2007年11月27日火曜日

最終昭和族一味

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【「動物哀歌」えこひいきで後援シリーズ第一弾】

最終昭和族Gluck公演
「ゼリーのような星空の下でエビフライが見た夢の続きは」

作・演出:前川寛子(劇団もりのべる主宰)

日時:2007年12月8日(土)・9日(日)
(1)8日(土)19:00開演
(2)9日(日)13:00開演
(3)9日(日)17:00開演

会場:盛岡劇場タウンホール
料金:前売1000円、当日1200円

参加メンバー(50音順)
赤井優子
板垣由香
伊藤早苗
稲邊弘康
大野涼子
小山裕太
川辺智子
工藤千加子
工藤碧
熊谷安希子
小向鮎香
斉藤祐之
地村怜美
鈴木敬翼
須藤光洋
高橋美希
月守冬馬
中村剛造
西間木良輔
沼邉茂希
根地戸理紗
のんちゃん
藤島名帆子
古屋仁成
洞口美代
前川寛子
松上綾
森英隆
雪ノ浦光佑
若田拓也

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なぜ、後援か。

ええ、それはもうただのえこひいきです。親バカです。
それ以上でも以下でもありません。

なので、沢野日記の宣伝モノのなかではめずらしく、
芝居の出来がどんなものなのかは自信はございません!(笑)

中には高1の頃からの顔を知っている
高校演劇活動集団「ID」出身メンバーもいるし、
これだけの20歳とその前後の世代を集めて
一本芝居を打つという
たぶん想像以上に大変であろう事に敬意を表して。

でも一応、こないだ前川さんに会ったときに、
「どう、芝居のほうは?」「チケット1枚予約ね」
と、なにげに圧力はかけておきました(笑)。

まぁ、前川さんならやってくれるでしょう(←最強圧力をかけてみた)。

詳細は、下記のサイトもご参照ください。

先日、前川さんの中学恩師
及び元空飛ぶ時限BAKU団俳優の瀧野澤さんに、
駅の地下道でバッタリあって、

さわの 「そうそう、今度前川さんが作演出で芝居やるんですよ」
瀧野澤 「おぉ~」
さわの 「あー、ちらしとか何も今持ってなかったなぁ(残念!)」
瀧野澤 「なんて名前?」
さわの 「最終昭和族っていう(笑)」
瀧野澤 「いい名前だ・・・!(笑) ネットで検索できるかな?」
さわの 「たぶん・・・」

という会話をかわしたのですが、瀧野澤さん検索できたかなぁ。
誰か瀧野澤さんにこの情報お伝え願います(笑)。

最終昭和族Gluck
↑ 公式サイトはこちら。

2007年11月26日月曜日

「それは、ないです」って断言するカフェが好き。

動物哀歌公演の宣伝美術をお願いしたkidsさんから、
盛岡のミニコミ誌「てくり」の最新号をいただいた。

kidsさんは、この「てくり」の編集とデザインを手がけている。
cartaに近いうちにいきませんか?
それともメール便で送ったほうがいい?
というメールをいただき、

「cartaは私の書斎です」

という返信をする。
それでは預けておくのでピックアップしてくださいとのこと。
勝手に他人のお店を、
あずかり知らないところで書斎扱い兼私書箱扱いである。
そのうち「carta気付 沢野いずみ」で手紙が届くんじゃないか。
(そんなに毎日ひんぱんに行ってるわけでは決してないんですけどね)

昨年秋に県民会館裏にできたカフェ「carta」さんは、
ものすごく居心地がいいので、
ひたすら事務仕事(最近では動物哀歌とかの)やら、
関係者へのお手紙書き
(手書きしかもお相手はご年配の方ばかりなので
拝啓やら前略やら下書きもあって2倍に3倍に時間がかかる)
やらに没頭しては、
紅茶一杯で1、2時間は黙々と居座る迷惑な客を演じている。
昨年末はひたすらこのお店で年賀状書きをしていた。

基本的に「馴染み客ばかりで盛り上がってる喫茶店」というのが苦手で、
(ま、得意な人もそういないと思うが)
喫茶店に行くとひたすら「独りにしてくれオーラ」を放出している私は、
よくいくお店の選択理由というのは、

「長居ができる」
「静かでも気詰まりじゃない」
「手持ち無沙汰にならない」
「馴れ馴れしくない」

というのがあるのだが(←わがままー)、
ここはもう、お茶の美味さも含めて最高にわたし好みである。
(まずとにかく、お茶が美味しい)

かといってオーナー夫妻は、
接客が苦手というわけではないので、
私みたいなのは私の気の済むまでほっといてくれるが、
お店の人とお話したいお一人のお客さんには
心ゆくまでお相手している。

そのへんのさじ加減の絶妙さは、プロ意識なのか、
もともとのお人柄なのかはわからないが、
多分どっちもなのだろうと思う。

私のことは、長いこと無愛想な客だと思っていたことであろう。

店で桃生くんやらkidsさんやら黒澤さんやらと談笑していると、
「えっ! お二人はお知り合いだったんですか!?」
とよく驚かれた。

すいません、盛岡狭いんでねぇ、ほんと。

で、今日はウキウキしながらcartaに向かい、
ご主人から「てくり」の入った封筒をいただいて封を開けた。

なんとそこには、 表紙にcartaのお二人がっ!!

いやあ、cartaさんが今度のてくりの特集だとは
kidsさんに伺ってましたが、 まさか表紙もとは!!

