拒否ってことで、いいっす。

********************

◆タイトル◆
私は、脊髄を損傷している車椅子の障害者でも・・・過去に嘘をついたり、人を惑わせるような狂言を言った事は一度だって御座いません!!今回の特別送金4,189万円の件にしても例外では御座いません。もし、仮に私が嘘を言っていたとして、一体何のメリットがあるのでしょうか?逆に教えて頂きたい位です!!確かに、直接お顔を

◆本文◆
拝見してお話をしているわけでは御座いませんので、その人の動向や言動は計り知れないかもしれません。それでも・・・私は送金担当の伊藤さんを信じ、そして貴方様を信じ、こうしてご連絡をしているんです。もし・・・仮に・・・私が脊髄損傷の障害者だからという偏見で何もご連絡を頂けないのであれば・・・それは違います。私も貴方様を信じています。だから、貴方様も私を信じて頂きたいと強く思います。・・・少しでも、私の気持ちが、想いが、貴方様に伝わったのならば・・・手続きの再開を・・・お願い致します。本当に・・・このご連絡を最後とさせて頂きます。鈴木

********************

「仮に私が嘘を言っていたとして、
一体何のメリットがあるのでしょうか?」
それを一番私が聞きたいです、鈴木さん。

********************

(以降3通、鈴木さんと伊藤さんからの
 振込受け取りの手続き方法メール割愛)

********************

◆タイトル◆
【送金管理部より重要連絡事項】

◆本文◆
¥41,896,000-の送金準備はすでに整っており、後は貴方様から受け取りを希望される口座をご連絡頂くだけとなっております。
※ご依頼内容※
--------------------
振込人:鈴木 様
受取人:口座名義人 様
振込額:¥41,896,000-
振込手数料:全額免除
--------------------
※上記のご依頼内容でお預かりしております。各項目に誤りがなければお振込みを開始致しますので下記の項目にお答え頂き、再送をお願い致します。
※特別送金必須項目※
●受け取り用指定口座
※必須
【     】銀行
●支店名
※必須
【     】支店
●口座番号
※必須
【     】
※ご名義人名はカタカナでお願い致します。各項目が全て確認でき次第、ご指定される金融機関口座に、満額4,189万円の初回送金と致しまして【¥4,180,000-】が一括にて送金処理されますので、ご確認のほど宜しくお願い致します。
特別送金窓口/担当・伊藤 誠

********************

おぉ! 伊藤さんのフルネームが分かった!
男性だったのか、伊藤さん。
そしてなぜか、振込額が6,000円増えてる。
鈴木さんはとうとう、フルネームがわかんないままだ。
他のメールでは、鈴木さんは
58歳らしい事だけはわかった。

********************

◆タイトル◆
※最重要※(送金反映開始のご連絡)

◆本文◆
送金担当の伊藤さんのお話では、このご連絡から1時間以内に停止してしまっている手続きの再開をして頂ければ、すぐにでも特別送金¥4,189万円が開始されるとの事です。どうか・・・このままスムーズに送金完了までお手続きをして頂けないでしょうか・・・?私も、健常者の方とは違い脊髄を損傷している身です・・・。ここで、こうして貴方にご連絡をしている事ですら体力の限界を感じずにはいられないのです・・・。どうか・・・本日中に、満額の4,189万円を受け取っては頂けないでしょうか・・・?本当に・・・お願い致します。本日中に受け取って頂けるのであれば、タイトルに【氏名】本文に【送金開始】と記載し、1通だけ再送して下さい。再送の確認が取れ次第、4,189万円の送金反映となります。

********************

いや、体力の限界なんだったら、無理しなくても。

********************

◆タイトル◆
全ての希望が貴方様の手続きの開始にかかっているのです・・・。重圧をかけるわけではありませんが・・・この4,189万円を本日中にお受け取り頂きたいという願いが・・・想いが・・・少しでも貴方様の心に届いているのなら、手続きの開始をお願い致します。私に出来ることは、ただただ貴方様からの手続きの開始を祈る事だけ・・・

◆本文◆
手続きが停止してしまっている今はそんな事くらいしか出来ませんが、貴方様がこれからすぐにでも手続きを再開して頂けるのであれば・・・お約束させて頂いております、満額の4,189万円を本日、必ず受け取って頂けるよう送金担当の伊藤さんにも働きかけます!!このお時間で大変お忙しいとは思いますが、どうぞ手続きの開始に伴いましてタイトルに【氏名】・・・(以下略)

********************

だんだん、文章がやっつけですね、鈴木さん。

********************

◆タイトル◆
貴方様の会員登録の際のニックネームが【ゲスト】と匿名性を帯びていた事が送金対象にきっかけではありますが、もう今となってはどうしても貴方に受け取っていただきたいのが、現在の心情で御座います。もしかしたら・・・

◆本文◆
貴方様にとって大変ご迷惑なお話だったかもしれません。ただ、何度もご説明をさせて頂いておりますように、今回の送金自体、一切負担のかからないよう手配はしてありますので、ご安心頂ければと思います。どうぞ本日中に受け取って頂けるのであれば、タイトルに【氏名】・・・(以下略)

********************

その後、鈴木さんからのメールは途絶えた。
きっと体力の限界がきたのであろう。
しかし、私が会員登録したというものは
一体何だったのだろう?

あぁ、鈴木さん。どうぞお大事に。

2011年6月25日土曜日

矛と盾

つい、ここひと月かふた月ほど、
ブログの更新を滞らせ気味にしていたら、
会う人から「ブログ読んでますよ」
「最近更新してないですね」
と、妙に声をかけられることが多かった。

声かけられ率は、
ブログの更新頻度が多い時よりも
遥かに高い。ということは、


このままずっと更新しなければ、
もっと「読んでますよ」って
みんなから言ってもらえるのではないか。


・・・という、間違った方向に、
危うく突き進みそうになった。

特に入院していたパターンの展開
というわけではありませんので
ご安心ください。
あ。でもまだ魔の6月が終わってないな。
油断するまじ、自分。

2011年6月17日金曜日

患者がキレると、先生は・・・

医大心腎内科外来。

看護師さんに採血をしてもらいに、
処置室のいすに座ると、
おもむろに看護師さんがこう言った。

看護師 「ごめんなさーい、先生今ねぇ、
     患者さんがキレちゃって席外してるから、
     診察少し遅れるんだけど・・・」
さわの 「えええぇぇぇっ!」

その時私の脳裏には、なんかの拍子にキレて、
「なんだと!? ふざけんな、うぉりゃぁぁぁ!!!」
と興奮して怒鳴りちらす患者と、
それをなだめすかして
別室に患者を連れて行った
A孫子先生の姿があった。

よくよく聞いたら、
「予約の患者の流れがいったん途切れたので、
空いた時間でやり残していた仕事をするために、
急いで診察室を出て、仕事場に戻った」
ということらしかった。

看護師さんも、私があまりに驚くから
きっと戸惑ったのではないだろうか。
だって、「患者さんがキレて・・・」って言われたらさぁ、
そっちを想起せざるをえない
昨今の医療現場っぽいじゃないですか。

いや、でも患者さんがキレようと、途切れようと、
どっちに転んだとしても、お医者さんが大変そうだ
ということには変わりがないかもとも思った。

2011年6月9日木曜日

こっそり、つぶやいておく。

奥山さんと、くらもちさんと、平川くんと、
川村くんと、柏木さんと一緒にやったお仕事、
もう少ししたらご紹介できそうかなぁ。
どこまで状況は進んでるのだろうか。

沢野さんと行く夏の雫石デート、
今から絶賛募集中!
おそらく、とっても楽しいですよ。
特に上記メンバーを知ってる人は。

ただし、車必須。でもってお天気が望ましい。
(わかんない人にはなんのことやら)

・・・と、奥山さん宛の請求書を作成してたら、
ちょっとつぶやきたくなった。

たとえ思い上がりだとわかっていても、あなたに寄り添いたい。

先日の「モリブロ」のイベントで
私は桜山神社脇で、紙芝居担当をしていたのですが、
今回、世代をかける橋代表の長谷川さん
という方にご協力いただき、
お持ちのそれはもう大量の紙芝居の中から、
計30~40作品を事前に選んでいただき、
その中から4作品をこちらで選んで
IBCの大塚アナウンサーに事前にお渡しして
当日お読みいただきました。

その時私は、こういう時期だしと思い、
「愉快なもの」「元気になるもの」
「わかりやすいもの」
ということを念頭に入れて選びました。

この4本の中から、ご自身で体調なども考慮して、
(大塚さんは、喉のご病気であることを
ご自分のラジオで公表されています)
気に入ったものを2本・・・よろしければ3本くらい
読んでいただけたらとても嬉しいなぁ、
という事をご挨拶と打ち合わせのときに
お願いしていました。

そうしたら紙芝居当日、大塚さんは
お渡ししていた4本全て読んでくださった上に、
「もう読むのないの?」
とノリノリに。

さすが以前、はちしばの制作会議の時の雑談で、
「定年退職後の夢は
夜の大通でゲリラ的に「流しの朗読」をすること」
と言っていた大塚さん。
ある意味今回、夢が叶ったのでしょうか。

いやー、本番ってほんとに
何が起こるかわかりませんよね。

この時ほど、準備というものは
してもし足りないということは決してないのだ、
ということを思い知らされました。

といっても、紙芝居というものは
その場で新しいものを
「はい」と渡してすぐ読める
というものではありません。
新曲の楽譜を本番中にその場で渡して、
「今すぐ、お客さんの前で歌って」
というのと同じです。
紙芝居も、事前の練習が必要です。

どうしたもんかなと脇で静かにパニクり、
場合によってはもう一度、
どれか同じものを読んでいただこうかな
と考えていると、

午前中に同じ場所で紙芝居を読んでいただいた
藤原さんという方からお借りした紙芝居セット
(これも大塚さん用に準備していたセットではなく、
当日、急遽使用することになったもの)
の引き出しをごそごそと探索していた大塚さんが、
そこから、宮沢賢治の「なめとこ山の熊」
の紙芝居を見つけました。

賢治童話であれば地元アナウンサーの方なら、
内容もご存知だし、即対応が可能です。
ということで急遽、宮沢賢治の童話
「なめとこ山の熊」(前編・後編のある長丁場!)
を読む大塚さん。

この童話、ご存知の方なら
お分かりになると思いますが、
「なめとこ山の熊のことならおもしろい」
っていう始まり方なのに、


全然、面白くない(笑えるという意味で)。

ていうか、哀しい。めちゃくちゃ切ない。


でもこれが今回、一番お客さんが
紙芝居に引き込まれていた作品でした。
うーむ。
作品をセレクトするって、本当に難しいなぁ。

そして、「悲しみに寄り添う」とか、
「相手をおもう」事を模索するということは、
無理に悲しみから一時的に引き離そうとしたり、
明るく振舞ったり、元気づける言葉を探す
ということに拘泥するだけでは
いけないんだなあと、思いました。

先日ブログにも書いた来年1月のはちしばで、
井上ひさしさんの作品のプロデュース担当として、
それまで「井上ひさしコント作品集」にしようか
と漠然と悩んでいたところに、
大きな揺らぎが生じた瞬間でした。

でも、私の思考のバイブルのひとつは
三谷幸喜の舞台「笑の大学」なんですよね。
うーむ。
まだまだ悩みます。

最近私は、宮沢賢治と井上ひさしさんの作品が、
ずっと頭を離れません。

********************

むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく

(井上ひさし)

********************

あ。そうそう。

大塚さんなんですけどね、
今月23日(木)と24日(金)、20時より、
盛岡劇場タウンホールで八時の芝居小屋の
「なんだりかんだり読みがたり」があります。
詳細は、以下のサイトよりどうぞ。
(はちしばもとうとう、公式サイトができたよ・・・)

http://8siba.com/modules/pico/index.php?content_id=3

3月に公演を予定していたのですが、
震災で延期になっていたものです。
ちらしで事前に指定している、
内海隆一郎の短編小説12作品の中から
当日、会場のお客様にリクエストをしてもらい、
その作品を読むという企画だそうです。

だから、その日までどういう舞台かわからないし、
二日間とも違う舞台になります。
大塚さん、チャレンジャーだなぁ。

2011年5月31日火曜日

井上ひさしトリビュート

てくりさんプレゼンツ「モリブロ」イベントは、
参加企画も含めると今日が最終日です。

私がお手伝いしたのは、メインイベントである、
公会堂と桜山界隈が会場の14日と15日だけでしたが、
皆さま、楽しんでいただけましたでしょうか?

