2007年12月28日金曜日

とうとう振り返るヒマがなかった・・・

こんにちは。

やっと「動物哀歌」公演の請求書支払いやら
源泉納付やら謝金振込やらを終え、
もういつでも入院して大丈夫なさわのです。

でも、最近のこの救急患者たらい回し20回とか30回
とかいう全国ニュースを見ては、
もし本当に救急車に乗る羽目になって、
循環器センターのCCUに連絡が行っても、
F崎先生や新N先生に、

「え? いずみちゃんかぁ。また今年もかよー。
他にまわしちゃえー」

と、受け入れ拒否されるんではないかと、
年末年始を戦々恐々で迎えるさわのです。
来年こそは、医者に愛される患者になりとうございます。

いやでも、今日、年賀状印刷の申し込みをしてきました。
宛名書き(毎年宛名は手書きなんです)は明日からなので、
そういやまだまだなにかと仕事が残ってました。

関係各位、そんなわけで今年(来年)も私の年賀状は、
郵便局の奮闘如何にまったく関係なく遅いです!
どうぞお許しください。

あとで公演を振り返るとかなんとか書いといて、
あっというまに2週間です。

それ以外にも、
最終昭和族とか、
「2001人芝居」(古屋くんバージョン)とか、
松本修の「失踪者」とか、
架空の劇団とか、
青森中央高校演劇部公演とか、
観に行ったのにそのままになってる出来事のなんと多いことか。

あぁ、こうして時間はものすごいスピードで
過ぎ去ってゆくものなのね。

こないだまで高校1年だと思っていたごう君が、
気づいたらいつのまにか成人を迎え、
タバコ吸っててびっくりしたりとか、

こないだまで打ち上げで
ウーロン茶しか飲ませないでいた、
未成年だった前川さんと一緒に
ビールを飲めるようになってたりとかするわけですよねー。

なんか、日記が滞るたびに
入院してたり病気になってたり、
仕事辞めてたり、通帳残高が1000円だったりと、
笑えるんだか笑えないんだか
微妙な内容でお送りしておりますが、
来年こそは、シアワセなネタで
日記を滞らせたい所存であります。

では皆さま、よいお年を。

2007年12月25日火曜日

「河童」

青森中央高校演劇部公演「河童」(作:畑澤聖悟)を観る。

来年全国大会に出場する作品であったりもするので、
ネタバレとかいろいろ、
どこまで書いて許されるのか手探りですが、

これまでに8年で7作品
(昨年度の作品は、入院してて観れなかった)
青森中央高校演劇部の盛岡公演を観ていて、
全国大会にも行っている「修学旅行」(最優秀賞)とか、
「生徒総会06」とかも観てきているのだけれど、

私自身は盛岡公演2年目の「室長」という作品が
長いこと一番好きで、
私の中ではかなり揺るがない存在だったのだけれども、
もしかしたら揺るいじゃうかもしんない、
いや、揺るいでる?
というような衝撃のあった作品でした。

観れなかった人、本当に残念でした。

ネットで紹介してなかったじゃん!! というアナタ。
私の通帳残高1000円事件(?)、
そして日記更新はネットカフェ頼み
という事実を何とぞご考慮いただきたく。

個人的には、くらもちさんとともに、
「携帯メールで口コミ大作戦!」を展開しておりました。

盛岡、それはメディアより口コミが威力を持つ街。


そんなこんなで「河童」ですが、
以前にも書きましたが、
岩手大学には「劇団かっぱ」という、
20年以上の伝統を持つ演劇サークルがあります。

そんな事情を知らないで以下の、
公演終了後にかわされた会話を読むと、
きっと私たちは、ものすごい会話をしている
と思われるに違いありません。

畑澤  「千佳ちゃん、かっぱ?」
千佳  「ううん、私かっぱじゃないのー」
睦   「えっ! 千佳さんかっぱじゃなかったのー?」
千佳  「そうなのさー、私、仕事で盛岡に住み始めたから」
睦   「えー、私、てっきり千佳さんは大学からこっちだと思ってた」
さわの 「かっぱだったのはくらもちさんですよ
     ・・・そういや、かっぱ見ないよね。
     まあ、最近のかっぱの子たち知らないから
     もしかしたら何人かいたかもしれないけど」
睦   「せっかくだから見ればよかったのにねー、
     同じかっぱなんだしねー」

さすが、かっぱの里・いわて。

2007年12月21日金曜日

難民のその先へ

こんにちは。
個人通帳残高が1000円の、
公演立替払い貧乏のさわのです。

ネットカフェ難民のその先は、立替払い貧民です。

難民から貧民へ。

公演からそろそろ1週間経つし、
落ち着いて、公演のサマザマをゆっくりと振り返りましょう。
さて、もうそろそろ公演委託料が県から振り込まれてるはず
・・・ これで私の貧民生活は終了よ。
ま、貧民から平民に戻れるだけだけどね。

と、八芝制作委員会通帳を確認してもらったところ、
まだ記帳なしとの返信。

その時点で、金曜14:30。

げっ、しまった! 県美さんに調べてもらったところ、
県でまわす書類手続の関係で
月末振込みになるらしいとのお返事だとのこと。

あぁ・・・ちょっとケータリング用に、
きのこの山とたけのこの里のミニパックだとか
チロルチョコだとか、 立て替えで買いすぎたかしら。


はっ!


