2010年1月25日月曜日

名医の新人時代を知る患者

本屋でよく「全国の名医」みたいな本があり、
がん治療の権威とか、心臓治療の名医とかが、
一冊のムックになって売られているが、
売られていると、つい、
手にとって立ち読みしてしまう。

いや、今さら
「心臓治療の有名病院にかかりたい」
と思って探しているわけではなく、
お世話になってる岩手医大が、

載ってないかな?

・・・という、すこぶるミーハーな
理由で眺めてるだけなので、
特に、全国でどの医師がどうすごいか
というようなことは、全く知らない。

以前にも書いたが、
岩手医大の心臓外科の教授は、
前のK副教授も、今のO林教授も、
なんだかその道ではすごい有名な
心臓外科の先生らしいので、
必ず、岩手の欄では名前が載ってるだけではなく、
時には「北東北の心臓外科の砦」見たいな感じで、
記事まで載ってたりなんかもする。

がしかし、やっぱり以前にも書いたことだが、
私がとってもお世話になってると
常々思っているのは、
循環器内科の方の先生なので、
(心臓外科の教授と
会話する機会なんて殆ど無いし)
内科の方でなんかランキングされないかなー、
と、つい探してしまう。

とはいえ、そんなランキング本には、
「薬の処方のエキスパート!」とか、
「エコー検査の実績はこの病院!」
「東北随一の病状説明の面白い先生!!」
などというランキングはないわけで、

せいぜい、循環器内科の名前が出てくるのは、
「カテーテル治療実績」と、
「ペースメーカー治療」
あたりである。
(これも、内科っていうより外科っぽいけど)。

で、この中では、私のお世話になるのは
カテーテル治療(検査)なのだが、
いつも岩手でピックアップされているのは、
「心臓外科」は「岩手医大」で、
「カテーテル治療」は「県立中央病院」なのである。


地味に、患者としての競争心(?)が煽られる。


中央病院なんかに負けるな医大。
がんばれ医大、ファイトだ医大。
(中央病院の皆様ごめんなさい)

まあ、そんなわけでいつも、
このページを見ては
「ちっ」
と、思って拳を握り締めているのだが、
(↑ 変な患者)
今日立ち読みしたこの手のムックの、
東北ランキングのカテーテル治療に、
とうとう岩手医大が載っていた。


・・・だけではなく!!


主な医師名(1、2名記載されている)に、
昔の主治医のF崎先生が載ってるじゃん!
え、岩手医大での年間の
カテーテル担当件数、2番目?!

(ちなみに、こういう病院ランキングというのは、
年間の執刀件数とか、治療件数の多い順のランク。
心臓外科の岩手医大での同じ項目には、
教授・准教授名が載ってた)


私の主治医当時、まだ新人だったF崎先生が!


回診に来るたび、「忙しいよ~」
「ほんと大変だよ~・・・」と、
フラフラになって愚痴をこぼしていたF崎先生が!

入院中に軽い心筋梗塞症状が出て、
T代先生やK地先生が私の治療をしている横で、
すごく心配そうに動揺していたF崎先生が!

2000年の手術の時に、手術前にわざわざ
(当時所属していた)救急センターから
仕事帰りに顔を出してくれたのに、
「おなじ建物内にいながら、
全然顔出してくれないんですね」
と失礼にも文句を言ったら、


「遠いんだよ!!!」


と、逆ギレしていたF崎先生が!
(確かに、同じ医大の施設とはいえ、
救急センターは内丸で、
循環器センターは中央通)


アノF崎先生が、
岩手医大のカテーテル治療の
ナンバー2なんですか?!


いやー、今日まで長生きして良かった。
こんなところにF崎先生の
名前を見ることができるとは。
当時から16年ですよ、16年。

2006年に入院したときに、CCUで
12年ぶりに主治医を持ってもらったのだが、
「循環器の先生って、
今なる人減ってきてるそうですね?
(大変なんですね)」
と、訊いたら、

「今の若い奴らは、根性がないんだよ!」

と、言っててしみじみと、
「F崎先生が、成長してる・・・」(←超上から目線)
と、時の長さに思いを馳せておりましたが、
そうですか、F崎先生がねー。

そんなF崎先生だが、
その2006年の入院中に、
検査室から私の車椅子を
押して戻ってきた姿を見て、
CCU内には衝撃が走っていた。

「・・・F崎先生が、
患者の車椅子なんか押してる・・・!!」

という、驚きの表情が。
よっぽどふだん、患者の車椅子なんか
押さないらしい。
若い看護師さんに、こっそりと、
「F崎先生って、どんな先生なんですか?」
と訊いてみたら、