(画面に向かって耳をすます)

そうですか、楽しんでいただけましたか。
それは何よりです。ありがとうございます。

さて、次は私は八時の芝居小屋企画が控えております。
と、いっても来年の一月末ですが。

でも、ちょうど一年前に
八時の芝居小屋公演「都市生活カタログ」を
やってた頃は、来年度は私は芝居の企画は
当分お預けかなと思ってました。
芝居にかかわっていられるような生活でもないなと。

そういうわけで、八芝の会議でも、
来年度の担当プロデュースをふられるのを
ずっと逃げてきていたのですが、
(年7~8本程度の企画が、会議で決定されるのです)
あの震災後の、3月末。
なんかねー、うっかり引き受けちゃいました。

八芝の年間企画自体は
もうほぼ確定していたのですが、
この、3月末の八芝の制作委員会会議の時に、
市の文化振興事業団さんが
前々から文化庁に補助金申請をしていた事業で、
昨年ご逝去された劇作家・井上ひさしさんを
テーマにしたいくつかのイベントを考えている、
ついてはそのうちの1本を八芝枠で
誰か企画してやらないか、
という話がありました。

ということで、こまつ座公演「キネマの天地」、
遅筆堂文庫からお借りする
井上作品資料・書籍展示、
もりげき演劇アカデミー
(盛岡劇場が行っている
一般対象の演劇ワークショップ)
による、井上作品または関連作品の上演取り組み、
というのが、八時の芝居小屋の他に
今年度、盛岡劇場で行われます。

事業申請自体は、事業団さんがずっと前から
時間をかけて準備をしてきたものでしたが、
私が話を聞いたのは、その、震災後初めての会議、
まだまだ大きな余震が会議中にも何度かあり、
揺れながらの会議(←ほんとに!)の時でした。

そして、震災の影響による、
公演中止や延期が相次いでたころでした。
(高校・大学生による卒業公演や
演劇部の年度末の公演予定が多かった)

でもなんかみんな、やけに元気で、
かといって「演劇で岩手を元気に!」とか
やたら気負うこともなく、
大上段に構えることもなく、
当たり前のように、
年間企画会議が粛々と進められていて、
当日の会議出席メンバーの殆どが、
23年度の企画担当とか演出とか請け負ってて、
ああ、なんか盛岡の演劇人ってすごいじゃん、
というような感想を持ってたところの、

「井上さんで、何かやんない?」

いやー、なんか外堀埋められた感じだよねー(遠い目)。

とはいえ、そういう状況の中での年度末。
個人的には、新年度になって
補助金申請が土壇場で却下され、
そのお金が被災地支援にまわされても、
それはそれで構わないと思っていました。

被災者の衣食住と引き換えに
補助金をもらってまで私が何を果たして・・・、
とも思ってました。

この時期に、補助金申請を受理したというのは、
もしかしたらかなりの文化庁の決断であり、
英断だったのかもしれません。
逆にまだよく把握してなかったから
決断できたのか。
(いやまあ、八芝で20万くらいだけどね!)

これはたぶん、公演終了までずっと、
私は考え続けるテーマだと思います。
今回の八芝プロデュースは、
請け負う重みが気持ちとして今までとちょっと違う。

いや、そんな重い内容の企画にはしないけど。

で、井上作品ってのは、基本的に長い。
そりゃもう、休憩時間含めての上演時間が
3時間20分とか平気でします。

なので、上演が1時間程度という制限のある
八芝での井上戯曲そのものの上演は難しく、
かといって、エッセイのリーディングじゃあ
ちと消化不良だなぁ、と悩んでいるところです。
ほんとにね、井上戯曲、いい台詞が多いんです。

一番最初は、井上ひさしさんが、
「てんぷくトリオ」(伊東四朗がいましたね)に、
コント台本を書き下ろしていたということを知り、
その上演戯曲集も
盛岡劇場のライブラリーにあったので、
八芝で「井上ひさしコント作品上演」
というのも考えたのですが、
いや、考えたのですがっていうか、
最終的に納得がいけば
それに決めるかもしれないのですが、
今のところ、自分の中での落としどころとして、
どストライクに入ってないというか。

悩むわー。

あと、何年かに一回は八芝の会議で、
井上さんでなんかできないかという話になる時、
“「ひょっこりひょうたん島」舞台化”
・・・という話が必ず出るのですが、
あの話、一日一話分の話は短いですが、


続き物


だからね。しかも何年も。
上演3時間が長いとかいうレベルじゃない。
(戯曲がちくま文庫から10数冊発刊されている)
あと、NHKの許可手続きがめんどくさそう
(↑ イメージだけで語ってますが)
ということで終わってます。
興味のある方、果敢にチャレンジしてみませんか?

そんなこんなで、作品どころか
上演そのものの本筋の企画も定まっておらず、
ほんとはそろそろ演出やスタッフやキャストの
お願いも始めなきゃないんですけど、
今のところ、こんな感じです。

もし、私からお声のかかった方が
いらっしゃいましたら、
逃げないで、お話だけでも
どうか聴いてくださいね。
ちなみに、自薦は受け付けておりません。
上から目線でごめんなさい。

それ以外は結構、腰の低いプロデューサーだと
自負しておりますです。

今現在は、戯曲をどういう形かで
どうにかできないかなー(← 超アバウト)、
という方向で試行錯誤しているところです。
でも最終決断は、コントかも。

*******************

東北の劇場連携による「演劇の広場づくり事業」
もりげき八時の芝居小屋特別企画
井上作品上演

日時:2012年1月25日(水)~27日(金)※予定
会場:盛岡劇場タウンホール

********************

2011年5月30日月曜日

あげぽよ~!

数週間くらい前、発作的にふと、
「・・・最近テレビでよく聞く、あげぽよってどういう意味?」
と思って携帯で検索してみた。

まあ、いわゆる
「テンションアゲアゲ」(←すでに死語)
ってやつですか。
わー、もう去年からすでに流行ってんじゃん。
などと思い読み進めていたら、
最後にこう書いてあった。


「可笑しな日本語と思われる方も
いるかもしれませんが、そこは抑えて
意味を知らないで遅れていると思われないように
しっかり覚えましょう。」


いろんな意味でしみじみと、
自分がもう若くないなと、
遠い目をしてしまった。

2011年5月2日月曜日

モリブロ2011

前回モリブロについてちょっとだけ書き込みしてから
ずいぶん間があいてしまいましたが、
よいこのみんなは、ちゃんと自分で調べたかな?


・・・なに、調べてないだと?


しょうがないな、下に公式サイト載せたから、
ちゃんと見なさいね。

http://moriburo2011.blog79.fc2.com/

ていうかねー、なぜ私がここで
ブログで説明しないかっていうとね、
もうなんか、規模でかすぎ!
イベント多すぎ!
参加者多すぎ!
なにをどうしてどうやって紹介したらいいの、私。
教えてえらいひと。ていうか、木村さん。

まぁまぁまぁ。
まずはサイトで確認して、皆さん。
お願い、それしか方法はない。

とりあえず日にちは、5月14日(土)と15日(日)です。
メイン会場は岩手県公会堂、
15日は桜山界隈でも様々なイベントしてます。

あ、違った。
参加企画はもう、5月1日からスタートしてます。
盛岡市内のあちこちのお店などでイベント目白押しです。
だからさー、もう、公式サイト見てもらうしかないってば。
ここに書ける物量じゃないから。ほんとに。

ちなみに私は、実行委員として
「紙芝居プロデュース」と書かれておりますが、
通常の演劇のプロデュースイメージで言うと、
プロデューサーはてくりの皆さんですね。
てくりさんからお声がかかっての
参加をご快諾された方々です。
なのでほんと、私はお手伝いです。

こないだ、その紙芝居を15日にしていただく、
IBCアナウンサーの大塚さんに、
お読みいただきたい紙芝居候補を
お渡ししてきたのですが、

「俺が出たって人集まんないよー」
「俺に集客力はないよー」

と、拗ねてた(?)ので(←何があったんだ、大塚さん)、
ここはひとつ、IBCのラジオ「トップ40」で育った世代、
停電中に、IBCラジオの大塚さんの声に
支えられた人たち、

いぇーーーーい!!!

盛り上がっていこうぜーーー!!!