それにしても、てくりってば、
私の密かなお気に入りの場を
どんどん白日の下に曝していくことだわ。

帰り際にご夫妻に、
「これからcartaさんが、混雑するお店になったらどうしよう・・・」
と、失礼な(!)事を言うと、
お二人は至極真面目な顔できっぱりと、

「それは、ないです」

と、自信満々に断言した。
そんな事を断言してどうするんだ。


※追記

今、cartaさんで販売している、乾燥させたりんごがめちゃ旨いです。
一関の減農薬栽培のりんごを皮と芯を剥いて8等分して、
ペレットストーブでひたすらじっくり
水分を抜いていっただけのものだそうです。
製造・販売元は東京みたいでしたけど。

いわゆるドライフルーツや、りんごチップスのようなものではなく、
もっとしなっとしてて、
噛んだときにものすごく強烈なりんごの芳香が口の中に広がります。
販売元のサイトアドレスはよくわかんないんで、
cartaさんに出向いて買ってください。
cartaさんに行けない人は地団太を踏んで悔しがってください。

このネット社会、たまにはそんなアナログ情報もよろしいかと。

盛岡ミニコミ誌「てくり」
↑ てくりさんの公式サイトはこちら。

2007年11月25日日曜日

大学生演劇サークルの芝居を久々に

久しぶりに大学生の芝居を見てきた。
岩手の大学生演劇の老舗、劇団かっぱである。

ちなみに、盛岡の劇団の代表や創設メンバーの多くは、
この「劇団かっぱ」出身である。
盛岡演劇協会加盟劇団の劇団員の30代以上の層では
かなりの割合を占めているんではないか。
かれこれ20年くらいは続いてるのか? 
あ、それ以上かぁ。

まあ、そんな大学生の演劇サークルであるが、
劇団かっぱにかかわらず、
地元の大学の演劇サークルの公演は、
私はもう、長いこと行ったことがなかった。
なぜかっちゅうと、

大学演劇は、つまらん!!

という評判が長いこと続いていたのである。
ある人は「ひどい、あまりにひどすぎる・・・」と嘆き、
またある人は「俺の卒業したサークルになんてことを!」
と慟哭していた。

でまあ、私なんかも芝居のセンスなんてものは芝居を見なくても、
ちらしの出来と選択戯曲の趣味を見ただけでだいたいわかるので、
まず行くことはなかった。

私も、これまでに高校演劇部員の
任意の活動団体「ID」の責任者をしてみたり、
その勢いで高校生たちに芝居を一本うたせたり、
一時期は高校演劇の大会をよく見たりもしてて、
水の愉快犯の吉田君たちと出会ってきたりもしているし、
劇評紙「感劇地図」の編集委員だったりもするので、
演劇の若手育成にキョウミがあると思われがちだが、
基本的に、つまらなそうな芝居は観ない主義である。

人生は短い。(←と、心臓病持ちがいうと説得力があるでしょ)

つまらない事に時間を割いているヒマはないんである。

しかし最近、どうも劇団かっぱの沼邉くんという男の子が書いた戯曲が
面白かったと若いコたちの間で評判だったという情報を耳にした。

ワカモノ発掘では定評のある私は、
その芝居を観ていないことに ハンカチの角を噛んで
「キーーーッ!!」
と言って その芝居を観なかったことを
悔やんだのはいうまでもない。

最近は、劇団勿忘草の古屋くんとかも出てきたし、
「ID」出身の前川さんやごう君たちも活躍している。
もしかしたらまた、面白い演劇世代が現れ始めているのかもしれない。

と、いう長い前フリをもっての今日の芝居である。

残念ながらウワサの沼邉くんが書いた芝居ではなかったが、
今回もオリジナル作品らしい。
(という基本的な情報も、客席に着いてから知る)
大学生のオリジナルは、当たりと外れの差が著しい。
ここは腹をくくって、「大学生芝居の現状がどんなものか」
を体験しようではないか。

がんばれ、私。持ちこたえろ、精神力と体力。

で、感想。

思っていたほど、ひどいとは思わなかった。
かといって、「すっごーい、かんどー!!!」ということでもないが。
でも、戯曲は大学の2、3年生が書いたにしては
良く書けてるんじゃないの?
(↑なぜに私、上から目線) と思って後でサイトを見たら、
大学1年だと知り驚いた。

このまま書いてれば将来、
かなり「物語」的な芝居が書けるコに成長するんじゃないですか?
まあ、欲を言えば説明的な台詞が多いとか、
動きが少ないからラジオドラマみたいとか、
もう少し印象に残るタイトルの方がいいのになぁとか
まあ、それはそれなりにいくつかあるけど、
そんなの一般の劇団の芝居にだって別に多いからねぇ。

むしろ、そういう劇団の芝居のほうが
「金返せーーーーー!!」
というストレスが芝居を観た後にでかい。

ええ、私も昔は途中で帰ってやろうかという思うような芝居や、
客席でパイプいすを持って暴れてやろうかと思うような芝居も
いくつもいくつも観てまいりました。
それに比べたらあーた、大学生の舞台は
暖かい眼差しで見れるてなもんですよ。
一度お試しください(←かっぱOBへの限定メッセージ)。

テイストとしては、
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と、
浦沢直樹の「MONSTER」を私は思い出しました。
(この2冊はぜんぜんタイプが違うけど)