「なんかぁ~、ゼッタイ家で、
家事とか育児とか手伝ってなさそうですぅ~」

とも言っていた。
ま、あんまり手放しで褒めると、
どっかから引き抜きの話なんか来て、
岩手医大からいなくなっちゃう恐れも
無いともいえないので、
最後にそんな小ネタも暴露しつつ。

皆さんも、血管が詰まったら、
岩手医大でF崎先生が
カテーテル治療してくれるんでご安心ください。
滅多に車椅子は押してくれないけど。

もし次に、私が心筋梗塞をおこして、
岩手医大のCCUに運ばれても、
きっと、F崎先生は眉一つ動かさず、
いや、鼻歌でも歌いながら
治療してくれるに違いない。

それはとっても心強いことなのだが、
もう、新人時代の時のような、
動揺した心配そうな表情は、
見られないのかとも思うと、
それはそれで、ちょっとサミシイような気もする。

2010年1月20日水曜日

制作委員も、かれこれ丸4年になる

19:00より、盛岡劇場河南公民館ミニホールにて、
もりげき八時の芝居小屋制作委員会会議。

ちなみに、2月の八時の芝居小屋公演「スール」では、
その公演中に、八時の芝居小屋動員数が、
延べ20,000人を迎えるということで、
20,000人目のお客様には、
制作委員会よりプレゼントが贈られます。

どの日に当たるかは分かりませんが
(ということにしておこう)
どの日に20,000人目が来るかを予想して来場し、
よろしかったら皆様も、一緒に祝ってください。
2月3日(水)~5日(金)の、各20:00開演です。
公演詳細はこちら。↓

http://stage.corich.jp/stage_detail_2.php?stage_main_id=13690

なお、この公演そのものの製作には、
全く携わってはおりませんが、
今回のプロデューサー・睦さんのご理解の下、
ワタクシも八芝制作委員の端くれとしまして、
この公演を見たいという方には、
メールなり直接なりの連絡をいただけましたら、
チケット予約を受け付けます。

(当日、ホール受付でお名前を言っていただければ、
前売り料金でご入場いただけるよう手配いたします)
どうぞ、お気軽にお申し付けください。

さて、そんなこんなで、今年度も八芝は残り後二公演。
ということは何を意味するかというと、


もうそろそろ22年度の公演ラインナップが
確定している状況が望ましい。


ということである。
いや、それにしても来年度のラインナップは、
今日の会議の後半までかなり難航しました。
一つ、流れが決まると結構スムーズなんだけど、
その、流れができるまでが煮詰まるんですよね。

来年度は、新しい若手プロデューサーの
推薦と承認が数人あり、委嘱の方向です。
いやあ、私、もう若手じゃないんだね(←当たり前だ)。
ていうかね、若いよ、今度入る予定のプロデューサー。
そんなところも、乞うご期待。

私もそろそろ冬眠から引きずり出される気配です。
若さに負けない、私にとっての「何か」を、
提示しなければならず、ここが思案のしどころです。

2010年1月15日金曜日

ぺちゃくちゃナイト

ぺちゃくちゃナイトin Morioka vol.02
「テーマ:アートと建築」

というのを聴きに、
夜に鉈屋町の町屋にある「お休み処」
に行ってきた。
10人程の美術家やカメラマン、
建築家、学芸員などの方々が、
各々20枚の写真を用意し、
一枚につき20秒話すというイベントで、
日本をはじめ、世界各地で
250都市以上で開催されているのだそうな。

公会堂アートショウ実行委員会の主催イベントで、
前回は公会堂で行われたと
漠然と記憶していたので、
公会堂でやるんだろうなと
前日まで何の疑問も持たずに思い、
情報を教えてくれた、てくりの木村さんに、

「ところで明日、何時からですか?」
「ていうか、誰が出るんですか?」

という、おバカなメールを送ると、
木村さんからイベント詳細が送られてきて、
会場が、鉈屋町と知り驚愕する。

どっ、どうやって行こう・・・。
(いや、市内なんだけど、
バイト帰りになかなか行きづらい行程なんで)

そして、ここ数日の冷え込みで、
道路は、盛岡弁で言うところの「でろでろ」。

それでも行こうとしていた私だが、
自分の直観力を褒めたいところだ。
とても面白かったのである。
ていうか、前回のvol.01の情報も欲しかった!
まさに、シークレットライブ。