・・・あ。日時と場所ね。
ここだけはブログに書いておきますね。
15日(日)の13:30くらいから、
桜山神社のお休み処(神社の隣の、
前は靴屋さんだったところの跡地で
お茶飲ませてくれるところね)

あんぱんまんシリーズとか、
11ぴきのねこシリーズとか、
かこさとしの絵本のやつとかをお渡ししてて、
その中から大塚さんに選んでもらうんですけど、
(もしかしたら大塚さんが
11ぴきのねこ読むかも!と思うと超嬉しい)

もしどなたか、3丁目の夕日な時代の
古い「黄金バット」とか
少年探偵ものの紙芝居とかお持ちで、
貸してもいいよ、みたいな奇特な方、
直前まで探すの粘ってみます。よろしくね。
まだまだいろんな可能性は残しておきたい。

大塚さんの紙芝居、当日一回こっきりしかないんで、
かなり貴重です。

で、他のイベントに関しては、
ほんとしつこくて申し訳ないですけど、
おねがい、一度でいいからサイトにアクセスして。
だからほんと、すごい量だから。
大塚さんの紙芝居のこと書くだけで
これくらい費やして終わって、ひじょうに申し訳ない。

注文の多い料理店・序

【原文(宮沢賢治)】

わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、
きれいにすきとおった風をたべ、
桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、
ひどいぼろぼろのきものが、
いちばんすばらしい
びろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、
かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、
そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、
みんな林や野はらや鉄道線路やらで、
虹や月あかりからもらってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、
ひとりで通りかかったり、
十一月の山の風の中に、
ふるえながら立ったりしますと、
もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。
ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようで
しかたないということを、
わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、
あなたのためになるところもあるでしょうし、
ただそれっきりのところもあるでしょうが、
わたくしには、そのみわけがよくつきません。
なんのことだか、
わけのわからないところもあるでしょうが、
そんなところは、わたくしもまた、
わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、
これらのちいさなものがたりのいくきれかが、
おしまい、あなたのすきとおった
ほんとうのたべものになることを、
どんなにねがうかわかりません。

********************

【盛岡弁翻訳】

わだぐしたづは、氷砂糖(こおりざと)っこ
欲(ほ)すくれぇ 持たねぐても、
きれいにすぎとおった 風ば食って、
桃いろした えぇあんべぇの
朝(あさ)まの日のひかりっこば
飲むこた できあんす
また わだぐしたづは、畑や森の中(なが)で、
ひんでぇ やばつねぇ きものば、
一番(いづばん)すばらしい
びろうどだり羅紗だり、
宝石だりの入(へ)った きものさ
かわってるのば たびたび 見あんした。
わだぐしは、そったなきれいな
たべものや きものば 好ぎなのす。
これらの わだぐしの話っこ ハァ
みんな 林だり野っぱらだり 鉄道線路だりで、
虹や月(つぎ)明(あ)がすこがら もらってきたのす。
ほんとうに、かしわばやしの青(あう)ぇ夕方を
ひとりで歩かさってら時(とぎ)や、
十一月の山の風の中(なが)さ、
ふるえながらおっ立ってたりしあんすと、
まんつ なしても こったな気して 仕様(しや)ねのす。
なんもかも、なしても こったな事(こど)があるよんて
仕様(しや)ねづぅ 事(こど)ば、
わだぐし ハァ そのとおり書いだまでであんした
んだがら、これらの中(なが)さば、
おめはんのためさ なるところもあるこったべし、
たんだ それっきりのとごろも ありあんすぇんども、
わだぐしには、そのみわけ ハァ よぐわがながんす。
なったな事(こど)だが、ほんでくてねとごろも
ありあんすぇんども、
そったなとごろは、
わだぐしにもまた、ほんでくてねのす。
だっとも、わだぐしは、
こったな 小っちゃけぇ ものがたりのいくきれかが、
おしまい、おめはんの 透ぎとおった
ほんとうのたべものさ なる事(こた)
どったに ねがうか わがながんすのす。

********************

盛岡弁の敬語表現に挑戦してみました!

2011年5月1日日曜日

文化支援・文化復興

東京の、劇団・青年団主宰の劇作家・演出家で、
現・内閣官房参与の平田オリザさんが
来盛されるのにあたり、オリザさんと、
被災地の文化支援組織として立ち上がった
アートビジョンネットワークのメンバーを招いた
被災地の文化支援・文化復興の懇談会がある
ということで、
どういう話なのか興味があって行ってきた。

「アートによる復興の支援」

と言われたところでどうなのよ、それ。
という、いささか懐疑的な思いもちらっとあり、
「被災して文化も失って可哀想な人たちに、
私たちの素晴らしい芸術をお見せして差し上げましょう」
みたいな、同情上から目線な感じだったり、
自分たちの表現のはけ口の場を、
被災地に求めるんだったらそれはお門違いじゃないの?
とも思っていた。

地元には地元の大切な歴史と文化と芸術があるのに、
それらを無視して、被災地ニーズと関係ない
演劇公演とか、何かのアートイベントを
被災地で行う計画して、
復興支援名目で文化庁から助成金が出て、
被災地じゃないところにお金が落ちるシステム
とかなんじゃないでしょうね???
そこんとこどうなのよ、実際のところ。

ていうかさー、今、芸術鑑賞とか
そういう状況じゃないんじゃないの、現地は。
何をそんなに急いでるのー?
みたいな。

すいません、そんな低レベルな疑惑を持ってて。

実際にそれぞれの場で精力的に動いて、
生の声をたくさん集めている人たちは、
すでにもう、その先が見えているのだなあと思いました。

作品そのものを被災地に持ち込むのではなく、
まずは芸術における手法だとか技術を、
後方支援として活用する方法は何かということなのですね。
もちろんまだ今は、
理想や希望の段階なのかもしれませんが。

取材が入っていたので、
岩手日報や盛岡タイムスで近いうちに、
記事が掲載されるかと思います。

会場には、実際に被災地で文化支援活動している人や、
様々な情報を持っている地元の芸術関係者等、
30人くらいが出席してました。
何もしてない私は、ただただ話を聴いて
「へー」とか「ほー」とか言ってて、
うなずきトリオの二代目を襲名しようかと
思わず思うくらい、ヘタレな参加者でした。

とりあえず、気が弱いので肩書きとして、
「もりげき八時の芝居小屋制作委員」と、
「感劇地図編集委員」を名乗らせていただきました。
(これでも全国演劇関係的には、通りがいいのです)

こういう時、肩書きって有難いものですね。
全くの個人で参加したんですけどね。
団体を背負って参加したわけではないのにね。
しかも、懐疑的な立場で。
気が弱いんすよー。お願い、許して。

ビバ、肩書き。

あとここに参加して思ったのが、
「岩手の文化芸術が、強い絆でひとつになる」
という必要はないのだということ。

さまざまな分野・集まりにおける
それぞれの個人なりグループなりの多種多様性を認め、
お互いの活動に対してのリスペクトを持ち、
情報共有をして、ゆるやかに繋がる。
その上で、協力できることがあれば支えあう、
そういうことなのかなあと、漠然と思いました。

内容も書かずに、なんかわかんない話ですみません。
ここ数日、いろいろ思うことのたくさんあった
今回の文化支援の動きのお話でした。

2011年4月16日土曜日

わざとアバウト情報にしてみた。

はちしばのプロデューサー、来年一月にやります!
詳細はいずれまた。
なんか、不思議な運命を感じて、
こないだうっかり、引き受けちゃったよ。

あと、盛岡のリトルプレス「てくり」さんのイベント
「モリブロ」のお手伝いもします。
5月14日、15日です。
なんか、とてもでかいイベントなので、
ちゃんと内容の全体像を把握できたら(!)
また、自分の言葉できちんと書きます。
それまで詳細は、自力で調べるように。

よいこのみんな、約束だぞ!

ていうか、盛岡の人は、
街なか歩いてちらしやポスター見つけてみて下さい。
きっと今、いろんなところでちらしが手にできます。
ポスターも張られています。

「モリブロ」っていう名のイベントです。
繰り返します、5月14日(土)・15日(日)です。
会場は、岩手県公会堂と桜山神社とその周辺エリアです。
さあ、ちらしとポスターを見つけてみよう!
いろんなお店に足を運んでみよう。
オリエンテーリングみたいだね。

なんでもかんでも、パソコンと携帯で情報集めて
知った気になってるなんざ、
あたしゃ、認めないよ(←何キャラ?)

さあ盛岡の人よ、街を歩こう。

感劇地図提出原稿・初稿

タイトル:フレデリックになる覚悟はあるか

感劇地図編集委員 沢野いずみ

 あの日から、ひと月が経った。この震災後に、より大きな力を持つようになったソーシャルネットワークの、圧倒されるような言葉の激流にすっかり押し流されるかのように、私は日に日に上手く言葉を発することが出来なくなっていった。
 最初のうちは、生きていた、よかった。家族も親戚も友人知人も無事だった、よかった。停電が復旧した、嬉しい。他のライフラインも日一日と目ざましく回復していく、すごい。日本全国・世界各地が支援してくれている、有り難い。日本人の礼節を重んじ、人と助け合う精神が世界から評価されている、素晴らしい・・・といったように、一つ一つ丹念に希望と喜びを見出し、暗闇の中で微かな光を求めてじっと目を凝らしながら当たりをつけ、その方角へ進む言葉を探していた。それが私の、今後の自分の方向性の確立でもあった。と、思っていた。ここが哀しみの底なのであれば、あとはゆっくりと上っていく道筋を模索していけばいいのだと。
 私は個人でブログを書いている。そこにそういった内容とともに、レオ=レオニの絵本『フレデリック』の事を書いた。お百姓さんが引っ越してしまい、何も無くなった石垣の中で、働き者の野ねずみたちは、寒い冬のために木の実などの食べものを集めている。だけど、フレデリックだけはぼんやりとしていた。仲間の野ねずみに問われてフレデリックは言う。自分は、おひさまの光や色や言葉を集めているのだと。冬が始まっても最初のうちは、食べるものもあり楽しく暮らしていたが、次第に食べものが無くなり何もする事が無くなっていくと、野ねずみたちはフレデリックがおひさまの光や色や言葉を集めていたことを思い出し、彼に、集めていた話をせがむ・・・。
 私はフレデリックになりたい。一匹の、ふだんはまるっきり役に立たない小さな野ねずみに。食べものも無く凍えるような真冬に、おひさまの光の話を仲間に分けてあげられる野ねずみに。
 そんな小さく、か弱き信念さえも軽く踏みにじられるかのような現実が、メディア等を通してこれでもか、これでもかというように、毎日手を変え品を変え私たちに襲いかかる。昨日どころか、たった今発した言葉ですら、みるみるうちに色あせていく。
 もうすぐ震災からひと月経つという日の数日前、宮城県で震度6強、私の住む盛岡市でも震度5強の地震、そして同時の停電に再び見舞われた深夜、暗闇の中で「エリ エリ レマ サバクタニ(神よ、神よ、どうして私をお見捨てになったのですか)」という、ひと月前ですら思い巡らさなかった聖書の詩篇の一節が、キリスト教の信者でもないのに脳裏をよぎった。衣食住に困っていない、被災などとても言えない体験しかしてない、この私が。
 これでもお前は、太陽の明るさや花木の美しさを讃え、四季の移ろいに目を留める小さな野ねずみでいられるのか。その集めたもので仲間に喜びを分け与える事ができるのか。
 「お前は本当に、フレデリックになる覚悟があるのか?」
 それを真正面から問い質されたような気がした。上っ面だけの甘い希望の言葉を発する事が、フレデリックになることではない。
 私はこれから感劇地図編集委員や、八時の芝居小屋制作委員の活動の継続に迷いが生じた時や、活動内容を人に伝えるときに、心の中にはまだフレデリックが棲んでいるだろうかを常に確認しながら進んでいくことになるのだろう。まだ彼は私と共にいてくれている、はずである。いつまで心の中に居てくれるのかは正直わからない。だが、まだ盛岡には心にフレデリックを棲まわせている心強い演劇人がたくさん存在している。これからが私の正念場だ。あの微かな光は、あちらの方角から射してきていると信じている。

2011年4月6日水曜日

似て非なるもの。

感劇地図の原稿が書けないと言いながら、
「キューティーハニー」の盛岡弁訳にいそしむ私。

それは、村上春樹が長編小説に取り掛かる合間に、
アメリカの小説を翻訳する作業に似ている。
(ちげーよ!)