この2冊の影響はない、としても
よく本(もしくは漫画かも)を読んでる学生さんなんじゃないかなぁ。

出ていた役者さんの中では、
主役のネッツをやった佐々木くんが、
演技に変なクセとかなくて、個人的に観やすかったです。
ルックスも主役向きだし。
IDの野村くんや、 うさぎ庵に出演していた勇太くん的な、
女の子に「キャー!!」と言われる主役向き俳優の出現です。
誰か劇団にスカウトして下さい。

で、今年の1年生は、5人だか6人だか、
みんな男の子なんですね。
これは上手くいけば面白い世代になるかもしれないなと、
ちょっと思った次第です。

あと、某サイトでもツッコまれてたけど、
喫茶店のメニューに「ブラック」とあったのが可笑しかった。
(他のメニューは「ミルク入り」や「砂糖3つ」か?とツッコむ私)

なかなか微笑ましいとも思ったが、誰か指摘しなかったんだろうか。
それとも「これはこの世の中の話じゃなくて、
この世界ではこうなのっ!」 と、押し通したんだろうか。
気になるところである。

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2007年 岩手大学劇団かっぱ秋期公演
「消えたモノは消えぬモノ」

作:西間木良輔/演出:斉藤有美

出演:佐々木俊輔、沼邉茂希、齋藤拓、斉藤有美、
    天間晶栄、木村勇太

日時:2007年11月25日(日)17:30~

会場:大通LiRiOイベントホール

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2007年11月24日土曜日

モッキンバードじゃなくて

龍伝ライブ、もちろん行ってきましたよー。

ええ、一人で。

それにしても、人少なかったなぁ。
もっと宣伝のお手伝いに努めればよかったと反省しました。
いいライブだっただけにすごく残念です。
あぁもったいない。

つーか、うちの日記読んで
「そのイベント行くぞ!!」って思う人、
どれくらいいるんですかねぇ?

たまに「私もちょっと鉄子なの」とかプチカミングアウトされたり、
「とりぱん面白いよね」とか言われたりはするんですけど、
きっと、地元イベントの宣伝の貢献にはなってないんだろうなぁと、
しばしサミシイ気持ちを抱いたのでありました。

んで、会場の11代目源蔵屋。
ここは以前にミニコミ誌「てくり」さんの忘年会に
有り難くも呼んでいただいたときにも
来たことがあるのですが、
あさ開の蔵を使ったお店で、
貸切のパーティーとかに普段は使われているみたいです。

でも、オシャレな雰囲気だし、
ライブにもなかなか似合ってて良かったです。
こういう使い方もさせてくれるんだなぁと。
(金さえどうにかなれば)昨年絶賛系でプロデュース公演した
カフェバーを使った
「卯の卵」(作:工藤千夏、演出:柏木史江)のように、
芝居もできそうだなあとか思いながら、
「卯の卵」の台詞、

マスター 「なんか飲む?」
小夜子  「いつもの」
マスター 「だからわかんないって」
小夜子  「モッキンバード」
(スイマセン工藤さん、うろ覚えに書いてます・・・)

というシーンが、この会場のシチュエーションだと、

マスター 「なんか飲む?」
小夜子  「いつもの」
マスター 「だからわかんないって」
小夜子  「あさ開純米吟醸」

てなことになるのか? 
などとしょうもないことを考えてました。

小夜子  「モッキンバードって、どういう意味だか知ってる?」
             ↓
小夜子  「あさ開って、どういう意味だか知ってる?」

あぁ、そういや知らねぇなぁ。

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treasures musicSong Book vol.1
「FOLKY SOUL」

出演:龍伝、HICKSVILLE

日時:2007年11月24日(土)17:30開場/18:00開演
会場:あさ開11代目源三屋(盛岡市大慈寺町10-34)
料金:前売2500円、当日3000円(1ドリンク付)

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2007年11月17日土曜日

「隣にいても一人 ―青森編―」

青森に、畑澤さん出演の
「隣にいても一人 ―青森編―」
を見に行く。

青森も、ここ数年の間に
駅前で食事するところがずいぶん増えたような気がする。
でも私はここ数年はずっと、駅前の埼玉屋という、
7、8人くらいしか席数が無い小さな定食屋で
いくら丼を食べることにしている。

水曜に鰻丼、今日はいくら丼。
今週、エンゲル係数高ぇなー。
ていうか、体重計怖いなー。

「隣にいても一人」は、
盛岡の役者と、青年団の盛岡出身役者を使っての
盛岡バージョンが2005年に上演されている。

今回は、熊本、三重、広島そして青森の4地域で、
それぞれの地域の役者さんと、
その地域出身の青年団の役者さんが、
平田オリザさん演出のもと、
それぞれの土地で、それぞれの芝居を作っている。
内容はもちろん皆、同じである。

ただし、その土地の言葉
(方言ではなく、あくまで日常で使う言葉)に訳され、
役者それぞれの特性が全く違うので、
同じ演出家(平田オリザさん)でも、
まったく違う舞台が作られる。

で、青森編。

個人的には、盛岡編よりも芝居の内容そのものがよくわかった。
どうしても地元の作品だと、
細かい盛岡イントネーションの違いに、
(うーん、私だったらちょっと微妙に違うなぁ)
みたいなことがいちいち気になったり、
役者もみんな知ってる人ばかりなので、
余計なところに観る意識がいってしまうのだけど、

青森編の場合は、私が全く津軽弁がわからないのと、
(言ってる内容がわからないのでなく、
そのイントネーションが合ってるのかどうかとか)
半分は知らない役者さんが演じているということもあり、
芝居の内容そのものに意識が向いた、というところがある。