今回、発表したのは以下の方々
(敬称略。ちなみに「作家」というのは
美術作家さんです)

岡田卓也(作家)
斎藤桃子(学芸員)
奥山淳志(写真家)
濱千尋(作家)
中村孝幸(建築)
渡辺敏男(建築家)
アニアス・ワイルダー(作家)
馬渕ひろみ(イラストレーター)

これだけのメンバーを揃えて「お休み処」は、
確かに狭いでしょう。
(40~50人も入ればかなりいっぱい)
ワンドリンク付1000円也。

あまり情報流しても、逆に入りきらなくて
迷惑かかるのかな?と思って、
個人的に情報は流しませんでしたが、
流さなくって正解でした(笑)。
ちょうどいい具合の集まり具合で。
これ見て行きたかった方、ごめんなさい。

出演する濱さんは、「つれづれ団」
(↑ 桃生くん主宰の東北アングラ情報ML)に、
情報流すの忘れてた! と言って、
開演の10分前に
「今から!」というメールを流していた。

おそらくメールを見た全ての人が、
「10分前かよ!?」
と、携帯やPCにツッコんだに違いない。

いやー、贅沢なイベントでした。
木村さん、教えて下さって
ありがとうございました。

昨日は、くらもちさんプロデュースの
八時の芝居小屋公演「リストランテ」を観に、
盛岡劇場タウンホールへ。
そして今日はこのイベントに。

久しぶりに会う人もたくさんいて、
今ごろ年始の挨拶なんかもしたりして、
とても気持ちが豊かになった2日間でした。
肌荒れしてる場合じゃないのよ、私。

2010年1月9日土曜日

清く正しく美しく (おそらく)序章

ここ数ヶ月ばかり、唇がカサカサして、
ひどい時には少し腫れていて、
ビタミンB剤服用や白色ワセリン塗布で、
騙しだましすごしていたのだが、

とうとう昨日、顔全体がボロボロになり、
赤くヒリヒリ痛むようになり、
覚悟を決めて、
皮膚科のクリニックに行くことにした。

ええ、わかっているんですよ。
ここ最近、ろくに料理もせずに、
スーパーの惣菜しか食べないとか、
夜遅くにご飯食べてすぐ爆睡とか、
それならまだしも、
スナック菓子とワインだけで泥酔とか、

疲労とストレスと冷えで
身体が凝り固まってて、
休日はひたすらごろごろしてるとか、
ちょっと頭痛もするとか、便秘気味とか、
とにかく、身体全体が
澱んでいるであろうことは、
もういろんなことに身に覚えがあるわけで、

医院で先生に、「めっ!」。
って叱られる前に、お星様に向かって、
「これからは清く正しく美しく、
毎日 ♪すみれの花~咲~く~ころ~♪
なんか歌っちゃうくらい
品行方正に暮らしますから許してください」
と、誓うくらいひどい肌荒れ。

しかし、循環器系の病気に関しては、
大病院のお医者さんたちを
疲弊させてはいけないと思って(←多少はね)、
行っても薬処方されるだけだしと思って、
わざわざ数年前に行きやすいとこに、
かかりつけ医を作ろうとしたのに、

医大に「ハウス!」を命じられて出戻りし、
医大を自分ちの庭のようにしている、
心臓病セレブなワタクシでございますが、
皮膚科は、どシロウト(?)なわけです。
アトピーも水虫も大やけども
アレルギーも特になし。

前に、皮膚科の医院に行ったのは、10数年前。

しかも、スーパーの100円引きの
鮮度の落ちた刺身にあたって「じんましん」。


いやー、病院に行くのって嫌なもんですね!
(↑ 今さら何を)


もしかして、新種の病気なんじゃないかとか、
隔離されちゃうんじゃないかとか、
このままこんな皮膚に
なっちゃったらどうしようとか、
新たにアレルギーができたんじゃないかとか、
意外とチキンハートを抱えつつ、

でも、皮膚科って滅多に行くことないから、
前回とは違うとこに行ってみようと、
ちょっとしたゲーム感覚(?)で、
野戦病院なみに大混雑の
土曜の昼の皮膚科クリニックに
新患で予約も入れず(←無謀)、

いざ出陣。

人! 人!! 人!!!