「書けないあたし」ナルシズム

今回の災害を経験した一地域である岩手の
劇評紙の編集委員として、
感劇地図の原稿を書かなければいけないのだが、
締め切りをとうに過ぎているのに書けない。

書けない。
ほんと、書けない。

そんな、
「この現実を前にして、何も書けなくて途方に暮れるあたし」
に酔いしれてる的ナルシズムに、
「何様だよ」と自分ツッコミを入れつつ、
いや、その前に、
「お前、どんだけ売れっ子純文学作家気取りなんだよ」
という痛い自分に、跳び蹴りをくらわすつもりで、
なんとか下書きまでは進めたのだが、
お願い、(原稿を)寝させて(←誰に言ってるんだ)。

てな感じで、研ナオコの歌の替え歌を
「(原稿を)寝かせて 寝かせて~
ツイッターには できない事だものぉ~ ♪」
と、脳内で歌っていたのだが、歌い進むにつれ、


「あなたの言葉より 今は 安い流行歌のほうがまし~」


という歌詞を思い出して、
まったくもって、その通りだよなー、
と、思いっきり納得して、地味に落ち込む。
さすが、作詞・小椋佳。

「悲しいことは どんな 化粧をしたって悲しいのです」

ここをね、きちんと押さえて消化した上で、
「自粛」批判に繋げていかなきゃいけないんですよね、きっと。

なんか、今回は世の中がこれまでみたいな
単純な「自粛」ってムードだけとも、また違う気もする。
ほんとに悲しいんだよね、みんな。
で、そこから立ち上がっていくために、
ものすごくエネルギーが必要な感じで。


まあ、そんな事を毎日ずっと考えてるというわけでもなくて、
「ハッピーデマ」
のtogetter
http://togetter.com/li/117693
だとか、
「映画のタイトルの一部を「二日酔い」に変えて一番面白かったヤツが優勝」
のtogetter
http://togetter.com/li/119172
なんかをふだん眺めて楽しんでるんですけどね。

「映画のタイトルの~」は、
「東北のお酒を飲もう! キャンペーン」(のような感じのやつ)
の公式togetterになって欲しいくらいだ。

「世界の中心で二日酔い」
「その男二日酔いにつき」
「博士の愛した二日酔い」て。くだらなすぎる。


さて、寝かせる原稿見直すかな。

キューティー ハニー

ブログ「相馬弁研究所」の
影武者所長との競作希望曲です。

しかし、だめだー。どうしても歌ってるのが
あき竹城しか思い浮かばない。
「さわのさん。ほんと、バカじゃね?」
という、誹謗中傷メール絶賛募集中。

ハニー フラッシュ!

********************

「キューティー ハニー」
作詞:クロード・Q 作曲:渡辺岳夫

【盛岡弁訳】

この頃 はやってら 女子童(おなごわらし)っコぁ
けっつの 小(つ)っちぇ 女子童(おなごわらし)
こっつば 向くむしぇ ハニー

だーれ なんたら
まんつまんつ なんだか なは

頼むんちぇ 頼むんちぇ 掻(か)っちゃがねんで けで
おらぃの ハートっコ ハァ いがいがづぅく なるのぉ

わがね わがね わがね 見(め)ぇらえば やんた

ハニー フラッシュ!

********************

2011年3月28日月曜日

世界はそれを愛と呼ぶ・・・いや、違うな。

ユーチューブでさっきから、サンボマスターの
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」
を、繰り返し聴いているのだが、
山口隆がどうしてもマーブル局のごう君
(「都市生活カタログ」で「ヘイ、タクシー」に出演)
に見えて仕方がないのは、一体どうすればいいのだろう。

ごう君には是非ともメガネをかけて、
この曲のエアボーカルをして欲しい。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

これも盛岡弁研究所の研究材料にしたかったのですが、
ちょっと長くて、まだ今の私の力では手におえませんでした。
でも、今の私の気持ちに一番近い歌かと思い、
オリジナルのまま載せておきます。

******************** 

「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」 

作詞・作曲:山口隆、歌:サンボマスター 

涙の中にかすかな灯りがともったら 
君の目の前で あたためてた事 話すのさ 
それでも僕等の声が乾いてゆくだけなら 
朝が来るまで せめて 誰かと歌いたいんだ 

昨日のあなたが偽だというなら 
昨日の景色を 捨てちまうだけだ 

新しい日々をつなぐのは 新しい君と僕なのさ 
僕等なぜか確かめ合う 
世界じゃそれを 愛と呼ぶんだぜ 

心の声をつなぐのが これ程怖いモノだとは 
君と僕が声を合わす 
今までの過去なんて なかったかのように歌いだすんだ 

僕等はいずれ誰かを疑っちまうから 
せめて今だけ 美しい歌を歌うのさ 
悲しい言葉では オーイェ 
何も変わらないんだぜ
奴らが何をしたっていうんだ 

昨日のアナタが裏切りの人なら
昨日の景色を忘れちまうだけだ 

新しい日々を変えるのは いじらしい程の愛なのさ 
僕等それを確かめ合う 
世界じゃそれも愛と呼ぶんだぜ 

心の声をつなぐのが これ程怖いモノだとは 
僕等なぜか声を合わす 
今までの過去なんて なかったかのように 歌いだすんだぜ 

愛と平和! 
悲しみで花が咲くものか! 

新しい日々の僕達は 高鳴る予感がしてるのさ 
君と僕が夢を叫ぶ 
世界はそれを待ってるんだぜ 

あなたのために歌うのが これ程怖いモノだとは 
だけど僕等 確かめ合う 
今までの過去なんてなかったかのように
悲しみの夜なんて なかったかのように歌い出すんだぜ 

世界じゃそれを 愛と呼ぶんだぜ

LOVE and PEACE! 

********************

ひょっこりひょうたん島

********************

「ひょっこりひょうたん島」

作詞:井上ひさし/山元譲久、作曲:宇野誠一郎

【原詞】 

苦しいことも あるだろさ 
悲しいことも あるだろさ 
だけど ぼくらは くじけない 
泣くのはいやだ 笑っちゃおう 進め
 
ひょっこりひょうたん島 
ひょっこりひょうたん島 

******************** 

【盛岡弁訳】 

切(せづ)ね 事(こど)も あるこった 
無情(むじぇ)っこな 事(こど)も あるこった 
んだども 俺(おら)だ ハァ くじけねぇ 
泣ぐの ハァ やんた 笑うんちぇ 行(あ)べ 

三陸 蓬莱島 
三陸 蓬莱島 

******************** 

※岩手県大槌町の蓬莱島は、
「ひょっこりひょうたん島」のモデルの島
ではないかと言われている島のうちの一つです。
「ひょうたん島」の部分は、
どうぞ皆さんの好きな土地をお入れください。

お詫び

わー、なんか今日アップする分のブログ表示、変。
次に直せる時までちょっとこれでお許しください。
なんか、勝手にブログ内容の単語に、
動画検索機能が付いてるっぽい。
これでおかしくなっちゃってるのかな。

(あ! 直せるっぽい。今からちょっと直してみます!
(4月6日 沢野記))

研究所復旧及び協会設立

こんにちは。 カラ元気協会会長兼広報担当の沢野です。

特に積極的な会員募集は行っておりませんが、
「入れて」って言われたら「いいよ」って言う。
こだまでしょうか。いいえ、誰でも。AC~♪
あ。こだまになってないや。

そんなわけで、このご時勢に不謹慎にも 
盛岡弁研究所の新ネタを考えておりました。
どうぞ、ワタクシのことを指をさして 
「不謹慎な人」と呼んでください。
でも、あまりにもみんなから不謹慎、不謹慎言われると、
ちょっぴり心が傷つくので、


 「謹慎行為を伴うことが著しく困難な状態にある人」


と言い換えをして、私の心に寄り添っていただければ、
皆さんの優しさに涙ぐむと思います。
そしてこの歌は、福島県南相馬市の、
ブログ「相馬弁研究所」を書いている 
私の方言翻訳ネタのきっかけを作ってくださった 
師匠・影武者所長に捧げさせていただきます。
って書くとなんか所長死んだみたいですけど、


大丈夫。ピンピンしてるから、所長。


相馬弁研究所の復活を、盛岡より祈願しつつ。
行くぜ、今日もカラ元気!

********************

「だまって俺について来い」

作詞:青島幸男、作曲:萩原哲晶、歌:植木等

【原詞】

銭のないやつぁ 俺んとこへこい 
俺もないけど 心配すんな 
見ろよ 青い空 白い雲 
そのうちなんとかなるだろう 

わかっとるね わかっとる わかっとる 
わかったら だまって 俺について来い  

******************** 

 【盛岡弁】 

銭(じぇん)こ 無(ね)ぇやつぁ おらほさ来(こ) 
俺も無(ねぇ)んとも 苦(く)にすんな 
見るむしぇ 青(あぅ)ぇ空 白(しれ)ぇ雲 
そのうぢ 如何(なんじょ)にか なるべぉん  

覚(おべ)てらぇん? 覚(おべ)てら 覚(おべ)てら 
覚(おべ)たら ぐやめかさねで 俺さ ついて来るむしぇ  

********************

2011年3月22日火曜日

フレデリックになりたい

沢野です。お久しぶりです。
このとおり元気です。ご無沙汰しておりました。


盛岡は震度の大きさの割には被害が少なかったので、
倒壊などもなく、私の住む地区は
停電も一日ちょっとで復旧し、
断水もありませんでした。
(もちろん、ここには書ききれないほどの
いろんな出来事がありましたが)

メールなどで、友人知人と安否を確認しあったり、
直接会いに行ったりはしていましたが、
このブログには何を書こうかが気持ちがうまくまとまらずに、
時間ばかりが過ぎてしまいました。

私には何ができるのだろう。

日々、刻々と変化していく様々な事象が、
扇情的に流されるテレビやネット、新聞の
情報の波に翻弄されながら、
ただただうろたえたり、
心を鎮めたりの繰り返しと、
心臓機能障害を抱えた自分と
老親との暮らしを考えるだけで
せいいっぱいの日々の無力さに
打ちひしがれながら私が出した結論は、
こんな私をも救い、支えてくれた
日本の様々なスペシャリストの方々への感謝の気持ちを
ここにきちんと残しておく事だろうということでした。

おそらくこれから、様々な哀しみや怒り、不安や不満が、
今まで以上に各所で噴出してくるのだろうと思います。

そしてゆっくりと、ゆっくりと忘れられていくのだろうと思います。

そしてもしかしたら私も、そのような流れに
感情が巻き込まれていってしまうのかもしれない。
自分の軸がどこまでブレないでいられるかなんてわからない。
自分が全く動じないでこれからも暮らしていける自信もない。
だからこそ、今ここで、感謝と賛辞、意志を記録しておきたい。
そう思います。