岩手県民の皆さま。
私どもは、ミナサマの血税を、
決して無駄にはしない舞台を作ったとの自負があります。

「その税金があったら福祉に回せ」とか
「医療にまわせ」とかいう反論にも
闘える舞台のつもりでおります。

マルサが来ても、
自信を持って収支決算書をお見せできる自信もあります
(の予定です。まだ書類できてないけど)。


どうか、血税でチロルチョコを買ったことは
必要経費で認めてください!


チロルチョコは・・・チロルチョコの余った分は、
公演当日の会場整理などをお手伝いいただいた、
県美の無償ボランティアスタッフのミナサマに差し上げました!

有意義なチロルチョコであります!

もっと高い打ち上げ費用は自腹です!

そして、医大のA孫子先生、
さわのは・・・さわのはまだどうにか入院しないで元気でおります。

ていうか今入院したら、金がなくて病院追い出されます。
そして、いまそんなことになったら請求書払いの借金の山です!

まだまだ循環器センターに来ないでくれと、
そちらで呪いの念を送っていてください。

とりあえず数日、定期貯金を崩そうかと思ったら、
月曜日って、祭日じゃん!!

あぁ、サンタは我を見放した。

次に日記の更新を、乞うご期待!
 いつになるやら。
(今日は30分300円でネットカフェ)

2007年12月17日月曜日

御礼

Reading Flash2007「動物哀歌」@岩手県立美術館、
無事、公演が終了いたしました。

お世話になった皆々さま、
来ていただいたすべての皆さまに感謝いたします。

アンケートでわかる範囲で、
7歳から80代の方までご覧いただきました。
本当にありがとうございました。

昨日はあまりに祭りの後みたいな感じで
疲れて テンションサゲサゲな感じだったので、
昨日、街で私を見た人は、
「・・・あー、さわのさん、公演うまくいかなかったのかな・・・」
と思われたんじゃないかと思いますが、
単純な肉体疲労でございます。
当分はなにもしたくありません。

ネタは満載なので、日記はぼちぼち思い出しつつ
前に戻って書いていきたいと思います。

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今回は、本番を迎えるまでに
ぶっちゃけマジで大変な公演だったのだが、
何故かそんなに深刻な心配はしなかった
(ネタではみんなとわいわい言っていたが)。

メンバーがみな、信頼のできる
プロの皆さんだというのはもちろんだが、
村上昭夫さんが、私たちを守ってくださっている
と思う瞬間が何度もあったのである。

制作としても、アクシデントが懸念されるような
様々な出来事が、 いくつもいくつも
不思議とうまい具合に回避され、
結果的にはどうにかなっちゃってたのが、
まさに神がかりだった。

(こういう、入場無料で当日どれだけ来るか予想のつかない舞台は
人が来ないよりむしろ来すぎちゃったときに
マズイ対応をしてしまうと 後々のダメージが大きい)

今回立ち見でご覧いただいたお客様や、
ぎゅうぎゅう詰めで 舞台を観なければならなかったお客様には
ほんとうに申し訳なかったが、
もし、あれ以上のお客さまに来られていたら、
演出上責任のもてない、もうどうにも太刀打ちできない
ギリギリの観劇スペースに不思議とどうにか収まってしまったし、

お子様連れのお客さまも何組かいらして、
非常に不安を持っていたのだが、
本当に静かに観ていて、
しっかりしたアンケートも書いてあって(最少7歳!)、

これだったら普段芝居やコンサートで、
客席で携帯鳴らすおじさんや、
上演中に隣の人と話をしだすおばさんのほうを規制したいよ、私は。
と、本気で思った。
県美までわざわざ意識的に観にくる子供は信用できる。