(それはたぶん、「どん○晴れ」を観ていた
盛岡の人たちがみな、 ドラマの内容そのものより、
俳優の盛岡弁の上手い下手や、
出てくるじゃじゃめんや盛岡の風景に
つい気をとられてしまうのに似ている)

なのでもしかしたら私の見た回は、高校生たちが多くて、
やたら畑澤さんの一挙手一投足に反応して
「きゃー!! ハタサワ先生面白~い~!!」
てな感じで大盛り上がりしていたが、
盛岡編(および他地域編)を観たら、
内容に関して、ぜんぜん違う感想を持つのだろうなぁと、思った。

それにしても。

平田オリザさんの提唱する「現代口語演劇理論」というのは、
その芝居のスタイルから

「静かな演劇」

というような言われ方もしていて、
実際、多くのオリザチルドレン(?)の作る芝居には、
多かれ少なかれ、そのようなところがあるのだけれど、
相変わらず青森の「現代口語演劇」芝居は、

「騒がしい芝居」

であることだなぁと、
どっかんどっかんウケまくる客席を背後に感じつつ、
盛岡に帰ってきたさわのでありました。

よく、青森の人は、冬は寒いから
極力口を開かないような会話が発達して、
「どさ」「ゆさ」とか、
「け」「く」という会話ができたなんてなことを言うが、

ぜってー、ウソだよなー。

「隣にいても一人 ―青森編―」
↑ 公式サイトです。

2007年11月14日水曜日

アート@つちざわ再び

私と一緒に土澤に行ってくれる方が見つかった。
しかも、車に乗せてくれるという。

しかし、私が行きたいのは10日
(沢村さんの朗読イベントがあったので)。
先方は、14日が仕事のお休み。

で、どうするか。

えぇ、もちろん2回行くんです。

と、いうことで今日、2度目の土澤行き。
「朝、普通に出勤するごとく家を出たい」
という希望で、最初は9時頃の待ち合わせ予定を打診される。

そうですね、家庭がありますもんね。
平日ですもんね。
人の目ってものがありますよね。

「あなたがぁ~~好きだからそれでいいのよ~♪
たとえ一緒に街を歩けなくてもぉぉぉぉぉ~~~♪」(byテレサ・テン)

な気分である。
ひなびた田舎町に平日、車で二人旅である。
なんとなくお忍びっぽいじゃないすか。

ま、女二人旅だけどね。

つーか、相手は事業団のN沼さんだけどね。
そして昼には、沢村さんと合流して昼食食べるけどね。

で、結局11時待ち合わせ。
着いてすぐ、沢村さんとお昼食べてから
街を歩くスケジュールになる。

N沼さん情報で、土澤になんでも鰻の美味い店があるとのこと。
少し前のマシェリ掲載情報により、
それが小桜家というお店で、
高村光太郎も通った由緒ある店らしいと判明。

とはいえ、土澤で鰻。

「でもなんで土澤で鰻? 産地でもないのに???」
「高村光太郎ったってさぁ~、当時そこくらいしか
行くとこ無かっただけなんじゃないの~?」
「ネット見たらなんか、ラーメンも美味しいみたいですよ
(鰻丼とラーメンを一緒にやってる店・・・?)」
「土澤は、あっとほーむ亭のひっつみが美味しいですよ」

と、さんざん疑心暗鬼な私たち。
だって、土澤で鰻丼ですわよ、奥さん! 信じられますこと?!

着いてすぐ、萬美術館を見た後、
坂を下り商店街の駐車場に停めようとしたところで、
なんと! 
ちょうど着いたばかりのRiZMの中村さんと小笠原さんに遭遇。
これから沢村さんと一緒にご飯食べるんですけどどうですか?
とお誘いして、4人でいざ、小桜家。

それが、ちょっと奥さん! 美味かったんですわよ、鰻丼!!

沢村さんと中村さんと小笠原さんは
名物(?)ラーメンを食べたんですが、
ラーメンも美味しかったらしいです。

鰻丼とラーメンの美味い店。
んー、あなどれない、土澤。

食後は沢村さんにお願いし、ギャラリーツアーを敢行。
去年は桃生くんと2人でやって来て、
途中、乙女部の彩子さんと合流して3人。
今年は、5人。
来年は10人くらいでツアーを組んできましょうか。
(土曜に1人でひっそり来ていたことは見逃してください)

一人で廻るときは、感動を共有する相手もいないので、
けっこう短い時間でだいたい大まかなところを見れたのだが、 4人で、
「わー!」 とか、
「きゃー!」 とか、
「すごーい!」 とか、
「面白ーい!」 とか、
「終わったら壊すのもったいなーい!」
とかわいわい言いながら、
沢村さんに制作のエピソードを聴いたりしつつ歩くと、
あっという間に真っ暗になってしまった。

んー、面白いなぁ、土澤。

今週末土日で終わりなので、
まだの方は、 ババシャツ・ハラマキ・ホッカイロとコートで
完全武装でどうぞ。
(あと、小桜家は日曜定休みたいですのでよろしく)

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【「動物哀歌」勝手に後援シリーズ第2弾(も一度再び)】

※書のライブパフォーマンスで「動物哀歌」出演の沢村澄子さんが選抜されてます!