地震がおきて停電になった次の日、
ラジオもなく、携帯電話は圏外で使えなくなり、
全く外界の情報から遮断されてしまって不安だった私が、
自宅が落ち着いてまず向かったのは、
市役所と岩手日報社でした。

おそらく、そこにいけばきっと何かがわかるはずだ。
そんな信頼を裏切ることなく、
日報社脇の掲示板には、
既に最新の新聞が張り出されており、
大通では号外を手にすることができました。
その日の午後には、掲示されていたのと同じ新聞が、
きちんと自宅に配達されました。

また、手元にラジオがなく、我が家では残念ながら
聴くことができなかったのですが、
IBCラジオで状況を把握し、
心の支えとして停電中を過ごした人も
たくさんいたようでした。
地元を長い間支え続けてきたメディアの
心強さを実感しました。

地震の次の日、街はまだ停電だというのに、
既にお店を開けて販売しているところもたくさんありました。
そして、お店とお客さんとで協力し合い、
混乱も最小限に、やりとりが行われていました。

もう何日も続くかわからないと覚悟していた停電は、
私の住む地域では次の日の夜には復旧しました。
どれだけの労力のもとに
復旧作業がおこなわれていたか(そして今も)
と思うと、本当に頭が下がります。

全国各地、世界各国からは多くの救助隊が続々と到着し、
義援金や様々な支援表明も各方面からありました。
新聞記事を読んで、ちょっと泣きそうになりました。

政府、関係各省庁の方々、
自衛隊、東電、消防庁、警察の皆さん
及びそれぞれのプロフェッショナルとエキスパートの皆さん、
ありがとうございます。
身を削って国民のために働くあなた方を信頼し、
今は私の生命と生活を黙って委ねます。

国民の不安を落ち着かせることに腐心した
会見を行っている枝野さんありがとうございます。
そして、そんな枝野さんの体調を気遣う「 #edano_nero 」
というハッシュタグを作って官房長官を心配している
ツイッターの皆さんの優しさとユーモアに和みました。

そして、道路・鉄道の復旧をされている方々、
ガソリン、灯油、食料、生活物資の
安定供給のために奔走する皆さん、
各自治体、医療、福祉、ボランティアの皆さんを始めとした、
被災された方々のために働いている方々、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
日本の底力に改めて脱帽の日々です。

礼節を重んじ、他人と助け合い、
他人のために一生懸命になり、心を痛め、
どんな逆境でも冷静さを失わず、ユーモアを忘れない
日本人に生まれたことを誇りに思います。


・・・・・なんて事を書くと、なんか遺書のようですが。

そうではなくて。


今週は、感劇地図の編集会議と、
八時の芝居小屋制作委員会会議があります。
てくりの皆さんは、5月のイベントに向けて、
再び準備を始めました。
みな、ライフラインの復旧に
死力を尽くして下さっている方々のお陰です。
ここからは、芸術・文化の出番です。


昨年、レオ・レオニの絵本「フレデリック」を買ったことは
何かの運命だったのではないかと思っています。

無力な存在ではありますが、
日本の小さな一匹の「フレデリック」として、
奢ることなく、軸をぶらさず、
時々立ち止まって考えたりもしながら、
光の射す方角を目指して、自分のできることを。

もうすぐ岩手は、一斉に花が咲き乱れ、
木々の若葉が芽吹く、
それはそれは本当に美しい季節がやってきます。


http://www.kogakusha.com/month/fred/ri-fred.htm
(↑ フレデリックについてはこちら)

2011年3月9日水曜日

モテキ

午後に、とある仕事でのお願い事をしていた件での
打ち合わせを済ませてから、
先方と電話のやりとりで確認をし、
そういや、感劇地図最新号の校正ゲラって来てたんだっけ?
ついでにせっかくだから施設の空き状況も見てこようかな、
などとつらつら考えながらもりげきに行くと、
当日の施設利用のボードに、


臨時休館


の張り紙が。
そういや、前々からエレベーターとかに貼ってあった、ような。
まさかそれが今日とは!

いつもお世話になってるK池さんがちょうどいたので、
失意の現状を伝えると、ロビーは普通に空いてるから、
感劇地図の校正はできますよ、と、
事務室に戻って確認してくれたところ、


ゲラがまだ届いてない


という衝撃の事実。
あー、そういや印刷出したって連絡で、
校正刷りが届いてるってメールじゃなかった気がする・・・。

全て自分が悪いので、二重三重に心が折れ、
傷心を抱えてもりげきを出たその瞬間、
「あー! さわのさん、会いたかったんですよ!!
実は、ちょっと相談したいことがあって・・・」
と、声をかけられて再びもりげきロビーに戻り、
折れ曲がった心をギプスで治療。

わかる範囲で相談に乗り、資料を送る約束をして別れ、
ああ、今日もりげきに来てよかった私・・・。
と、しみじみしながら近所のスーパーに立ち寄り、
休憩コーナーで一息つきながら携帯を開くと、
スパムメールじゃない連絡メールがいっぱい来てて
一瞬クラクラする。

そんなこんなでまた午後の件のメールで関係者に、
「連絡事項についてみんなよろしくね!メール」を送り、
なんだろう、私のこのモテキの到来。と思う。
私はこれで食っていける方法はないのか。


奥山さん。今日家に帰って酒飲んでもいいよね、私。


それにしても、つくづくこのモテっぷりを、
ひと月前の私に教えてあげたい。

2011年3月4日金曜日

キャンペーン展開模索中

前にもちょっと書いたが、カメラマンの奥山さんが
かかわっている仕事にご協力することになった。
いい機会なので、ここは一つ観察を続け、

「奥山淳志のステキ文章に、みんな騙されるなキャンペーン」

を、このブログで展開していこうと思っていた矢先、
奥山さんが定期的に連載しているサイトで、
またもやステキ文章が更新されていたことが判明した。

http://blog.iwatesan.com/fudo/

くそう、なんて相変わらずステキな文章と写真だ。
そんなわけで(?)、ここのところ奥山さんとの
メールや電話のやり取りを頻繁にしているのだが、
ここ2日ばかり、決まって私が自宅で飲んで酔っているところに
メールやら電話やらをしてくる。

「えー、今日も飲んでんのー?」「毎日飲んでんのー?」
「そんな飲んで大丈夫なのー?」
「で、さわのさん、何の酒飲むんすかー?」
「こたつにあたってテレビ見てたりすんの? いーなー」

と、用件そっちのけでさんざん弄り倒され、
しつこく飲酒状況を質される。
もう、奥山さんのイメージの中での私は、
「ネットカフェでブログアップしてる人」
「車も持ってなくて、どこでも徒歩と自転車の人」
に追加で、

「いつも酒飲んでる人」

というイメージになってしまった。
おかしい。こんなはずではなかった。
「奥山淳志の世間一般のステキイメージ」を覆す前に、
これでは単に私のイメージが壊滅していくだけではないか。
(別に私には、元々世間にステキイメージがあるわけではないが)

これからどういう方向でキャンペーンを展開していこうか、
反撃の狼煙をあげる機会を虎視眈々と狙っているところである。

2011年2月26日土曜日

今日もつぶやいてみた。

うわ、プロフィールビューの概算が、999!

そんなに私の自己紹介欄開いても、
何も有益さわの情報は載ってませんよ。
そのうち何か、自己紹介載せようかなぁ・・・。

2011年2月25日金曜日

モンスター患者と呼ばないで

医大定期外来。
診察が終わり、次の外来予約日を
「4月1日は?」と訊かれたので、
「あ、エイプリルフールだ」
と言ったら、
少し考えてから、予約日を変更された。

この前は、「えー、クリスマスイブに会うのが先生~?」
と言ったら、予約日を変更された。


これじゃあ私、ただのモンスター患者じゃないですか。


違いますよね、先生。
その日が年度の変わり目の日で大変だってことに
今、気づいただけですよね?
私のひと言のせいじゃないですよね???
ねぇ、先生ってばぁ!!

冬眠からお目覚め気分

真冬の間は、生活が世捨て人ならぬ
「世捨てられ人」な感じで、
マメに来るメールといえば、
エロスパムメールくらいだったのだが、
ここ最近、なぜか急に相談メールが相次ぐ。

あぁ、まだ世間から忘れられてなかったのね、私。
人間ってきっと、ウサギ以上に
さみしいと死んじゃう生き物のような気がする。

今日は、カメラマンの奥山さんから、
「仕事で、お願いできないだろうかという案件があり云々」
というメール。
え、それはもしかして・・・



私にモデルの依頼?



広大な雫石の自然をバックに、
一人孤高に佇むアラフォー女性の美しさを
ぼかぁ、写し取りたいんです的な!

いや、だめよそんなの。
無理無理、私には荷が重いわ。
ここは、いくら尊敬するカメラマンの奥山さんの
依頼といえども、きっぱりとお断りをしなければ。
だって私は裏方の女。撮影はお断りよ。

などと脳みそが壊れたことを考える余裕もなく、
奥山さんから、急ぎで人探しの相談。
急きょ、会って話の概要を聴くことになる。


同い年で妻子持ちの、才気溢れる
凄腕カメラマンとカフェで待ち合わせをし、
一緒にケーキセットを食べて楽しげに語らう
(自称)敏腕プロデューサー。


これだけ読むと、ここから
素敵で切ないメロドラマ(←死語)でも展開しそうだが、
実際は、大量のめんどくさい書類を前に、
奥山さんの毒舌とネガティブ言動を楽しむ夕べ。
相変わらず奥山さんは、
巷に出回っている写真や文章と、
本人とのギャップが違いすぎて面白い。

奥山ファンよ、騙されるな!