新患なのに、問診表記入もなく。
ということで、服用している薬も訊かれず、
持病も訊かれず、
診察前に、看護師さんに簡単に、
今日来た理由を訊かれ、
診察室に入ってからは、
症状を説明し終わるかどうかのタイミングで、

「今使ってる美容液をしばらく止めて、
この薬を塗ってくださいね。
処方しておきますから」
「この薬が効いてきたら、
こちらの薬に変えてくださいね」
「(看護師さん→)こんな感じに塗って下さいね」

「じゃ、お大事に!」



・・・・・早っ!!!!!!!



いやー、皮膚科ってこんな感じなんですね。
ていうか、おでこにちょっと薬塗ったくらいでも、
「処置代」取るんですね。
(うちに帰ってから領収書見て、
「・・・なんだろう、この「処置代」って」としばし悩んだ)

そんな超軽症患者だったため、
薬については、家に帰ってから携帯で検索。

弱いステロイド剤であること、
ステロイドをそんなに怖がんなくても大丈夫なこと、
長期に使用すると余計悪化するので、
長くても1週間程度で使用は止めること、
危険なのでまぶたには塗らないこと、
などなどを、薬局でではなくネットで知る。
そんな時代である。

症状自体は、さすがステロイド、
3日足らずで治りましたが、
それはそれで、薬の強さって怖いですよね。

いやー、ちゃんと体質改善しよう。
と、しみじみ思いつつも、
のど元過ぎればなんとやらで、
やっぱりもとの生活に逆戻り。
お星様への誓いはなんだったのか。

いやでもやっぱ、体質改善しよう。
かなり遅くなりましたが、
今年の目標は、「美容と健康」にします。


それにしても、ふだん医大で血液検査もして、
体重計って、血圧測って、聴診器あてられて、
10~15分くらいは診察室で相手してもらって、
微妙な薬の量の調整までしてもらって、
こないだなんか、私の薬の療法手帳
(一般的な「お薬手帳」ではなく)が、
ボロくなったからって、新しい手帳ももらって、

今日の診察代(薬代別)よりも、
医大のほうが数百円安いって、
一体どういうシステムなんだろう?

いや別に、大学病院の先生は、
診察した人数で歩合制じゃないだろうけど、
行った個人医院がぼったくりだとも言わないけど、
(かなりの数の患者を診て、
いっぱい働いてるとも思うし)
内科の先生って、儲かんないだろうなあと、
変なところでちょっと、尊敬した。

2010年1月5日火曜日

今年も明けすぎ

あけましておめでとうございます。
ていうか、明けすぎです。
こんなワタクシをどうぞ今年も見捨てないでね。

もう、だいぶ出遅れ感いっぱいの話題ですが、
皆さんは、どのようなお正月をお過ごしでしたか?

私は、2日に親戚に、
「スターどっきりマル秘報告」なみに、
寝起きを襲われ(ま、昼近かったけど)、
愚痴マシンガントークを聞かされた挙句、

「紅白はどうだったの?」
「いずみちゃん、芸能人は誰が好きなの?」
「カラオケでは何を歌うの?」
「エグザイルって今、何人いるか知ってる?」
「ブランドのバッグって、高いんでしょう?」
などという、


全く会話のキャッチボールの成立しない


話題をふられたので、
会話は母に任せ、
テレビをガン見しながら
「早く帰ってくんねぇかな」オーラを
大量放出してたような正月でした。

あたくし、30年近くも心臓病の薬として、
「小児用バファリン」(現在名バイアスピリン)を
服用しておりますが、


バファリンの優しさの成分は、
まったく体内を流れていないと思います。


ていうか、少しは大人になろうよ、私。
「最近はやっぱ、嵐とかカッコいいよね~。
でもやっぱり私はキムタクかな」
くらいなリップサービスをしとくのが、
「できたオトナ」というもんです。

こういうなりそこないのオトナは、
今年も元旦から、
独身女3人(小学時代からの友人達)で、
恒例の、盛岡八幡宮に初詣に行きました。

(そんな友人達が見ていた大晦日番組は、
ダウンタウンだったらしい。
やはりここにも、一般社会人としての
会話のキャッチボールの成立しない面々が)

年賀状書きはとうとう、
今年は2日の夜まで持ち越しました。
30日からちびちびと、できた分ずつ投函して。
(そんなたいした枚数でもないのにね)
出した方々には、そろそろもう、
お手元に届いてることと思います。

なんか年々ダメダメな感じが
パワーアップしている気がする・・・。

まあ、なんていうか、そうそう新年で
大きく変わんないと思うので、
こんな感じで今年もどうか、ひとつ。