街かど美術館 アート@つちざわ〈土澤〉advance
会期:2007年10月27日(土)~11月25日(日)
時間:9:00~16:00頃(日没まで)

会場:岩手県花巻市東和町土澤地区の商店街を中心におよそ60か所
作家:渡辺豊重、松本秋則、沢村澄子、鎌田紀子

問い合わせ:0198-42-4402(街かど美術館事務局)
※詳細は、下記の公式サイトでご確認ください。

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街かど美術館 アート@つちざわ〈土澤〉advance
↑ 公式サイトです。

2007年11月10日土曜日

アート@つちざわ〈土澤〉advance

予告どおり、今日は
アート@つちざわ〈土澤〉advance
に行ってまいりました。

いやもう、最近のいくつかの地域を意識した美術展
(県美とか公会堂とか)の中では、
個人的にダントツで好きです。

あ、いや、県美の作品群も凄かったな。
エッジのきいた都会的な感じで。
でもなんだ、街との溶け込み方も含めて今回はこっちが好き。

松本秋則さんの作品群(竹を素材にしたサウンドオブジェ)は
ほんとに大好きです。素敵です。
インフォメーションセンターで5000円でオブジェ、
3000円でCDを売っていて、
買おうかどうか、失業の身で本気で悩みました。

沢村さんの書の作品群も、
「うわー、これ、舞台美術でやってみたいなー」と思って、
ふと冷静になって
「それって動物哀歌でやってもらってるじゃん!」
と思いました。

あぁ、ほんと沢村さんには凄い仕事をしていただいてるのだなぁ。

個人的には、広いホールとかにあるでかい作品や、
天井から画仙紙に書いた作品を何枚も
床まで垂らしている作品群が好きです。

というか、圧倒されます。

鎌田紀子さんのキモカワ・キャラクターの
ダイチャン人形も人気でしたが、
イワテ県民には、NHK盛岡放送局の
上原アナのサウンド作品(?)もおススメです(笑)。

通りすがりの地元の子供が母親に
「ダイチャン、人気だねー」
と言いながら通り過ぎていきました。
すごい地元での認知度だ。
でも、夜に見たら怖いだろうなぁ~、ダイチャン人形(笑)。

渡辺豊重さんの作品は、いわゆる「ゲイジュツ」な感じで、
シロウトな私には「???」なものも多かったですが、
幾つかある、みょ~~~~~なでかいオブジェがたまにツボでした。

これまでに何度か土澤に来てますが
(萬鉄五郎記念美術館もあるので)、
ただ美術館に来て帰るだけだったころは、

「ここで暮らすのはつらいなぁ(何もないなぁ)」

と思っていたのだが、
このアート@つちざわが始まって、
それこそ街中(商店街を中心に) をくまなく歩き回るようになって、
なんとなく街の細部が見えてくるようになると、

「喫茶店はここがあるな」
「Aコープと産直があるから便利だな」
「外食するときはここかな」
「温泉があって、道の駅があって・・・」
「携帯もつながるし・・・」

という「ケ」(日常)の生活要素が見えてくる。
(行った土地の、なんてことない普通のスーパーを
見るのがけっこう好きです)
もし住むとしたら・・・と想像してみると、
後は私が困るのはでっかい本屋かなぁ(am○z○n使わないんで)。

美容院や服屋さんもこまるけど、
まあ、毎日要るわけではないし。
たまに花巻中心部や盛岡まで行けばいいか。電車あるし。

空き家のイベント活用には、
盛岡より協力の融通が利きそうだなぁ。
あとは、どれだけ仲間をつくれるかと、
手に職のない私には、仕事の有無かなぁ。

刺激の欲しい高校・大学生の年齢だったら
不満も多いかもしれないけど、
年齢がひと山越えると、これくらいの規模の街だと
けっこう暮らしやすくなってくるんじゃないかな。

というのはまあ、盛岡に住む者の勝手な想像かもしれなくて、
作品会場のかなりの割合が、
空き家・空き店舗という現実もあるのですけれども。

まあ、そんなわけでぜひ一度会場に足をお運びください。
今月25日(日)までです。
モチロン、晴れの日がオススメ。

去年は作品量が多すぎて、
たぶん全体の3分の1くらいしか把握しきれませんでしたが、
今回は4人ということもあり、
クオリティも充実で、 日中に廻るのはちょうどいい感じです。
(去年の「おらほの知り合いも出してる作品展」な感じの
圧倒的な物量とお祭り感覚も捨て難いが)

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【「動物哀歌」勝手に後援シリーズ第2弾(再び)】

※書のライブパフォーマンスで「動物哀歌」出演の沢村澄子さんが選抜されてます!

街かど美術館 アート@つちざわadvance〈土澤〉

会期:2007年10月27日(土)~11月25日(日)
時間:9:00~16:00頃(日没まで)

会場:岩手県花巻市東和町土澤地区の商店街を中心におよそ60か所

作家:渡辺豊重、松本秋則、沢村澄子、鎌田紀子

問い合わせ:0198-42-4402(街かど美術館事務局)
※詳細は、下記の公式サイトでご確認ください。

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アート@つちざわadvance〈土澤〉
↑ 再度、公式HPのご紹介です。

2007年11月9日金曜日

多忙なニート

10時過ぎくらいに、南昌荘へ。

昨日と今日の二日間だけ、
RiZMの中村さんと小笠原さんが作品展“poetic”を開催。
ファッションと生け花のコラボ企画展である。

なにせ開催連絡のメールがきたのは、昨日の午後(そして大雨)。
そして今日は16時で終了。

連絡遅いよ!!