2011年2月14日月曜日

ツイッターじゃないけど、つぶやく 5

原稿も送信したし、チョコも食べたし、
そろそろ帰ろうかな。
しっかし、風邪が治らないなぁ。

ツイッターじゃないけど、つぶやく 4

南キャンの山ちゃんBotのツイート(Yamasato_bot)が最近好きだ。
(本人のツイート(YAMA414)も面白いけど)。

と、思っている時点で「お笑い好きな女子」じゃなく、
オタクなネット住人男子みたいな好みだ。

しかし山ちゃんって、いつの間に、
世間的な「ブサイク芸人」イメージから
「ブサイクだけど才能のある芸人」
という評価に変わっていたのだろう。
油断していた。面白い。

本人のツイートのほうで交わされている、
受験に失敗して落ち込んでいるフォロワーへの
粋な返事に、
時々、惚れそうになる。

ツイッターじゃないけど、つぶやく 3

店員さんにもらったチョコを食べ、
ドリンクバーのホットココアを飲み、
無駄にバレンタイン男子力が増強する38歳女子。

ツイッターじゃないけど、つぶやく 2

カウンターの店員さんに、
「今日はバレンタインデーなので・・・」
と、チョコをもらった、なう。

ツイッターじゃないけど、つぶやく

誰もが浮かれてカーニバル
彼氏のハートを射止めて
OH BABY LOVE ME DO

・・・な日なのに、
感劇地図の編集後記の原稿書きのために
ネットカフェにいる私って、いったい。

さて。

********************

彼女のリクエストをかける。
エルヴィス・プレスリーの「グッド・ラックチャーム」。
この曲が終わったらあと1時間50分、
またいつもみたいな犬の漫才師に戻る。
ご清聴ありがとう。


「風の歌を聴け」 (村上春樹/講談社文庫)

********************

2011年2月4日金曜日

書こうかどうか悩んだのですが。

いつもふざけたことばかり書いておりますが、
そして、そんなブログでありたいと思いながら
常々書いておりますが、
今日はそういう話ではありません。

そういう話を求めてうちのブログにいらした方、
ごめんなさい。
これは、現在の自分の思考として記しておきます。


先日、ネットニュースで、
「人体の不思議展」の遺体の展示に
精神的苦痛を受けたとして、
大学教授が主催者に慰謝料を求める
民事訴訟を起こしたという記事があった。

最初は、またどこかのめんどくさいクレーマーな団体が、
めんどくさい事を言い出したのか
と思い読み始めたのだが、
どうもそうじゃないぞ、ということに読みながら気づいた。
ネットで検索してみると、多くの問題が出てくる。
(特にここにはリンクを貼りませんが、興味のある方は
「人体の不思議展」で検索してみてください)

実は、私も岩手で行われた企画展を見に行っている。
2年半くらい前だろうか。
ずいぶんと話題になったから、
行った人も多いのではないだろうか。

その時は、学術的な意味合いを持つ企画展という認識で
特に何という疑問も持たず出かけたのだが、
なんというか、鑑賞中ずっと違和感があり、
その違和感を拭いきれないまま帰ってきた。

当時は、単に私がグロテスクな物が嫌いで、
こういう展示物に興味がもてないからなのだろうと思い、
まあ、でもきっと意義のある展示で、
本来ならばもっと、思うところがあるべきものなのだろう、
そんな感想をもてなかった私は、
こういうところの感受性が鈍いんだろう。
と思い、ブログに書き記すこともなく
その事をこの記事を見るまで忘れていた。

展示内容というのは、献体を受けた遺体を、
それまではホルマリン漬けしかできなかったのを、
最新技術を使って樹脂加工処理を施し、
本物の遺体を人体模型として展示物としたものである。

プラスティック模型でもなく、
彫刻作品でも、蝋人形でもマネキンでもない。
言ってしまえば、本物の死体展示である。

死体だから、嫌だ。
というのともまた違う(もちろん気味悪いが)。
あの時の私の違和感はなんだったのだろうと
この一連の記事を読み、記憶をたどってみたのだが、

もし、私が献体をして、こんな晒され方をされるのは嫌だなぁ。

という感覚を思い出した。
つっこんで言えば、「遺体に対する畏敬が感じられない」。
容赦なく人体を輪切りにしたり、変なポーズをとらせたり。
私はその企画展で見た記憶はないが、
男女の標本に性行為をさせているものもあるらしい。

重ねて言うが、展示物は
模型でも、彫刻でも、蝋人形でもマネキンでもない。
本物の人間の死体である。

あと、こんな元気で若い人たちの献体が
こんなにたくさんあるって、どういうことなんだろう
というのも不自然に思った。
子供や妊婦もある。

と、いうことすらこの記事を読むまで忘れていた。

今、問題視されているのは、
これらの遺体が本当に
「献体の意思を確認できている死体か不明である」こと。
中国の政治犯、宗教弾圧者の刑死遺体を
使用しているのではないか、
もしかしたら、需要に応じて死刑をしていたのではないか
という疑念もぬぐいきれないということである。
中国には大規模な標本工場もあるという。
だとしたらこれは、
ユダヤ人虐殺の歴史と同じなのではないか。

もし、その時にいくらかでも疑問を持って、
ネットで調べていたら、これだけ多くの人たちが
既に疑問を持っていたことがわかったのに。
知らなかったとはいえ、動員と収益に
迂闊にも貢献してしまったことに、
ここのところずっと、たまらなく不快感を生じている。

もちろんこれまでに、歴史の勉強で、
多くの異端とみなされた科学者たちが
宗教裁判にかけられたり、
優れた裸婦像が非難されたり、
杉田玄白は「解体新書」には、
処刑された罪人の腑分けが大いに役立った
というようなことを学んできている。
また、必ずしも、従軍画家の描いた戦争画が、
作品として優れていないというわけではない。

また、標本技術と展示のみの話に則して言えば
「じゃあ、ミイラの展示はどうなんだ」とか、
「ガンジス川には遺体が始終浮かんでいるし、
高地では風葬という宗教観もある」
「遺体そのものに関する感覚は、国によって違う」
というような意見もある。

宗教倫理と歴史、そして学術と芸術というのは、
時として、その時点で相反するものでもある。
その時点で正義だったものが、
歴史を経て非難の対象となる場合もある。
反社会性やアナーキズムにまとう芸術性が、
その時代に受け入れられない例は、枚挙に暇がない。

だからといって、全ての事象を、
「表現の自由」「知る権利」の名の下に
受け入れていいのだろうか、
ということに対しては、
厳しく自分を律していきたいと思う。
そういう思考も含めての感性の柔軟性を持っていたい。

表現の自由はとにかくなんでもかんでも
守られなければならない、
ということのみに拘泥するのは、
逆の意味で思考停止の不自由な感性であると思う。
そこをもう一歩踏み込んだ想像力が必要だ。
そして、その上での表現の自由を訴えたいと思う。

少なくとも、私はこの展覧会は非常に不愉快である。

もしかしたら、今後事件の解明が進み、
大どんでん返しがあるかもしれない。
今のところは、なんともいえない。

だとしても、

たとえこの標本技術が、将来的に優れた技術として
大きく評価される時代が来たとしても、
今現在の私は、この感覚を忘れないでいたいと思う。

2011年1月26日水曜日

そして、野球とガンダム

悲しいことがあると、開くのは卒業写真ではなく、
私は「ほぼ日」の「野球とガンダム」を開きます。

http://www.1101.com/shiranai/

いや、特に今、
かなしいことがあったわけではないのですが。
時々読み返すたびに爆笑します。
卒業写真のあの人は優しい目をしてますが、
野球とガンダムの永田さんは、厳しいツッコミです。
永田さん、友達になりたい。

私も、野球もガンダムもよくわからないのですが、
とっても中途半端に、漠然とわかるので、
ネタにならずとても悔しい。

ガンダムもなんですが、
「スラムダンク」とか「ワンピース」とか、
今更もう、読む機会がないけど読んでみたいマンガって、
どういうきっかけで読めばいいのだろう。

今更「ワンピース 1巻」とかから読みはじめると、
大変なことになるような気がする。
ベストセレクションとか、
ダイジェスト版とかってないんですかね?
(って書いたら怒られるんでしょうかね?)

2011年1月20日木曜日

仏像とガンダム

ようやっと、周囲に評判のいい
「ハンス・コパー展」(於:岩手県立美術館)に行ってきました。
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2010/0822/index.html

平日夕暮れ! イェーイ!
暦の上では大寒! イェーイ!
吹きすさぶ細雪、徒歩40分! イェーイ!
常設展示室は入替中で入場不可! イェーイ!


岩手県美企画展示室、ほぼ一人で貸切り状態。


・・・まあ、個人的にはものすごく嬉しいんですけど、
暖房光熱費、人件費、作品借用料etc
を、考えたとき、これは事業仕分け人がいたら
チェック入りそうだよなー。

それはたぶん、スポーツを全くやらない私が、
「県営の運動公園に陸上選手用の最新設備を導入したい」
という(例えば)話を聞いたときに、
「えー、それって日常でどれくらい使うものなのー?」
っておそらく思うのと同じくらい、
ふだん美術に縁のない人にとっては、
「そんなに人が入らない企画に、税金使ってるのー」
とかって、思われちゃうんだろうなぁ。

と、いうことで、どうすれば
こういう、いい企画だけど地味な展覧会(そして真冬)の
入場者数を増やせるのだろうかということを、
帰りしなに考えていたわけです。
しかも、現代陶芸作品って、薦め方が難しい。

展覧会の新聞広告では、
Holzさんや、直利庵の女将の松井さんがお薦めしていて、
「なるほど! この二人の推薦というのは納得」
と思うような展示でした。

と、いうことでおそらく、Holzさんのお店のファンの方や、
地元の美術関係者・愛好家の方々、
「てくり」のファンの方々、
「日曜美術館」が好きな方などは、
私が薦めるまでもなく、もう行ってるか、
これから行く予定だと思うのですよ。
そこは、入場者数想定内。
そういう人に向けて書いてもしょうがない。

じゃあ、普段美術館に全く縁がないけど、
好み的にはリンクしそうだというのはどの辺の人たちか。

行った方のお薦めの言葉を聴くと、
「作品、っていうか、ふつうに欲しい。使いたい」
という感想です。
確かに、Holzさんのお店に展示されてても何の違和感もない。
モノクロで、シンプルで機能的な食器が並ぶ。
なるほど。

先日、「仏像に恋して」(著・真船きょうこ、新人物往来社)
http://www.jinbutsu.co.jp/detail/index.php?id=9784404039514
というコミックエッセイを読んでいたら、

作者の仏像好きな女の子が、恋人とのデートで、
初めて仏像の展覧会に行き、彼がつまらなくないかと
ドキドキするくだりがあったのですが、
相手の男の子がガンダムマニアで、
仏像を見て、「人型ででかいって、ガンダムみたい」とか、
「寄木造りの手法って、ガンプラと同じ」
という感想で、けっこう楽しんでいたという内容でした。

これだ。
この、「仏像好き=ガンダムファン」
と同じようなイコールをハンス・コパーで探せばいいのですね。

美術展なんてぜんぜん行かないし、
陶芸なんてよくわかんねーや。
家で使ってる食器? ニトリか無印良品が好き。


これだ!


今回の美術展。
攻めは、ニトリと無印の食器を買ってる人。
(↑ 各方面から怒られそうなことを書いてる気がする・・・)

でも、シンプル、機能的、無駄がないデザインの食器の数々。
むしろ、
「陶芸好きで美術展やギャラリーによく行きます。
古伊万里とかマイセンとかウェッジウッドとか!」
ていう人より、好みとしてはストライクな気がするんですが。

他にも“「仏像=ガンダム」法則”に当てはまる、
ハンス・コパー相似形を発見した方は、さわのまで。
ほんとは、もっとかけ離れたものでリンクするもの
が面白くていいんだよなー。
「キクラデスフォーム」は、ラピュタのロボットにいそう、とか。

あ。てことで皆さん、県立美術館行ってみてね。

でも個人的には、一緒に展示されてた
ルーシー・リーの作品(や共同作品)が好みだった私。
かわゆい。

2011年1月19日水曜日

そのエネルギーをくれ

先日、ブログに「メールフィルターの設定が厳しすぎる」
と書いた途端、フィルターをくぐり抜けた
スパムメールがやたらと増えた。
フィルター機能、ぜんぜん効果なし。

なにがすごいって、
なりすましメール規制をかけた他に、
拒否リストに登録したアドレスでやってくるのである。
なので、「拒否リストに登録」しようとすると、

「既に登録されてます」

というメッセージが出る。
拒否されてないから登録しようとしてんだよ!
登録されてたらガードしろよ!
「いやよいやよも好きのうち」な拒否じゃないんだよ、
ほんとに迷惑なんだよ!