まあ、制作業務的にはまだまだ残っているので
(公演委託料の受取りもこれから)、
まだ気は抜けないところはあるのだが、

それでも、本当に村上昭夫さんに守っていただいた幸せな舞台だった。

いろいろなところに足を向けて寝られない人間になってしまったので、
もうこれからは立って寝るしかないんじゃないか
と思う今日この頃である。

2007年12月8日土曜日

「本番は、もっと面白くなるんですよね?」

午前中にIBCの「じゃじゃじゃTV」を見ていたら、
最終昭和族が、今日からの公演の宣伝で生出演していた。

おぉ・・・と、思って画面を眺めていたら、
「公演の一部をちょっとお願いします」
みたいな感じのフリのあと、
ごう君と古屋くんが二人でなんか芝居には関係ない(と思われる)
グダグダな会話エチュード(?)を始める。
終わってから、インタビュアーのSさんが彼らに言った。

「・・・本番は、もっと面白くなるんですよね?」

今日一番笑ったコメントであった(夜から本番だっての)。
テレビの影響力っちゅうもんをよくわかってないところが、
若さって素晴らしい。
年を重ねると、あのエチュードでテレビに出ようとは思わんな(笑)。

うちもニュースの取材が入る予定があるが、
「本番は、もっと完成度が高い舞台になるとのことです」
というナレーションを入れられないように
気をつけたいものである。

テレビは怖い。

夜からは、江幡さん、狩野さん、やす子による自主稽古。
会場の後ろのほうになると、残響が厳しくて聞こえづらくなる。
メンバーに比べてまだ
詩の詳細を知ってない県美のSさんに、
「初めて聴いた人が(朗読してる詩の内容が)わかりますかね?」
などと確認をとりつつ、
(私たちは詩の内容を知ってるので、
なんとなく聴こえた気になってしまうので客観的になれない)

「早口だとキツいかもしれないですね」
「語尾が消えますね」
「低音はわかりづらくなりますね」
「民謡は歌詞全部わかるんですけどね」

などと話し合いながらキャストに伝えていたら、

狩野 「さわのに怒られちゃったよ・・・」

と、ヘコみ始める狩野さん。
そんなつもりは決して・・・。

ダメ出しですらない会話なつもりでおりましたが、
もし、そんなオーラが出ていたんだとすればそれはきっと、

「・・・本番は、もっと面白くなるんですよね?」

の、呪文が頭の隅にこびりついていたからでは
なかろうかと思います。
本番近くなってからキャストのテンションを下げる、
なんと恐ろしい鬼のようなプロデューサーである。

どうか10日のハタサワさん出席の稽古時には、
そんな狩野さんに復活していてもらうことを
ひそかに願うばかりである。

2007年12月7日金曜日

最初平成族出現

17時から、もりげきタウンホールにて、ちらしのおりこみ。

明日からは最終昭和族の公演である。
出演するごう君に、
「どう、面白い?」
と あまりにストレートに訊くと一瞬たじろいだので、

さわの「なによ、その間は。心配するじゃないの。自信ないの~?」
ごう君「違いますよ! これもひとつの演出効果です。
     この間で、つい見たくなる・・・」
さわの「そんな間はいらないから!
     観るほうの不安を煽るだけでしょ」

シロウト観客に間のダメ出しをされる平成の爆笑王@盛岡。

それにしても、最終昭和族。
平均15歳の年の差をひそかに感じながら、
10数人のワカモノの中でおりこみをがんばって参りました。

さわの 「中には平成生まれももういるんじゃないっけ?」
カシワギ「えっ、でも「最終昭和」族ですよね?」
さわの 「あれ、確か・・・ねぇ、ごう君、メンバーに平成生まれいる?」
ごう君 「えーと・・・あぁ、あのへん
      (と、ホール入口を指す)にいるのが・・・」
さわの 「(カシワギさんに)ほら、いるよ! 平成がっ!!」

その場に崩れ落ちるカシワギさん。

彗星のごとく盛岡演劇界に現れた、
高校演劇界の一輪の花も、
平成生まれの大学生の出現にクラクラするお年頃となりました。

がんばろうね、カシワギさん(←勝手に私と一緒の扱いにするな)。

2007年12月5日水曜日

正しい患者になるための、間違った会話集

医大第二内科外来。

A孫子 「調子はどう? 忙しい?」
さわの 「たぶん、来週がピークですね、(入院が)ヤバいのは」
A孫子 「あぁ・・・」
さわの 「来週、救護班で(先生に)来てほしいくらいです」
A孫子 「キュウゴハン・・・・・あぁ、救護班・・・(軽く流す)」


プロデュースの人集めに数々の手腕を発揮してきたさわの、
ここにきて循環器内科医の獲得に失敗する。

さわの 「これさえ過ぎて来月の外来に来れば、
      一年入院しなかったという事ですね。
      ・・・・・よっぽど一年前は仕事が嫌だったんですね、私」
A孫子 「(笑)それについてはノーコメントで」
さわの 「だって、年度に2回も(心筋梗塞で)入院するなんて!」
A孫子 「それは、今年は外来の主治医が良かった
      って事なんじゃないの?」


しまった。


正しい患者道としては、その台詞が正解でしたね!