火曜日に髪を切りに行って、
中村さんと仲のよいT村さんに、
「さわのさん、今度の南昌荘の、行きます?」
と最初言われたときには何のことかと思いましたよ。
いやー、間に合ってよかった。

でもってこんなシークレットでもったいない、いい作品展でした。
(当日の作品などの画像は、下記のRiZMさんのブログをどうぞ)

何人か、市内の友人知人に作品展紹介のメールを流したが、
果たしてこの数時間で終わってしまうイベントに
間に合った人がいたかどうか。

生け花のパフォーマンスって、実は面白いんですよねぇ。
先日、友人のピアニストの善子は、
グランドホテルで行われたイベントで、
生け花とクラシックピアノ演奏のコラボをして来たといってました。

知らない世界で生け花がなんかすごい事になっています。

そして、MASSで少し早めの昼食をとり、
会計のときに こんな(お店の中の)いい場所に
動物哀歌のポスター張っていただいて ありがとうございます
とお礼を言ってから、
こんどは 動物哀歌ちらしをもらいに県美に向かう。

が、到着したらまだ12時半くらいだったので
隣の盛岡市先人記念館をちらっと眺めて
再度13時半ころ県美に向かったところ、
逆に、ちょうどお昼のお食事中な方々ばかりで、
タイミングを誤ったことを知る。
なかなかうまくいかないものである。

一旦家に帰り、小一時間ばかり休憩した後、
今度は、明日のマリオス小ホールで行われる
パイプオルガンコンサートのパンフに
動物哀歌のちらしをおり込んでいただくためマリオスへ。
事業団のミナサマとともに、わしわしとおり込みをしてくる。

おり込み終了後は、隣のアイーナのギャラリーで、
確かなんかで、日本デザイナー協会の岩手地区のデザイン展が、
開催中とか何とかって見たような気がする、
という曖昧な記憶を頼りに見に行く。

「動物哀歌」ちらしデザインをお願いしたkidsさんが会員なので、
もしかしたらあるかなー? と思ってたらどんぴしゃ。
本人はいらっしゃらなかったので、
芳名帳に記載して帰宅。

で、18時くらい?

今日一日の自分の足跡をたどり、
なんかお得意先に挨拶回りをして歩く営業マンみたいだなと思った。

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【「動物哀歌」勝手に後援しようと思ったけど
終了しちゃったシリーズ第1弾】

“poetic” flower&dress exhibition
KENICHI NAKAMURA HIROMI OGASAWARA

会期:2007年11月8日(木)・9日(金) 
    10:00~17:00(最終日16:00)
場所:南昌荘(盛岡市清水町13-46)

入場料:大人200円・子供100円(南昌荘の入場料)

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【「動物哀歌」勝手に後援しようと思ったけど、
やっぱりこちらも終了の第2弾】

JAGDA岩手地区企画展 「けっちゃ」デザイン展

会期:2007年11月7日(水)~11日(日)
    9:00~17:00
場所:アイーナ5F ギャラリー・2
入場料:無料

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“poetic”
↑ RiZMさんのブログでの作品展画像です。

2007年11月7日水曜日

そうですか、ギャグですか。

六分儀でコーヒーを飲んて外に出たところで、
沢村さんから電話がかかってきた。

ただ今沢村さんは、アート@つちざわadvanceに選抜され、
盛岡と土澤(花巻市東和)を往復しながら、
作品作りとワークショップ、イベント参加と多忙な日々。

沢村 「今度の10日のイベント、もし来ていただけるんなら
     チケット送ろうかと・・・」
さわの「え? 今日沢村さんから送られてきた封筒に、
     パンフとチケット(整理券)入ってましたよ?」
沢村 「えーーー、うそぉぉぉーーー!! 忘れてた~」

どうやらかなりテンパっているらしい。

沢村 「誰か車に乗せてきてもらえば?(笑)
     沢野さんなら、乗せてあげる! って人なんか、
     もうすぐに見つかるでしょ~!」
わの「(笑)そうですねー。急いで探します」
沢村 「はーーーーーっはっはっはっ! 面白いわぁ~さわのさん。
     話してると疲れが飛ぶわぁ~・・・」

どうやら、私が車の運転してくれる人を
見つけるというのはギャグになるらしい。

そんなわけで、あらゆるイベントを一人で愉しむ女として
認知されつつあるさわの、
10日はやっぱり一人で「電車でGO!」かと思われます。
なんのサプライズもなくてすみません。

よかったら、10日は現地でお会いしましょう、みなさま。

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【「動物哀歌」勝手に後援シリーズ第2弾】

※書のライブパフォーマンスで「動物哀歌」出演の沢村澄子さんが選抜されてます!

街かど美術館 アート@つちざわadvance〈土澤〉

会期:2007年10月27日(土)~11月25日(日)
時間:9:00~16:00頃(日没まで)
会場:岩手県花巻市東和町土澤地区の商店街を中心におよそ60か所

作家:渡辺豊重、松本秋則、沢村澄子、鎌田紀子

↓会期中のイベントのひとつです

<長唄三味線とギターと現代詩の午後>

日時:2007年11月10日(土)開演15:00~16:00
会場:寿し割烹「福泉」
入場料:無料(ただし整理券必要。問い合わせは事務局まで)

※沢村さんが朗読で出演します。
問い合わせ:0198-42-4402(街かど美術館事務局)

※詳細は、下記の公式サイトでご確認ください。

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アート@つちざわ〈土澤〉advance
↑ サイトはこちら。詳細はここでどうぞ!