ヒマをもてあましている女子高生よ、
心に空白を抱えている熟女たちよ、
夜な夜な体が火照る未亡人たちよ、
そんなに毎日さみしかったら、
私と一緒に雪合戦でもして汗を流さないか!
きっと楽しいぞ。そんなお誘いなら大歓迎だ。

ていうか、一日中そういうエロメール
ばかり流している、そこのキミ。
その無駄なエネルギーと能力を、別のところに向けないか。

その、無駄にいやらしい言葉の知識の豊穣さを。
さまざまな手法でクリックさせようとする、
そのアイデアの柔軟さと多様性を。
大手携帯会社の強力なフィルター機能を
いとも簡単にくぐり抜ける手法を持つその頭脳を。
どんなに拒否されてもへこたれない精神を。


君のそのエロエネルギーを、演劇界は待っている。


君のその才能をもってすれば、どんな表現をしようとも、
評論家の人たちが「反社会性言語と肉体表現」とか
「性表現世界の新境地」とかなんとか言って、
褒めてくれるかもしれないぞ。ただ、


金は儲からないけどな。


とだけは言っておく。
そういえば昨年、
「反日運動に萌えキャラ「日本鬼子」で対抗」
というニュースがあったけど(↓)、
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20101028-00004088-r25&vos=nr25nn0000001
エネルギーはこういうところに使いたいものだよね。
こういう発想は大好きだ。

2011年1月16日日曜日

分かり合えない講師と受講生

今日は、環境学習交流センターのイベントの、
木のサイコロづくりの講座のご案内をメールでもらってたり、
紺屋町のひめくりでは同じく今日の午後、
「プリンカルタ大会」のイベントがあって、
こないだひめくってきた時に、店長のmipoさんから、
「よかったら遊びに来てね~」と言われていて(↓)、
http://himekurimorioka.blog76.fc2.com/blog-entry-88.html

どぉっしようかなー、と迷った挙句、
特に誘われていたわけでもない(!)、propさんの
公会堂での美術ワークショップ「あそびのびじゅつ」の
「画びょう」に、当日朝にメールで申し込んで遊んできました。
(当日の様子はこちら。↓)
http://play-prop.petit.cc/banana/20110116161958.html


気まぐれ人生、さわのです。
(一応、prop那須さん「祝・帯状疱疹快癒」で)


こんなに寒いのにイベントだらけだなぁ、今日。
前日の「墨汁」も面白そうで気になってたんだけど、
結局、行きそびれてしまった。
そんな面白そうで気になってた「墨汁」の方は、
上記サイトの他、
岩手日報の18日の家庭欄に掲載されてます。
ご覧になれる環境の方は、見てみてください。
いや、私の行ったのは「画びょう」だけど。

で、何をしてきたかというと、
「帯状疱疹講座及び、皮膚科系疾患を語り合う会」

・・・・・いえ、ウソです(若干、当たってますけど)。
一般的な金色の画びょうを、
ベニヤ板に刺していくゲームです。

少し、傾斜をつけたベニヤ板の片側から、
ビー玉を転がして、反対側においてある
自分の入れ物に入ったら1点。

そのビー玉が、他のメンバーの入れ物に入らないよう、
または、自分の所に入るよう、
途中のコースに、順番に画びょうを
5本ずつ刺していきます。
手作りのピンボールみたいな感じですね。
(詳細は、上記サイトでご覧になってみてください)

色々角度を変えて刺してみたり、
刺す間隔を均等にしたりしなかったり。
ゲームを終えて、そのベニヤ板を見てみると、
大量の画びょうで作ったコラージュ作品のようになります。
岩手県立美術館の常設展でよく見る、
村上善男の、注射針を大量に貼りつけた作品みたい。

そして、ワークショップ終了後、
那須さんと、他の受講生の方と一緒に、
この出来上がった画びょうピンボールを
板から外すという、チベット密教の砂マンダラ
(砂で描いて完成したマンダラを一気に壊す)
みたいな作業(←修行だったのかよ)を黙々とやり終えた後、
那須さんが、ベニヤ板を見て言った。

那須  「僕、この画びょうが刺さった跡の点々が苦手なんです」

思いっきり、?マークの表情になる、私と受講生の方。

さわの 「じゃあ、穴が開いてるタイプの天井模様は?」
那須  「いや、それは大丈夫です。
     あと、虫の卵の粒が並んでるのとかもダメです。
     でも、イクラとタラコは食べられます」

さわの 「・・・よくわからないんですけど、基準が・・・」

那須  「シダの葉の裏の胞子が並んでるのとか、もう・・・!!」
さわの 「草間彌生の水玉模様の作品は?」
那須  「大丈夫です。ドット柄のノートも平気です」
さわの 「イルミネーションの点滅は?」
那須  「大丈夫です」
さわの 「蟻の行列は?」
那須  「うーん、小さい蟻がたくさん飴にたかっているのはダメかも」
さわの 「刺し子の刺繍」
那須  「大丈夫ですけど、もしかしたら裏の方が苦手」


さわの 「わからない! 全然、法則性がわからない!!」


「あぁ! わかる、それ!」という方、
どうぞ、私のかわりに存分に
キモチを分かち合って上げてください。
共感(というか、法則性を発見)できなくて申し訳ない。
ビーズ刺繍とか、デコ携帯とかはどうすかね?

「えっ、そういうのないですか?」と訊かれ、
受講生の方としばし悩んだのですが、
その場ではぱっと思い浮かびませんでした。
誰かが言うと「あー、それそれ!」ってのが、
きっとあると思うんですけども。

うちの母は、ひも状のうねうねしてるのとかが苦手かな。
蛇が嫌いで、テレビに蛇が出てくると
いつも突拍子もない声を出します。
その延長線上で。おそらく。

とうぶん私は心の一部が、
「人に共感してもらえないかもしれない自分の苦手探し」
の旅に出てると思います。

ちょっと話がそれますが、以前ayaさんと、
「イクラは好きだけど、スジコは嫌い」
という話で盛り上がったんですが、
これは他の人にも共感は得られるでしょうか?どうでしょう。

那須  「あと、真後ろでハサミの音を
     シャカシャカされるのも苦手です」
さわの 「じゃあ、床屋とか苦手ですか」
那須  「いや、それは平気です」
さわの 「わからない! やっぱり法則性がわからない!!」

2011年1月14日金曜日

ガードかたすぎ

正月明けに、携帯メールに
迷惑メールが来ないようにするフィルター設定をしたら、
MLの連絡や情報まで来なくなってしまった。
なんてったって、自分の流したMLメールさえ来ない。
厳しすぎないか、フィルター設定。

私宛に出したメールがエラーで戻ってきたという方、
もしいらっしゃいましたら、ご一報を。
一応、携帯に登録してあるフリーメールアドレスの人のは
がんばって受信可能登録しておきました。

そんなわけで、受信してほしいアドレス登録を、
ちまちま入力したりして試してみたのだが、
それでも来ないのがある。
(PCからのメールを携帯に送り、
それを携帯から他の携帯に転送すると、
スパムと見られてしまうとか)

かと思えば、それでもしつこく来るスパムもある。

どういうことなのか、これは。

もしかして、私のためだけに、私に向けて
一つ一つちまちまとエロ情報を携帯から入力して
送信しているというけなげな人がいるんじゃないか
という想像を、ふと、してみる。

2011年1月7日金曜日

実はこれからが、冬本番。

日中の最高気温がマイナス3℃という盛岡です。
皆さん、元気でやってますか?

私は、「レンジでゆたぽん 首・肩用」(㈱白元)というのを、
http://www.hakugen.co.jp/products/character.php?pid=275
自宅で、ここ数年使ってます。
ちょっと重いけど、肩凝りの方にもオススメです。
アイスノンの温熱版みたいなものですね。
惜しむらくは、カバーがダサすぎ(超ショッキングピンク)。

そんなわけで、今日は身体を温める話も兼ねて。

ここ最近は、冷え対策で「しょうが」が
ずいぶんとクローズアップされるようになり、
本屋でも、よくレシピ集をみかけるようになりました。

私は普段は、甘味一切無しの「しょうが紅茶」
(すり下ろしたしょうがを水から煮出して、
紅茶のティーバックで淹れるだけのもの)
を作って飲んでいるのですが、
ごくごくたまに、しょうがシロップ(ジンジャーエールの原液)も、
作って飲みたくなります。

有名どころのしょうがシロップレシピといえば、
ほぼ日の糸井さんのものですが(↓)、
http://www.1101.com/ginger/2009-11-27.html
私は、このレシピを見る前から、
自分の手持ちの本のレシピで作っていたので、
どうしても、そちらで作ってしまいます。
そちらの材料は、


スライスしたしょうが

ザラメ
ライムの皮
シナモンスティック
クローブの実
鷹の爪(←よく入れ忘れる)


・・・なんですが、ライムってね、
一個200円くらいするんですよ!
2個で400円!!
メキシコ産ばっかだし、売れ残っててシワシワだし!
セールとか無いし、国産ものも無いし。

シナモンスティックもクローブも、
ふだん、料理に使い慣れていないと
そうそう家に常備しているものでもありません。
なので「わざわざ」買おうとすると、結構高い。
(しかも、クローブなんて一回に5粒くらいしか使わない)

しょうがシロップ、原価かかりすぎ!