主治医に言わせるべきではありませんでしたね!

私が言うべき台詞でしたね!


もう遅いですね!


さわの 「でも、こうして油断した会話をしてると
      入院するというジンクスが」

そう、それは今年の一月。
循環器センターのCCU(集中治療室)あてに
「おかげ様で元気にしております」
って年賀状書いた数日後に入院という前科が
(CCUには入らなかったけど)。

あと、
「高い前売チケット買ってると、公演直前に入院する」
というジンクスも。

まだまだ気は抜けません。

さわの 「では良いお年を・・・って、早いか」
A孫子 「(笑)」
さわの 「正月明けに、循環器センターの病室で
      お会いしませんように」

A孫子 「そうなったら俺、主治医持たないから」

さわの 「えええぇぇぇ! いやいやいやいやいや、何でですか!!」
A孫子 「もう主治医から外れる(笑)」
さわの 「いやいやいや!
      何のために私は毎月先生の外来に来てんですか!」

いや、別に入院するために
A孫子先生の外来に来てるわけじゃないんですが。

「正しい患者道の正しい会話」を間違えると、
こうして医者に嫌われてしまうという、典型的な事例である。

2007年12月4日火曜日

スタッフ会議

ハタサワさんが修学旅行の引率なんかで
(↑ なんかってこたぁないが)いないために、
動物哀歌のスタッフ会議を演出不在で進めるという無謀な今日。

演出不在で自主稽古はいざとなればなんとかなるけど、
演出不在のスタッフ会議はかなり大変ですね。
修学旅行先のハタサワさんに
携帯で連絡を取りながら進めるも、
隔靴掻痒な思いは強い。

と、同時に、プロってすごいよね。

たぶん、アクト・ディヴァイスさん抜きには
この公演は無理だと実感する。
アクトさん抜きでこの会議やっても成り立たなかっただろうなぁ。

んで、私みたいに舞台人じゃない
プロデューサー&制作ってのは、
何ヶ月も前から公演日時調整だとか、
予算書作成だとか、 許諾取り付けのお手紙だとか、
ちらし作成打ち合わせだとか、 情報宣伝だとか、
県美さんとのやり取りとか、
スタッフとの金銭的なやりとり
(というか、ほぼお詫びに近い額でのお願い)とか、
場合によっては仙台の動物哀歌の朗読イベントに赴いたり、
青森のハタサワさんの舞台を観に行ったりを始め、
公演関係者の別なイベントに顔を出すとかいうのは
全然守備範囲なのだが、

いざ、本来の公演自体が近くなると、
舞台制作そのものに関しては全くの無能になるのですね。

まあ、他の劇団とかの制作の人たちは、
キャストやスタッフを兼業でやってる人が多いから、
そういう感慨を持つ人はないのかもしれないけど、
私などは、稽古やスタッフ会議や仕込みになると、
しみじみと自分の舞台能力のなさを実感する期間に突入します。

ひたすら、自分の依頼した人たちの仕事っぷりに
プロの凄みをひしひしと感じます。
(しかも今回、本番前にパンフ作ったり、
チケット集計したりする必要もないし)

公演まであと10日。
ここからが私にとっても勝負どころ。

つーか、あと10日、胃が痛くなりそう。

2007年12月1日土曜日

「PLUTO 5」

「PLUTO(プルートウ)5」
(浦沢直樹×手塚治虫/小学館ビックコミックオリジナル)読了。

あー、もう発行が遅いよ!

10ヶ月に1回発行で、
(他の作品から想像されるに)20巻くらいいくとして、
終わるまでにあと10年はかかるんですかね。

とんでもないものに手を出しちまったよ・・・。

今年の1月に入院したときに、
病棟のフリースペースに 読み捨てられてた雑誌に掲載されていて、
この「PLUTO」を最初から読むきっかけとなった、
天馬博士とアトムの食事のシーンが、
今巻の最後の方に載っていた。
このシーンも切ないなぁ。

スパンがあまりにも長いので、
詳細を思い出そうともう一度1巻から読み返したのだが、
相変わらず「ノース2号」の回で、分かっててもボロ泣きする。

カズオ・イシグロの「日の名残り」(ハヤカワ文庫?だと思った)
も好きだったし、 もしかして私、執事に弱い?
でもたぶん、「執事カフェ」(メイド喫茶の男性版)には行かないと思う。

「PLUTO」
↑ これがさらっと検索した中で、一番説明が詳しそうだった。