カルテに毎回、体重記入されてるのに・・・・・

先週、薬の効きがあまり良くなかったので、
服用量の調節をして、一週間後の今日、
再度採血検査のため医大の第二内科へ。

昔(12~7年位前)は、同じ薬のんでても
こんなめんどくさいことはなかった、
30歳過ぎると体質変わるんですかねぇ?
フランドルテープで頭痛なんてしたことなかった、
おかしい。やっぱ30歳過ぎて体質が・・・

などと愚痴るが、
診察がたて込んでいるA孫子先生に軽く流される。

A孫子 「他に何かありますか?」
さわの 「ここ数日、左の瞼がすごい下がるんですけどなんでしょうね?」
A孫子 「うーん・・・・・」
さわの 「ドライアイ?」
A孫子 「だって、コンタクト・・・する?」
さわの 「しません(見てのとおり)」
A孫子 「うーん・・・・・」
さわの 「そういう副作用がでる薬のんでるとかではないですよね?」
A孫子 「今のんでる薬では・・・・・ないなぁ・・・・・うーん・・・・・」

腕を組んで考え込む先生。
いや・・・ちょっと軽く聞いてみただけっす。
重篤な副作用とかそういうんでなきゃ、別にいいっす。

すいませんすいませんすいませんすいませんすいません。

自分の生活を省みるに、きっと疲れ目とかそんな類っす。
ダブル定額だからって携帯でサイト見すぎです。
でも、ほぼ日の「ただ今製作中!」は更新しすぎだと思います。
ついつい見ちゃうんです。で、疲れ目です。
こっちこそ軽く流してください、先生。

A孫子 「最近、急に体重が増えたとかって、ないよね?」

ていうか先生。私、退職してからここ数ヶ月で
2、3キロ落としたんですけど。
ま、私はいいですけどね(日記のネタになるし)。

でも、家で奥さんに無邪気に聞いたりしないようにと、
老婆心ながら忠告させていただきます。

(それより気になるのは
「瞼が重い」→「急激な体重増加」→「なんかの病気」って?)

2007年11月5日月曜日

「かもめ食堂」

午後から医大の産婦人科で、
卵巣の腫れからの3ヵ月後検査と採血。
終わってすぐに、父の健康診断結果を聞きに、父のかかりつけ医院に。
地味に病院づいてる今日この頃。

最近医大で気になるのは、
救急センター近くの自転車置き場にたむろする
どよ~~~んとした空気の、結構な数の男性陣。

最初、何だ??? と思ったがすぐにわかった。
病院内禁煙になって、追い出された人たちの
喫煙スペースなんですね。

スペース、っていうか、そこ、自転車置き場の一角だけどね。
ただの、外じゃん。
かわいそうに・・・そんなに追いやられて・・・寒いだろうなぁ・・・。
と、思っていたら、夕方には目に見えていなくなってた。

やっぱ、喫煙欲より寒さが勝つんだな。
冬になったらどうするんだろうなぁ・・・。

夜には、盛岡フォーラムで「かもめ食堂」を見る。
「めがね」上映記念による1週間特別上映(金曜まで)で、1000円。

DVDでは見ていたのだが、
映画館の大きな画面で見たかったなぁ・・・と後悔していたので、
この1週間を逃すものか! と、気合を入れて時間もチェック。
(ついうっかり「めがね食堂」で検索してしまうのは私だけであろうか)

いやぁ・・・大画面で見れてよかったぁ・・・。

これを(当日)1000円で見ることができるなんてシアワセである。
なんかこの空気感は盛岡に近いような気がする。
新しいカフェを遠巻きにみて様子を窺うおばさん3人組とか(笑)、
べたつかない人間関係とか、ちょっと人見知りなところとか、
いいものを作ってれば、マスコミからじゃなく
口コミで客が増えてく感じとか。

この映画のユルユル感が許せない(つまらない)人は
きっと盛岡がつまらなくて東京に出て行くのかもしれないし、
もっと濃ゆい人間関係を求めたい人は、
大阪や博多あたりの人情世界に憧れるのかもしれない。
そしてもっとたくさん北欧の自然が映ってほしかったという人は、
きっと富良野や沖縄や離島に向かうのかもしれない。

そしてわたしの中の「盛岡版 かもめ食堂」は、
桜山のMASS(男性版かもめ食堂)と、
内丸のcarta(カフェ版かもめ食堂)。

2007年11月2日金曜日

謳歌の代償

手元に動物哀歌ちらしがたりなくなったので、県美に出向く。

県美のSさんには、事務室に500枚用意しておいてもらうよう依頼。
500枚といっても、大きなポスターを縦2分の1に切ったものを、
4つ折りにしたような仕様である。
1枚が普通のA4ちらしの4~5倍の重さと厚み。
普通のA4ちらしが2000枚入る箱に、
400枚程度しか入らない。

これを、自転車の荷台に括りつけて、
残り100枚を県美の紙袋に入れてもらい、
そちらは自転車のかごに載せて運ぶというアラワザ。

ふだんは在庫は県美に置かせてもらい、
必要枚数だけ県美のSさんに準備してもらって
自転車で取りに行く。

もちろん、雨の日はお休みなハメハメハ大王ちっくな制作部隊。
ま、慣れてしまえばなんてことないんですが(下り坂は快適)。

で、県美事務室に赴くと、今日はCさんに対応していただいた。

Cさん 「・・・ということは、もしかしてまた・・・」
さわの 「はい。自転車です!
     (私としては、毎回驚かれることの方が不思議だ)」
Cさん 「自転車置き場までお持ちしますよ」
さわの 「いやいやいや、お気を遣わずに!」
Cさん 「いやいやいやいや、それくらいはさせてください!」