ということでまあ、一年に1回か2回
作るかどうかなんですが、
シナモンスティックとクローブは、
一回買いさえすれば、そんなに使うものでもないんで
ずっと残ってるんで、いつでも作れるんですよ。

問題は、ちっさいライム2個400円。
しかも使うのは皮だけ。

うーむ。
と思っていつもスーパーで
ライムを見ては悩んでいたのですが、
昨秋から、国産レモンが安い時に買って、
レモンの皮に切り替えてみました。
表面のワックスとか防腐剤とかの問題も、
こちらのほうがまだ安心。
ライム、確かに雰囲気がいいんだけど。

で、あとはしょうがなんですけど、
スライスにすると、できて漉した後、
大量にしょうがが残るんです。
これもまた、難問。

ほぼ日では、干してグラニュー糖をまぶして、
しょうがチップスを作っていたのですが、
私はふだんそんなに、お寿司のガリとか
食べないほうなので、チップスにすると
なかなか消費が進まない。

ということで、しょうがは今回はすりおろしてみました。
しょうがその他を煮詰めて、
一晩寝かして出来上がったシロップを、
ざるで漉した残りのすり下ろししょうがは、
レモンの皮、シナモンスティック、クローブを取り除いて、
クッキー生地に入れてしまいました。

うちは両親(特に母)が、
糖尿病ラインの境界だったり、
高血圧だったりするので、
ふだんからあまりカロリーの高いお菓子は
作らないようにしていて
(ていうか、そんなにお菓子を
しょっちゅう作るわけでもないけども)、

溶かしバターの代わりに、サラダ油、
全卵と牛乳と砂糖を通常は使うところを、
卵黄と、すり下ろししょうが(の漉したやつ)、
不足分の砂糖を追加、
な感じの、あっさりしたものを作りました。

んー、でもなぁ。
なんかもう一味欲しい感じなんだよなぁ。
繊維質たっぷりで、身体には良さげなんだけど。
(辛味も香りも抜け、
旨みはシロップにもっていかれた繊維質って感じ)

何を足せばいいんだろう?
ラム酒漬のレーズンとか?
あんまりめんどくさくはしたくないんで、
「あとひと食材」くらいでいいんですけど。

なんかいい材料、もしくは
すり下ろしたザラメ味しょうがを使った料理があったら、
ぜひ教えてください。
まあ、私は当分しょうがシロップ作んないと思いますが。

あと、皮を剥いたあとのレモンの実の方!

前回、試しにジャムにしてみたら、
エグ味が出て苦くなったので、
今回ははちみつ漬けにしたら、
なんか、めちゃめちゃ酸っぱい!
レモンの皮って大事だなぁ・・・。
(↑ 単に私が作り方が下手なだけだろうか?)

皮の無いレモン3個分は、
どうやって使いきればいいのだろう・・・。
(ちなみにうちは、ミキサーとフードカッターはあるけど、
ジューサーとレモン絞り器はない。
そしてそんなにレモン汁が
めちゃくちゃ好きなわけでもない)

こちらのいいアイデアも募集中。
糸井さんは、レモン汁をそのまま
しょうがシロップに入れて使ってたようですが。
今度それでやってみようかな。


こんなコスト高なしょうがシロップ作りですが、
寒い冬の夜、よかったら皆さんもぜひ。
(って書き方では全然勧めてない感じだな・・・)


周辺の話ばかりしてしまいましたが、
メインのしょうがシロップは、
ほんとに身体が温まって美味しいです。

なんか最近ニュースやらネットやらでは、
北国の冬の寒さだとか、大雪だとかを
忌み嫌うような世の中になってきてて、
ちょっと寂しいなぁと思います。
(私も寒さはめちゃめちゃ苦手なのですが)
昔はもっとうまく、
寒さや雪と世の中が共存していたような気がするなぁ。

家の前に雪だるま作ったり、かまくら作ったりする人、
最近あまり見かけませんね
(雪祭りとかイベントとかは別として)。
雪合戦する子供も見ないなぁ。

あと、私の子供のころは、スーパーの買い物には、
赤いプラスチックの子供用そりに、
荷物を載せて運んでたりしたものですが、
今、みんな車移動だし、歩いてる人が少ない。
かんじき(スノーシュー)って
どうにかして流行んないかなぁ。

さて。北国の寒さを全力で楽しむためにも、
まずは、身体を温める食材を
全身で堪能するところからスタート、ということで。

2011年1月3日月曜日

プロフェッショナル ~仕事の流儀~「頼まれてもいないサクラ編」

もう、何年行ってるかわからない、
毎年恒例、独身アラフォー女4人組での、
盛岡八幡宮初詣。

仕事で来れなかったり、喪中だったりで、
誰か一人欠けたり、
逆に誰かがイレギュラーで増えてたりもしつつの、
今年はコアメンバーが揃った恒例行事。

まあ、どっちかというと初詣メインというより、
新しいおみくじ探し、という感じ。
今年は、紙でできた張子の鯛(直径5センチくらい?)
の形をしたおみくじ。
(中に、おみくじの紙が入っている)

鯛の口の部分と竿のエサの部分が磁石になっていて、
金魚すくいのようにたくさん入ってる中から、
釣竿で、張子の鯛を釣り上げるという
おみくじをひいて(釣り上げて?)来た。
ありがとう、大吉です!

(↓ ちなみにこんな感じので、盛岡八幡宮のは磁石付き。
  検索で見つけた、川越氷川神社ブログより)
http://www.hikawa.or.jp/jinja/blog2/?id=201001-002

一緒に行ったうちの2人は、
八芝も手伝ってもらった、
「モノ・オペラ 声」のピアニスト・善子と、
「動物哀歌」の民謡歌手・やす子である。
もう、2、30年来の付き合いだが、
ほんとうに全く変わらない。

しかし、隣で携帯で
「八幡宮なう」
などと事あるごとにツイートしている善子の姿には、
さすがに時代の流れを感じた。

帰りがけには、おなじみ盛岡名物「うす焼き」を、
大行列を作っている人気店に並んで、
それぞれ、家族(両親たち)分をテイクアウト。
(↓ 以前、ブログに書いたうす焼きの話はこちら)
http://morioka-zsk.blogspot.com/2008_12_01_archive.html#2006763229622831464

ほかの屋台も眺めつつ、神社を出ようとしたその時、
私たちが目にしたのは、全く行列のできていない、
閑散としたうす焼きの屋台。
ちっさいおばあちゃん達2人が、
とても寂しそうで、ものすごく寒そうな感じで
売れないうす焼きを前にして立っていた。


【ナレーション】
「そのとき、やす子の表情に変化がおきた」

【挿入歌】
♪ ぼっくっらっは 位置~につ~いて~ 
  横一列で スタートを~ 切ったぁ~ ♪

【ナレーション】
「やす子はおもむろに、
「あっ、私、ここでうす焼き買おう!」と、
民謡で鍛えた、良く通る大きな声で言い出した。
手には、自宅用に4枚、
別な屋台で買ったのがあるにもかかわらず、である」

【挿入歌】
♪ ずっと 探して~いた~ 理想の自分って~
  もうちょっと カッコ~よかった~けれ~どぉ~ ♪


ついでなので私も1枚、買ってみた。

その場で一口、食べたやす子は、
「お~いしぃ~!! ねぇ、ちょっと、食べてみて!」
と、ひときわ大きな声で残りの2人に差し出し、
自分で買った1枚を、他の2人に殆ど食べさせながら、

「美味しいよねぇ~。私はこっちの味のほうが好みだなー」
「すっごーい、美味しい~。こっちで買えば良かった~!」
「ね? 美味しいよね?! こっちの美味しいよね?」
「私、この味好きだなー」

などと、大きな声で盛んに私たちに語りかけ、
(たしかに、この屋台のもふつうに美味しかった)
屋台からちょっとだけ離れたところに4人立って、
「美味しい美味しい」と言いながら食べていたら、
数人が、興味を示して屋台に行き、
それを見たほかの人も並び始めた。

その光景を確認し、私たちは
「人って、他に買う人がいると集まるもんだね」
と言いながら、何事も無かったかのように
その場を後にしてきた。

さすが民謡やってるだけあって、
困ってるお年寄りの姿を見ると、
どうしても、ひと肌脱ぎたくなる性分の、
相変わらず、ナイスなキャラのやす子。
わが友人ながら、イイヤツだぜ!


でもこんなナイスな4人は、今年も独り身さっ!


【挿入歌】
♪ 世界中に あふれている ため息とぉ~
  君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐぅ~ ♪


あ。もういいですか。

そんなやす子は、よく民謡の舞台に出場しているので、
よく、テレビや新聞の民謡舞台の告知に
名前や顔写真が出ています。
八幡宮の秋祭りや地域の民謡大会でも謡ってます。
よろしければ、機会があったときに一度、
その歌声を聴きに行ってみてくださいませ。

でもって、もしそんな行列のできていない、
ちっさいお年寄りがやってるうす焼きの屋台があったら、
試しに買ってみてください。
こちらのうす焼きも美味しかったです。
可能であれば、行列屋台と食べ比べしてみるとか。

2011年1月2日日曜日

ヒロシ的なもの 2011

例年のことながら、すっかり出遅れ気分満載で
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

特にこれといって今年の抱負もないので、
皆さんの正月気分がすっかり抜けたところで、
年末年始の出来事を(!)、
今は懐かしいヒロシなネタの感じでお送りいたします。

・・・・・って、なぜ???


【BGM:「ガラスの部屋」】

サワノです。

大晦日に朝昼で食べたのは、
チョコレート2かけだけだったとです。

サワノです。

そのまま、大雪の中を年越し蕎麦と、
刺身の盛り合わせと、
鶏ガラ(母の作る蕎麦のつゆのダシ用)
と、家に無かった掃除用洗剤を買いに行き、
帰ってから、玄関、風呂、洗面所、トイレ、廊下等などの
大掃除を夕方までかけて行って燃え尽きて、
あとは紅白でも見ながら、酒飲んで
年越しのご飯食べるだけだなと思って母に、
「あー、もう、ごはん炊かなくていいや。年越し蕎麦だけで」
と、言ったら、今頃になって、
「にぼしが無い」
と言い出したので、大荒れの大雪の中、
疲れた身体をひきずって徒歩で、
閉店間際の閑散とした大晦日のスーパーに
にぼしを買うためだけに行ったとです。

サワノです。

そこまでしてでも、母の鶏ガラとにぼしのダシの
年越し蕎麦と、お雑煮は食べたかったとです!

サワノです。

帰ってきて、ようやく腰を落ち着けて
すきっ腹で酒を飲んだら、
紅白が終わるまで意識が無かったとです。

サワノです。

すっきり目が覚めた時には、
「年の初めはさだまさし」が始まってたとです。

サワノです。

年賀状に書くコメントは、脳みそダダモレ状態なので、
てくりの木村さんに書いた言葉は、
「『岳』の最新刊は、由美子さんに貸してます」
だったとです。ダダモレすぎです。

サワノです。

そしたら、木村さんのお嬢さんのTちゃんからの
年賀状コメントには、
「『よいこへの道』の1かんをかいました」
(↑ ダブって買ってた2巻を、前にあげてた)
と書いてあったとです。
もうすでに年賀状ではないとです。
図書の貸し借り連絡です!

サワノです。

今年、一番最初に友人たちに出したメールは、
「・・・・・で、今年の初詣は?」
だったとです。
情緒もへったくれもなかとです。

サワノです。

そんな毎年恒例の初詣メンバー4人、
小中時代の同級生、
全員独身アラフォー女性だとです。みんなして
「いつでもいいよ。時間も任せます」
って返信・・・予定無さすぎです!

サワノです。

「おせちもいいけどカレーもね」って
世間では言うとですが、
すでに正月2日目にして、うちの昼ごはんは、
「年越し蕎麦の残り」
だったとです。
高カロリーのものが食べたいとです。


サワノです・・・

サワノです・・・・・

サワノです・・・・・・・・・・