そんなに私のやっていることは大変なことなんでしょうか?
来るたびに誰かに驚かれるんですが。
前職では同じことをやっていても、
特に誰にも不思議には思われていなかったのに。

岩手県立美術館、そこはとってもレディファーストな職場環境。

ちらしの入った重い箱を持っていただきながら、
ひたすら恐縮しつつ玄関までの廊下を歩いていると
Cさんが呟いた。

Cさん 「家でもこうだと家庭円満なんでしょうけどねぇ」
さわの 「は?」
Cさん 「家じゃ『荷物持っててもドアすら開けてくれない』って怒られます(笑)」


正直者です。

ここで私が池の女神だったら、
金の斧と銀の斧をプレゼントするところです。
そうですよねぇ~。そういうもんですよねぇ~。

でも、ただの制作のさわのは、ひたすら恐縮しつつ、
自転車置き場で古びた斧すら渡さず、
手ぶらでお帰りいただきました。
本当にどうもありがとうございました。

夕方には、動物哀歌資料でお世話になった方(県外在住)より、
よかったらこの人にも公演のあることを伝えてほしい、
というお手紙が届く。
どうも私を、年配の人間だと思われてるのではないかという書面。

「ご存知かと思いますが」と書かれているお名前の方々が、
どうも地元の文化か教育関係のお偉いさん(ご年配)っぽい。

どうしたものかと思案し、
県美のSさんと文化振興事業団のM浦さんに、
教育委員会や事業団関係者でこういう方知りませんか?
というメールを送ると、
お二人から、数時間も経たないうちに、

「関係者ではありませんが」「ネットで検索したところ」

と、あっというまに連絡先を調べて送っていただいた。
沢野いずみ。 車無し生活とネット無し生活(携帯以外)を
謳歌しているように見せかけて、
実は、これだけの人に心配と迷惑をかけての謳歌であります。

2007年11月1日木曜日

心の叫び

盛岡市民文化ホール・展示ホールに、今日から開催の

岩手銀行創立75周年記念事業
 盛岡市民文化ホール開館10周年記念事業
「京都国立近代美術館所蔵 日本の洋画展」

を、見に行く。
もちろん、会場に置きちらしをしてもらうための
「動物哀歌」ちらし100枚もきっちり持参。

会場に入るとすぐ近くに、事業団の担当のS美さんと、
テレビカメラと取材の人がいて、
S美さんが取材を受けていたので、
邪魔にならないようにカメラを避けながら鑑賞する。

が、
「開催初日に鑑賞に訪れた熱心な市民」
の画面を撮りたい(たぶん)カメラマンに密かに狙われ、
撮られたくない市民は密かに逃げ回るという
静かな攻防戦を 結構長い時間、地味に繰り広げる。
(外は大雨で閉場時間近くだったので、
あまり人がいなくてカメラマン苦戦)

けっこう長い時間熱心に取材の受け答えをしていたS美さんが、
ようやっと身体が空いたのでご挨拶をする。

「いやー。準備で昨日は寝てないんだよねー」
「あっちから、(作者の)年譜キャプションが来なかったから、
これから年譜作んないとー」
(↑ 51作家分ですか?!)
「見てよこれ、みんな額にガラスがないんだよ!?
 届いてからびっくりしてさー」

などという日記に書けることから、
あまり書けないことまで(?)
愉快な話に耳を傾けていると、
「すいません、もうひとつよろしいですか?」 と、
先ほどのテレビ局の取材の女性が再び顔を出した。


振り返る、文化振興事業団のトップ学芸員の紳士の微笑み。


違う。違うぞ。
私にふだん怒涛のダジャレ猛攻撃を仕掛けてくるS美さんとは違うぞ!
毎月、NHK盛岡放送局の「ひるっこいわて」で
美術展案内をしているときのS美さんの顔だぞ!

取材 「ところで今回の作品は、
     どういったテーマによる展示内容なのでしょうか」
S美 「・・・えー、今回はですね、京都国立近代美術館の・・・」

いやいや、ここは正直にいきましょうよS美さん。

「もちろん、私がナマで見てみたかった
選りすぐりの作品群を集めてみました!」

でしょうよー。 きっとそうですよー。
ぜったいそうですよー。

最高級の近代美術絵画を語る知的な紳士の背後で、
そんなアフレコを心の中でしていたさわのでありました。

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【「動物哀歌」突撃後援シリーズ第1弾(再び)】

岩手銀行創立75周年記念事業
 盛岡市民文化ホール開館10周年記念事業
「京都国立近代美術館所蔵 日本の洋画展」

会期:2007年11月1日(木)~12月2日(日)
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)月曜休館
入場料:大人・大学生800円(1000円)、
     高校生300円(400円)、小中学生200円(300円)。
     ※(  )内は当日料金。

場所:盛岡市民文化ホール〈展示ホール〉
主催:京都国立近代美術館、(財)盛岡市文化振興事業団、
    岩手日報社 共催:盛岡市、盛岡市教育委員会
協賛:岩手銀行

問合せ:019-621-5100(事業団)/019-653-4111(岩手日報)

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「京都国立近代美術館所蔵 日本の洋画展」
↑ 短いけれどサイトはこちら。